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スナップえんどうの下ごしらえ(茹で方と筋とり)を解説

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スナップえんどうの下ごしらえ(茹で方と筋とり)を解説

スナップえんどうの風味と食感を活かす美味しい茹で方と、茹でる前の筋とりをはじめとした下準備の方法を解説。色鮮やかでしわができない方法とは?鍋だけでなくフライパンやレンジでお手軽に茹でる方法も紹介します。

スナップえんどうについて

えんどうにはさやごと食べる「さやえんどう」と、実を食べる「実えんどう」があります。スナップえんどうや絹さやは「さやえんどう」の一種です。「実えんどう」にはグリーンピースがあります。

スナップえんどうは肉厚のサヤと実の両方が味わえる品種で、アメリカからやってきました。実はふっくらと大きく甘みがあり、サヤは歯ごたえがあります。

スナップえんどうは免疫力アップや美肌効果が期待できるビタミンCや、抗酸化作用のあるβ-カロテン、腸内環境を整える食物繊維などが豊富に含まれます。

スナップえんどうの筋とり

スナップえんどうの筋の取り方は2通りあります。一般的なのは手で取る方法です。もう一つは爪楊枝を使う方法で、こちらがとても簡単なのでおすすめです!

スナップえんどうは両側の筋を取る

スナップえんどうは両側にしっかり筋があるので、調理する前に両方取り除く必要があります。スナップえんどうは絹さや(さやえんどう)と比べて筋が太いのが特徴です。筋を取らないと硬い食感が残り、料理の味が損なわれてしまいます。ちなみに筋は食物繊維の一部です。

筋のとり方①手でやる方法

へたと反対側の先から

スナップえんどうは通常、へた(枝に付いていた野菜の端の部分)とは反対側の先端の部分から筋を取っていきます。

まずスナップえんどうの先をつまんで折ります。折るときに筋も一緒に折らないように注意しましょう。

折ったらへたの方に向かって引いていきます。

最後まで引きます。

次にへたを折る

次に筋を付けたまま、へたを折り、反対側の筋も取ります。


親指の爪を食い込ませてへたを折ります。

先ほどと同様に、最後まで引いていきます。

筋のとり方②爪楊枝を使う方法

へたの付け根に爪楊枝を刺す

まずへたの付け根の上側(平らな方)に、爪楊枝を刺します。

平らな方に持ち上げる

平らな方に向かって爪楊枝を持ち上げると、画像のように筋が剥がれます。

さらに引っ張る

そのままさらに引っ張ると、綺麗に筋が取れます。

へたを折る

片側の筋が取れたら、へたを折ります。

反対側の筋を取る

反対側の筋は手で引っ張って取ります。

筋が途中で切れる場合

スナップえんどうは筋がしっかりしているものが多く、あまり途中で切れることはありません。もし筋取りをしていて筋が途中で取れてしまったら、途中からむけば問題ありません。途中で切れてしまい、筋が見つからない場合は、薄い筋なので無視してOKです。

筋はへた側の方が固いため、両側の筋をへたから取った方が切れづらいという考え方もありますが、前述のやり方で問題なく筋取りできます。筋が取れればどのような方法でも問題ありません。

最近では品種改良された筋なしのスナップえんどうも販売されています。

筋を取り忘れた場合

筋を取り忘れてしまった場合は、茹でた後に行うことも可能です。ただし、そうするとスナップえんどうが開いてしまうので注意です。

スナップえんどうの茹で方【鍋】

水1Lに塩大さじ1/2

スナップえんどうはシャキシャキとした食感が命なので、沸騰したお湯で短く茹でるのがポイントです。長く茹ですぎると、食感が損なわれ、料理を美味しくいただけなくなってしまいます。

スナップえんどう10本に対して、水1L、塩大さじ1/2、2分を目安に茹であげましょう。茹でてから炒めたり、スープとして煮る場合は1分程度にし硬めに茹でましょう。

お塩を入れることで、塩けが付いてスナップえんどうを美味しくいただけます。また、緑の色が鮮やかになります。ビタミンCなどの栄養素が流れてしまうのを防ぐ作用もあるといわれています。スナップえんどうの本来の素朴な味わいを楽しみたい方や、塩分を控えたい方は塩を入れずに茹でるのもありです。

そら豆など塩茹でしてそのまま食べる場合は1Lに対して20gのお塩(大さじ1強)が目安ですが、スナップえんどうは塩茹でした後に調理で味付けするので、少し控えめの大さじ1/2です。

1〜2分茹でる

沸騰し、塩を入れたら、スナップえんどうを入れて茹でましょう。

茹でる前に取り除いた筋も鍋に入れて一緒に茹でると、スナップえんどう本来の風味が増します。青臭いが苦手な人にはおすすめしませんが、風味を楽しみたい方はぜひお試しください。

浮いてきたらひっくり返す

スナップえんどうは茹でていると浮いてきます。菜箸で回すことで、ムラなく均一に火が通ります。落し蓋を使うのもアリです。

冷ます

茹でたスナップえんどうを冷ます方法は2通りあります。

水に落とす

スナップえんどうを茹でた後は、水に落とすのが一般的です。1分程度が目安です。

スナップえんどうは水に落とすことで、

  • シャキッとした食感になる

  • 鮮やかな緑色をキープする

  • シワができにくくなる

  • 冷ます時間が短くて済む

などのメリットがあります。

ちなみに水につけてお野菜の色落ちを防ぐことを「色止め」といいます。基本的には水道水の水の水温で問題ありませんが、真夏など気温が高い季節は氷水を使うのがおすすめです。

サラダや和え物、お弁当の彩りとして使う場合は、水にさらすのがおすすめです。

自然に冷ますのも

水にさらさず、ザルなどに上げて自然に冷ます方法もあります。陸(おか)上げといいます。10分程度が目安です。

この方法では色が薄くなりシワができやすいですが、スナップえんどうが水っぽくなるのを防ぎ味が濃く感じられます。食感は柔らかくなります。栄養が逃げるのも防ぐこともできます。

スナップえんどうの冷まし方は個人の好みや用途によって選択しましょう。

水きり

スナップえんどうは筋を取るときに先端とへたを折っているので、その箇所が水が入ってしまいます。この水けをしっかり切ることが、スナップえんどうを美味しく調理する上でとても大切です。

水きりの方法はいくつかあります。

数本持ち、振る

手でスナップえんどうを数本持って、上下に振り水を切ります。振ると結構水が出てきます。

キッチンペーパーを使う


キッチンペーパーにスナップえんどうを当てて、水けをとります。水けを嫌う料理で使う場合は、しっかりと振って水を切ったあとにキッチンペーパーを使って残りの水分を吸い取るといいでしょう。

立てる

お皿やボウルにキッチンペーパーを敷いて、スナップえんどうを立てる方法もあります。

指で簡単に開く

料理によってはスナップえんどうを開いて使います。味が絡みやすくなる、食べやすい・食感の変化が楽しめる、見た目も可愛らしくなるなどのメリットがあります。冷まし終わったスナップえんどうは指で簡単に開けられます。

筋をとった部分に両方の親指を添えます。

そのまま開きます。

前述した通り、茹でた後に筋とりすることでも、開くことができます。

スナップえんどうの茹で方【フライパン】

筆者イチオシのスナップえんどうの茹で方はフライパンで蒸し茹でです。

フライパンに火をつけ、スナップえんどうを入れます。すぐに水50mlと塩ひとつまみを入れて、蓋をします。1分半ほど蒸し茹でにします。

鍋を使うより手軽で、ふっくら仕上がり、水量が少ないので栄養も逃げづらく大変おすすめの方法です。蒸し茹ですると食感が全く違います。ぜひお試しください。

スナップえんどうの茹で方【レンジ】

最も簡単な茹で方はレンジです。

スナップえんどうを耐熱皿に入れ、水大さじ1と塩ひとつまみを入れ、ふわっとラップをし、2分間電子レンジで温めます。

レンジから取り出したら、ラップに重ならないようにスナップえんどうを広げて自然に冷ますか、水に落とします。

レンジは確かにお手軽ですが、食感では他の茹で方に劣り、やや硬くなってしまいます。

スナップえんどうは茹でると栄養素は変化する?

スナップえんどうに豊富に含まれるビタミンCやB群、E、カリウムなどはいずれも水溶性なので、茹でることで流れ出てしまいます。茹でると茹で汁に栄養素が20〜30%流失してしまうという研究結果がありますが、これは「1時間茹で続けた場合」なので、そこまで神経質になる必要はありません。

たっぷりの水で鍋で茹でるより、フライパン(蒸し茹で)やレンジの方が水溶性の栄養素の流失が少なくて済むのは確かです。冷ますときも水にさらすより、自然に冷ました方が流失を防ぎます。栄養の損失を防ぐには、スープなどでそら豆を使い、お汁ごと頂くのが一番です。

茹でたスナップえんどうを使ったレシピ

スナップえんどうのおかか和え


スナップえんどうの定番料理おかか和えです。シンプルなしょうゆ味と、鰹節の風味が美味。

スナップエンドウのおかか和えのレシピ

スナップえんどうのツナマヨ

スナップえんどうとツナマヨは相性抜群。ほのかに甘いスナップえんどうに、ツナマヨでうまみとボリュームをプラス。

スナップエンドウのツナマヨのレシピ

スナップえんどうのナムル

つややかな緑とシャキシャキとした食感を楽しむひと品です。茹でて和えるだけの簡単レシピです。にんにくの香りで箸が進みます。

スナップエンドウのナムルのレシピ