1. Fily
  2. Food
  3. Encyclopedia
  4. 人参の皮を剥かない時の洗い方。根と葉の両方を解説。

人参の皮を剥かない時の洗い方。根と葉の両方を解説。

公開日

更新日

人参の皮を剥かない時の洗い方。根と葉の両方を解説。

人参は土の中で育つ野菜ですので、調理する前に洗ってしっかりと汚れを取ることが大切です。本記事では、人参の洗い方を部位別(根・葉)に詳しく解説します。人参の洗い方のポイントもあわせてご紹介していますので、参考にしてください。

人参の洗い方のポイント

土をしっかり落とす

普段私達が食べているのは、人参の「根」です。土の中で成長したものを掘り出して出荷しています。人参の場合は土汚れを落としてから出荷されていることが多いですが、それでも土汚れがついていることもありますので、人参を食べる前はしっかりと土を落として食べます。

土が残っていると調理したときに土臭くなってしまい、料理の味にも影響を及ぼします。

皮は剥くべき?

人参を食べるときに、皮をむくべきかそのまま調理をするべきか迷ったことがある方は多いのではないでしょか。

人参は皮ごと食べても人体に害はないといわれています。皮ごと食べることで人時の栄養素を効率よく摂取できたり、皮むきの時間を短縮したり、食品ロスの回避にも繋がります。ただし皮があることで火が通りづらかったり味が染み込みにくいなどのデメリットもあるので、場合によっては皮を剥いて食べるのも◎。

人参の皮を剥くメリットやデメリットはこちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

農薬が気になる場合は?

人参を皮ごと食べる場合に、農薬が気になる方はいらっしゃると思います。農薬を落とすには水で洗い流すだけでなく、野菜用の洗剤を使ったり、塩や酢水、重曹などで洗うと、より安全に食べることが可能になります。

日本で使われている農薬は、国に認められたもののみです。残留性が高く人体影響を及ぼすものや環境に影響を与えるほど毒性が強い農薬は、販売が禁止されていますし、使用が認められている農薬に関しても使用できる作物や時期、量などの使用基準が定められています。そのため、農薬が使われているからといって神経質になる必要はありませんが、健康に良い影響を与えるかといえばそうではありませんので、余計なものを口に入れないためには、しっかりと洗う必要があります。

農薬を落とすのにおすすめなのが、こちらの野菜・果物用の洗浄パウダーです。ホッキ貝を原料に作られています。ホッキ貝は他の貝殻と比較しても除菌効果が高いことが研究で立証されています。

使い方はとても簡単。パウダーを溶かした水に人参を5分~10分漬けておくだけです。水溶液が次第に濁ってきたり油が浮いてきたりします。目にみえて残留農薬が落ちていることがわかるので流水で洗い流したりするよりも安心できます。

洗うタイミングは?

人参は洗ってからカットするのが◎。

人参にはビタミンCやカリウムなど水溶性の栄養素が含まれています。カットしてから洗うと、切り口からこれらの栄養素が溶出してしまい、せっかくの栄養素が無駄になってしまいます。

したがって、人参は切る前に洗い、その後に料理に合わせてカットするのがおすすめです。

塩もみの後は洗う?

人参をしんなりとさせたり、味が染み込みやすくする場合などに塩もみすることがありますが、塩もみをした後は洗う必要があるかどうか迷う人も多いと思います。

塩もみの後に水洗いせずそのまま使う場合は、料理に使う塩の量を減らして塩味を調整するといいです。塩の味が気になる場合や塩味が不要な場合は、さっと水洗いするようにしましょう。長時間水につけるのは、水溶性の栄養素が流れでてしまうのでNGです。

人参の洗い方【根】

まず最初に人参の「根」の洗いを解説します。

水をはったボウルで全体を洗う

水を張ったボウルの中で人参の根を洗う

ボウルに水を張り、その中で人参の根全体をしっかりと洗います。指でこすり洗いするだけでもOKですが、土が付いている場合は野菜用のたわしやブラシ、スポンジなどを使うのもおすすめです。汚れが気になる場合は水を入れ替えて再度洗い、水が濁らなくなるまで洗います。

野菜用の洗浄パウダーを使う場合も、先に土汚れを落としておくのが◎。

ヘタの部分は丁寧に

人参のヘタの部分は汚れが溜まりやすいので竹串などを使うとよい

人参のヘタの部分には凹みがあり、土が溜まりやすくなっていますので、入念に洗う必要があります。

凹んでいる部分に指を入れてこすり洗いするか、たわしやブラシ、スポンジなどを使って土を取り除きます。竹串や爪楊枝などを使うのも◎。

ヘタは切り落とすよりも、包丁の刃元を使って切り抜く方が、可食部を無駄にすることなく不要な部分だけ取り除くことができます。

キッチンペーパーで水けを拭き取る

洗った人参の水けをキッチンペーパーで拭き取る

洗い終わった人参の水分をキッチンペーパーで拭き取ったら完成です。

水けが残っていると栄養素が抜けたり傷みやすくなってしまいますので、水分を残さないのが重要です。

人参の洗い方【葉】

人参の葉も食べることができますので、しっかりと洗って料理に使いましょう。

葉を切り取る

人参の葉を切り落とす

人参の葉を洗う際は、根と葉を切り分けます。

洗いやすくするには葉の根元の部分でカットしバラバラの状態にするのがおすすめです。ヘタまで一緒にカットしてしまうと、葉と葉の間に汚れが溜まったままになってしまいますし、根を洗う際に切り口から栄養素が流れてしまいます。

水をはったボウルで振り洗いする

人参の葉を水を張ったボウルの中で振り洗いする

人参の根と同様に、水をはったボウルの中で洗います。葉は根よりも繊細なので、振り洗いして汚れや農薬を落としましょう。

葉の農薬が気になる場合も、野菜用の洗剤などを使ってしっかりと洗いましょう。

人参の葉の栄養素に関してはこちらの記事で詳しく解説しています