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大根の天日干しの方法&日数。雨の日は室内でよい?

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大根の天日干しの方法&日数。雨の日は室内でよい?

大根はそのまま調理をしても良いのですが、天日干しをしてから使っても美味しく食べることができます。本記事では大根を天日干しするメリットや天日干しする時の注意点などを詳しく解説します。

大根を天日干しするメリット

甘味がアップ

大根を天日干しすることにより、甘さが増すというメリットがあります。

大根に限らず果物や野菜は、それぞれの細胞の外側に細胞壁があり、細胞壁の内側には細胞液があります。この細胞液の中には糖や旨味の元であるアミノ酸が含まれています。

天日干しすることで細胞液の中にある水分が蒸発することで糖やアミノ酸が濃縮されるため、甘味や旨味を強く感じるようになります。

違う食感が楽しめる

大根は水分を多く含む野菜であるため、生の状態だとみずみずしくシャキシャキとした食感を楽しむことができ、加熱をすると味が染み込んだ柔らかい食感を楽しむことができますが、乾燥させて水分を蒸発させることで生で食べたり加熱調理をしたときとは違った食感を楽しむことができます。

大根を丸々1本で購入したときなどは、生食や加熱料理をする他に天日干しにしておくことで飽きずに最後まで美味しく食べることができるのでおすすめです。

栄養価が上がる?

大根に限らず野菜や果物は天日干しすることで栄養価が高まると言われています。天日干しによって増えると言われているのが、ビタミンDやB、カルシウム、鉄分、ナイアシンなどです。

特に日光(太陽光)に含まれる紫外線はビタミンDの生成に大きく関係していると言われていて、例えばしいたけにはビタミンDの前駆体が含まれてるため、天日干しすることでビタミンDの含有量がぐんと増えます。

大根の場合は残念ながらビタミンDは含まれていませんが、ビタミンB群は約10倍、カルシウムは約23倍、鉄分は約50倍!ビタミンCの含有量も少量ですがアップすると言われています。また、天日干しして水分を飛ばすことにより100gあたりの栄養価が全体的に高まります。カサが減ることでたくさん食べられるので、その分栄養を豊富にとれるというメリットがあります。

保存性が高まる

大根を天日干しした場合の保存期間は約1ヶ月ほどです。

大根は丸ごと保存する場合、新聞紙にくるんで冷暗所で常温保存しても約1ヶ月程保存することができますが、いちょう切りなどにカットしたのは傷みやすいため冷蔵保存で2日〜3日ほどしか持ちません。

冷凍保存すると冷蔵保存よりも日持ちさせることができますが、食感が悪くなってしまったり水っぽくなってしまうのを避けたい方は天日干しさせてからの保存がおすすめです。

天日干しが最も失敗しにくい

大根を乾燥させる方法には天日干し以外にも、レンジやオーブンで水分を飛ばして乾燥させるという方法があります。

レンジやオーブンを使えば手軽に乾燥させることができるのですが、加熱のしすぎによって焦げてしまうこともよくあります。そのため、焦げてしまう心配のない天日干しが最も失敗しにくいと言えます。

また、レンジやオーブンでは大根の甘みを引き出しにくいのでオーブンやレンジを使うよりも天日干しすることをおすすめします。

もちろんレンジやオーブンで乾燥させても同じように保存性は高まるので、あまり時間をかけたくない場合や干す場所がないといった場合はレンジやオーブンを使っても大丈夫です。レンジやオーブンを使った乾燥方法は後述しますので、そちらを参考にしてください。

大根を天日干しするときのポイント

湿度が高すぎるとカビるので注意

大根は水分を多く含む野菜であるため、湿度が高すぎる環境に置いてしまうとカビが生える原因となってしまいます。そのため、夏などの気温が高く湿度が高い季節は注意が必要です。

天日干しといえば日光が当たる場所を選ぶのが良いと思われがちですが、風通しが良く湿度が高すぎない場所で乾燥させることが大切です。

曇りの日は室内へ

雨が降っていなければ外に出していても良いのですが、曇りの日に外で天日干しをしておくメリットはないと言えます。

日光が出ていない曇りの日に外に出していても、水分はなかなか蒸発しないので乾燥に時間がかかります。特に曇りの日が続いている状態で何日も外に出していると、カビが生えてしまう原因にもなってしまいます。

突然雨が降って濡れてしまっても大変なので、面倒ですが天気を見て曇りの日は室内に入れるようにした方が良いでしょう。

夜も室内へ

天気の良い日でも、太陽が出ていない夜は室内に入れた方が良いです。

特に寒い季節に軒下に置いて乾燥させる場合は、降霜や朝霧などで大根が湿ってしまい乾燥しにくくなってしまう他、カビが生えてしまう原因にもなります。

突然天候が代わり朝になったら雨が降っていてびちょびちょになってしまっても困りますので、日光が出ている時間帯に外に出し、夜は室内に入れるのが良いです。

大根を天日干しにするのに適した時期は?

大根は通年市場に出回っている野菜で、もちろん通年大根を天日干しすることができますが、おすすめは晩秋〜冬の時期です。

天日干しで重要視されるのは、短時間で乾燥させることです。上述したように湿度の高い季節は乾燥させるのに時間がかかってしまいカビてしまうことがあります。そのため、空気が乾燥している寒い季節に乾燥させると良いです。

大根は寒い季節に旬を迎える野菜です。寒い季節にもっとも糖度が高くなり甘くなるので、旬の大根を天日干しにするとより甘く旨味が凝縮した美味しい大根になります。

大根を天日干しする方法【カット】

それでは、大根を天日干しする方法を解説していきます。まずカットの方法です。

漬けものにする場合は丸ごとでも

たくあんなどの漬物にしたい場合は、丸ごと天日干しすることができます。

そのため、葉を切り落とすだけでOKです。

葉をカットするだけなので手軽ですが、丸ごと天日干しする場合はカットしてから天日干しするよりも時間がかかります。その分カビが生えたりしないよう十分注意する必要があることを念頭に入れておきましょう。

初心者は薄くカットするのがおすすめ

天日干しするのになれていない方は、調理に合わせて薄くカットしてから乾燥させるのがおすすめです。

薄くカットした方がすぐに乾燥するので、干している間にカビが生えたり傷んだりする心配がいりません。はじめて天日干しさせる場合はだいたい5mmほどで薄くカットするのがおすすめです。

カットの方法は、ピーラーで薄切りにする他、細切りやいちょう切り、角棒状など用途や好みに合わせて選びましょう。

歯ごたえを出したいときは厚めに

薄くカットするとどうしても食感が損なわれてしまうので、漬物にしたい場合などしっかりとした歯ごたえを残したい場合、厚めにカットすると良いです。

1.5cm角の棒状にカットしたり、半月切りにして天日干しすることもできます。

厚めにカットする分乾燥するのに時間はかかるので、カビが生えないように注意してください。

皮は剥かなくても良い

皮は剥いても剥かなくても大丈夫です。

皮にも栄養素が含まれているので、皮を剥かずに乾燥させた方が栄養価は高くなります。また皮ごと干したほうが歯ごたえが良くなるメリットもあります。

食感を均一にさせたい場合は、反対に皮は剥いた方が良いです。その場合、皮を捨ててしまうのは勿体ないので、別で乾燥させて調理に使うと良いです。

大根を天日干しする方法【料理別】

続いて、料理別の天日干し方法を紹介します。

漬物

大根の天日干し

上述したようにたくあんなどの漬物を作るときの大根は、皮つきの大根を丸ごと干すことが多いです。

漬物用の大根は、葉を切り落としたら麻紐などで縛って日当たりが良く風の通る場所に吊るして、だいたい10日~2週間位干して乾燥させます。切り落とした大根葉も一緒に干しておくと良いです。

大根から水分が抜けて小さくなり、両端を持って曲げたときにだいたい「く」の字に曲がれば完了です。

普通の料理

大根をカットしてから天日干しする

炒めものなどの一般的な料理に使う場合の大根は、調理に合わせてカットしてから乾燥させましょう。

カットした大根はザルの上に重ならないように広げて、日当たりがよく風通しの良い場所に置いて乾燥させます。ピーラーで薄切りにした場合は1日〜2日、細切りにした場合は2日〜3日、いちょう切りにした場合は4日〜5日、角棒状は1週間程で乾燥します。

大根の厚さによって乾燥させる期間が異なるので、注意しましょう。

乾燥させているときに、定期的にひっくり返してあげると効率よく乾燥させることができます。

半乾燥でも

一般的には完全にカラカラになるまで乾燥させることが多いですが、完全に水分が飛びきらない半乾燥の状態でも美味しく食べることができます。

上述したように大根は水分が多い野菜ですので、切り方などにもよりますが数時間〜1日で半乾燥(セミドライ)の状態になります。半乾燥にした大根も甘味が増し、生の状態よりも濃厚な味わいになります。

保存性を高めたい場合は、半乾燥よりもしっかりと乾燥させた方がよいです。

大根を天日干し以外で乾燥させる方法

オーブン

大根の水分をオーブンで抜く

天日干しができない方はオーブンで水分を抜くこともできます。鉄板の上にクッキングシートを敷き、その上にカット大根を並べます。100〜110度で20〜30分程度でゆっくり加熱します。

レンジ

大根の水分をレンジで抜く

オーブンよりももっとお手軽なのがレンジで乾燥させる方法です。耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上にカットした大根を並べます。600Wで5〜8分ほど加熱します。

フードドライヤー

フードドライヤーは、野菜や果物を乾燥させる機械です。

カットした野菜や果物を入れてスイッチを入れるだけで、乾燥野菜やドライフルーツを簡単に作ることができます。天候などを気にせず簡単に乾燥させることができるので非常に便利です。

メーカーによって大きさや価格も様々なので、ぜひチェックしてみてください。

干した大根におすすめの調理法

干した大根は幅広い調理法で美味しく食べることができます。最後に干した大根におすすめの調理法を解説します。

煮物

干した大根は煮物にすると味がよく染み込み美味しく食べることができます。定番はやはり、人参と油揚げと一緒に煮た切り干し大根の煮物です。

干した大根と細かくカットした人参、油揚げを炒めた後に、だし汁や醤油、みりん、砂糖などの調味料を加えて煮立たせます。大根を生の状態で煮物にするよりもあっという間に味が染み込むので時短にもなります。

漬物

干した大根を使えば、酢や砂糖、塩などお好みのつけ汁に30分ほど漬けておくだけで即席の漬物を作ることができます。すでにしんなりしている状態ですし、味が染み込みやすくなっているので長時間漬けておく必要はありません。

皮ごと干した大根であれば、ポリポリとした漬物らしい食感もしっかり楽しむことができますよ。

炒めもの

干した大根は炒めものにしても美味しく食べることができます。大根以外の野菜はもちろんのこと、お肉との相性も良いですし、どんな味付けとも相性が良いです。

オイスターソースなどを使って中華風にしても良いですし、ごま油で炒めて醤油などを使った和風の炒めものも美味しいです。様々なバリエーションが楽しめるので、ぜひ炒めものに加えてみてください。

汁物

大根はお味噌汁の具材としても定番ですが、干した大根ももちろんお味噌汁の具になります。

汁物であれば茹でることで流出してしまうビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素も汁ごといただけるので、大根に含まれている栄養をしっかりと摂取することができます。

サラダ

干した大根はそのままサラダにして食べることもできます。生の大根をサラダにすることも多いですが、生の大根とは違った食感と旨味を楽しむことができます。他の野菜と一緒にサラダにすることで栄養価もUP。

干した大根は和風の味付けにして食べられることが多いですが、マヨネーズやドレッシングなど油との相性も良いです。どんな味付けでも美味しく食べられるので、お好みの味付けで食べてみてください。