玉ねぎを食べた後のいつまでも口の中に残る匂いが苦手という方は多いのではないでしょうか。本記事では玉ねぎを食べたときのいつまでも口の中に匂いが残る理由や軽減する方法を解説します。
生の玉ねぎを食べたときに味や匂いが口の中に残る原因は、玉ねぎに含まれている硫化アリルが原因です。硫化アリルは、玉ねぎのツンとした匂いや辛味の元でもあります。
硫化アリルは、摂取すると完全に分解されるまでに約16時間かかると言われていて、飲み込んだ後でも胃から匂いが上ってくるため、いつまでも口に残っているような感じがしてしまいます。
硫化アリルは玉ねぎの他にも長ネギやにんにく、ニラなどにも含まれている成分で、にんにくを食べると次の日まで臭うことがあるのはこのためです。
硫化アリルには、様々な効果・効能が期待できます。
硫化アリルの一種である「アリシン」には、血栓を予防する作用があると言われています。玉ねぎを食べると血がサラサラになると言われるのはこのためです。また、血液中の悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがある他、動脈硬化を遅くして心臓血管障害や脳血管障害を予防すると言われています。
また、ある種の硫化アリルは胃の中に住み着いているピロリ菌を殺す作用も期待できます。さらには、血糖値の上昇を抑えて糖尿病を予防したり血圧を下げて高血圧を防ぐ効果があると言われています。
硫化アリルは、揮発性が高い成分であるため空気にさらしておくだけで気化し匂いや辛味が軽減されます。
空気にさらすときは、薄くスライスした玉ねぎをバットなどに並べて5分から1時間ほど置いておきます。空気にさらしておくことで部屋に玉ねぎの匂いが充満してしまうことがあるので、玉ねぎの匂いが苦手な方は換気扇を回しておきましょう。
さらに硫化アリルは水溶性であるため、水にさらすことでも硫化アリルが水に溶け出し匂いや辛味が軽減されます。水にさらす場合はカットした玉ねぎをボウルに入れ、水を入れた後5分程水に浸けておきます。
しかし、空気や水にさらすことで栄養素も流出してしまうデメリットがあります。上述したように硫化アリルには様々な効果・効能が期待できる成分なので、特に水にさらすときは長時間浸けすぎてしまわないように注意しましょう。
硫化アリルは、玉ねぎの繊維を断ち切るようにして切る(繊維に直角に切る)ことで揮発し辛味や匂いが軽減されます。
繊維に沿って半分に切ったら、切った玉ねぎを90度傾けて玉ねぎの繊維が横になるように置いてから切ります。素早く切ると細胞が壊れ苦味が出やすいと言われているため、ゆっくり切るようにしましょう。
玉ねぎを切る時に、できるだけ薄くスライスする方が硫化アリルが揮発しやすくなり辛味が軽減され匂いも残りにくくなります。
さらに、薄くスライスした玉ねぎは調味料や他の食材とよく絡んで食べやすくなります。包丁でカットしにくい場合は、スライサーなどを使うのもおすすめです。
玉ねぎの辛味や匂いが苦手な方でも、グラタンやミートソースなど濃い味付けのものであれば食べやすいと感じることが多いです。生食する場合もシーザードレッシングやサウザンアイランドドレッシングなどの濃い味のドレッシングをかけて食べると、辛味や匂いが軽減されて食べやすくなります。
新玉ねぎは、一般的に食べられている玉ねぎよりも硫化アリルの含有量が少ないため生で食べても匂いや辛味が比較的弱く、口当たりがよいです。そのため一般的な玉ねぎは苦手でも新玉ねぎの方が食べやすいという方は多くいます。
新玉ねぎは、温暖な地域で3~4月頃に出荷される早取りの玉ねぎのことを言います。一般的に食べられている玉ねぎは、春に収穫された玉ねぎを一度乾燥させて保存性を高めてから出荷されています。一方で新玉ねぎは収穫された後、乾燥させずに出荷されているという違いがあります。一般的な玉ねぎとは異なり茶色いパリパリとした茶色い皮がついていないので見た目でも判別することができます。
玉ねぎは加熱すると甘味が増し、辛味や匂いが気にならなくなります。玉ねぎの辛味や匂いが気になるという方は加熱調理をして食べるのがおすすめです。
玉ねぎを加熱すると甘味が増し、辛味や匂いが軽減される理由としては下記の3つが挙げられます。
辛味成分である硫化アリルの揮発によって、甘みを強く感じる
水分の蒸発によって、糖濃度が上昇する。
加熱による組織の破壊や軟化により甘味を強く感じる。
ちなみに、玉ねぎは加熱すると飴色になります。飴色になり甘味が増した玉ねぎは、「飴色玉ねぎ」と呼ばれハンバーグやカレーなどの料理のコクを深めるのに使われることが多いです。
当たり前ですが、玉ねぎのカスが歯についたままだと口臭の原因になります。玉ねぎを食べたあとは歯間ブラシなどを使って、綺麗にケアをしておくことが大切です。
ただし、上述したように硫化アリルの匂いは完全に消滅するまでに時間がかかるため、歯に玉ねぎのカスが残っていなくても胃から匂いが上ってきます。そのため歯磨きをしただけでは根本的な解決にはなりません。
科学的根拠は不明であるものの、一般的に牛乳や消臭効果のある緑茶を飲んだりすることで硫化アリルによる口臭や体臭を軽減することができると言われています。
牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品に含まれているたんぱく質には、匂いの元となっている硫化アリルと結合し匂いを抑えるとされています。特に玉ねぎを食べる前に牛乳を飲んでおくと、胃腸への刺激を緩和させてくれることが期待できるため、硫化アリルによる胃痛や腹痛を防ぐことにも繋がります。
緑茶には消臭効果があるカテキンが含まれているため、硫化アリルによる匂いを軽減する効果があると言われています。
コーヒーに含まれているフラボノイドには、にんにくの匂い成分であるアリルメチルスルフィド(AMS)や腸内で発生したアンモニアなどの腸内腐敗産物に複合的に働きかけ血中への吸収を妨げる効果があることが研究でわかっています。
食後にはりんごなどのポリフェノールを多く含む果物を食べると良いとされています。
ポリフェノールは硫化アリルを分解して全身にまわるのを抑制する効果があると言われています。玉ねぎを摂取してから硫化アリルが全身にまわるまで1時間程かかると言われているため、玉ねぎを食べたら食後1時間以内にりんごなどのポリフェノールを多く含む果物などを食べておくと良いでしょう。
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