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油揚げの保存方法と期間。常温・冷蔵・冷凍で長持ちするのは?

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油揚げの保存方法と期間。常温・冷蔵・冷凍で長持ちするのは?

油揚げは冷蔵保存の他、冷凍や乾燥でも保存することができます。カットして保存したり、味をつけて保存することで、調理時すぐに使えて便利です。油で揚げているものなので、油抜きを行うのがポイント。油抜きをすることで味が染み込みやすくなり、油っぽさも抜けて◎。この記事では、油揚げの保存方法と保存期間を詳しく解説します。

保存のポイント

常温保存はNG

中には常温で1ヶ月以上もつ油揚げもありますが、一般的には油揚げの常温保存はNGです。

油で揚げているため酸化しやすく、また気温が高い場所で保存すると腐りやすいため、購入後は必ず冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存するようにしましょう。

万が一冷凍庫に入れるのを忘れてしまっていた場合は、油揚げが腐っていないかどうかをしっかりと確認し、適切な方法で保存するようにしましょう。

油抜きを行う

そもそも油揚げとは、薄切りにした豆腐を油で揚げたものです。油を使っている食品ですので、保存する際は油抜きを行うのが一般的です。油抜きを行う理由には諸説ありますが、昔は油の質が悪く、においが残りやすかったため油抜きを行うのが習慣となっていたといわれています。近年では良質な油で揚げられていることが多いため、においが残りにくく、油抜きをせずそのまま調理に使用するケースもあります。

油抜きを行うことのメリットは様々あり、油抜きをすることで味が染み込みやすくなったり、料理が油っぽくなるのを防ぎ、カロリーを抑えることができます。また、商品によっては酸化防止剤を使用している場合もあるため、油抜きを行うことで一緒に酸化防止剤も取り除くことが可能です。

油抜きの方法はいくつかあり、電子レンジを使用したり、熱湯をかけたり、お湯で煮るなどが一般的です。電子レンジを使用するのが一番簡単な方法ですが、加熱しすぎてしまうと縮んでしまうというデメリットもあります。

油抜きのタイミングですが、保存前もしくは保存後(調理直前)の両方があります。事前に行っておくことで、調理時すぐに使えて便利な反面、保存時の手間はかかります。調理直前に油抜きを行う場合、保存時の処理が必要ないためすぐに保存できて手軽ですが、品質が落ちやすいというデメリットがあります。

腐ってる油揚げの特徴

長期保存が可能な油揚げですが、保存期間内でも下記のような特徴が見られる場合、腐ってしまっている可能性があります。状態を確認し、腐っているようであれば食べずに廃棄するようにしましょう。

  • 酸っぱいにおいがする

  • 油のにおい・味が強く感じられる

  • 表面にヌメリが出てきている

  • 油揚げが入った袋が膨らんでいる(菌による発酵が進んでしまっている証拠)

  • カビが生えている

油揚げの保存方法と期間【冷蔵】

油揚げは購入後すぐに使用する場合、冷蔵保存がおすすめです。消費期限内(3〜5日)の保存が可能ですが、開封した油揚げは傷みやすいのでなるべく早く食べるようにしましょう。

袋のまま冷蔵(消費期限内)

未開封の油揚げは袋のまま保存する

未開封の場合は、購入時の袋に入れたまま冷蔵保存OKです。保存期間の目安は袋に記載されている消費期限までです。

開封後は、冷蔵用保存袋に移して冷蔵します。

ラップに包んで冷蔵(1〜2日)

開封後の油揚げはラップで包んで冷蔵用保存袋に入れて保存する

油揚げを開封したら、1枚ずつラップでぴったりと包み、冷蔵用保存袋にまとめて入れます。空気を抜いて密封し冷蔵庫へ。

開封した油揚げは傷みやすくなっているので、消費期限にかかわらずなるべく早めに食べ切るようにしましょう。

油揚げの保存方法と期間【冷凍】

油揚げは冷凍保存もOK。冷凍しても味が落ちにくく、食感も変わりにくいです。油で揚げているため、あまり日持ちはしませんが、それでも約2週間ほどは保存可能です。

油抜きをして冷凍(2週間)

油抜きした油揚げを1枚ずつ冷凍

解凍後の用途が決まっていない場合は、1枚のまま冷凍しましょう。油抜きをして冷凍すると、調理時にすぐに使えて便利ですが、解凍も兼ねて使う直前に行ってもOKです。

油揚げを1枚ずつラップでしっかりと包みます。油抜きを行う場合は、粗熱がしっかり取れてから、ラップで包み、冷凍用保存袋に入れて密封し冷凍庫で保存します。

解凍時は、凍ったまま調理に使用してOKです。凍った状態でもさくっと包丁で簡単に切れます。解凍する際は冷蔵庫に移して自然解凍、もしくは室温解凍をしましょう。

半分や三角切りにしうどんやそばのおあげを作ったり、小さく切って味噌汁などの具材にするのも◎。

カットして冷凍(2週間)

油抜きをしカットした油揚げを冷凍

カットして冷凍しておくと、味噌汁や煮物などにすぐに使えて便利です。

油抜きをし、キッチンペーパーで水けを拭き取ります。短冊切りなど使いやすい大きさに切って、冷凍用保存袋に入れて密封し冷凍室へ。

調理時は、凍ったまま使用してOKです。油揚げ同士はくっつきにくく、パラパラの状態で取り出すことが可能です。

煮て冷凍(2週間)

油揚げを煮て冷凍

いなり寿司用に煮てから冷凍する方法も。

味付けをして粗熱が取れたら汁けを絞りジップロックに平らになるように入れます。空気を抜いて密封し冷凍室へ。

2週間ほど保存が可能です。使用する際は、前日に冷蔵庫に移して自然解凍をしましょう。

油揚げの保存方法と期間【乾燥】

油揚げは乾燥させてから保存することもできます。乾燥させた油揚げは常温または冷蔵で約1ヶ月ほど日持ちします。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

油揚げの天日干し

乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。油抜きをし水けを取った油揚げをお好みの大きさにカットし、ザルの上に重ならないように並べ3日ほど天日干しにします。太陽が沈む夜は室内に移動させましょう。

オーブン(常温・冷蔵で1ヶ月)

オーブンで油揚げを乾燥させる

天日干しができない時はオーブンを使って水分を飛ばしましょう。天板の上にクッキングシートを敷き、油抜きをしカットした油揚げを並べ、100〜110℃で20〜30分加熱します。乾燥が足りなければさらに加熱します。

レンジ(常温・冷蔵で1ヶ月)

電子レンジで油揚げを乾燥させる

レンジで乾燥させる方法はもっと簡単です。油抜きしカットした油揚げをキッチンペーパーを敷いた耐熱皿の上に並べて、600Wで5〜8分程度加熱します。

電子レンジの加熱は時短で便利ですが、油揚げが焦げる場合があるので、こまめに確認しながら加熱してください。

油揚げのおすすめ作り置きレシピ

最後に油揚げの作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

切り干し大根の煮物

和食の定番メニュー、切り干し大根の煮物です。

干ししいたけの戻し汁を使うのがポイントです。出汁の効いた美味しい煮物に仕上がります。

切り干し大根と干ししいたけは熱湯で戻すと時短になります。

切り干し大根の煮物のレシピはこちら

ひじきの煮物

具材はひじき・人参・油揚げのみのシンプルな煮物です。

てんさい糖を使うことで、まろやかな甘さに仕上がり、コクも増します。

芽ひじきはたっぷりの水を使って戻すのがポイントです。ふっくらと柔らかく戻ります。

ひじきの煮物のレシピはこちら

ピリ辛油揚げ

甘辛で煮た油揚げは食べごたえ◎。長ねぎを加えて風味豊かに仕上げます。

長ねぎに含まれる辛味成分であるアリシン(硫化アリル)には、抗酸化作用や血栓予防作用、食欲増進作用などが期待できます。

豆板醤は炒めることで香りが引き立ち、辛味と風味がでます。火力が強いとはねるので、火加減に気をつけて炒めましょう。

ピリ辛油揚げのレシピはこちら