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れんこんの保存法と期間。常温はNG?水につけると長持ち?

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れんこんの保存法と期間。常温はNG?水につけると長持ち?

秋から冬にかけて旬を迎えるれんこん。切り方によってシャキシャキ、ホクホク、もっちりなど様々な食感を楽しむことができる食材です。今回はれんこんの正しい保存方法をご紹介します。作り置きにおすすめのレシピも合わせてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

れんこんの保存のポイント

皮ごと&節ごとで抗酸化作用アップ

れんこんに含まれるポリフェノールの一種「タンニン」が節には実の5倍、皮には実の2倍も含まれているので捨てるのはもったいない!タンニンには消炎作用があり、胃炎や喉の傷みなどに効果的なほか、血管の老化を防ぐなどの抗酸化作用に優れています。

また、何節目の部位かによっても抗酸化作用の高さが変わり、1節目よりも3節目など、下の節の方が高くなっている。下の方の節はホクホク感が足りないために、あまり使われない部位ですが、栄養価も高いので、シャキシャキ感を生かした料理で食べるのがおすすめです。

節の見分け方

・1節目・・・細長い

・2節目・・・丸みを帯びている

・3節目・・・丸くて小さくお尻に目がついている

洗い方のコツ

上記で、れんこんは皮ごと食べるのがおすすめとご紹介しましたが、外皮には土などの汚れが付着しているため、しっかりと洗う必要があります。

泥がついている場合は、スポンジなどで優しくこすり洗いをして汚れを落とします。黒い部分がある場合もそのままでOKですが、気になるようなら薄く、その箇所だけ取り除きましょう。また水に浸けるとタンニンが流れ出てしまうので、アク抜きはNG。酢水につけてヌメリを取るのも、避けた方がベターです。

れんこんのビタミンCはデンプンに守られているので、茹でても壊れにくいのが特徴です。

切り方のコツ

れんこんは切り方によって様々な食感を楽しむことができます。

例えば、繊維に沿って切れば(縦切りなど)しっかりとした歯ごたえが、繊維を断ち切って切れば(輪切りなど)ホクホクとした食感を楽しむことができます。

また、れんこんのすりおろしはもちもちとした食感になります。

れんこんの褐変(変色)を防ぐ方法

れんこんは変色しやすい食材です。黒っぽく変色してしまうのは、れんこんに含まれるタンニン(ポリフェノールの一種)が酸化するためです。

れんこんの変色を防ぐためには、酢水にさらしたり、酢を入れた熱湯で茹でるなどの方法があります。酢によってタンニンが酸化するのを防ぐことができます。れんこん特有の粘り成分は酢と反応すると粘りけが抑えられるため、ベタつかずシャキシャキとした食感を楽しむことができます。酢以外ではレモン汁でもOKです。

ただし、冒頭でもご紹介したように、タンニンには抗酸化作用が期待できる水溶性成分なので、水につけることで流れ出てしまいますので注意が必要です。

新鮮なれんこんの特徴

当たり前ですが、新鮮なれんこんを購入する方がより長く美味しく保存することができます。新鮮なれんこんには下記のような特徴があります。スーパーで購入する際の参考にしてください。

  • 形がふっくらと丸くまっすぐ

  • 外皮がみずみずしいツヤがある

  • 色ムラや傷がない

  • ずっしりと重みがある

  • 穴のサイズが揃っている(穴が小さいものが尚良)

  • 穴が黒ずんでいない

  • 淡い黄色がかった薄茶色をしている(真っ白なものは漂白されている可能性大)

食べられないれんこんの特徴

正しく保存していても、下記のような特徴があるれんこんは腐っている可能性があります。その場合は食べずに廃棄するようにしましょう。

  • 切り口が黒や茶色に変色している(ただし酸化による変色の可能性もある)

  • 全体的にやわらかく強いヌメリが出ている

  • カビが生えている

  • 異臭がする

れんこんの保存方法と期間【常温】

丸ごとのれんこんは、室温が低くなる季節のみ常温保存が可能

れんこんは室温が25℃以下になる秋や冬であれば常温での保存が可能です。れんこんを常温保存する場合の保存期間の目安は2〜3日です。

れんこんを新聞紙で包みザルなどに入れ、風通しのよい冷暗所で立てて保存します。横にした状態で保存すると、ストレスがかかってしまい鮮度が落ちやすくなってしまいます。畑で育った環境にできるだけ近づけてあげることで、鮮度を保って保存することができます。

室温が高くなる季節や、カットしたれんこんは常温以外の方法で保存するようにしましょう。

れんこんの保存方法と期間【冷蔵】

れんこんは冷蔵庫で保存することでより長く保存することができます。

丸ごと(1週間)

れんこんを冷蔵保存する場合はキッチンペーパーや新聞紙などに包んでからポリ袋に入れることで乾燥や低温障害を防ぐことが可能

れんこんを丸ごと冷蔵保存する場合、約1週間ほど日持ちします。

乾燥と低温障害の発生を防ぐためにれんこんを新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて口を軽く閉じ冷蔵室で立てて保存します。

使いかけ(4〜5日)

使いかけのれんこんは変色しやすいので塩水につけてから保存するとよい

使いかけのカットしたれんこんは冷蔵庫で4〜5日ほど保存することができます。丸ごと保存するよりも鮮度が落ちやすいためなるべく早く使い切るのがポイントです。

カットしたれんこんを塩水につけ水けをしっかり拭き、切り口にラップをかけて全体を包みポリ袋に入れます。口を軽く閉じ冷蔵室で立てて保存します。

水に浸けて保存する方法も(1〜2日)

予めカットした状態で冷蔵保存することもできるが、栄養素が流れ出てしまうので注意

輪切りや薄切りなど、料理に合わせてカットしてから保存することも可能です。その場合は乾燥しやすくまた変色も起きやすいので、塩水もしくは酢水に漬けて保存します。

カットしたれんこんを密閉容器に入れ、浸るくらいの水を入れて塩をふたつまみ加えて(もしくは酢を少々)ふたをし冷蔵庫で保存します。2日に1度水を取り替えるようにしましょう。

ただしこの方法では、れんこんのビタミンCやデンプンが水中に流れ出てしまうので、栄養素的には△。傷みが早いので1〜2日を目安に食べきるようにしましょう。

れんこんの保存方法と期間【冷凍】

冷蔵保存よりももっと長く保存できるのが冷凍です。冷凍保存したれんこんは約1ヶ月ほど日持ちします。

丸ごと生のまま冷凍(1ヶ月)

下処理を行う時間がない時や用途が決まっていない時は丸ごと冷凍が◎

時間がない時は丸ごと冷凍も可能です。土などの汚れをしっかり落とし水けを取ります。全体をラップで包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍室で保存します。全体が凍るまでに時間がかかるので、冷蔵庫の急速冷凍機能を使うと◎。さらに金属バットの上にれんこんをのせてから冷凍室に入れることで、より短時間で凍らせることができます。

丸ごと冷凍したれんこんを解凍する際は、水に1分ほどつけることで包丁でサクっと切れる程度のかたさまで半解凍されます。水に長くつけすぎると栄養が逃げていくので、短時間に留めましょう。

カットして生のまま冷凍(1ヶ月)

薄切りや乱切りなど料理に合わせてカットしてから冷凍すれば、調理時すぐに使用することができる

カットしてから冷凍すれば調理にすぐに使うことができて便利です。

れんこんを薄切りや厚切り、半月切り、乱切りなどお好みの大きさにカットします。用途がまだ決まっていない場合は縦半分に切るのもおすすめです。カットしたれんこんを酢水(水2カップに対して酢小さじ1〜2程度)に5分ほどつけ変色を防ぎます。キッチンペーパーで水けをしっかり取り、冷凍用保存袋になるべく平らになるように入れます。小分けにしてラップに包んでから冷凍用保存に入れれば、使いたい量だけさっと取り出すことができてより便利です。

カットしてから冷凍したたれんこんは、凍ったまま料理に使用してOKです。サラダや煮物、炒め物、汁物など幅広く使用することができます。

カットして茹でて冷凍(1ヶ月)

カットし茹でて冷凍すれば、解凍後の調理時間が短縮できる

カットして茹でてから冷凍すれば、調理時間が短く済みます。

5mm〜1㎝程度の厚さに切り(乱切りでも可)、酢水(水2カップに対して酢小さじ1〜2杯)に5分ほどします。かために茹で(電子レンジでの加熱もOK)冷まし、キッチンペーパーで水けをしっかりと拭き取ってから冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。

カットして茹でてから冷凍したれんこんは凍ったままポトフや煮物などの料理に使うことができます。電子レンジで解凍も可。

すりおろして冷凍も◎(1ヶ月)

すりおろしたれんこんはお好み焼きのつなぎや味噌汁などに使用することができる

れんこんをすりおろしてから冷凍するのもおすすめです。すりおろしたれんこんはお好み焼きやたこ焼きのつなぎやれんこん餅、味噌汁など様々な料理に使うことができます。

小分けにしてラップに包むのOKですし、直接冷凍用保存袋に入れ、菜箸で切れ目を入れてから冷凍すれば、切れ目からポキっと折って必要な分だけを取り出すことができます。

すりおろししたれんこんを解凍する方法は、前日に冷蔵庫に移して自然解凍するか、電子レンジで加熱解凍をします。

れんこんの保存方法と期間【乾燥】

れんこんは乾燥させてから保存することもできます。乾燥させた場合、常温もしくは冷蔵で約1ヶ月ほど保存が可能です。乾燥させることで、栄養素が増す(ビタミンDが増加)、甘みが増す、いつもとは違う食感が楽しめるなどのメリットがあります。

乾燥させたれんこんはれんこんチップにしたり、汁物や煮物にもおすすめです。水で戻して使用することもできます。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

れんこんを天日干しすることでビタミンDが増加するだけでなく、甘みや風味が増すなどのメリットがある

乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。

皮付きのまま輪切りにし、酢水に5分ほどつけることで変色を防ぎます。キッチンペーパーで水けを取り、ザルに重ならないように広げ1日天日干しします。干す過程で色が黒っぽくなることがありますが、ポリフェノールによる変色であり腐っているわけではありませんので、そのまま食べることができます。

オーブン(常温・冷蔵で1ヶ月)

オーブンを使えば簡単に水分を飛ばすことができる

オーブンを使うと、短時間で乾燥させることができます。

薄い輪切りにしたれんこんを酢水につけ、キッチンペーパーで水けを取ります。天板の上にクッキングシートを敷き、その上にれんこんを並べ100〜110℃で20〜30分を目安に加熱します。乾燥が足りない場合はさらに加熱します。

電子レンジ(常温・冷蔵で1ヶ月)

オーブンよりも電子レンジの方がより簡単に乾燥させることができる

電子レンジを使えばもっと簡単に乾燥させることができます。キッチンペーパーを敷いた耐熱皿に薄い輪切りにしたれんこんを並べます。600Wで5〜8分を目安にしましょう。乾燥が足りない場合はさらに加熱します。

電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。

れんこんの保存方法と期間【漬物】

野菜は塩や酢、油、醤油などに漬けて保存することもできます。れんこんも例外ではありません。浸けることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。大量消費にもおすすめです。れんこんの漬物はどれも冷蔵で2週間ほど保存できます。

酢漬け(2週間)

れんこんは酢に漬けて保存することも可能

薄い半月切りにカットし、さっと茹で冷まします。キッチンペーパーで水けを取ったら保存容器や冷蔵用保存袋に入れ、酢漬けダレ(酢150mlに対して塩小さじ1、砂糖大さじ1)をひたひたに注ぎ冷蔵庫で保存します。

半日ほどで味が染み込みます。酢のクエン酸には、疲労回復効果やミネラルの吸収促進効果が期待できます。そのまま食べても美味しいですし、サラダや和え物にしてもおすすめです。

醤油漬け(2週間)

れんこんは醤油漬けにして保存することもできる

れんこんを薄い半月切りにさっと茹で冷まします。キッチンペーパーで水けを取ったら保存容器や保存袋に入れ、醤油漬けダレ(醤油:酒:みりん=1:1:1)をひたひたに注ぎ、フタをして冷蔵庫で保存します。

保存用の味付けで少し濃いので、そのまま食べるよりも炒めものなどに使用するのがおすすめです。

れんこんの作り置きレシピ

最後に、れんこんを使ったおすすめの作り置きレシピをご紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

れんこんのきんぴら

れんこんのきんぴら

れんこんのきんぴらの作り方をご紹介します。れんこんのシャキシャキとした食感がクセになる一品です。

れんこんを皮ごと使っています。皮や皮の近くに旨みが多く、栄養素を逃さず使うことができます。皮をむく必要がないため時短にもなり、ゴミも出しません。薄く切ることで火の通りが早くなります。

ご飯の副菜として、お楽しみください。

れんこんのきんぴらのレシピはこちら

れんこんの煮物

れんこんのきんぴら

簡単に作れてボリューム満点のレシピです。

れんこんに含まれるビタミンCは、鶏肉に含まれるたんぱく質がコラーゲンになるのに必要不可欠な栄養素です。コラーゲンには美肌効果が期待できます。

主菜として、ぜひお試しください。

れんこんの煮物のレシピはこちら

れんこんと人参の甘酢漬け

れんこんと人参の甘酢漬け

れんこんのシャキシャキとした食感を楽しめるひと品です。

人参には、れんこんにはあまり含まれないβ-カロテン(ビタミンA)が含まれています(人参のオレンジ色はβ-カロテンによるものです)。β-カロテンは、皮膚や喉などの粘膜や細胞の代謝を促進する働きがあり、また抗酸化作用もあるので、アンチエイジング効果も期待できます。β-カロテンは皮のすぐ下に最も多く含まれているため、皮つきのまま使用するのがおすすめです。

保存袋を使えば、漬け汁は少量で済み、冷蔵庫で場所をとりません。

れんこんと人参の甘酢漬けのレシピはこちら