水菜は鮮度の低下が激しい野菜ですので、新鮮なうちに正しく保存することが必要となります。冷蔵保存する場合は、カットしてから保存する方が鮮度が長持ちしやすいです。冷凍では1ヶ月ほど保存することができますが、水菜のシャキシャキとした食感は失われてしまいます。この記事では、水菜の保存方法と保存期間について詳しく解説していきます。
水菜は収穫後すぐに鮮度が低下してしまいます。傷みやすい野菜なので、正しく保存することが重要です。
また、水菜は乾燥に弱いため、購入した時の袋のまま保存するとすぐにしなびてしまいます。常温保存はNG例です。保存する際はキッチンペーパーやラップ、保存用袋などに入れてから保存することで、乾燥から防ぐことが可能になります。
水菜の根元の部分には土や汚れなどが溜まりやすいので、しっかりと水洗いしてから保存しましょう。水を張ったボウルに根元を入れ振り洗いをします。
葉の部分に水がかかると傷みやすくなってしまうので、葉は洗わず保存するのもポイントとなります。
水菜はしなびやすい野菜ですが、しなびた水菜をシャキシャキとした食感に復活させることが可能です。
一番手軽な方法は、水に15分ほど浸けるという方法です。それ以外には、40度のお湯に水菜を2分程度浸ける方法や、50度のお湯で1分ほど洗う(50度洗い)方法などがあります。
しなびてしまってもすぐに捨てずに、ぜひ上記いずれかの方法をお試しください。
当たり前ですが、新鮮な水菜を購入する方が、より長く美味しく保存することが可能です。新鮮な水菜には下記のような特徴があります。
葉先がピンとしている
茎が細くて白く、ハリがある
淡い緑色で葉脈が整っている
株ができるだけ大きくボリューム感がある
切り口が小さい
色艶がよくみずみずしいもの
購入した水菜をすぐに使うなら、洗わず新聞紙に包んで保存する方法が手軽です。1〜2日を目安に食べ切るようにしましょう。
新聞紙で包むことで乾燥を防ぐことができます。新聞紙で包んだらポリ袋に入れ、口を軽く閉じ冷蔵庫で立てて保存します。横にした状態で保存すると、ストレスがかかってしまい鮮度が落ちやすくなってしまいます。畑で育った環境にできるだけ近づけてあげることで、鮮度を保って保存することができます。
新聞紙で包んだ後に、根元の部分だけに水を湿らせるのもおすすめです。
新聞紙で包むだけよりもより鮮度を保ちやすい方法です。
根の部分だけに濡らしたキッチンペーパーを巻き、ポリ袋に入れて口を軽く閉じます。水菜が大きくポリ袋の口が閉じられない場合は、上からポリ袋をかぶせます。
根が水を吸い上げて葉の部分に生き渡せてくれるので、根元の部分に水を含ませることで鮮度を保ちやすくなります。葉に水をかけてしまうと傷んでしまいますので注意しましょう。
冷蔵で一番おすすめなのが、カットしてから冷蔵する方法です。鮮度が一番長持ちしますし、調理後すぐに使えて便利です。
水菜を食べやすい大きさにカットし、1〜2分ほど水にさらします。ザルにあげて水けを切り、キッチンペーパーで水けを拭き取ります。キッチンペーパーを敷いた密閉容器に水菜を入れ、上からもキッチンペーパーをかぶせてフタをして冷蔵庫へ。
この方法で水菜を保存すると、約10日ほど日持ちします。キッチンペーパーが濡れたら取り替えるようにしましょう。
長期保存したい場合は冷凍保存をしましょう。冷凍水菜は約1ヶ月ほど日持ちします。
なお、水菜を冷凍すると、シャキシャキとした食感は失われてしまうため、生食には向きません。汁物や炒め物として美味しく召し上がることができます。
一番手軽なのが、生のまま冷凍する方法です。水洗いした水菜を食べやすい大きさ(長さ5〜6㎝)にカットし、キッチンペーパーでしっかりと水けを拭き取ります。冷凍用保存袋に平らになるように入れて、空気を抜いて密封し冷凍室へ。金属トレイの上で冷凍すれば、急速冷凍が可能です。
冷凍する前に茹でることを「ブランチング」といいます。ブランチングすることで変色しづらく、食感も悪くなりづらいというメリットがあります。
水洗いした水菜を10〜20秒ほどさっと茹で冷水にとります。水けを絞って食べやすい大きさにカットしさらに水けを絞ります。小分けにしラップに包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍室で保存します。
おひたしや和え物などにすぐ使えて便利ですが、茹でることによりビタミンCなどの水溶性栄養素が流出しやすいというデメリットも。
冷凍した水菜は、凍ったまま使用したり、自然解凍して使用します。
おひたしや和え物として使用する場合は、前日に冷蔵庫に移して自然解凍をし、水けを絞ってから味付けをします。スープや炒め物などには、凍ったまま入れて調理してOKです。
水菜はしょうゆや塩などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。調味料が野菜に染み込み美味しくなり、ちょっとした副菜として、またご飯に添えたりして楽しめます。水菜の漬け保存は、冷蔵で2週間ほど日持ちします。
食べやすい大きさ(長さ5㎝ほど)にカットし水洗いをし、しっかりと水けを拭き取ります。保存袋に入れ、水菜の重さに対して1〜3%の量の塩を加え軽く和え、冷蔵庫で保存します。
塩の量ですが、基本的には水菜の重量の3〜5%加えましょう。しっかり日持ちさせたい場合は10〜15%の塩を加えます。ただしそのまま食べると塩気がとても強いので、食べる前に水を張ったボウルに水菜を漬けて塩を落としてから調理に使用しましょう。
塩漬けした水菜はサラダやスープ、炒め物などの具材としておすすめです。
食べやすい大きさ(長さ5㎝ほど)にカットし水洗いをし、しっかりと水けを拭き取ります。密閉容器に入れ、しょうゆ:酒:みりん=1:1:1で作ったタレを入れてフタをし冷蔵庫で保存します。
そのまま食べると味が濃いため、炒め物にしたり、サラダのトッピングにするのがおすすめです。
最後に水菜の作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
京野菜である水菜は寒い時期に味がよくなります。みずみずしい水菜は浅漬けによく合います。
水菜の浅漬けのレシピはこちら
サラダやお鍋の具材として食べられることの多い水菜ですが、スープでいただくのもおすすめです。
水菜とじゃがいものあっさりスープのレシピはこちら
油揚げのだしが出て煮汁も美味しくいただけるひと品です。柔らかいお揚げとシャキシャキの水菜の組み合わせが◎。
水菜とお揚げのさっと煮のレシピはこちら
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