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枝豆はダイエットに効果的?取り入れ方や注意点、レシピを紹介

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枝豆はダイエットに効果的?取り入れ方や注意点、レシピを紹介

枝豆は通年スーパーでも冷凍されたものが売られており、手に入りやすいですよね。枝豆のカロリー・糖質はもちろん、ダイエット効果が見込める栄養素も解説していきます。ダイエット時のおすすめの取り入れ方などもご紹介します。

枝豆のカロリーと糖質は?

枝豆はカロリー125kcal・糖質3.8g

生の枝豆の可食部100gあたりのエネルギー量は125kcalで、糖質は3.8g(炭水化物から食物繊維を引いた値)です。

水分は71.7g、炭水化物は8.8g、たんぱく質は11.7g、脂質は6.2g、食物繊維5.0gです。

枝豆などの豆類はたんぱく質と脂質が豊富なので、糖質はそこまで高くないものの、カロリーが高い傾向にあります。

そのため、枝豆は糖質制限ダイエットには向いていますが、カロリー制限ダイエットでは食べ過ぎに注意する必要があります。

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

他の野菜と比べると?

他の野菜の100gあたりのカロリー(エネルギー量)と糖質は上表の通りです。

よく食卓に並ぶトマトは100gあたりカロリー20kcalで糖質は3.7g、ピーマンは100gあたりカロリー20kcalで糖質は2.8gと低いです。糖質の高いイメージのあるじゃがいもでも100gあたりカロリー59kcal、糖質8.4gです。

枝豆と他の豆類を比べると、可食部100gあたりそら豆は102kcalで糖質12.9g、グリーンピースは76kcalで糖質7.6gです。枝豆は糖質は低いですが脂質が高いので豆類の中でもカロリーが高いです。

ちなみに、ごはん100gあたりカロリー156kcal・糖質35.6gです。ミルクチョコレートだと100gあたりカロリー550kcal・糖質59.3gです。ごはんやお菓子に比べたら、枝豆のカロリーは低いといえます。食べ方次第でダイエットに活用できるでしょう。

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

枝豆のダイエット効果が期待できる栄養素

枝豆には糖質が低い以外にもダイエットに嬉しい効果がありますので、解説していきます。

食物繊維

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があり、特に水溶性食物繊維がダイエットの強い味方です。

水溶性食物繊維は、消化管で糖質を取り囲み、糖質の消化・吸収をブロックし、血糖値の上昇を抑えます。また、コレステロールを吸着し排出することで血中コレステロール濃度を低下させます。

さらに、食物繊維が豊富な食品は食べごたえがあり、咀嚼に時間がかかります。たくさん噛むことで満腹中枢が刺激されてすぐにお腹がいっぱいだと感じやすくなります。その結果、食べ過ぎを防ぐことに繋がります。

カリウム

カリウムは体内で総量の98%が細胞内液に存在し、細胞外液にあるナトリウム(塩分)とお互いに作用しながら細胞の浸透圧を維持し、どちらか一方の水分量が多くならないように、バランスを調整しています。カリウムには利尿作用があり、塩分を摂り過ぎたときに、排泄する働きがあります。そのため、むくみ予防に繋がります

カリウムは主に野菜に含まれています。糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットではおかずの食べる量が増え、塩分の摂取量が多くなります。そのため、野菜もしっかり食べるのが大切です。

また、カリウムには筋肉の収縮を調整する作用もあり、心臓機能や筋肉機能を正常に保つことができます。ダイエット中に筋トレを行う人には大変重要な栄養素です。

ビタミンB群

枝豆にはビタミンB1、B2、B6などのB群が豊富に含まれています。特に多いのがビタミンB1です。糖質がエネルギーとして使われるのには多量のビタミンB1が必要です。

使わずに放置されると脂肪として蓄積されてしまう糖質をエネルギーに変えるので、ダイエットを効率的に行う上で大切な栄養素といえます。ダイエット中はそもそも炭水化物を控えるべきですが、炭水化物を食べる際は枝豆と一緒に食べるとダイエット効果が見込めます。

ビタミンB1が豊富に含まれる食品には他にも豚肉やうなぎ、たらこ、えのきたけ、玄米などがあります。

ビタミンC

ビタミンCはたんぱく質がコラーゲンになるのに必要不可欠な栄養素です。このコラーゲンですが、肌に弾力を与えるだけでなく、丈夫な骨を形成したり、丈夫な腱や筋肉をつくったり、関節の動きをよくしたり働きもあります。ビタミンCとたんぱく質を一緒に摂取すると筋肉量が増え、代謝が上がり、痩せやすい身体になります。

また、コレステロール値を下げる作用もあります。さらに、ビタミンCはストレスを感じると大量に消費されます。そのため、ダイエットでストレスを感じる方には積極的に摂取したい栄養素です。

ビタミンCが不足すると肌荒れが起きるだけでなく、貧血や倦怠感など体調不良も引き起こすことがあるので注意しましょう。

たんぱく質

枝豆は野菜に分類されますが、成長すると大豆になる豆の仲間でもあります。栄養素はまさに野菜と豆類のいいところどりをしています。そのため、植物性たんぱく質を豊富に含みます。野菜の中ではたんぱく質の量はトップクラスです。たんぱく質は筋肉を作るのに不可欠であり、筋肉量が増えると代謝が上がり、脂肪を燃焼しやすくします。ダイエット中に積極的に摂取したいものです。

イソフラボン

肥満の方は、インスリン抵抗性というインスリンの効き目(感受性)が落ちてしまう症状が起きていることが多いです。インスリンは血糖値を下げる働きがありますが、それと同時に体脂肪の分解にブレーキをかけて体脂肪の合成を促進します。インスリンの効き目が悪くなると、体がインスリンを多く出そうとするので、体脂肪の合成が増えてしまいます。

イソフラボンは、このインスリンの感受性を上げる働きがあり、血糖値を下げる効果が期待できます。さらに、イソフラボンは悪玉コレステロールを減らして、脂質代謝を正常にする作用もあります。

メチオニン

メチオニンは、脂肪を燃焼する際に欠かせない成分であるカルニチンを生成するために必要なアミノ酸です。また、メチオニンはタウリンを合成する働きもありますが、タウリンはコレステロールの分解を促す作用を持っています。脂肪の蓄積を解消してダイエットをしたい方に、とても大事な栄養素となります。
また、メチオニンは肌や髪のトラブルを解決してくれるので、美容効果も期待できます。

枝豆ダイエットの注意点

枝豆ばかり食べるのはNG

枝豆は糖質が低いからといって「主食をすべて枝豆に置き換える」「食事全体を枝豆に置き換える」といった極端なダイエット方法はおすすめできません。

糖質量が抑えられるので、一時的には体重が落ちることが期待できますが、途中で炭水化物をドカ食いしてしまいリバウンドしたり、栄養バランスが崩れて体調を崩してしまう可能性があります。実は、炭水化物もダイエットに必要な栄養素で、適量ではあれば体を動かすエネルギー源になり、脂肪を燃やす役割を担います。

また、枝豆に含まれる食物繊維は食べ過ぎと気持ち悪くなったり、下痢や腹痛の原因になるので注意しましょう。

食事バランスガイドによると副菜の量は70gとされているので、枝豆も70g程度(さやつきだと140g程度)を目安にすると良いでしょう。毎日食べないのであれば、70gを少し超えてもさほど問題ありませんが、毎日食べるような方は食べる量に気をつけましょう。

参照:農林水産省 厚生労働省「食事バランスガイド」の適量と料理区分

塩分の摂り過ぎに注意

枝豆は塩茹でをしたり、塩をかけて食べることが多いですよね。そのため枝豆を食べ過ぎると、塩分の摂りすぎになってしまうことがあります。

塩分を摂りすぎると、血中ナトリウム濃度が高くなり、浸透圧を保とうと血液量が増え、それによって血管壁への負担が大きくなり血圧が上がります。高血圧は脳卒中や心筋梗塞、心不全など循環器家の病気に繋がるので気をつけましょう。

茹でるより蒸し焼きがおすすめ

枝豆を食べる際、塩ゆでする方が多いかと思います。しかし、枝豆に含まれるビタミンB群・C、カリウムなどのミネラルは水溶性であるため、茹でると流れ出てしまいます。ビタミンCにいたっては数分茹でるだけで、半分ほどになってしまうという報告も。

そこで、フライパンで蒸し焼きにすることをおすすめします!蒸し焼きにすれば栄養素の流出を抑えることができ、さらに柔らかい食感になりより美味しくいただけます。味も凝縮されて、水っぽくなりません。

蒸し焼きは、枝豆をサヤごと塩で軽く揉み、フライパンに重ならないように並べて、水を100ml入れて蓋をして5分ほど弱火にかけるだけです。

枝豆のダイエットにおすすめの食べ方

副菜や間食として

バランスよく栄養を摂取するには、五大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン類・ミネラル類)を意識し、1食で主食(主にご飯)・主菜(肉・魚・大豆製品など)・副菜(野菜・海藻・きのこなど)を取り入れるのが大切です。

前述したような極端なダイエット方法を実施すると、代謝が落ちダイエットに非効率的なだけではなく、体調を崩してしまう場合もあります。ダイエット中は主食・主菜は抜かずに、枝豆を副菜のひとつ、または間食として取り入れるのがおすすめです。

食べ方のコツとしては、先に副菜を食べて、主菜(肉や魚)を食べて、最後に主食(ご飯)を食べることです。そうすることで血糖値がスパイク(急上昇)することが抑えられます。血糖値を急上昇させると急降下し、2時間程で空腹感を覚え過食の原因になります。

枝豆はたしかにカロリーが高めですが、それはたんぱく質によるもの。間食で食べるお菓子は糖質と脂質が多いのが特徴です。小腹が空いたときのおやつを枝豆に変えるだけでもダイエット効果が期待できますよ。

おつまみとして

ビールを飲むとき、枝豆を食べる人は多いのではないでしょうか?実はこの組み合わせ、栄養学的に理にかなっているんです!

枝豆に含まれる豊富なビタミンB1、B2、Cなどのビタミン類がアルコール代謝で消費されます。また、たんぱく質のアミノ酸メチオニンはアルコールの分解を促してくれるので、肝臓への負担を軽くします。

お酒には糖質が含まれるので、ダイエット中は飲みすぎないように注意しましょう。

ダイエットにおすすめ枝豆レシピ

Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

焼き枝豆



茹で枝豆よりも香ばしくておいしい焼き枝豆。うまみが凝縮して甘味がアップします。いつもの茹で枝豆がちょっと飽きた方、ぜひお試しください。

焼き枝豆のレシピはこちら

枝豆ナムル

一度食べるとヤミツキになるおいしさ。そのまま副菜としていただくのはもちろん、サラダのトッピングやポテサラに混ぜても◎。

枝豆ナムルのレシピはこちら

枝豆のしょうゆ煮


しょうゆの染み込んだ枝豆がおいしいひと皿です。いつもの茹で枝豆に飽きた方は、ひと手間加えて、ぜひお試しください。

枝豆のしょうゆ煮のレシピはこちら