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ししとうの保存方法と期間。常温・冷蔵・冷凍で長持ちするのは?

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ししとうの保存方法と期間。常温・冷蔵・冷凍で長持ちするのは?

ししとうの冷蔵保存は1週間ほど日持ちしますが、ししとうは傷みやすい野菜なのでなるべく早く使い切るようにしましょう。すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめです。茎の部分だけをカットし、ヘタや種は残して保存します。冷凍以外にも乾燥や漬物保存も◎。この記事ではししとうの正しい保存方法を詳しく解説します。また、ししとうのおすすめの作り置きレシピも合わせてご紹介します。

ししとうの保存のポイント

ししとうは寒さと乾燥に弱い

ししとうは夏野菜で暖かい気候で育つため、寒さや乾燥に弱い性質があります。保存適温は8〜10℃といわれており、それ以下の温度で保存すると低温障害を起こしてしまう場合があります。低温障害とは、冷蔵保存に適さない野菜や果物を冷蔵保存した時に出る障害のことで、変色したり腐敗が進みます。そのため、ししとうを冷蔵保存する場合は、温度が低すぎない野菜室で保存しましょう。

また、ししとうは乾燥にも弱いので、保存する際はラップやキッチンペーパーなどで包んでから保存用ポリ袋に入れて保存しましょう。

種は残したままでOK

ししとうを保存する際、種は取り除くべきかどうか迷う方がいらっしゃるかと思います。ししとうは種ごと食べられる野菜ですので、種は残したまま冷凍して問題ありません。

新鮮なししとうの見分け方

当たり前ですが、新鮮なししとうを選び購入した方が、保存するときも長持ちします。ししとうを選ぶ際に注目すべきポイントは下記の通りです。

  • ヘタを含めて全体的に鮮やかな緑色

  • ハリとツヤがある

  • 切り口が変色していない

  • 細長く小ぶり

  • ヘタがしっかりしている

  • 皮全体がやわらかくみずみずしい

食べられないししとうの特徴

下記のような特徴があるししとうは、食べ頃を過ぎているか腐っていて食べられない可能性があります。よく確認し、異変を感じたら食べずに捨てるようにしましょう。

  • ヘタが黒くなっている

  • 実が硬いもの

  • サイズが大きい

  • カビが生えている

  • 茶色っぽく変色している

  • 酸っぱいような異臭がする

  • 実の中に虫がいる

ちなみに、ししとうの種が黒くなったり茶色くなることがありますが、この場合は食べても問題ありません。収穫から時間が経過しているため古くなってしまっていますが、腐っているわけではありませんので、なるべく早く食べきるようにしましょう。

ししとうの保存方法と期間【冷蔵】

常温は不可

上記でご紹介したように、ししとうの保存最適温度は8〜10℃といわれているため、暑い夏場の常温保存はNGです。夏だけでなく春や秋も常温での保存は避け、冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにしましょう。

購入後すぐに食べる場合でも、常温に置いておくと傷みやすいため、一度冷蔵庫で保存するのが◎。調理する直前に取り出して使用しましょう。

丸ごと(1週間)

ししとうをすぐに食べる場合はキッチンペーパーで包み冷蔵保存する

すぐに食べる場合は冷蔵保存が◎。ししとうを冷蔵保存する場合、約1週間程度日持ちします。

ししとうを水洗いし汚れや農薬を落とします。しっかりと水けを取ってからキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れ口を軽く閉じます。野菜室で保存します。

マストではありませんが、コップなどに入れて立てて保存するとより長持ちします。野菜は育ったのと同じ状態で保存することで、より長く美味しく保存することが可能です。元の状態に戻ろうとする余計なエネルギーを消費するのを防げるためです。

ししとうの保存方法と期間【冷凍】

ししとうは冷凍で保存することもできます。冷蔵保存する場合よりも日持ちするため、すぐに食べきれない場合は冷凍庫へ。ししとうを冷凍保存する場合の保存期間は約2ヶ月が目安です。

冷凍時は、冷蔵庫の急速冷凍機能を使用することで鮮度をキープすることが可能です。もしくは、金属製のトレー(バット)に乗せると急速で冷凍することができます。

生のまま(2ヶ月)

ししとうを洗い水けを拭き取ったら生のまま冷凍用保存袋に入れて冷凍する

ししとうをそのままの状態で冷凍保存する際も、予めししとうを水洗いし水けをしっかり拭き取ります。

茎の部分を包丁でカットします。この時、ヘタは切り落とさずに残すようにします。ヘタまでカットしてしまうと、切った部分から酸化しやすくなり食感や風味が悪くなってしまいます。ししとうは冷凍しても包丁で切れますし、種ごと食べられるので、茎以外はカットせずに冷凍保存しましょう。

茎をカットしたら冷凍用ジッパー付き保存袋に並べて入れ、空気を抜いて口を閉じます。なるべくししとう同士が重ならないように平らに入れるのがポイントです。

生のまま冷凍したししとうを解凍する際は、調理する前日に冷蔵庫にうつして自然解凍しましょう。常温での解凍は、水っぽくなってしまい食感も風味も落ちてしまいますのでおすすめしません。また、凍ったまま調理に使用するのも◎。凍った状態でも包丁でサクッと切ることができます。

ししとうが破裂する可能性があるため、調理前に爪楊枝などを使って小さな穴をいくつか開けてから調理するようにしましょう。

調理して(2ヶ月)

ししとうは調理し下味をつけてから冷凍保存することもできる

ししとうを調理してから冷凍保存することもできます。事前に調理しておくことで味や色が変化しづらく、また味が整いやすいです。

水洗いして水けを取ったししとうの茎を切り、破裂を防ぐために縦方向に包丁で切れ目を入れます。熱したフライパンにオリーブオイル小さじ1を入れ、ししとうを炒めます。塩こしょうで味付けをし、粗熱を取ります。ししとうが十分に冷めたら冷凍用ジッパー付き保存袋に入れ冷凍庫に入れます。一度にたくさん使わない場合は、小分けしたラップに包んでから保存袋に入れるのも◎。

調理したししとうは凍ったままの状態で直接炒め物などに入れて使用します。既に火が通っているため、調理時間を短縮することができます。

ししとうの保存方法と期間【乾燥】

ししとうは乾燥させてから保存するのもおすすめです。ししとうを乾燥させて保存する場合、約1ヶ月ほど日持ちします。乾燥したししとうは密着容器に入れ常温もしくは冷蔵で保存しましょう。乾燥させることで甘みや旨みがアップし、歯ごたえが良くなります。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

水洗いし水けを拭き取ったししとうをザルに広げて天日干しする

乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。

水洗いし水けを取ったししとうの茎を切ります。重ならないようにザルに並べます。約2〜3日ほど干すと乾燥しますので、乾燥したししとうは密閉容器に入れ、常温で保存します。

天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。

オーブンや電子レンジで乾燥させる方法もありますが、破裂する恐れがあるため推奨しません。

ししとうの保存方法と期間【漬物】

ししとうは塩や味噌に浸けることで、酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぐことができます。大量消費にもおすすめです。ししとうの漬物保存は冷蔵で約2週間ほど日持ちします

塩漬け(冷蔵で2週間)

水洗いし水けを拭き取ったししとうに塩を適量加えて保存する

塩漬けすることでししとうの変化を防ぎ、料理に使いやすくなります。漬け込むことで辛さがマイルドになるともいわれています。

ししとうを水洗いしキッチンペーパーで水けを取ります。冷蔵用ジッパー付き保存袋にししとうを入れ、塩を入れてなじませます。なるべく重ならないように平らにし冷蔵庫で保存します。

加える塩の濃度によって保存期間が異なり、ししとうの重量に対し塩分3〜5%で1週間、15%で数ヶ月保存が可能になります。

一晩浸けると食べ頃になります。そのまま食べるのは塩辛いため、数時間水に浸して塩抜きを行ってから調理に使用しましょう。塩抜きした状態でそのまま焼いて食べても美味しいですし、スープなどの具材として入れるのもおすすめです。

味噌漬け(冷蔵で2週間)

水洗いし水けを拭き取ったししとうを味噌、酢、みりんでつくるつけダレに漬け込み冷蔵保存すれば2週間ほど日持ちする

水洗いをし水けを切ります。茎を切り密閉容器に入れます。みそ:酢:みりん=4:1:1の割合で漬けだれを作り、ししとうが浸かる程度に入れます。

こちらもそのまま食べると味が濃いですが、味噌汁に加えたりそのままご飯のおともとして食べると美味しくいただけます。

ししとうの作り置きレシピ

最後に、ししとうの作り置きにおすすめのレシピをご紹介します。調理したししとうの保存期間は、冷蔵で2〜3日が目安です。

Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

ししとうとじゃこの炒め煮

ししとうとじゃこの炒め煮

ししとうの辛味とじゃこの香ばしさが美味しい一品です。しっかりとした味付けがごはんとよく合います。ちりめんじゃこはカルシウムやビタミンDが豊富で、骨の健康維持や免疫力の向上が期待できます。このレシピも15本のししとうを使います。

ししとうとじゃこの炒め煮のレシピはこちら

ししとうとコーンとパプリカのカレー炒め

ししとうとじゃこの炒め煮

夏野菜をたっぷり使い、ごはんが進むカレー味で炒めました。彩りも鮮やかなので、夕飯の副菜としてどうぞ。 パプリカもビタミンCが豊富に含まれています。

ししとうとコーンとパプリカのカレー炒めのレシピはこちら

チキンとししとうのガーリック炒め

チキンとししとうのガーリック炒め

鶏肉とししとうは相性抜群。ガーリックの風味で箸が進みます。

ししとうに含まれるビタミンCは、鶏肉に含まれるたんぱく質がコラーゲンになるのに必要不可欠です。コラーゲンは細胞と細胞をつなげる役割をし、美肌効果が期待できます。

チキンとししとうのガーリック炒めのレシピはこちら

なすとししとうのエビチリ

なすとししとうのエビチリ

エビチリになすとししとうがプラスされた食べごたえ満点レシピ。エビのプリっとした食感となすのトロリとした口あたりが美味しい一品です。

なすとししとうのエビチリのレシピはこちら