ふきは食感と風味が命。どのようにふきの美味しさをキープして保存できるのか解説していきます。
ふきは非常に乾燥に弱いので、買ってきた状態で常温保存はNGです。新聞紙に包んで袋に入れて冷暗所に置いても、1日で水分が多く出てしまい、硬くなってしまいます。基本はすぐに下ごしらえをして水に浸けて冷蔵です。
生のまま冷蔵庫に入れるのもあまりおすすめしません。常温保存よりはよいですが、それではやはり食感が損なわれてしまいます。そもそも大きいのでそのまま冷蔵庫に入らないことが多いです。
当たり前ですが新鮮なふきを購入した方が、保存の日持ちがよくなります。下記の特徴のあるものを選ぶようにしましょう。
茎が真っ直ぐでハリがあり、肉厚
茎の色が薄い緑色で黒ずんでいない
葉の変色がなく緑色が綺麗
茎が太すぎるものはスが入っていることがあり、細すぎるものは旨みにかけるので避けましょう。
下記の特徴があるふきは腐っている可能性が高いので、食べずに捨てるようにしましょう。
表面が茶または黒に変色している
茎がふにゃふにゃに柔らかくなっている
ぬるぬるしていて汁が出る
酸っぱい臭いがする
カビが生えている
ふきは買ってきた日に下ごしらえをして、皮を剥き、冷水につけて冷蔵保存します。保存期間中、アクが出ますので毎日水を変えるようにしましょう。綺麗な緑をキープできます。
この方法で保存すれば1週間ほど保存が可能です。ただし、保存期間が長いければ長いほど、ふきは水っぽい食感になってしまうので注意しましょう。
ふきに葉が付いている場合は、葉と茎は切り離して別で保存します。葉は傷みが早いのでその日のうちに料理するのがベスト。保存する場合は葉だけラップに包み冷蔵庫へ。数日以内に消費するようにしましょう。
茎を生のまま冷蔵保存するのはおすすめしません。すぐに食感が硬くなってしまいます。下ごしらえの時間がどうしても取れない場合は、ラップできっちり包み、ジッパー付きポリ袋に入れて冷蔵しましょう。
ふきを長く保存したい場合は冷凍保存をします。冷凍したふきの保存期間の目安は約1ヶ月です。
ふきは下ごしらえしてから冷凍保存ができます。下茹でですが、少し硬めに茹でるのがポイント。細いふきで1〜2分、太いふきで3〜4分が目安です。
下茹でしたふきの水けをキッチンペーパーでしっかり取り、使いやすい量をラップに包み、冷凍用ジッパー付きポリ袋に入れて空気を抜いて口を閉じます。金属製のバットの上に乗せて冷凍すると急速に冷やせるので、食感が悪くなりにくいです。
生のまま冷凍保存するのはNGです。ふきの中の繊維がスカスカになってしまいます。
解凍は凍ったまま煮物や汁物に入れます。どうしても食感はやや硬くなってしまうので、冷凍ふきは煮物で使いましょう。
調理してから冷凍するのもおすすめです。レンチンだけで食べたいときにすぐ食べられるの大変便利です。ちなみに、こちらの料理は「ふきの煮物」です。前日に冷蔵庫に移して自然解凍か、流水解凍、電子レンジで加熱で解凍します。
野菜や果物は塩や味噌、油などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。保存用なので味は少し濃いですが、ご飯のお供にピッタリ。洗ってから食べるのもアリです。大量消費にもおすすめです。ふきにおすすめの漬け保存は味噌、酢、塩です。ふきの漬け保存はどれも冷蔵で1週間ほど保存できます。
下ごしらえしたふきを密閉容器に入る大きさに切り、キッチンペーパーで水けをしっかり取ります。みそ:酢:みりん=4:1:1の割合で漬けだれを作り、密閉容器の中でふき全体に絡めます。
下ごしらえしたふきを密閉容器に入る大きさに切り、キッチンペーパーで水けをしっかり取ります。酢150ml、塩小さじ1、てんさい糖大さじ1で作った漬けだれを、ふきが浸かるほど入れます。
下ごしらえしたふきの水けをとり、ジッパー付きポリ袋に入れます。ふきの重さに対して3〜5%の塩を入れて完了です。
しっかり日持ちさせたい場合は10〜15%の塩を加えます。ただしそのまま食べると塩気がとても強いので、食べる前に水を張ったボウルにふきを漬けて塩を落としてから調理に使用しましょう。
ふきは乾燥保存することも可能です。野菜は干すことで保存期間が伸びるのはもちろんですが、栄養価が高まる、甘みが増す、噛みごたえが増す(いつもとは違う食感が楽しめる)、かさが減るのでたくさん食べられる(その分栄養が取れる)などのメリットがあります。
乾燥させたふきは密閉容器に入れ常温もしくは冷蔵で1ヶ月保存することができます。
ふきは乾燥させるとき天日干しします。下茹でしたふきを食べやすい大きさに切り、キッチンペーパーで水けをしっかり取り、ザルに並べ、数日天日干しします。
天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。
乾燥させると黒く細くパリパリになります。もはや違う野菜のようですが、味噌汁やお吸い物に入れて食べると違う食感が楽しめます。
ふきの作り置きレシピを紹介します。ふきの作り置きレシピはどれも冷蔵で2〜3日ほど保存が可能です。ふきは風味と食感を楽しむ料理ですので、なるべく早く召し上がるようにしましょう。
春の訪れを感じる旬の山菜ふき。ほろ苦い風味を楽しむひと皿です。澄んだ色が美しい春の味覚です。
ふきのおひたし(青煮)のレシピはこちら
甘辛い味付けがごはんのお供にぴったり。ふきはほろ苦い風味とシャキシャキとした食感を楽しんで。
きゃらぶき(ふきのつくだ煮)のレシピはこちら
下ごしらえしたふきをかつお節の優しい風味でいただきます。
ふきの煮物のレシピはこちら
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