たけのこの保存方法について解説していきます。下ごしらえをしたたけのこはどのくらい日持ちするのでしょうか?旬の時期が短いたけのこは一度に大量に買って長く保存したいものです。冷蔵・冷凍・乾燥・漬物に分けて保存方法を紹介していきます。
掘りたてのたけのこは下ごしらえしなくても美味しく頂けますが、市販されているたけのこは収穫からしばらく経っているので、必ず下ごしらえが必要です。保存する前にも下ごしらえが必要です。
たけのこは収穫直後から、旨み物質を消耗し、美味しさがぐんぐん減っていてしまい、食感も硬くなります。そのため、たけのこは購入した日に下ごしらえする必要があります。生のまま常温保存はNGです。
たけのこの下ごしらえのやり方はこちらの記事で分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
当たり前ですが、なるべく新鮮なたけのこを購入した方が、保存したときに長持ちします。
たけのこは鮮度が命!まずは切り口をチェックします。
切り口が変色しておらず白い
切り口がみずみずしい
周囲に出た紫色の突起が小さい
その他にも
形はずんぐりしていて、大きさに見合った重さがある
穂先が黄色で、外皮が薄い茶色でつやのあるもの
などです。
下記の特徴があるたけのこは腐っている可能性が大なので、食べずに捨てるようにしましょう。
カビが生えている
表面がぬるぬるする
酸っぱい臭いがする
舌がピリピリするような味
保存とは直接関係ありませんが、たけのこは部位によって硬さと厚みが違うので特徴を活かした料理法が理想的です。
最も柔らかい穂先部分はお吸い物や和え物に、中央部は煮物や炊き込みご飯、木の芽和え、やや硬くて歯ざわり感の強い根元は炒め物や天ぷらなどとして料理できます。
下茹でしたたけのこがすっぽり浸かるくらいの水を入れて密閉し、冷蔵庫で1週間ほど保存できます。水がにごらないように毎日水を取り替えるようにしましょう。変色せずに酸っぱい臭いがしなければ2週間ほど保存できる場合もあります。
下茹でで使ったお湯を使って冷蔵保存するのはやめましょう。下茹でのお湯にはアクも多く含まれるので、保存するときは綺麗な水を使います。
ただし、保存期間が長いほど、旨み成分も流れ出てしまい風味が落ち、食感も水っぽくなってしまいます。なるべく早く食べるよう心がけましょう。
たけのこをすぐに消費できないときは冷凍保存することも可能です。たけのこは冷凍では1ヶ月ほど保存することができます。たけのこはそのまま冷凍するとボソボソとした食感になってしまい美味しくないので、だし汁か砂糖に浸けて保存します。
たけのこをだし汁に浸けて冷凍すると、水分が失われません。だし汁の風味も移り、冷凍した後も美味しく頂けます。薄切りにするとだし汁が染み込みやすいのでおすすめです。冷凍用ジッパー付きポリ袋に薄切りしたたけのこを入れて、たけのこが浸かるくらいの量のだし汁を入れます。だし汁は冷めたものを使います。
解凍方法は、ポリ袋からだし汁ごと直接鍋に出して、火にかけて沸騰させます。たけのこだけ使ってもよいですが、だし汁ごと煮てスープなどに使えます。
砂糖は保水性があるので、砂糖をまぶしてから保存すると、パサつきが気になりません。こちらの写真ではてんさい糖を使用しています。砂糖をまぶす際も薄切りがおすすめです。砂糖の量は、たけのこ1本(150~200g)に対して大さじ1ほどです。
凍ったまま汁物などに入れて加熱調理します。砂糖がすでに付いているので、甘みは加減しましょう。
たけのこは乾燥保存することもできます。野菜は干すことで保存期間が伸びるのはもちろんですが、栄養価が高まる、甘みが増す、噛みごたえが増す(いつもとは違う食感が楽しめる)、かさが減るのでたくさん食べられる(その分栄養が取れる)などのメリットがあります。
乾燥させたたけのこは密閉容器に入れて常温または冷蔵で約1ヶ月ほど日持ちします。
乾燥保存させるとき一番のおすすめは天日干しです。薄切りしたたけのこをキッチンペーパーで水けをしっかり取り、ザルに並べ、2日ほど天日干しします。
天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。
天日干しすることでビタミンDが増加します。旨みも増し、茹でたたけのことは違い食感が楽しめます。そのまま和え物や炒め物で加熱したり、スープや汁物に投入して使うのも◎。
天日干しができない方はオーブンで乾燥させる方法もあります。
鉄板の上にクッキングシートを敷き、その上に薄切りしたたけのこを並べます。100〜110度で20〜30分程度でゆっくり加熱します。
乾燥が足りないようであれば、さらに加熱しましょう。
オーブンよりももっとお手軽なのがレンジで乾燥させる方法です。
耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上にたけのこを並べます。600Wで5〜8分ほど加熱します。
電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。
野菜や果物は塩や味噌、油などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。保存用なので味は少し濃いですが、ご飯のお供にピッタリ。洗ってから食べるのもアリです。大量消費にもおすすめです。たけのこでおすすめなのが、しょうゆ漬け、酢漬け、オイル漬けです。たけのこの漬け保存はどれも冷蔵で2週間ほど保存できます。
たけのこをお好みの大きさに切り、キッチンペーパーで水けを取ります。しょうゆ:酒:みりん=1:1:1の割合の漬けだれを作り、密閉容器にたけのこがひたひたになるくらい注いで冷蔵庫へ。
下茹でしたたけのこを薄切りにして密閉容器に入れ、酢150ml、塩小さじ1、てんさい糖大さじ1で作った漬けだれを、たけのこ全体が漬かるほど注ぎます。
オリーブオイル:塩=24:1の割合(オリーブオイル100mlに対して塩小さじ1弱)でブロッコリーがひたひたに浸かる程度の量を作ります。プラスαで、ニンニクやハーブ、スパイス、唐辛子などを入れると風味がワンランクアップします。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸で腸内環境の改善が期待できます。また、β-カロテン(ビタミンA)など脂溶性の栄養素の吸収率が上がります。
オリーブオイル漬けにして余ったオイルは他の調理に使うことも可能です。
最後に、たけのこの作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
旬のたけのこに、ちくわの旨みとボリュームをプラス。常備菜やお弁当のおかずにもおすすめのひと品です。
ちくわとたけのこのきんぴらのレシピはこちら
手羽元としいたけの旨みがたけのこに染み込み美味。食べごたえ満点のひと品です。夕飯の主菜にどうぞ。
鶏とたけのことしいたけの煮物のレシピはこちら
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