玉ねぎの芯は食べることができます。そのため調理の際に取り除く必要はありません。しかし、見た目や食感を重視する場合は取り除く方がベターでしょう。この記事では、玉ねぎの芯の食べ方や取り方、そして芯以外の部位について詳しく解説します。腐った玉ねぎの特徴も合わせてご紹介しています。
玉ねぎの芯はどの部分にあるかご存知ですか?
玉ねぎの芯は、玉ねぎの中心部分にあります。外見からは見ることができませんが、玉ねぎを縦半分に切ると、玉ねぎの茎の部分から上部にかけて真っ直ぐに生えています。
ここで、玉ねぎの芽以外の部位についても改めて確認してみましょう。
普段私たちが食べているのは、玉ねぎの「葉」です。玉ねぎは葉が何層にも重なっています。
「茎」は玉ねぎの下の方にあります。「葉」よりもやや黄色っぽい色をしている部分です。葉をまとめているため、茎を切り落とすと、玉ねぎの葉はバラバラになります。茎から生えている緑っぽいものは「花茎(かけい)」といい、生長すると花(ネギ坊主)を咲かせます。
玉ねぎの「根」は玉ねぎの下部にある白いひげのようなものです。「茎」の下にあります。
玉ねぎの「芽」は、茎が上に向かって伸びたものです。玉ねぎを縦半分に切ると、中心部分に黄色や黄緑色の芽が縦に生えているのを確認できます。伸びた芽は、外見からも確認できます。
玉ねぎの芯は玉ねぎの中心部分にありますが、食べることはできるのでしょうか。料理時に取り除いてから調理している人も多いのではないでしょうか。結論からいうと、玉ねぎの芯は葉と同様に食べることが可能です。そのため処分するのはもったいないです!
玉ねぎの芯には毒性があると思われることが多いのですが、実は毒性はなく食べることができます。玉ねぎの芯だけでなく芽にも毒性はないので、芽が伸びた玉ねぎも普通に食べることが可能です。
そのため、料理をする際にわざわざ芯を取り除く必要はありません。むしろ取り除いてしまうと、玉ねぎを無駄にしてしまっていることになります。。。
玉ねぎの芯に毒はなく、むしろ栄養が豊富に詰まっています!
玉ねぎの内側には、芽を出すためにたくさんの栄養や水分が集まる性質があります。芯の部分には、硫化アリル(アリシン)やケルセチンなどの栄養成分が豊富に含まれています。
玉ねぎの芯を捨てると栄養成分を捨てていることになるので、できるだけそのまま食べる方がよいです。
<毒があるのはじゃがいもの芽>
食感や見た目、色が気になる場合は芯を取り除いて食べましょう。意外と玉ねぎの芯は取りづらいので、ここでは玉ねぎの芯が簡単に取れる方法をいくつかご紹介します。
一番基本的な芯の取り方です。皮を剥いた玉ねぎを縦半分に切ります。茎(根が生えている少し上の部分)から包丁でV字に切れ込みを入れます。そうすると芯が簡単に取り除けます。
玉ねぎの中心部分をきれいに取り除く方法です。玉ねぎの両端を切り落とし、根の部分を上にして置いて芯の位置を確認します。芯の外側のギリギリに包丁の刃先を当て、真っ直ぐ下に切り落とします。反対側も同様に切って手でひねって半分に割ると、芯の部分がそのまま出てくるので、手で取り除きます。最後に皮をむいてお好みのカットに切ります。
玉ねぎを切らずに芯を取る方法です。少し難易度が高いですが、丸ごとスープなどを作る時におすすめです。
まず始めに玉ねぎの皮を剥きます。丸のままの玉ねぎの根の部分に包丁の手元側の角をななめに刺します。その状態で玉ねぎの外側をひねってくるっと一周回すと芯の部分を円錐状にくり抜くことができます。
玉ねぎが下記のような状態になってしまっている場合は腐ってる可能性が高いです。腐ってるなと判断した場合は食べずに廃棄しましょう。
玉ねぎの芯の部分だけが茶色く変色していることがあります。その場合は、「軟腐病」という病気である可能性が高いです。
茶色くなってしまっている部分を取り除いて食べることが可能です。調理前に包丁で切り落としましょう。ただし、免疫力が低い小さい子どもや高齢者は、食べるのを避けた方が無難でしょう。
玉ねぎの腐敗が進んでいて大部分が茶色に変色している場合は、食べずに廃棄する方がベターです。
玉ねぎは元々ツンとする強い香りが特徴的ですが、腐敗が進んでいる玉ねぎはさらに臭いが強くなります。ガスのような臭いや、卵が腐った時のような臭いがする場合は玉ねぎが腐っている可能性が高いので、食べずに廃棄する方がよいでしょう。
玉ねぎは本来固い野菜ですが、腐敗が進むと実がブヨブヨと柔らかくなってしまいます。玉ねぎは上部の中心部から傷み始めることが多いため、手で軽く触ってみて柔らかさを感じたら腐っている可能性が高いです。
玉ねぎを切ってみて一部のみがブヨブヨと柔らかくなっている場合は、その部分を取り除けば食べることができます。
玉ねぎ全体が柔らかく凹むような玉ねぎを食べるのは避けましょう。
玉ねぎから茶色い汁が出ている場合、かなり腐敗が進んでいますので、食べずに廃棄しましょう。
白い汁が出る場合は腐っているわけではありませんので、食べることが可能です。
玉ねぎを切ったら、実が乾燥してスカスカになっていることがあります。この場合は腐っているというわけではありませんが、水分量がかなり減っていて食感や味が劣っていますので、食べずに廃棄する方がよいでしょう。
玉ねぎが腐っている場合は見た目や臭いなどで気づくことがほとんどです。腐っていることに気づかずに万が一食べてしまった場合、酸味を感じることが多いようです。
味が少しでも変だなと思ったときは、それ以上食べるのをやめて処分するようにしましょう。
じゃがいもの芽に毒性があるように玉ねぎの芽にも毒があると思われることが多いですが、玉ねぎの芽に毒性はありません。そのため、玉ねぎの芽は実と同様に食べることができます。ただし、芽が伸びすぎると食感が悪くなったり辛みや苦みが強くなることがあるため、伸びすぎる前に食べたいものです。
また、芽が生えた玉ねぎそのものの栄養や風味は落ちてしまいます。芽が生長するために実の水分や栄養を取ってしまうためです。そのため玉ねぎは芽が生える前に食べる方が栄養価が高く、また美味しく食べることができます。
芽は長ねぎのように薬味として食べたり、炒めものやスープの具材として食べることができます。
玉ねぎの茎の部分も実は食べることができます。しかし茎は他の部位よりも固く食べにくいので、食感が苦手な方は取り除いてから食べましょう。取り除く方法は、玉ねぎを縦半分に切って、茎の部分に包丁でV字に切り込みを入れて取り除きます。
普段捨ててしまう玉ねぎの皮にも栄養があることはご存知でしたか?玉ねぎの皮には、ポリフェノールの一種である「ケルセチン」が多く含まれています。
ケルセチンは活性酸素によるダメージを防ぎ、赤血球の働きを活発にさせて、血流を改善します。活性酸素が赤血球にダメージを与えると、自由に変形できる柔軟性を失い、細い血管を通りにくくなり、正常に流れなくなります。そうすると動脈硬化が発生したり悪化したりすると考えられています。また、血中コレステロールと悪玉コレステロールが低くなることも分かっています。血糖値上昇を抑制する効果もあることから、高脂血症や糖尿病など生活習慣病予防の効果も期待できます。
玉ねぎの皮はそのままでは食べることができませんので、煮立たせてお茶として飲むといいですよ。
玉ねぎのひげ根は、常に食べられるとは限りません。鮮度が落ちたものは、繊維が固く噛み切れない場合があります。
収穫したての玉ねぎなど、新鮮なものは天ぷらなどにして食べることができます。
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