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コロッケの衣の付け方。手順・コツは?衣の代用品は?

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コロッケの衣の付け方。手順・コツは?衣の代用品は?

コロッケは衣を上手く付けないと揚げている時に崩れて失敗してしまいます。この記事では、衣の基本的な付け方や上手く付けるコツ、代用品などを解説します。

コロッケの衣に関する基本的知識

コロッケの衣の基本的な付け方やコツなどを解説します。

基本は小麦粉、卵、パン粉

コロッケの衣は小麦粉、卵、パン粉が基本

コロッケの衣は小麦粉、卵、パン粉の3種類を使い、この順番で付けていくのが基本です。

決まった量はなく、多くのレシピでは「適量」と書かれていることが多いですが、衣が少ないと具材の膨張に耐えられず、崩れ出してしまいます。十分な量を用意しましょう。

二度付けすれば衣はより厚くなる

衣の厚さが心配な方は、卵とパン粉を二度付けすることでより満遍なく衣をつけることができますが、材料をたくさん使ってしまい、糖質量やカロリーも増えてしまいます。

また、衣が厚すぎると大きくなり、衣も固めの仕上がりとなるので、小さなお子様やお年寄りはかなり食べにくく感じてしまいます。食べやすくするためにコロッケを小さめに作るのも良いでしょう。

バッター液もおすすめ

小麦粉と水、卵を混ぜて作る「バッター液」とパン粉で衣を付ければ、衣を付ける手順が少なくなります。また、卵だけの場合よりも粘度が高いので厚めに衣が付けることができ、ムラなく衣が付きます。

ただし、バッター液にもデメリットはあります。二度付け同様に衣が厚めにつく分、糖質量やカロリーが増加してしまいます。また、よく混ぜないとダマになってしまってパン粉の付きが悪くなってしまいます。

乾燥パン粉と生パン粉どっちがおすすめ?

パン粉は水分量が14%以下のものを「乾燥パン粉」、14%以上のものを「生パン粉」と区別されています。生パン粉は水分量が多いので、油で揚げると水分が抜けやすくサクサクに仕上がりやすいため、コロッケなどの揚げ物作りにおすすめです。

ただし、生パン粉は粒が粗いため、衣として使う際はある程度手でちぎって細かくし、しっかりとまぶさないと揚げている間にはがれてしまうので気を付けましょう。

一方、乾燥パン粉は水分量が少なく粒が細かいので、ハンバーグなどのタネに混ぜることで水分をしっかり含んでお肉とよく馴染みやすくなります。コロッケの衣に使えばくっつきやすく、水分量が少ないのでしっかりとしていて固めのカリカリの衣に仕上がります。

コロッケの衣の付け方・手順

コロッケの衣の付け方や手順を詳しく解説します。

まずは小麦粉をまぶす

コロッケの衣は最初に小麦粉をまぶす

成型したコロッケのタネにはまず小麦粉をまぶします。小麦粉でタネをコーティングすることで表面が固くなり、揚げた際に崩れにくくなります。

ポイントとしては、小麦粉はつけすぎてしまうと衣がはがれやすくなってしまいます。つけた後に軽く叩いて落とすと良いでしょう。

次に溶き卵にくぐらせる

コロッケの衣は、小麦粉の次に溶き卵をつける

小麦粉をまぶしたら溶いた卵にくぐらせましょう。卵がタネにまとわりつくことでパン粉がくっつきやすくなります。なお、卵はよく溶いて混ぜておかないと白身と黄身の部分でパン粉のくっつき方に差が生じてしまい、パン粉が上手くつかないので要注意です。

上記の項目で紹介したバッター液を使う場合はここまでの2つの手順を1回の作業で済ませることができます。バッター液の割合は、小麦粉60gと卵1個(約60g)、水30mlの「卵:小麦粉:水=2:2:1」の割合が黄金比と言われています。

そしてパン粉をまぶす

コロッケの衣は最後にパン粉をつける

タネを溶き卵にくぐらせたらパン粉をまぶしましょう。バットなどにたっぷり出したパン粉の中にタネを入れ、さらに上からパン粉をまぶしましょう。

この時、パン粉がよく付いていなくてタネの表面が見えてしまっている部分があると揚げた時にそこから崩れやすくなるので、しっかりとまぶしましょう。一般的な小判型の場合、側面の部分がつきにくいので要注意です。

作り置きとして保存するならこのタイミングで

コロッケを作り置きする場合、パン粉までつけた揚げる直前の状態で冷凍しておくのがおすすめです。揚げた後に冷凍すると温め直した時に衣がしなしなになりやすく、美味しさが損なわれてしまいます。

衣を付けずに冷凍すると、解凍後に衣がつきにくくなるので失敗しやすいです。衣を付けてから保存すれば一度解凍して衣を付け直す手間もなく、そのまま揚げることができるので簡単です。

衣作りでのおすすめ代用品

コロッケの衣作りで小麦粉や卵、パン粉の代わりに使えるものを紹介します。

米粉、米パン粉

米粉は小麦粉の代用として、米パン粉はパン粉の代用として使うことができます。グルテンフリーのコロッケを作りたい方におすすめで、小麦粉やパン粉を使うよりももっちりと柔らかい食感に仕上がります。

ただし、米粉や米パン粉はお米同様に時間が経ってしまうとぼそぼそとした食感になってしまいます。冷めたから食べるようなお弁当のおかずとしてはやや不向きでしょう。

片栗粉

スープや炒め物にとろみをつける目的でよく使用される片栗粉は、コロッケ作りでは小麦粉の代わりに使うことができ、水溶き片栗粉は卵の代用にもなります。片栗粉の原料がじゃがいもということもあり、違和感なく使うことができます。

また、タネが水っぽく柔らかい場合には片栗粉を少し混ぜるとタネが落ち着いて成型しやすくなり、揚げている際に崩れにくくなります。

おからパウダー

大豆から豆乳を搾った後の絞りかすであるおからを細かくして乾燥させたおからパウダーは、食物繊維が豊富な上にカロリーが低い特徴があります。近年ではスーパーでも豆腐コーナーなどでよく見かけますよね。

コロッケ作りでは小麦粉の代わりとしてはもちろん、パン粉の代わりとしても使うことができます。パン粉の代わりにする場合、粒がかなり細かく揚げている際に衣が崩れやすいので、卵とおからパウダーは二度付けすると良いでしょう。

オートミール

ダイエット食材として人気のオートミールは、パン粉の代わりに衣として使うことができます。低脂質・低カロリーのヘルシーな仕上がりになり、油で揚げることでカリカリの食感も楽しめ、食べ応えも抜群です。

ただし、衣にオートミールを使う場合、そのままでは粒が粗くくっつきにくいのでミキサーなどで細かくするとくっつきやすくなります。また、オートミールは細かく砕いてひき肉の代わりとしてタネに混ぜて使うこともできます。

衣作り以外のコロッケを上手く仕上げるコツ

下ごしらえから揚げ方まで、コロッケを上手く仕上げるコツはたくさんあります。

じゃがいもの水分をしっかり飛ばす

コロッケを上手に作るには、じゃがいもをしっかり茹で水分を飛ばす

コロッケの具材の大部分を占めるのがじゃがいもですが、中までしっかり火を通し、じゃがいもの水分をしっかり飛ばしてからマッシュすることでコロッケは崩れにくくなります。

じゃがいもの下ごしらえの方法はいくつかあり、鍋で茹でる、蒸す、電子レンジで温めるのが主な方法です。

電子レンジは水分が残りやすい

電子レンジでじゃがいもを温めるのはとても簡単ですが、温めムラが起きやすく、水分をしっかり抜くことが難しいです。水分をしっかり抜きたい、失敗せずに仕上げたいという方は鍋で茹でるか蒸す方法で下ごしらえをしましょう。

また、電子レンジで温めると外側ばかりが温まって水分が抜けすぎてしまい、パサパサとした仕上がりになりやすいため、温めすぎには要注意です。また、電子レンジで温めると冷めるのも早く、冷めて水分が抜けてからマッシュしてもやはりパサパサになりやすいです。

玉ねぎをしっかり炒める

コロッケを上手に作るには、玉ねぎはしっかりと炒める

タネに混ぜる玉ねぎは細かくみじん切りにして、しっかり炒めましょう。みじん切りが粗い、炒める時間が短いといった場合、玉ねぎからは十分に水分が抜けていないので、タネに混ぜる際に水分が出てしまい、コロッケが崩れる要因となってしまいます。

また、玉ねぎもじゃがいも同様に電子レンジで火を通して水分を抜くことができますが、温め方が甘いとやはり崩れる原因となります。また、電子レンジで温めた場合はしっかりと玉ねぎから出た水を切ってから混ぜましょう。

玉ねぎやジャガイモ以外の野菜を加える場合も、しっかりと水分を抜くと崩れにくくなります。

成形は表面を滑らかに

コロッケを上手に作るには、表面がなめらかになるように成形する

タネの下ごしらえが終わったら混ぜて成形をしますが、表面が滑らかになるように成形しましょう。ひび割れや大きな塊が飛び出た個所があるとそこから崩れてしまいます。

ひび割れを作らずに成形するには玉ねぎは細かくみじん切りにし、じゃがいもはしっかり潰しましょう。なお、成形は冷めてから行うとまとまりづらいので、ある程度温かいうちに行いましょう。

成形したら冷蔵庫で寝かせる

コロッケを上手に作るには、成形したタネを冷蔵庫で寝かせる

コロッケのタネの成型が終わったら冷蔵庫で寝かせましょう。バットに並べてラップをかけ、1時間程度がおすすめです。寝かせることで様々なメリットが得られます。

大きなメリットとしては、寝かせることで揚げた際に崩れにくくなります。寝かせている間にある程度水分が飛んで崩れにくくなります。また、タネの温度が下がるので、揚げた際に温度が急上昇して膨張が起きにくくもなります。

また、寝かせることで具材同士がよく馴染み、味が落ち着くので美味しさもアップします。ひき肉からは旨味も出ます。時間に余裕がある方は是非タネを寝かせてみてください。

たっぷりの油で揚げれば崩れにくい

コロッケはたっぷりの油で揚げる

コロッケを揚げる際の油の量は、コロッケがしっかり浸かるくらいのたっぷりの油で揚げると崩れにくく、上手に仕上げることができます。鍋底から3cm程度の深さがちょうどよい量とされています。

少ない油で揚げることもできますが、コロッケを入れる際などに油の温度が変わりやすく、失敗しやすいです。

油の使用量を少なめにしたい方は、時間はかかってしまいますが小さめの鍋でコロッケを1~2個ずつ揚げるのがおすすめです。

揚げる温度は180~200℃が基本

コロッケを揚げる時の油の温度は180〜200℃が基本

コロッケを揚げる際の油の温度は180~200℃が基本です。温度が低いと衣が固まる前に中身が温まってしまい膨張・破裂が起きやすく、揚げる時間が長くなってベチャベチャな仕上がりになってしまいます。一方で温度が高すぎても焦げやすく、中身の温度が急上昇することによる膨張が起き、崩れやすくなります。

温度の確認は調理用の温度計を使うのが手っ取り早いですが、温度計が無い場合は衣のかけらを油に落としてみると大体の温度がわかります。

油に落とした衣が一度下に落ちても、すぐに上がってくれば適温の180℃くらいになっています。落として沈んだままなら180℃になっておらず、一度も落ちずにそのまま浮かんで揚がるようなら180℃よりも高温に油が熱せられています。

一度にたくさん揚げすぎない

コロッケを揚げる時は一度にたくさん揚げすぎないのがポイント

コロッケを一度にたくさん揚げてしまうと油の温度が下がってしまい、上手く揚げることができず、コロッケが崩れる原因になってしまいます。

鍋の大きさにもよりますが、一般的な20cm程度の揚げ物用の鍋であれば、3個くらいが適量です。一気にたくさん揚げるとコロッケを裏返したり鍋から上げたりするのも難しくなり、衣が剥がれて崩れてしまうことも。

揚げている最中に触りすぎない

また、コロッケを揚げている最中に触りすぎるのもコロッケが崩れる原因になります。触りすぎると衣に傷がついてしまい、そこからコロッケが崩れ出してしまいます。

コロッケを鍋に入れたら基本的には触らず、側面の方まで色が変わってきたらひっくり返しましょう。一度ひっくり返した後も触りすぎると衣がポロポロと剥がれ落ちてしまうので要注意です。

コロッケを美味しく仕上げるコツ

下ごしらえのちょっとした一工夫や隠し味などでコロッケを美味しく仕上げるコツを紹介します。

男爵とメークインどっちがおすすめ?

スーパーで見かけることの多い男爵とメークインではどちらがコロッケ向きなのでしょうか。

コロッケ作りには粘り気が少なく、粉っぽいじゃがいもが適しています。そのため、粘り気が少なく加熱するとホクホクとした仕上がりになる男爵がコロッケ向きとされています。

メークインもポテサラやコロッケなどの潰して使う料理に使えないわけではありませんが、粘り気が出てしまい潰しにくいことがあります。メークインを使うと口当たり滑らかに仕上がるので、より滑らかな口当たり・食感が好みの方はメークインを使うと良いでしょう。

男爵・メークイン以外ではキタアカリやインカのめざめなどもおすすめです。

じゃがいもの皮むき・カットは温める前?後?

じゃがいもは皮を剥かずに火を通す方法と皮を剥いてカットしてから火を通す方法があります。皮を剥かずに火を通せば栄養分や旨味を逃がさずに調理できますが、火を通すのに時間がかかり、じゃがいもが熱い状態で皮を剥かなくてはいけなくなります。

一方で皮を剥いてから火を通せば短い時間で火が通りますが、火を通している間に栄養分や旨味が逃げ出しやすく、火を通しすぎるとパサついた食感になりやすいです。どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分好みのやり方で火を通すと良いでしょう。

ちなみに、ジャガイモを茹でた場合、茹でたら鍋の水を捨てて鍋に火をかけ、軽く転がしましょう。水分をしっかり抜くことができます。

じゃがいもは茹でると甘みアップ

コロッケを上手に作るには、じゃがいもを茹でるのがおすすめ

じゃがいもの加熱方法はいくつかありますが、茹でて比較的低温を保ちながら温めるとじゃがいもの甘みが出やすくなります

これは、じゃがいもに含まれるアミラーゼが30~50度の温度でデンプンをよく分解し、甘みの元となる麦芽糖(マルトース)を作るようになるためです。

甘みを引き出すためにはジャガイモを水から中火で茹で、沸騰したら弱めの中火に変えてぐつぐつと沸騰させないようにしましょう。かぼちゃを使う場合も同じように温めると甘みが増します。

じゃがいもは熱いうちに潰す

コロッケを上手に作るには、じゃがいもは熱いうちに潰す

コロッケに使うじゃがいもは下ごしらえをしてすぐの熱いうちに潰しましょう。熱いうちに潰すことで滑らかになり、揚げた後もホクホクとした食感に仕上げやすくなります。

冷めてからでは潰しにくくなってしまいます。じゃがいもの形が残ってしまうと表面を滑らかに成形するのが難しくなり、ひび割れやすくなるので、コロッケが崩れる原因となります。

じゃがいもは少し形を残すと風味アップ

じゃがいもはある程度形を残してマッシュすると風味が残りやすく、食べ応えも出ます。コロッケだけではなく、ポテトサラダなどのじゃがいもをマッシュして作る料理で風味をよくするコツの1つです。

ただし、残しすぎてしまうと上記の通りコロッケが崩れる原因となってしまいます。

ひき肉の脂を活かす

ひき肉を炒めると出る脂にはお肉のうまみが詰まっているので、ひき肉を炒めた後のフライパンで玉ねぎを炒めると玉ねぎが旨味を吸うのでタネ全体のうまみをアップさせることができます。

別々に炒めるのが手間という方でも玉ねぎを炒めてから火の通りやすいひき肉を炒めれば旨味アップができます。

牛乳を少し混ぜるとしっとり仕上がる

タネに牛乳を少し混ぜるとしっとりとした仕上がりになります。牛乳は脂肪分も多く、コクのある味わいにもなります。牛乳以外ではバターや生クリーム、豆乳もおすすめです。

ただし、混ぜすぎるとタネが緩くなってしまい、コロッケが崩れる原因になってしまうので要注意です。

隠し味で味を調える

コロッケのタネに隠し味を入れて味を調えると美味しく仕上げられます。醤油やめんつゆ、ナツメグやカレー粉が使われることが多いです。

醤油やめんつゆを使うとコロッケは少しシャープな味わいに変わり、日本人になじみ深い味わいになります。めんつゆには旨味もたっぷりなので美味しさをさらにアップできます。

臭み消しの定番であるナツメグを使えばお店で食べるような味わいに近づきます。ナツメグがない場合でもカレー粉で代用でき、カレー粉をたくさん入れてカレーコロッケにしても美味しいです。

ラードでコク・旨味アップ

ラードを使うことでコロッケのコクや旨味をアップさせることができます。お肉屋さんのコロッケが美味しい理由の1つは、ラードを使って揚げているためとよく言われます。

家で作る場合、揚げ物ができるレベルの量のラードを用意するのは難しいので、いつもの油に少し混ぜて使ってみましょう。少し入れるだけでも出来上がりが良くなり、お店の味に近づきます。

コロッケのレシピ

最後にコロッケの作り方をご紹介します。

Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。

ポテトコロッケ

ポテトコロッケ

王道コロッケレシピをご紹介します。米粉や米粉のパン粉を使ったヘルシーなコロッケです。

お好みでケチャップなどと合わせてお召し上がりください。

ポテトコロッケのレシピはこちら

鮭コロッケ

鮭コロッケ

ほぐした鮭がたっぷり入ったコロッケ。鮭のうまみがにじみ出て、そのままでも美味しくいただけます。

鮭コロッケのレシピはこちら

カニクリームコロッケ

カニクリームコロッケ

グルテンフリー(小麦粉不使用)のカニクリームコロッケのレシピをご紹介します。手作りトマトソースのレシピも紹介します。

カニクリームコロッケのレシピはこちら