冷凍した食材はレンジで解凍することが多いですが、冷凍したトマトはどうなのだろうかと疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。本記事では冷凍トマトのレンジ解凍について解説します。
冷凍された食材はレンジ加熱することが多いと思いますが、冷凍保存したトマトをレンジ解凍するのは不向きです。
凍ったトマトをレンジで加熱し一気に全解凍してしまうと、トマトの中の水分が抜けて味や食感が悪くなってしまいますし、水っぽくなってしまいます。そのため、冷凍トマトをレンジ解凍するのはあまり向かず、凍ったまま使用するのがおすすめです。
水分が出ていってしまうということは水溶性の栄養素も出ていってしまうので、栄養面で見てもトマトはレンジ解凍しない方が良いと言えます。
トマトに限らず水分量が多い野菜は、冷凍解凍してからの調理はおすすめできません。上述したように解凍すると水分が出てきてしまって、食感が悪くなったり水っぽくなってしまうためです。
そのため、レンジを使うのであれば「解凍」というよりは、そのまま「レンジ調理」するのがおすすめです。
冷凍トマトは解凍せずにそのまま加熱調理することで、トマトの品質をキープし、美味しさを最大限に引き出すことができます。
レンジ調理は、鍋で茹でたりするよりも、水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えることができるメリットがあります。また、時短にもなるのでささっと一品作りたいときにも便利です。
冷凍トマトをレンジで解凍しつつそのまま食べることができるおすすめの調理法を紹介します。
冷凍トマトを耐熱容器に入れてラップをせずにそのままレンジに入れて、加熱します。
丸ごとの場合の加熱時間の目安は600wで4分ほどです。トマトの大きさによっても異なるので、様子を見ながら加熱時間を調節してください。
カットしてから冷凍している場合は、4分よりも短めに加熱時間を設定すると良いでしょう。
レンジ加熱したらトマトが程よく柔らかくなってきて、容器にトマトから出てきた水分が溜まっている状態です。コンソメや塩コショウなどお好みの調味料を入れたらトマトスープの完成です。トマトスープにすれば流出してしまう栄養も汁ごといただけるので栄養面でも◎
冷凍トマトをサバなど一緒に和え物にしたい食材と一緒にレンジで加熱した後、醤油やみりんなどの調味料で味付けをすれば、簡単に和え物にすることができます。
丸ごと冷凍していても霜を水で洗い流すとスッとカットすることができます。
加熱時間の目安は一緒に加熱する食材にもよりますが、4分を目安に加熱時間を調節してください。
冷凍したトマトは冷凍庫から取り出すと、手で簡単に皮を剥くことができます。そのため、簡単に口当たりのよいトマトソースを作ることができます。
まず冷凍室から取り出したトマトを水にさらして表面が少し柔らかくなるくらいにまで解凍します。トマトのお尻の部分(ヘタの反対側)に包丁で十字に切れ目を入れ、水に30秒〜1分程度つけます。その後、十字の切れ目の部分から皮を剥きます。皮を剥いたトマトは料理に合わせてお好みの大きさや形に切って調理しましょう。
トマトをカットしたら、みじん切りにした玉ねぎやオリーブオイルと一緒に600wのレンジで4分ほど加熱したらトマトソースの完成です。トマトソースにすれば、パスタにしたりグラタンにするなどさらに料理の幅も広がるのでおすすめです。
冷凍トマトをレンジ調理する以外の解凍・調理方法を紹介します。
丸ごと冷凍したトマトはおろし器を使ってすりおろし、めんつゆやドレッシングに入れると美味しくいただけます(レシピは、この記事の最後にご紹介します)。冷凍室から取り出したトマトを解凍せずそのままおろし器ですりおろします。ジャリジャリと比較的すりおろしやすいですが、怪我には注意しましょう。
そのままシャーベットとして食べても非常に美味しいです。
カットして冷凍したトマトは、おろし器ではすりおろすのが難しいので、ミキサーを使います。冷凍室から取り出したトマトをミキサーに入れます。なるべく小さなかたまりで取り出して入れると素早く細かくなります。
お好みの粗さになるまでミキサーにかけ、ドレッシングやめんつゆなどに使ったり、トマトスムージーとしても美味しく召し上がることができます。レシピは後ほどご紹介しますね。
冷凍トマトを美味しく食べるには、正しい方法で冷凍することが大切です。ここからは、トマトを美味しく冷凍する方法を紹介します。
トマトは丸ごと冷凍することもできますし、カットしてから冷凍することもできます。おすすめは、丸ごと冷凍です。
トマトはカットすると組織が崩れてしまうため、冷凍すると食感が損なわれてしまいます。一方、丸ごと冷凍する場合は凍っても形が崩れないため、解凍後の食感が悪くなりにくいです。
用途が決まってなくても丸ごと冷凍すれば何でも使えるのも、便利で嬉しい点です。
ざく切りにして冷凍する場合は、できるだけ重ならないようにポリ袋に入れるのがポイントです。重なるように入れてしまうと細胞が傷つき、風味や食感が悪くなってしまいます。
重ならないように入れれば、使いたい分だけポキっと折って取り出すこともできて便利なので、重ならないように入れるようにしましょう。
丸ごと冷凍する場合、カットしてから冷凍する場合、どちらも水気をしっかりとキッチンペーパーなどで拭き取ってからポリ袋に入れることも大切です。
余計な水分がついた状態で冷凍してしまうと、解凍されたときに余計な水分まで出てきてべちょべちょになってしまいます。特にカットしてから冷凍する場合は注意が必要です。
カットしてから冷凍する場合は、カットする前に一度水分を拭き取っておきましょう。
ポリ袋にトマトを入れたら、空気をしっかり抜いて密閉して保存しましょう。
しっかりと空気を抜いておくことでトマトが空気に触れることで酸化してしまったり、冷凍庫の臭いがついてしまうことを防ぐことができます。
トマトに限らず、野菜を冷凍する場合は急速冷凍をしたほうが旨みをぎゅっと閉じ込めることができます。冷蔵庫に急速冷凍機能がない場合は、金属トレイの上にのせて冷凍庫へ。
金属トレイは温度の伝達が早いため、急速冷凍と同じ効果を得ることができます。
冷凍庫の扉付近は開け閉めによる温度変化の影響を受けやすいため、できるだけ温度変化の少ない扉付近を避けた場所に置いた方が早く冷凍することができます。
冷凍すれば永遠に保存できてしまうような気がしてしまいますが、どんなに長く保存しても1ヶ月を目安に食べきるようにしましょう。
冷凍しても長く保存していると鮮度は落ちてしまうので、味や食感はどんどん悪くなってしまいます。冷凍しているからといっていつまでも入れておかず、なるべく早く食べきることが大切です。
最後に冷凍トマトを使った簡単レシピをご紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
トマトとレタスのシンプルなスープ。レタスのほのかな甘みとトマトの酸味がマッチ。
レタスは栄養がないと思われがちですが、レタスはβ-カロテン、ビタミンC・Eといったビタミン類をはじめ、カリウム、カルシウムなどのミネラル類、食物繊維などが含まれています。中でも比較的多いのはビタミンEです。ビタミンEは抗酸化作用があるので、トマトとの栄養面での相性がGood。
レタスとトマトのスープのレシピはこちら
こちらのレシピでは冷凍トマトをすりおろして使います。
このドレッシングでは、オメガ3が豊富に含まれるえごま油を使っています。えごま油は熱に弱く、クセがないのでサラダにぴったりです。
トマトドレッシングのレシピはこちら
冷凍トマトで作る、さっぱりイタリアンめんつゆです。夏のそうめんにぴったりです。一度食べたらクセになるおいしさです。
トマトめんつゆのレシピはこちら
りんごとメープルシロップと合わせることで、デザート感覚でも楽しむことができます。
トマトスムージーのレシピはこちら
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