茹でたブロッコリーが余ってしまった場合、どのように保存するのが正しいのでしょうか?本記事では茹でたブロッコリーを保存する方法や、茹でたブロッコリーが腐ってしまったときの特徴、またブロッコリーを茹でてから保存することのメリットを詳しく解説します。
ブロッコリーを茹でてから保存することのメリットをご紹介していきます。
ブロッコリーを茹でてから保存することで、ブロッコリーの柔らかい食感を楽しむことができます。
茹でることでブロッコリーが柔らかくなります。また茹でると、凍結による細胞の損傷を最小限に抑えることができるため、保存後も水っぽくなることはほとんどありません。
これにより、茹でて保存したブロッコリーを使った料理でも、柔らかくて食べ応えのあるブロッコリーを楽しむことができます。
保存前に野菜を茹でたり蒸して加熱することの主な目的は野菜の酵素を不活性化させ、色や食感、香りの変化を防ぐことです。茹でてから保存することで、貯蔵中の変色や変質を防ぐことができます。
野菜には酵素(ポリフェノールや酸化酵素など)が含まれており、これらが貯蔵中に酸化することで変色が生じてしまいます。ブランチングすることで酵素を不活性化させることにより、野菜が変色するのを防ぐことができます。
変色しやすい野菜にはブロッコリー以外にじゃがいもやれんこん、ごぼうなどがあります。
ブロッコリーを予め加熱することで、鮮やかな緑色をキープしやすくなります。
茹でる際に塩を加えるのもポイントです。塩には、ブロッコリーの緑色色素であるクロロフィルを安定させる作用があります。また、塩を加えて茹でることでブロッコリーの甘みが際立ち、より美味しく食べることができるメリットもあります。
ブロッコリーを熱湯で茹でることにより、殺菌することができます。
ブロッコリーに限らず野菜には様々な菌が付着しています。沸騰した湯で茹でることで野菜に付着した菌を殺菌することができるため、より安全に保存することが可能になります。
また、菌だけでなく、農薬やワックスなどを落とすことも可能です。
茹でたブロッコリーの常温保存は不可です。常温での保存は微生物の繁殖や品質の劣化を招く可能性があり、食品安全上のリスクが高まりますので、必ず冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにしましょう。
生のままのブロッコリーでも、冬以外は常温保存を避ける方が無難です。なぜなら、ブロッコリーは暑さや乾燥に弱いためです。生のブロッコリーであれば、新聞紙などでに包めば冷暗所で1日程度保存可能です。ただし常温保存はすぐに黄色くなってしまうこともあるので注意しましょう。
茹でたブロッコリーは、保存容器で2〜3日冷蔵保存することが可能です。ブロッコリーから水が出てベチャベチャとした食感になってしまうのを避けるため、保存容器に乾いたキッチンペーパーを敷き、ブロッコリーを立てて(房の部分を上にして)敷き詰めます。
生のまま冷蔵保存しているブロッコリーに比べて、茹でたブロッコリーの冷蔵保存は傷みが早いので、2〜3日を目安になるべく早く食べ切るようにしましょう。
長期保存するならば冷凍保存がおすすめです。ブロッコリーの冷凍保存の期間の目安は約1ヶ月です。
茹でたブロッコリーを自然に冷まし水けをしっかり切ったら、ジッパー付きポリ袋に入れ空気をしっかり抜き保存。茎も小さめに切っていれましょう。
ブロッコリーに限らず野菜は塩や味噌、油などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。ブロッコリーの漬け保存は、冷蔵で2週間ほど日持ちします。調味料が野菜に染み込み美味しくなり、ちょっとした副菜として、またサラダに添えたりして楽しめます。
ブロッコリーを漬けるのにおすすめなのが酢とオリーブオイルです。茹でたブロッコリーの粗熱を取り、水けをキッチンペーパーで拭き取ったら、漬けダレと合わせて保存容器に入れ冷蔵庫で保管します。
・オリーブオイル漬け・・・オリーブオイル:塩=24:1の割合(オリーブオイル100mlに対して塩小さじ1弱)
・酢漬け・・・米酢:塩:てんさい糖=10:1:3の割合(150mlの酢に対して塩小さじ1、てんさい糖大さじ1)
茹でたブロッコリーが腐ると、大別して見た目や臭い・味、触感に変化があります。
茹でたブロッコリーが腐ると、変色したり変形することがあります。
具体的には、下記のような特徴が見られます。
変色(黄色や褐色色、黒、茶色など)する
カビが生える
溶け出す
茹でたブロッコリーが腐ると、異臭を放ったり変な味がすることがあります。異変を感じたら食べるのをただちに中止し破棄しましょう。
酸っぱい匂い・味
生ゴミのような臭い・味
カビ臭い・味
苦味がある
茹でたブロッコリーは生のブロッコリーよりも柔らかくなりますが、腐ることで更に柔らさが増します。下記の特徴がある場合、雑菌が繁殖している可能性が高いです。新鮮なブロッコリーにはぬめりがでることはありませんので、ぬめりが出ているブロッコリーは破棄しましょう。
グニュッとした感触がある
全体的に柔らかくなってしまっている
ブロッコリーの表面がぬめぬめしている
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