1. Fily
  2. Food
  3. Encyclopedia
  4. パプリカの美味しい焼き方。フライパン・オーブン・トースターでおすすめは?

パプリカの美味しい焼き方。フライパン・オーブン・トースターでおすすめは?

公開日

更新日

パプリカの美味しい焼き方。フライパン・オーブン・トースターでおすすめは?

パプリカ生食されることも多い野菜ですが、焼いても美味しく食べることができます。本記事ではパプリカを焼くメリットやパプリカの焼き方を紹介します。

パプリカを焼くメリット

パプリカを焼くメリットは下記の通りです。

柔らかくなる

パプリカはピーマンと比較して肉厚で固さがありますが、焼くことで柔らかくなって食べやすくなります。

そこまで食べにくいわけではありませんが、生のままでは小さなお子様や高齢者の方が食べる場合など人によっては固くて食べにくいと感じることがあるので、その場合は一度蒸すなど加熱するのがおすすめです。

野菜の細胞壁は、セルロースからできた繊維が重なっており、その間をペクチンが塗り固めて固い壁をつくっています。パプリカに限らず野菜を加熱すると軟らかくなるのは、固い壁を作っているペクチンが熱によって分解されるためです。そのため、パプリカを焼くと生食するのと比較して柔らかくなります。

栄養の流出を抑えられる

柔らかくして食べやすくする目的で加熱するのであれば、茹でるのでも良いのではないかと思う方も多いと思いますが、茹でるのでは水溶性の栄養素が流出してしまうデメリットがあります。

パプリカに含まれている水溶性の栄養素にはビタミンCやカリウムなどがあります。せっかく食べるのなら、栄養を無駄にすることなくしっかり摂取したいですよね。

焼けば、茹でるのとは異なり水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えることができます。

香ばしさが出る

茹でるとどうしても風味となる成分が流出してしまうことで味が薄いと感じたり、水っぽく感じてしまうことがありますが、焼けばパプリカの特徴的な香りや味わいが損なわれず、より濃厚で豊かな味わいを楽しむことができます。

さらに焼くことでパプリカに香ばしさをプラスすることができるので、より風味が豊かになります。例えば焼いたパプリカをサラダに加えても香ばしさが良いアクセントになって美味しく食べることができます。

皮をむくこともできる

パプリカの皮には薄い皮がついており、そのまま食べても特に問題はありません。しかし、皮が口に残って食べにくいと感じる方も多いです。特に、噛む力がなく消化器官が未熟な赤ちゃんには、皮をむいて与えることが推奨されています。

パプリカの皮をむく方法として、表面をしっかりと焼く方法があります。皮を炭化させ、ひび割れが生じることで手で簡単に剥くことができます。この方法は手軽で効果的です。

皮をむいておくことにはいくつかのメリットがあります。まず、皮をむくことで口当たりが良くなります。食べやすくなるため、赤ちゃんの離乳食には特に適しています。また、マリネやサラダなどの料理に使用する際にも皮を剥いておくと、食材の風味や調味料がより良く染み込みます。

なお、湯むきという方法もありますが、焼くことでパプリカには独特の香ばしさが加わります。香りと風味を引き出したい場合には、焼いて皮をむく方法がおすすめです。

パプリカを焼く下準備

まず、パプリカを焼く前の下準備の方法を紹介します。

よく洗う

パプリカを流水でよく洗う

まずパプリカを綺麗に洗いましょう。パプリカは流水で洗います。

パプリカは土に埋まって育つじゃがいもなどの根菜とは異なり、土汚れがついていることも少なく綺麗に見えます。しかし、調理をするときは洗うべきです。

野菜や果物は綺麗に見えても水耕栽培でない限りは、土壌由来の細菌が必ずついているといっても過言ではありません。細菌の全てが下痢や嘔吐の中毒症状を起こすわけではありませんが、しっかりと洗い流してから食べるほうが安全といえます。

農薬が心配な方はこちらがおすすめ

ホタテ貝やホッキ貝を原料に作られたパウダーを使うのも、残留農薬を落とすのに有効的です。特におすすめなのがホッキ貝です。ホッキ貝は他の貝殻と比較しても除菌効果が高いことが研究で立証されています。

ホッキ貝を高温で焼きパウダー状にしたものを水に溶かすことで、アルカリ水を作ることが出来ます。上述したように農薬は酸性であるためアルカリ水につけることで農薬が中和されて落としやすくなります。

ホタテ貝やホッキ貝のパウダーを溶かした水にパプリカを5分~10分漬けておくと水溶液が次第に濁ってきたり油が浮いてきたりします。目にみえて残留農薬が落ちていることがわかるので流水で洗い流したりするよりも安心できます。

これを使って水にさらすのが一番おすすめです。

へた・種・わたを取り除く

パプリカのヘタ、種、わたを取り除く

パプリカをよく洗ったら、パプリカの種やわた、へたを取り除いていきます。

へたは硬いので必ず取り除きます。種とわたは見栄えや食感が悪い、傷んでいることがあるなどの理由で取り除かれるのが常ですが、栄養はたっぷりあるので必ずしも取り除く必要はありません。

カットする

パプリカをカットする

丸ごと焼く場合はヘタ・種・わたを取ったらそのまま、カットしてから焼く場合はお好みの大きさにカットしましょう。

パプリカの種・わたの取り方やカットの方法はこちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。

パプリカの焼き方

下準備が終わったらパプリカを焼いていきます。

フライパン

フライパンでパプリカを蒸し焼きにする

フライパンを使う場合は、油を引いてそのまま軽く焦げ目がつくまで焼くのでも十分美味しいのですが、オリーブオイルを使って蒸し焼きにするのがおすすめです!

フライパンを使って蒸し焼きにすると、水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えられるのはもちろんのこと、香ばしさも加わりパプリカの風味をより楽しむことができます。オリーブオイルを回し入れてオイル蒸しにすると、脂溶性のβ-カロテンの吸収率が上がるメリットもあります。

オイル蒸しするときは、まず温めたフライパンにオリーブオイルを入れてパプリカを入れます。パプリカを入れた水大さじ1〜2程度を入れて、蓋をします。10分〜15分ほど弱火〜中火で加熱し、水分が全て蒸発したら完了です。

オーブン

パプリカをオーブンで丸ごと焼く

フライパンだと丸ごとでは焼きにくいのですが、オーブンだと丸ごでも焼きやすいです。焼いてさらに皮をむきたい場合は特にオーブンで焼くのがおすすめです。

オーブンでパプリカを焼く時は、まずオーブンを220℃に予熱します。 予熱が終わったらパプリカを入れて25分程加熱します。焼く時間はパプリカの大きさによって異なる場合がありますので、パプリカが柔らかくなり、表面に焼き色がつくまで焼いてください。

焼き色がついたら熱いうちに新聞紙に包み、5分程蒸らすと手で皮を剥くことができます。皮をむくのが面倒な場合はむかなくても大丈夫ですが、むくと口当たりがなめらかになります。

トースター

パプリカをトースターで焼く

オーブンがないという場合はトースターで代用可能です。

オーブンのように一度に何度も加熱できないのがデメリットではありますが、予熱時間がいりませんし、オーブンと比較すると加熱時間も短いので、カットしてから焼く場合や少量で良いときはトースターがおすすめです。トースターを使って焼いても十分パプリカの香ばしい風味を楽しむことができますよ。

トースタを使って焼くときは、カットしたパプリカをアルミホイルの上に乗せて15分程焼きます。皮をむいて使う場合は、焼いた後アルミホイルに包んで5分ほど蒸らしてから皮をむいていきます。

焼いたパプリカのおすすめの食べ方

焼いたパプリカは、その甘みと香ばしさが際立つため、さまざまな料理に利用することができます。

グリル野菜として

焼いたパプリカは、グリル野菜としてシンプルにそのまま食べても十分美味しいです。

他の野菜もグリルにして一緒に食べると栄養価も高まりますし、野菜の甘みと香ばしさが引き立ち、彩り豊かな一品になります。オリーブオイルやハーブで味付けをするとより旨味が際立つのでおすすめです。

サラダに加える

焼いたパプリカを細切りにして、サラダに加えると香ばしさが素晴らしいアクセントになります。

他の野菜やグリーンと組み合わせて、彩り豊かで栄養豊富なサラダを作ることができます。上述したようにパプリカには脂溶性のβ-カロテンが含まれているので、サラダにしてドレッシングをかけて食べることでβ-カロテンの吸収率を上がるメリットがあります。

マリネやピクルスにする

焼いたパプリカをマリネやピクルスにすると、パプリカの風味が一層深まり、酸味や香りとの相性も抜群です。マリネ液に漬け込むことでパプリカの柔らかさも増してさらに食べやすくなります。

マリネやピクルスにするときは焼いた後に皮をむいておくことをおすすめします。皮をむいておくことで口当たりがなめらかになり上品な一品に。さらに皮をむいておけばマリネ液などの調味料もしっかりと染み込みます。

ピューレやソースに

焼いたパプリカをミキサーやフードプロセッサーでピューレにすると、クリーミーで濃厚な味わいのソースになります。パスタやグリルしたお肉、魚料理のトッピングとして使うと絶品です。

どんな食材にもよく合うので、ピューレやソースにしておくと用途をさらに広げることができます。