パプリカの蒸し方をご存知でしょうか。本記事ではパプリカの蒸し方について解説します。
パプリカを蒸すメリットは下記の通りです。
パプリカはピーマンと比較して肉厚で固さがありますが、蒸すことで柔らかくなって食べやすくなります。
そこまで食べにくいわけではありませんが、生のままでは小さなお子様や高齢者の方が食べる場合など人によっては固くて食べにくいと感じることがあるので、その場合は一度蒸すなど加熱するのがおすすめです。
野菜の細胞壁は、セルロースからできた繊維が重なっており、その間をペクチンが塗り固めて固い壁をつくっています。パプリカに限らず野菜を加熱すると軟らかくなるのは、固い壁を作っているペクチンが熱によって分解されるためです。パプリカも蒸すとペクチンが分解されて柔らかくなります。
柔らかくして食べやすくする目的で加熱するのであれば、茹でるのでも良いのではないかと思う方も多いと思いますが、茹でるのでは水溶性の栄養素が流出してしまうデメリットがあります。
パプリカに含まれている水溶性の栄養素にはビタミンCやカリウムなどがあります。例えば離乳食では食材を柔らかくするために茹でることが多いですが、せっかく与えるのであれば栄養素の流出は最小限に抑えたいですよね。
蒸せば、茹でるのとは異なり水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えて柔らかくすることができます。
パプリカは蒸すことで、そのままの風味や甘みを引き出すことができます。
茹でるとどうしても風味となる成分が流出してしまうことで味が薄いと感じたり、水っぽく感じてしまうことがありますが、蒸すとパプリカの特徴的な香りや味わいが損なわれず、より濃厚で豊かな味わいを楽しむことができます。
水っぽくならないぶん、他の食材や調味料とも合わせやすいのもパプリカを蒸すメリットであるといえます。
まずパプリカを綺麗に洗いましょう。パプリカは流水で洗います。
パプリカは土に埋まって育つじゃがいもなどの根菜とは異なり、土汚れがついていることも少なく綺麗に見えます。しかし、調理をするときは洗うべきです。
野菜や果物は綺麗に見えても水耕栽培でない限りは、土壌由来の細菌が必ずついているといっても過言ではありません。細菌の全てが下痢や嘔吐の中毒症状を起こすわけではありませんが、しっかりと洗い流してから食べるほうが安全といえます。
ホタテ貝やホッキ貝を原料に作られたパウダーを使うのも、残留農薬を落とすのに有効的です。特におすすめなのがホッキ貝です。ホッキ貝は他の貝殻と比較しても除菌効果が高いことが研究で立証されています。
ホッキ貝を高温で焼きパウダー状にしたものを水に溶かすことで、アルカリ水を作ることが出来ます。上述したように農薬は酸性であるためアルカリ水につけることで農薬が中和されて落としやすくなります。
ホタテ貝やホッキ貝のパウダーを溶かした水にパプリカを5分~10分漬けておくと水溶液が次第に濁ってきたり油が浮いてきたりします。目にみえて残留農薬が落ちていることがわかるので流水で洗い流したりするよりも安心できます。
これを使って水にさらすのが一番おすすめです。
パプリカをよく洗ったら、パプリカの種やわた、へたを取り除いていきます。
へたは硬いので必ず取り除きます。種とわたは見栄えや食感が悪い、傷んでいることがあるなどの理由で取り除かれるのが常ですが、栄養はたっぷりあるので必ずしも取り除く必要はありません。
ちなみに、パプリカの種とわたは食べることができますので、捨てずに調理して美味しくいただきましょう。
カットしてから茹でる場合は、種やわたをとったらカットします。
パプリカのヘタ・種・わたの取り方やカット方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
パプリカを蒸すメリットはおわかりいただけたかと思います。それではパプリカの蒸し方を紹介していきます。まずはじめに最も基本的な蒸し器を使った蒸し方です。
まず、深めの鍋またはフライパンに2cm〜5cm程水を入れて、加熱しお湯を沸かします。
パプリカに火を通していくので、水を沢山入れる必要はありません。パプリカが完全に水につかってしまうと茹でるのと変わらなくなってしまうので注意してください。
お湯が沸いて蒸気が出てきたら、カットしたパプリカを乗せた蒸し器を鍋に乗せます。蒸し器を入れたら、蓋をして蒸していきます。
蒸し時間はパプリカの切り方や厚さによって異なりますが、目安は7分〜8分程です。竹串などを刺してみて程よい柔らかさになっていたら完了です。
蒸し器を使うとなると大変そうと思う方も多いと思いますが、そんなに大変なことではありません。自宅に蒸し器がある場合はぜひお試しください。
こちらは直径21cmのせいろです。天然素材(竹、杉、桃皮)で作られています。漂白剤などの化学薬品は使用されていませんので、安心してお使いいただます。 21cm(1〜2人用)と26cm(3〜5人用)の大きさがあります。
レンジを使って蒸すと時短になるので、時間をかけずに蒸したい方はレンジを使うのがおすすめです。蒸し器がなくてもレンジを使えば同じように水溶性の栄養素の最小限に防ぎながら加熱することができます。
パプリカをレンジで加熱するときは、まずカットしたパプリカを耐熱皿に並べます。重なってしまうと加熱ムラができてしまうので、注意しましょう。
耐熱皿にパプリカを並べたら、ふんわりをラップをかけて2分ほど加熱します。
加熱時間はレンジのワット数にもよるので、様子を見ながら程よい柔らかさになるまで加熱していきましょう。あまり長く加熱しすぎると柔らかくなりすぎたり、水分が蒸発してパサパサになってしまうので注意してください。
フライパンを使って蒸し焼きにするのもおすすめです。
フライパンを使って蒸し焼きにすると、水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えられるのはもちろんのこと、香ばしさも加わりパプリカの風味をより楽しむことができます。特にオリーブオイルを回し入れてオイル蒸しにするのがおすすめです。オイル蒸しにすることで脂溶性のβ-カロテンの吸収率が上がるメリットがあります。
オイル蒸しするときは、まず温めたフライパンにオリーブオイルを入れてパプリカを入れます。パプリカを入れた水大さじ1〜2程度を入れて、蓋をします。10分〜15分ほど弱火〜中火で加熱し、水分が全て蒸発したら完了です。
柔らかくなる前に水分が蒸発してしまったら、焦げてしまわないよう水を付け足してください。途中フライパンをふると焦げ付いたり加熱ムラができるのを防ぐことができます。
蒸したパプリカは、シンプルにタレやソースにつけて美味しく食べることができます。
ブロッコリーやじゃがいもなど、その他の野菜も一緒に温野菜にすると、美味しく野菜をたっぷり食べることができるのでおすすめです。
蒸したパプリカはサラダにすることもできます。生のままサラダにしても美味しいですが、蒸してからサラダにすると柔らかくなるので小さなお子様も食べやすくなります。
上述したようにパプリカに含まれているβ-カロテンは油溶性なので、サラダにしてドレッシングをかけて食べるとβ-カロテンの吸収率を上げることもできます。
蒸したパプリカはマリネやピクルスといった酢の物にするのもおすすめです。調味料と混ぜ合わせるだけで簡単に作れるので、さっと一品作りたいときに手軽に作ることができます。
マリネやパプリカは口当たりの良さも大切なので、できれば皮をむくのが良いでしょう。皮をむいておくことで口当たりも良くなりますし調味料をしっかりと染み込ませることができます。漬物は味がしっかりと染み込ませることが重要です。
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