作った肉じゃがの味が薄かった場合、どのような方法で味を濃くするのがベストなのでしょうか。この記事では、肉じゃがの味が薄い原因や対処法を解説します。
肉じゃがの味が薄く感じる場合、単にしょっぱさが足りないだけではないかもしれません。
味が薄い場合の多くは全体的に調味料が足りておらず、主に塩味が足りていない状態であることが多いです。この場合、醤油やめんつゆ、だしの素などを足すと効果的です。
肉じゃがの味付けの調味料の比率は酒:みりん:醤油=1:1:1の味付けが基本とされることが多いです。
ただし、醬油などを入れすぎるとしょっぱくなってしまうので、ちょっとずつ足しながら他に足りていない部分がないか確認しましょう。醤油を足す場合は出汁やだしの素を少量加えると味のバランスを崩さずに味を濃くすることができます。
十分なしょっぱさだけど何となく美味しくないという場合はコクの部分が足りていない可能性があります。この場合、だしや料理酒、みりんなどを加えるのがおすすめです。
たくさん入れると味のバランスもおかしくなってしまうので少しずつ加えましょう。料理酒やみりんは入れすぎると料理がお酒臭くなってしまうことがあるので注意が必要です。
肉じゃがを作る際に水または出汁を加えますが、分量通りの量を入れないと味が薄くなってしまうので注意しましょう。また、煮る時間が不十分だったり、火加減が弱かったりしても煮汁が多く残ってしまいます。
煮汁が多すぎると煮るのに時間がかかってしまい、お肉がかたくなり、じゃがいもが煮崩れを起こしてしまいます。煮汁が少なくても具材に味が染み込みにくくなってしまうので、ちょうどよい量になるようにする必要があり、具がギリギリ浸るくらいがベストです。
煮込む時間は弱火で20~30分程度が基本です。具材のサイズや量、調鍋やフライパンの素材などによって必要な煮込み時間は前後するので、肉じゃがを煮込んでいる際は時々鍋の状態を確認するようにしましょう。
強火で短い時間(5~10分)加熱する方法もあります。ただし、この方法は煮詰まりすぎや焦げ付く失敗を招く可能性があります。また、鍋やフライパンに施されている食材をくっつきにくくするコーティングの劣化も早めてしまいます。
味付けしてすぐの段階で具材を食べてみたら味が薄く感じたことはありませんか。肉じゃがを煮込み終わって味付けをした段階ではまだ具材に味が染みこんでいません。
煮物は冷めていく時に徐々に具材に染み込んで味が染みるので、火を止めてゆっくりと冷ます時間が必要です。
肉じゃがの味が薄い場合、ただ調味料を足せばよいというわけではありません。
肉じゃがの味の調整をする場合、味を濃くするのは簡単ですが、薄めるのは難しいので、調味料を足す場合は少しずつ足し、その都度味見をするようにしましょう。
また、調味料の入れすぎは塩分過多になってしまいます。
肉じゃがの味が薄く感じる場合、塩を足してしょっぱさを補うことで味の薄さは解消できますが、しょっぱさ以外に風味やコクを足せる他の調味料を足した方が肉じゃがを美味しく仕上げることができます。
肉じゃがの味の基本である醤油や、旨味の詰まった和風だし、味をバランスよく整えやすいめんつゆやすき焼きのたれなどがおすすめです。
めんつゆには薄めずにそのまま使える製品(ストレート)と、水で薄めて使う濃縮タイプ(2倍~5倍)があります。肉じゃがの味付けにめんつゆを使う場合、希釈濃度に注意しましょう。レシピと異なる希釈濃度のめんつゆを使う場合、レシピ通りの量を入れると味の濃さがおかしくなってしまいます。
レシピと濃度の違うめんつゆを使う場合、使う量を調整することでレシピの濃さに近づけることができます。流通しているめんつゆは2倍または3倍の製品が多いですが、3倍濃縮を2倍濃縮のレシピで使う場合は2/3の量を、2倍濃縮を3倍濃縮のレシピで使う場合なら1.5倍の量を使うことで同じ濃さにできます。
肉じゃがであれば使う量の調整によって煮汁の量に大きな差は生じませんが、料理によっては使うめんつゆの量の違いで水分が多くなってしまったり、少なくなってしまったりします。
肉じゃがの味付けでしょっぱさはちょうど良いけど何かが足りないという場合、コクや旨味の部分が不足している可能性が高いです。みりんや料理酒、和風だしなどを加えてみましょう。
変わり種ではバターや味噌、コンソメなどを加えてもコクを加えることができます。
また、味付けはいわゆる「さしすせそ」の順番に入れるのが基本です。調味料を醤油から入れてしまうと料理酒やみりん、出汁の風味が具材に染み込む前に醤油の強い風味に掻き消されてしまいます。
料理酒やみりん、出汁は料理の初めに加え、少し火を加えてから砂糖・醤油という順番で調味料を加えることで肉じゃがの味が引き締まり、うまみを感じられる仕上がりになります。
味が薄く煮汁が多すぎる場合は、汁をある程度捨ててから味の再調整を行いましょう。煮詰めて煮汁を飛ばそうとすると煮込みすぎに繋がり、お肉が固くなり、煮崩れが起きてしまいます。
取り出した煮汁はお肉や野菜の旨味が詰まっており、他の料理の出汁や隠し味として使うことができます。
じゃがいもやにんじんが煮崩れしそうな場合は、一度具材を取り出してから残っている煮汁に追加の調味料を入れましょう。味の調整が終わった後は一度沸騰させる必要があるため、すでにしっかり煮込んでやわらかくなった野菜が崩れてしまいやすいです。
沸騰させて火を止めたら具材を戻しましょう。
肉じゃがに調味料を足す場合、煮込み終わった後の段階であれば、調味料を加えた後に5分ほど加熱して軽く沸騰させてから冷ましましょう。
また、冷めていく間に味が落ち着くという効果もあります。味付けが終わったら蓋をして1~2時間放置しておくのがおすすめです。長く寝かせることでより味がなじみますが、夏の暑い時期は一晩放置すると食材が傷んでしまったり、カビが生えてしまうこともあります。
アルミニウム製の鍋やフライパンは冷めやすいため、大きめの布巾やタオルで覆っておくと余熱の効果をより活かすことができます。
しょっぱさを中心に味を濃くすることができる調味料を紹介します。
肉じゃがの味の決め手となる醤油。醤油にも様々な種類がありますが、定番は「濃口醤油」または「淡口醤油」です。濃口ならご飯との相性が良いバランスの取れた味に、淡口なら出汁の旨味を感じやすい、比較的さっぱり目のテイストに仕上がります。濃口と淡口の両方を使うレシピもあります。
よりこってりとした濃厚なテイストに仕上げたければ「再仕込醤油」や「溜(たまり)醤油」がおすすめです。
めんつゆは醤油に鰹や昆布などのだし、みりんなどの調味料が加えられている万能調味料で、手軽に使うことができ、コクや旨味も加えられることから人気です。
親子丼はめんつゆと砂糖だけで味付けしてもある程度味が決まります。めんつゆの多くは鰹だしベースですが、昆布だしベースのめんつゆもあり、「昆布つゆ」と呼ばれています。
肉じゃがの味付けの基本である「醤油、出汁、砂糖、みりん」などがブレンドされているすき焼きのたれを加えることで、味をぐっとまとめることができます。すき焼きのたれだけで味付けをしているレシピもあります。
すき焼きのたれは甘辛い和食の味付けに全般的に使うことができて便利なものの、なかなか使う機会がなく、冷蔵庫にずっとあるという方はたれの消費にもなって一石二鳥です。ただし、濃い目の味付けなので少しずつ加えるようにしましょう。
肉じゃがにコクをプラスできるおすすめ調味料を紹介します。全項目で紹介した醤油や味噌もおすすめです。
和風だしはしょっぱさと旨味を加えることができます。和風だしとは基本的に鰹由来のだしのことで、商品によっては昆布だしなどを組み合わせたものもあります。
料理では使いやすい顆粒だしが使われることが多いですが、本格的にだしを取りたい方はパックや鰹節などからだしをとっています。
昆布から取っただしを入れることで、昆布の旨味をプラスできます。鰹だしが入っているめんつゆと合わせればだしのうまみがたっぷりの肉じゃがになります。
昆布からだしを取るのは大変ですが、顆粒の昆布だしや、昆布茶のパックまたは粉末を使えば簡単に昆布の旨味を肉じゃがに取り入れることができます。昆布だしベースのめんつゆを使っても良いでしょう。
みりんは料理に甘みとコク・旨味を加える目的で使われます。料理酒と同じ日本酒ベースの調味料で、和食づくりに欠かせない調味料です。煮物では料理に照りを出すためにも使われます。
みりんにはもち米・米麹などを原料とするアルコール度数14度の「本みりん」と、ブドウ糖や水あめなどの糖類や香料で作られるアルコール度数1度未満の「みりん風調味料」があります。
料理酒と同じアルコールの効果による味の染み込みやお肉などの臭い消し、煮くずれを防ぎたい場合には「本みりん」を使うのがおすすめで、加熱を必要としないドレッシングや和え物には、アルコールがほとんど含まれていない「みりん風調味料」を使うのがオススメです。
料理酒は、コクや旨味をプラスし、お肉を柔らかくする効果があります。煮汁に入れるのはもちろん、料理によっては調理前にお肉を漬け込み、臭み消しをする使い方もされます。
ちなみに、一般的に販売されている料理酒は「純米酒」と「調味料理酒」の2種類に分けられます。調味料理酒は塩分や糖類、アミノ酸などを添加されており、料理の味を調え、コクを加えることができます。純米酒は日本酒本来の香りが強いですが、添加物がない分、食材の味を引き立てることができます。添加物や塩分量が気になる方は純米酒を選ぶと良いでしょう。
アルコール分は調理時の加熱で飛んでしまうので、お子様向けの料理に使用しても問題ありません。
にんにくはうまみ成分であるグルタミン酸を含んでおり、すりおろしたにんにくを肉じゃがに入れることで、旨味をプラスできます。栄養も豊富で、にんにくの独特な臭いの元であるアリシンは疲労回復などの効果が期待できます。
ただし、にんにくを入れることで辛味を感じるテイストになりやすいので、味見をしながら少しずつ足すようにしましょう。
料理によく使う生姜はチューブの製品もあり、手軽に使うこともできます。肉じゃがが少しすっきりとしたテイストになるほか、体が温まる効果もうれしいポイント。
入れすぎるとピリッとした辛みを感じるような風味となってしまうので、入れすぎに注意です。
料理にコクを加える目的でよく使われるバターですが、醤油との相性の良さからもわかるように、肉じゃがとの相性もぴったりです。肉じゃがに加えることでまろやかなコクが生まれ、奥深い味わいにすることができます。
また、バターには具材と一緒に煮込むことでジャガイモを崩れにくくする効果もあります。いつもじゃがいもが崩れてしまうという方はバターを入れて煮込んでみるのもおすすめです。使う量は4人前あたり5gです。
ただし、入れすぎるとこってりとしたしつこさを感じるような味わいになってしまい、脂質やカロリーも増えてしまいます。入れすぎには注意です。
牛骨や鶏ガラ、香味野菜、スパイス、ハーブなどから取っただしの素であるブイヨンやコンソメを入れることで肉じゃがの味を調えることができ、コクや旨味を追加することができます。ただし、洋風な味わいなので、入れすぎると肉じゃがの味のバランスが崩れ、味が濃くなってしまうので注意しましょう。
ちなみに、ブイヨンとコンソメは同じ調味料とみなされがちですが、違う調味料です。ブイヨンは純然たるだしの素といった調味料で、そのまま使ってもだしの味だけしかしませんが、コンソメはブイヨンをベースとしたスープの素で、コンソメだけで整った味のスープが作れます。
ブイヨンはいわゆる隠し味として使われることが多く、コンソメはスープなどの味の根幹、いわゆる「コンソメ味」にするために使われます。
醤油と同じ大豆などから造られる、代表的な和食の調味料である味噌も肉じゃがの隠し味としておすすめです。熟成されることで生まれる味噌ならではの旨味や深いコクが肉じゃがに加わります。
ただし、味噌は沸騰させてしまうと風味が飛んでしまうので、入れた後は加熱しすぎないようにしましょう。バターと組み合わせると相乗効果で深いコクが生まれます。
大きなものを買うとなかなか使い道がなく、寒い時期には固まってしまいがちな蜂蜜ですが、砂糖の代わりや隠し味として肉じゃが作りで使われます。優しい甘みが特徴的で、砂糖よりもマイルドな甘さになり、コク深さもプラスできます。
甘みやコク以外にも、肉や玉ねぎとしっかりなじませることで、煮込む際に味が染みやすくなる効果があります。肉じゃが全体に照りも出ておいしそうな見た目にもなります。
意外な組み合わせに思えるかもしれませんが、ケチャップも肉じゃがの隠し味として人気があります。ケチャップに含まれるお酢が味をまとめるほか、ケチャップに豊富に含まれるうまみ成分のグルタミン酸が肉じゃがの旨味をアップさせてくれます。
ただし、洋風な風味が肉じゃがの味に大きな影響を与えてしまうため、入れすぎに注意です。また、ケチャップを入れることで少し甘めの味付けになってしまうので、砂糖を減らす、醤油を足すといった調整が必要になります。
デミグラスソースなどの洋風の料理の味付けによく使うウスターソースは、イギリスのウスター市で生まれたソースです。原料にはトマトや玉ねぎ、ニンジンなどの野菜やリンゴなどのフルーツの搾り汁やピューレに塩、砂糖などを加え、熟成させた液体調味料です。
肉じゃがに加えることで、強めの辛味を中心とした酸味や甘みなどの味わいと、原料の野菜やフルーツ由来の旨味をプラスしてくれます。
中華料理でおなじみのオイスターソースは、牡蠣のうまみがたっぷりと詰まった調味料です。中華料理以外ではなかなか使わず、冷蔵庫のポケットに入れっぱなしという方には消費する機会にもなります。
少し入れるだけで深いコクが出ますが、入れすぎてしまうとどこかぼんやりとした味に仕上がってしまうので、入れすぎには注意しましょう。
野菜やフルーツなどの様々な旨味が凝縮された焼き肉のたれを加えることで、肉じゃがに華やかなコクを加えることができます。
何となく味が決まらないときに少し入れるだけでぐっと味がまとまることもあります。ただし、味の主張が強く、入れすぎてしまうと味のバランスがおかしくなってしまったり、濃くなりすぎたりするので要注意です。
お酢を入れることで肉じゃがの味をまとめ、バランス良く整えることができます。特に甘さとの相性が良く、肉じゃがの甘さを引き立てる役割を果たします。また、肉じゃがのしっとりとした食感を引き締める効果も。
使うお酢の種類は、一般的な米酢はもちろん、黒酢でも大丈夫です。ただし、入れすぎると味のバランスがおかしくなってしまうので注意しましょう。
味が薄い肉じゃがは別の料理にリメイクすることで美味しく食べることができます。
失敗した肉じゃがを手っ取り早く食べられるようにするのがスープにする方法です。出汁と味噌を加えれば簡単にみそ汁になりますし、コンソメスープをプラスして洋風のスープにするのも美味しいです。少し濃い目の味付けにしてスープパスタにすればランチにもピッタリです。
2日目の肉じゃがにスープを足してホットジャーに入れてお弁当にするのも人気のあるリメイク方法で、手軽に作れるのに腹持ちのいいランチになります。
肉じゃがリメイクの定番であるコロッケもおすすめです。コロッケはジャガイモを茹で潰す工程が面倒ですが、肉じゃがを潰して入れれば、出汁がしっかり染みた下味の付いたタネがあっという間に完成します。
肉じゃがを使うときは汁気をしっかり切ることで成形しやすくなます。残った肉じゃがを袋の中に入れて潰し、小麦粉をまぶして揚げれば完成です。
成型の作業や油で揚げるのが面倒という方や、ヘルシーにリメイクしたい方は、パン粉をまぶしてトースターで焼くスコップタイプのコロッケも人気です。余っているお米も混ぜて焼けばライススコップコロッケになり、食べ応えのある食事のメインに早変わりです。
肉じゃがは水を加えてカレーのルーを溶かすだけですぐカレーに変わります。だしの旨味がたっぷり詰まったどこか和風なテイストのカレーになります。うどんにかければカレーうどんにもなります。
ただのカレー以外にもカレー風ドリアにするのも人気です。肉じゃがにカレー粉を和えてごはんを混ぜ、チーズをのせてオーブンやトースターで焼くだけです。こちらも2日目の肉じゃがのリメイクとしてとても人気です。
カレーも美味しいですが、肉じゃがはシチューにもリメイクできます。コンソメを加えれば和風と洋風の出汁が活きる旨味たっぷりのシチューに仕上がります。煮込む際はジャガイモが柔らかくなっているので、混ぜすぎて崩さないようにしましょう。シチューのルーがない場合は、牛乳や豆乳とコンソメを加えるだけでも美味しく仕上がります。
シチューは鶏肉の肉じゃがを作った場合、特に相性が良いのでおすすめです。牛肉を使っている場合はビーフシチューにするのもおすすめです。
肉じゃがを卵でとじてまろやかな味わいに変え、ご飯やうどんの上にのせるだけで食べ応え抜群の一品になります。2日目以降の肉じゃがをリメイクする方法としても人気です。
忙しい時のお昼ご飯や、疲れた時の夕飯でもにパパっと作って食べることができます。肉じゃがの味がいまいちな場合や、汁があまり残っていない場合はコンソメスープで洋風の味付けにするのもおすすめです。
肉じゃがにホワイトソースを混ぜ、チーズをのせて焼けば簡単にグラタンになります。ジャガイモにも火が通っているので、短い焼き時間でじゃがいもがホクホクに仕上がります。具材にマカロニやペンネ、パンを入れるのもおすすめで、ご飯を入れればドリアにもなります。
肉じゃがを使うポイントとして、肉じゃがは具材が大きい場合は軽くつぶすのがおすすめです。煮汁が多い場合も軽く切って使いましょう。肉じゃがを完全に潰してどろどろの状態にし、醤油やマヨネーズをかけてチーズをのせて焼くのもおすすめです。
ホワイトソースがない場合は牛乳や豆乳とコンソメを混ぜ、チーズをのせて焼くだけでも美味しいです。味噌のソースなどで味を変えるのもおすすめで、クリーミーでコクのある風味が楽しめます。青ネギを散らすとより風味のある味わいになります。
失敗した肉じゃがや、余った肉じゃがをピザ生地の上にのせ、チーズをまぶして焼けば簡単にピザが出来上がります。野菜が苦手なお子さんでも食べやすくなるのでおすすめです。ジャガイモやニンジンが大きい場合は小さくカットしなおすと食べやすくなります。
ピザは定番のトマトソースでも相性が良いですが、肉じゃがの和風な風味を生かしてマヨネーズをかけた照りマヨ風味にするのも美味しいのでおすすめです。
ピザにするほどの量がない、ピザ生地がないという方は、肉じゃがをパンの上にのせてチーズをまぶして焼き、ピザトーストにするのもおすすめです。こちらもケチャップで洋風の味付けにしても美味しいですし、マヨネーズを混ぜて和風の味で食べても美味しいです。
肉じゃがは、ふわふわの卵で包んでオムレツにリメイクするのもおすすめです。ケチャップは肉じゃがの隠し味として使われることもあり、肉じゃがオムレツにかけても違和感なく食べることができます。
煮込んでいる段階でジャガイモが崩れてしまった場合、いっそ潰してしまって卵焼きの具材にアレンジするのもおすすめで、卵の生地に混ぜて焼いてスパニッシュオムレツにしてしまうのも手です。味付けはケチャップも良いですが、卵焼きによく合うおろし醤油やおろしポン酢がとても相性が良いです。
卵焼きやスパニッシュオムレツはお弁当の具としてもおすすめです。肉じゃがは粗めに潰すと食感が残って美味しく食べられます。
肉じゃがを下味の付いたタネとして春巻きや餃子の皮に包んで焼くと美味しく食べられます。おかずはもちろん、おやつやおつまみとしても最適です。
作り方も簡単で、潰した肉じゃがを、春巻きや餃子の皮に包んで焼くだけです。肉じゃがの汁はよく切っておくとタネとしてのまとまりが良くなります。
ホクホクのじゃがいもにパリパリの皮がとてもよく合います。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずとしてもおすすめです。お好みでマヨネーズやケチャップをつけるのもおすすめで、カレー風味にしても美味しく、カレー粉とチーズを入れて混ぜて春巻きの皮で包めばインドでよく食べられる軽食「サモサ」に近いテイストになります。
油揚げの中に肉じゃがや大葉、ピザ用チーズを包み、フライパンでこんがり焼き上げた巾着焼きもおすすめです。おかずはもちろん、おつまみにもおすすめです。油揚げは焦げやすいので焼く際に注意が必要ですが、焼き目がとても香ばしい仕上がりになります。
肉じゃがはよく汁を切り、具が大きい場合は小さめにカットすると食べやすくなります。スパゲティーを小さく折って油揚げの口が開いた部分を縫うように刺すと焼いている間に中身が出にくくなります。
肉じゃがの味をガラッと変えたいときにおすすめなのが、潰してポテトサラダにしてしまうリメイク方法です。だしがよく効いているので、醤油とマヨネーズをベースにする和風ポテトサラダにするのがおすすめです。
冷めても美味しく食べられるのでお弁当のおかずとしてもおすすめです。お肉が少ない場合はツナ缶を足すと食べ応えはもちろん、風味もアップします。
ポテトサラダにするのがめんどくさいけど野菜をプラスしたい方は刻んだキャベツやレタスの上に肉じゃがをのせ、マヨネーズやドレッシングをかけてサラダ風にして食べる方法がおすすめです。
冷蔵庫の中に中途半端に葉物野菜が残っている時の消化レシピとしてもおすすめです。ドレッシングもどんな味でもよく合うので、余りがちなものをかけてみても良いでしょう。
肉じゃがを潰し、お好み焼き粉やキャベツに混ぜて焼けば、美味しさ満点のお好み焼きを作ることができます。ジャガイモが入っているのでもちもちとした食感も楽しむことができます。
こちらもキャベツがたくさん余っている時の消化にもおすすめです。食べ応えをプラスしたい方はチーズをのせるとコクもアップして更に美味しくなります。
冷凍のタルト生地が余っている方は、肉じゃがを使ったキッシュを作るのもおすすめです。卵と牛乳、チーズなどを肉じゃがと混ぜてタルトの生地に流し、オーブンで焼けばキッシュのできあがりです。肉じゃがの残りが少ない場合はキッシュの定番のホウレンソウやベーコンなどの具材を足すのもおすすめです。牛乳は豆乳でも代用できます。
普段お菓子を良く作る方でタルト生地がない方でホットケーキミックスがある方は、フランスのおかずケーキとも呼ばれるケークサレもおすすめです。ホットケーキミックスにほぐした卵と牛乳や油、肉じゃがを混ぜてオーブンで焼くだけです。
肉じゃがにしっかり出汁の味がついているので、追加で味つけする必要もなく、混ぜて焼くだけで簡単に作ることができます。おかずとしてはもちろん、おやつにもぴったりです。
肉じゃがを美味しく上手に作るコツを解説します。
肉じゃがは具材の切り方で火の通りや味の染み込む時間が変わります。じゃがいもの大きさがバラバラだと火の通りに差が生じ、場合によっては煮崩れてしまいます。
じゃがいもは大きさにもよりますが、6等分程度のサイズで乱切りにするのがおすすめです。にんじんはじゃがいもより味が染み込みにくいので、小さめに切りましょう。
玉ねぎはしゃきしゃきした食感を好む方は繊維に沿って大きめのくし切りに、柔らかくクタッと味のしみた玉ねぎが好みな方は繊維通りにまっすぐ包丁を入れて切りましょう。
一般的に煮物やカレーなどの煮込み料理には崩れにくい「メークイン」という品種が使われます。メークインは俵(たわら)のような楕円形が特徴的な見た目で、イギリスが原産の品種です。滑らかな口当たりが楽しめます。
一方、アメリカ原産で現在日本での生産量1位の「男爵イモ」は、調味料の味が染み込みやすく、火を通すことでほっくりとした食感になります。ほくほくとしたじゃがいもが好みという方は男爵イモがおすすめです。ただし、メークインよりも煮崩れしやすいので煮込む際は要注意です。
じゃがいもは角を削る「面取り」をすると煮込んでいる際に崩れにくくなります。崩れるのが気になる方は面取りをしっかり行いましょう。
じゃがいもを水にさらすことで、煮崩れを防ぐことができます。カットしたら5~10分程度水にさらしておきましょう。
じゃがいもの煮崩れは、煮込むことでジャガイモに含まれるデンプン(炭水化物の一種)とペクチン(食物繊維の一種)の2つの成分が変化してしまうことが主な理由です(たんぱく質も影響しているといわれています)。
じゃがいもを水にさらすと、ペクチンが水中の無機イオンと結合して不溶化し、細胞内のデンプンの吸水を防ぎ、煮崩れしにくくなります。カレーや煮物などにじゃがいもを使う場合は、この性質を利用することでも形をキープしたまま調理することが可能になります。
また、じゃがいもを水にさらすことで煮崩れの原因になるデンプンそのものを少しばかり取り除くこともできます。デンプン自体は水には溶けませんが、水にさらすことで水の中に沈みます。デンプンは水に沈殿することから「殿粉(デンプン)」という名称がつきました。デンプンを取り除くことでジャガイモ同士がくっつきにくくもなります。
材料の量にあった大きさの鍋やフライパンを使いましょう。大きすぎると煮汁の蒸発が早く、具材が煮えないうちに煮汁が無くなってしまい、味が濃くなってしまうほか、場合によっては焦げ付いてしまいます。
一方、小さすぎると煮汁が均等に回らず、火の通りや味の染み込み具合にムラが生じてしまいます。また、具材が重なってしまうので、重なった具材の重みで形が崩れてしまうこともあります。肉じゃがは中深鍋がおすすめで、具材の量は鍋の深さの1/2程度を目安にしましょう。
肉じゃがの具材のうち、お肉やにんじん、じゃがいもを炒めることで旨味が引き出され、食欲をそそる香ばしい風味が広がります。また、焼き色をつけることで見た目も美しく仕上がり、表面が固くなり、油でコーティングされるので煮込んだ際に崩れにくくもなります。
ただし、牛肉は火が通りやすく、加熱しすぎで固くなってしまうので、煮込む際に入れるのも良いでしょう。
煮物の定番の落し蓋ですが、落し蓋は煮物において重要な役割を果たし、その中の1つに程よく煮汁を蒸発させ、水分の抜けすぎを防ぐ役割があります。また、煮汁の減少を防ぐ以外にも様々なメリットがあるので、肉じゃがを作る際は必ず落し蓋をしましょう。落し蓋を持っていない場合はアルミホイルやキッチンペーパーでも代用可能です。
落し蓋を使用することで煮汁が落し蓋に当たり、絶えず下へと循環するため、味が均一に広がります。また、鍋全体の温度が均一になるため、加熱ムラを防ぐ効果もあります。また、上から落し蓋で具材を軽く抑えることで、中で素材が大きく動かなくなり、煮崩れしにくくなります。
落し蓋は完全に密封するわけではないため、魚や肉などの生臭さがこもることなく、臭いが逃げやすくもなります。煮魚や角煮などでも落し蓋を使うのがおすすめです。
最後に、肉じゃがのレシピをご紹介します。
Filyのレシピはすべて小麦粉、乳製品、白砂糖不使用です。
和食の定番、肉じゃがのレシピをご紹介します。野菜の甘みが楽しめる一品です。
こちらのレシピでは牛肉を使用しています。
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豚肉を使った肉じゃがのレシピです。作り方はとてもシンプルですが、食べ応え満点です。
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めんつゆで簡単に作れる肉じゃがのレシピを紹介します。めんつゆ以外にはお酒を加えることで、お肉を柔らかく仕上げることができます。
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