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煮込みハンバーグが固くなる原因。柔らかく作る方法とは?

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煮込みハンバーグが固くなる原因。柔らかく作る方法とは?

時間をかけてじっくり煮込んだ煮込みハンバーグの仕上がりが固かったことはありませんか。この記事では煮込みハンバーグが固くなってしまう原因や、柔らかく仕上げる方法を解説します。

煮込みハンバーグが固くなる原因

煮込みハンバーグが固くなるのは、ハンバーグのタネの材料と作り方、そして焼き方・煮込み方に原因があります。この項目ではタネに使う具材に原因がある場合を解説します。

牛ひき肉が多い

どんなお肉も加熱することで縮み、固くなる性質があります。たんぱく質の一種である筋原繊維たんぱく質を加熱すると65℃くらいから収縮しはじめ、70℃以上になると固くなり、80℃付近で収縮が止まります。

特に牛肉は豚肉よりも縮みやすく、牛肉だけまたは牛肉の割合が多い合いびき肉でハンバーグを作ると固めの歯ざわりになります。

ハンバーグを美味しく仕上げる牛:豚の割合は、6:4または7:3といわれています。スーパーや肉屋さんによって配合の割合は異なるので、確認してみるとよいでしょう。

いつも買ってる合いびき肉だと固くなってしまう場合は、豚ひき肉を追加するとよいでしょう。

また、細挽きよりも粗挽きの方が食感が固くなります。

ひき肉の脂身が多い

脂身が多いひき肉

売られている商品によって、ひき肉に含まれる脂肪の量が異なります。

脂が多いひき肉は焼いた時に脂が溶けて流れ出し、お肉が身縮みして固くなってしまいます。固くなるのを防ぐには、なるべく赤身が多いひき肉を選ぶのがポイントです。

赤身が多いと逆に固くなりそうですが、脂が溶け出して身縮みすることはないので、赤身本来の固さはありますが、異常に固くなることはありません。さらに、つなぎをちゃんと入れれば赤身が多いお肉でもふんわりとした仕上がりになります。

上の写真のように見た目がかなり白っぽいひき肉は脂身を多く含んでいます。安価なひき肉ほど脂身が多い傾向にあります。

成形過程で脂が溶け出している

ハンバーグのタネを成形する過程で実施する、「こね」と「空気抜き」はやりすぎると、お肉の脂が流出して、ハンバーグが固くなる原因になります。

前述した、焼いた時に溶け出すのではなく、タネを成形している段階ですでに脂が溶け出してしまっている状態です。

素手でやった場合は手の温度で脂が溶けやすく、特に夏場は室温が高いので注意が必要です。ハンバーグを
作る前に合いびき肉を常温に戻すのもNGです。直前まで冷蔵庫で冷やしておきましょう。

焼きすぎ・煮込みすぎ

ハンバーグを焼く際、しっかり火を通すために弱火で長時間焼いている方が多いのではないでしょうか。長時間焼くことでハンバーグから肉汁が出すぎてしまい、ハンバーグが固くなってしまいます

ハンバーグを焼く際は、まずは中火で表面を焼き、裏返したら弱火にし、中までじっくりと火を通しましょう。強火で焼くと焦げやすく、ハンバーグが高温になることでお肉のたんぱく質が縮んでしまい、崩れて固くなる原因になります。基本的に中火以下で調理しましょう。

焼きながらタネが割れている

焼く時間が長くなくても、タネ自体が割れている場合は、肉汁が出てきてしまうので、ハンバーグは固くなってしまいます。

崩れないハンバーグのタネの作り方には、こね方、つなぎの種類と量、成形、焼き方のすべてが関係します。

固くならない煮込みハンバーグの作り方

次に煮込みハンバーグが固くならない作り方のポイントを抑えていきます。

まずはひき肉と塩だけでこねる

煮込みハンバーグを美味しく作るには先にひき肉と塩だけでこねる

タネをこねる際、まずはよく冷やしたひき肉と塩だけでこねましょう。塩の働きでひき肉から「アクチン」と「ミオシン」というタンパク質が溶け出し、くっつきあって網目状になるため、水分が抜け出すのを防ぎ、肉汁がハンバーグの中にしっかりと残って、ジューシーな仕上がりになります。

塩の量はひき肉に対して0.8~1%くらいがよいとされており、200gのひき肉に対して1.6~2g(小さじ3分の1程度)となります。塩コショウの場合は少し多めのひき肉に対して1~1.2%が適量となります。気持ち多めに入れるとよいでしょう。

ひき肉と塩だけでこねてある程度粘りが出てきたら、卵やパン粉、牛乳などのつなぎ具材を追加してください。

つなぎをしっかり入れる

煮込みハンバーグを作る際はつなぎをしっかり入れる

ハンバーグのタネに使われる塩や卵、パン粉、牛乳といったつなぎは、タネの水分を繋ぎ留めてハンバーグを崩れにくくするだけでなく、肉汁や旨味を吸収してつなぎとめてくれるので、ハンバーグをふっくらさせて美味しく仕上げる役割もあります。つなぎの量が少ないと水分を繋ぐ作用が弱くなり、ふっくらせず、ハンバーグが固い仕上がりになりやすいです。

タネを固める役割として特に重要なのが塩です。最悪つなぎは塩さえあればOKです。次に重要なのは卵です。パン粉と牛乳は接着剤の役割はありませんが、肉汁を吸収して流出を防ぎ成形を助けます。実際、卵、パン粉、牛乳は使わないレシピも見かけますよね。でも、塩がなければハンバーグは作ることはできません。

一方、つなぎが多すぎるとハンバーグが柔らかくなってしまい、崩れてしまうのでお肉の量に合ったつなぎを混ぜるようにしましょう。

標準的なつなぎの量は、ひき肉250〜300g(2~3人前)に対し、

  • 塩:小さじ1/2(肉の量に対して約1%)

  • 卵:1個

  • パン粉:大さじ4

  • 牛乳:大さじ4〜5

です。

ハンバーグに入れる玉ねぎは?

煮込みハンバーグに入れる玉ねぎをみじん切りにして炒める

ハンバーグに入れる定番具材である玉ねぎ。この玉ねぎの状態も、ハンバーグの成形に影響を与えます。

玉ねぎが生で、かつカットサイズが大きいと、ハンバーグが崩れて脂が流出し、固く仕上がる原因になります。生だと焼いている最中に水が出てタネがゆるくなります。大きく切ると肉と肉がくっつきづらくなってしまいます。

玉ねぎはみじん切りにして、透明になるまで2〜3分炒めてから、タネと混ぜるのがよいでしょう。玉ねぎは炒めた後は冷ましてからタネと混ぜましょう。炒めてすぐこねると、肉に中途半端に火が入り食中毒の原因になる場合があります。

パン粉は牛乳に浸ける?

ハンバーグのつなぎに使う乾燥パン粉は、牛乳に漬けておいてからタネに混ぜた方がよいとされています。なぜなら、この作業によってパン粉が水分を含み、しっとりすることでハンバーグがふんわり仕上がるためです。

ただし、現代の乾燥パン粉は昔と比べるとある程度の水分量があるので、漬け込む必要はないという意見もあります。なお、生パン粉は水分量を多く含んでおり、元々しっとりしているので、漬ける必要はありません。

ちなみに、パン粉は水分量が14%以下のものを「乾燥パン粉」、14%以上のものを「生パン粉」と区別しています。乾燥パン粉は水分量が少なく粒が細かいので、ハンバーグなどのタネに混ぜることで水分をしっかり含んでお肉とよく馴染みやすくなります。

一方、生パン粉は粒が粗く、水分量が多いので揚げるとサクサクになるため、揚げ物作りでよく使われています。

適度にこねる

煮込みハンバーグを美味しく作るにはタネを適度にこねる

ハンバーグのタネをこねすぎてしまうと脂が溶け出すため、ハンバーグが固く仕上がってしまいます。

こねすぎてもいなくても、手が温かいと脂肪が溶けやすいため、手を冷やしてからこねるとよいでしょう。手ではなくすりこぎ棒や木べら、割り箸などを使ってもよいでしょう。食中毒を防ぐためにも使い捨てのビニール手袋を使うのもおすすめですが、空気を抜くときにタネが飛び散りやすいというデメリットもあります。

こだわる方は牛乳の代わりに氷を使ったり、タネの入ったボウルを氷水の入った大きなボウルで冷やしながらこねたりしています。

一方で、こねが足りないのもハンバーグが固くなってしまう原因になります。こねることで具材がよく混ざる以外にも、肉の粘り気が増えて肉同士がくっついた状態になり、焼いたときに肉汁(肉の脂や水分、旨味成分)が出るのを防ぎます。肉汁がいっぱい出てしまうと、その分身縮みしてハンバーグは固くなります。目安は白っぽくなっていて、粘り気があり、肉を突いてみた時にボウルが浮くくらいです。

タネを寝かせる

煮込みハンバーグを美味しく作るにはタネを寝かせる

タネをこね終わった後、寝かせることも必須ではありませんが、おすすめです。水分と油分がなじむので、お肉が熟成して旨味が増すだけでなく、脂が流出しづらくなります。

タネを常温で寝かせたり、長時間寝かせたりしてしまうと、雑菌が繁殖する原因となります。冷蔵庫で1~2時間程度寝かせるようにしましょう。また、なるべく空気に触れないようにするため、ラップをかけて寝かせましょう

なお、空気を抜いて成形した後に寝かせるとひびが入って割れやすくなってしまうので、必ず成形前に寝かせましょう

手のひらサイズに

煮込みハンバーグを美味しく作るには手のひらサイズにする

ハンバーグを大きくしすぎると火の通りが悪くなるので、焼きすぎに繋がります。また、割れる原因にもなります。真ん中まで火が通りにくく、生焼きになる可能性も高くなるので注意しましょう。

ハンバーグのサイズは手のひらに収まる程度に収めましょう。厚さは1.5~2cm程度が一般的なサイズです。

タネの空気をしっかり抜く

煮込みハンバーグを美味しく作るにはタネの空気をしっかり抜く

タネを混ぜ終わってから空気抜いて成形しますが、この作業が十分でないとハンバーグが割れやすくなってしまい、割れて肉汁が出て固くなってしまうので要注意です。

ハンバーグの空気を抜く作業はよく「両手でキャッチボールをするようにしながら」と言われます。しかし、この方法ではよくわからないという方も多いでしょう。分かりやすく簡単な方法は、利き手に載せたタネを、利き手ではない方の手を受け皿にして、3~4回軽く打ち付ける方法です。この時、手にサラダ油を薄く塗っておくと、ミンチ内の水分が蒸発するのを防ぎながら成形することができます。

ただし、この空気を抜く作業をやりすぎても、脂がにじみ出てしまうので、ハンバーグが固めの仕上がりになってしまうので要注意です。

表面をコーティング

煮込みハンバーグを作る際は、タネの表面に油を塗る

この工程は必須ではありませんが、コーティングすることで脂や水分の流失を防ぎ、ハンバーグが固くなるのを防ぎます。

タネの成形が終わったら、オリーブオイルなどの油でタネの周りをコーティングすると水分が抜けるのを防ぎます。

また、タネの両面に小麦粉をまぶすという方法もあります。グルテンフリーの方は米粉で代用できます。こうすることで脂が流れ出るのを防ぐことができます。

凹ませる必要は?

煮込みハンバーグの厚い中央部分を凹ませると生焼けが防げる

ハンバーグの厚い中央部分は火が通りにくいので、生焼けを防ぎ、調理時間を短くして焼きすぎにならないよう真ん中をへこませましょう

ただし、へこんだ部分に焼き目がつけられない、蒸し焼きにすれば中までしっかり火が通るといった理由からへこませる必要がないと言われることもあります。

典型的なハンバーグのような形ではなく、薄めに作ることでへこませるのを省く方法もあります。

焼き目をつけて適度に煮込む

煮込みハンバーグを作る際は、表面に焼き目をつけて適度に煮込む

煮込みハンバーグを作る際、しっかり火を通すために弱火で長時間煮込んでいる方が多いのではないでしょうか。長時間煮込むことでハンバーグから肉汁が出すぎてしまい、ハンバーグが固くなってしまいますソースで煮込む時間は15分~20分が基本です。煮込む時間が短くても中まで火が通らず、長すぎてもハンバーグが固くなってしまうので注意しましょう。
 
煮込みハンバーグを作る際は、両面に中火でしっかり焼き目を付けてから弱火で煮込むことで肉汁の流出を防ぐことができます。焼き目をつける際は多めの油で揚げ焼きにすることでしっかりと焼き目をつけることができます
 
両面に焼き目を付けたハンバーグは一度取り出しましょう。ソースはハンバーグを焼いたフライパンで作るとお肉のうまみを生かすことができます。揚げ焼きにした場合は残っている油が多すぎるので、軽く捨てましょう。

煮込んでいる最中に触りすぎない

煮込みハンバーグを煮込む際はあまり触らない

ハンバーグを煮込んでいる最中に様子が気になってついつい触ってしまう方も多いのではないでしょうか。ハンバーグを菜箸やフライ返しで触ることでハンバーグが崩れて肉汁が流出し、固い仕上がりになってしまうのでなるべく触らないようにしましょう。
 
煮込みハンバーグは基本的に煮込んでいる最中にひっくり返す必要はありませんが、味の染み込みなどが気になる方はスプーンなどでハンバーグにソースをかけてみてください。
 
また、どうしてもひっくり返したいという方は5~10分煮込んだ後に1度だけひっくり返しましょう。ただし、このひっくり返す動作を失敗してしまうとハンバーグが崩れ、固くなる原因となるため、あまりおすすめできません。
 
なお、ハンバーグを動かしながら煮込みハンバーグを作らないと焦げ付いてしまうという場合は、使っているフライパンのコーティングが痛んでいる可能性が高いです。フライパンの買い替えをおすすめします。

煮込みハンバーグを柔らかくする具材

ハンバーグを柔らかく仕上げるために、具材をプラスする方法もあります。

片栗粉(+水)

スープやあんにとろみをつける目的でもよく使用される片栗粉は、水分を加えて加熱すると粘り気が出て、ひき肉を固めてくれる作用があります。片栗粉を使用したハンバーグは、冷めてもモチモチとした食感が残りやすいです。牛乳の代用として使われることが多いです。

加熱前にハンバーグの外側をコーティングしておくことで、加熱時に中の肉汁を閉じ込められる上に、表面が焦げにくくなって舌触りがよくなり、ソースが絡みやすくもなります。小麦粉でも代用できます。

生クリーム

生クリームも牛乳の代わりに使われることのある材料です。牛乳よりも水分量が少なく、ふんわりと柔らかい食感を楽しむことができます。牛乳よりも脂肪分が多くカロリーが高い生クリームは、濃厚でコクのある味わいになります。

使う量は牛乳と同量です。ただし、牛乳よりもカロリーが高く、ハンバーグのカロリーも高くなってしまうでしょう。

お米、米粉、米パン粉

お米や米粉、米パン粉を使うことでお米の主成分であるデンプンが水に反応して粘りを生み出し、タネの粘りが増し、ハンバーグが形状を保ちやすくなるほか、焼いた後にはもっちりとした食感に仕上がり、カサ増しにもなります

炊いてから時間が経ったお米などを再利用することもできます。タネに混ぜる際、温かい場合はよく冷まし、すりつぶしてから混ぜましょう。

ただし、たくさん混ぜた場合、時間が経ってしまうとぼそぼそとした食感になってしまいます。

長芋

ハンバーグのタネに長芋のすりおろしを混ぜると、その粘りでふわふわな食感に仕上がります。ひき肉をこねる際にパン粉の代わりにすれば、つなぎの役割も果たすので、卵も不要となります。

入れすぎると水分が多くなってタネが緩くなってしまい、ハンバーグを焼いた時に割れてしまうので、少しずつ加えて調整しましょう。

ヨーグルト

卵と牛乳の代わりにヨーグルトをタネに混ぜると、お肉が柔らかくなり、ヨーグルトの持つ水分も加わるので、ハンバーグがやわらかく仕上がります

他の料理でも使われている通り、ヨーグルトに含まれるたんぱく質のカゼインが臭いを吸着する性質を持つので、お肉の臭み消しとしての役割もあります。

豆腐

豆腐をタネに混ぜることで、豆腐の水分とタンパク質でふっくらと柔らかいハンバーグが作れます。豆腐を繋ぎに使う場合、パン粉や牛乳といったつなぎの代わりとなるため、他のつなぎを使う必要がなくなり、カサ増しの効果もあります。ただし、入れすぎるとタネがゆるくなったり、肉より豆腐の味が強くなってしまうので、つなぎとして使う場合は少量だけ入れるようにしましょう。

絹豆腐は水分が多いので崩れやすく、べちゃっとした仕上がりになってしまうので、木綿豆腐がおすすめです。豆腐を使う場合、ひき肉がバラバラになりやすいので、タネに加える前にしっかりと水気を切り、粘りが出るまでしっかりと捏ねましょう。

おから

大豆から豆乳を搾った後の絞りかすであるおからは、食物繊維が豊富な上にカロリーが低い特徴があります。ハンバーグのつなぎで使えばカサ増しになり、カロリーオフにもなります。

生おからを使う場合はそのまま混ぜ、乾燥おからの場合は牛乳か水に浸してから使いましょう。生のおからを使用する場合はひき肉の1/3程度が適量で、おからパウダーを使う際にはパン粉と同量程度がおすすめです。

お麩

お麩はパン粉と同じ小麦粉から作られた乾物で、ハンバーグのつなぎにも使うことができます。豆腐と同様にカサ増しやカロリーオフになるのでダイエット中の方にもおすすめです。

タネに加える際は粉々に砕いてから水や牛乳とセットで加えましょう。お麩が水分を吸収して膨らみ、ふっくらしたハンバーグに仕上がります。

煮込みハンバーグが固くならない保存方法

冷蔵・冷凍の場合とタネのまま保存する場合のポイントをそれぞれ解説します。

ソースは別にする?一緒?

煮込みハンバーグのハンバーグ本体とソースは一緒に保存しても良いのでしょうか。ハンバーグとソースは一緒に保存しても問題ありませんが、そのまま一緒に温め直してしまうと上手く温めることができません。
 
ソースはハンバーグよりも水分量が多く温まりやすいため、ハンバーグと一緒に保存しておいたものをそのまま温めると、ソースが温まり切っているのにハンバーグが冷たいという状態になってしまいます。逆にハンバーグがしっかり温まるまで温めてしまうとソースが熱くなりすぎ、煮詰まって味が濃くなってしまうこともあります。この現象は温め直しに一番使われる電子レンジで特に顕著です。
 
温め直す際のポイントは後述の項目で詳しく紹介します。

冷蔵

ハンバーグを保存する際にひと手間加えることで、後で焼く場合や、温め直す場合に固くなりにくくできます。ラップ+保存用の袋で2重にするのがポイントです。保存する場所はドアの開閉による温度変化を受けにくいチルド室がおすすめです。

タネのまま保存する場合

ハンバーグのタネをラップで包み冷蔵用保存袋に入れる

冷蔵庫でタネを保存する場合、こね終わってすぐの成形前がおすすめです。空気を抜いて成形した後に保存するとひびが入って割れやすくなってしまいます。

タネは雑菌がとても繁殖しやすいため、冷蔵庫といえど長期間の保存はおすすめできません。ラップをしっかり巻いて保存する場合でも1日以内に使いましょう

煮込んでから保存する場合

煮込んだハンバーグを保存容器に入れて冷蔵保存する

煮込みハンバーグを冷蔵庫で保存する際は、密閉容器(タッパー)または保存袋に入れて保存しましょう。煮込みハンバーグは匂いや色が移りやすいので、ガラス製の保存容器を使うのが◎。プラスチック製の密閉容器を使う場合、タッパーにラップを敷き、その上に煮込みハンバーグを入れ、ラップで軽く包み、フタをするのがおすすめです。
 
空気に触れることで酸化や乾燥で劣化が進むため、空気に触れさせないようにするのがポイントです。保存する場所はドアの開閉による温度変化を受けにくいチルド室がおすすめです。冷蔵庫なら2~3日程度冷蔵庫で保存できます

おすすめの保存容器はこちら

iwaki(イワキ)は140年以上もの歴史がある日本のブランドです。

電子レンジOK、フタを外せばオーブンでも使用できます。耐熱ガラスなので冷凍もOK。食器洗い乾燥機で洗えるのも大変便利です。

冷凍

冷凍する場合もラップ+保存用の袋で2重にするのがポイントです。保存する場所はドアの開閉による温度変化を受けにくい冷凍庫の奥の方に保存しましょう。

タネのまま保存する場合

ハンバーグのタネをラップで包み冷凍用保存袋に入れる

空気が入らないように注意しながら、1つずつラップでぴっちりと包みます。金属トレーを持っている方は、金属トレーに載せて冷凍させるとスピーディーに冷凍できます。素早く冷凍させることで、お肉を解凍するときに出やすい水分やうまみ成分を含んだ「ドリップ」の流出を抑えることもできます。

タネをこねるときはビニール手袋を使用することで菌の繁殖を防ぐことができ、正しく保存すれば2週間程度持ちます。タネのまま保存すればハンバーグだけでなく、ひき肉として使うこともできるので、便利です。肉団子の代わりにしたり、ロールキャベツにもできますが、あえて崩してそぼろにしたり、味つけを加えて肉みそにすることもできます。

煮込んでから保存する場合

煮込みハンバーグを冷凍用保存袋に入れて冷凍保存する

冷凍する場合も冷蔵の場合と同様に密閉容器(タッパー)または保存袋(ジップロック)に入れて保存しましょう。密閉容器の場合はラップとの併用がおすすめです。保存する場所はドアの開閉による温度変化を受けにくい冷凍庫の奥の方に保存しましょう。
 
冷凍室へ入れる際は金属トレーにのせて急速冷凍すると、肉汁を封じ込めたまま保存ができます。保存期間も1か月程度と、長めに持ちます。ただし、冷凍庫は冷蔵庫以上に乾燥しており、保存している間にも劣化が進んで味が落ちてしまうので、早めに食べた方が美味しいでしょう。

煮込みハンバーグが固くならずに温め直せる方法

ハンバーグを温め直すポイントは、いかにハンバーグの肉汁(水分・油分)を逃がさないかです。温めすぎてハンバーグの温度が上がりすぎることで肉汁はたくさん出てしまいます。
 
また、上記の項目で解説した通り、煮込みハンバーグはハンバーグとソースで温まるまでに必要な時間が異なるので、電子レンジでは別々に温め直すのがおすすめです
 
温め直す際の主な手段である電子レンジ、フライパン、鍋での湯煎のそれぞれにおけるポイントを解説します。

冷蔵したハンバーグの温め直し

電子レンジで温め直す

冷蔵していた煮込みハンバーグはハンバーグとソースを別々に電子レンジで加熱すると良い

一番手軽で定番の方法ともいえる電子レンジでの温め直しのポイントは、ハンバーグとソースを別々に温め直すことと、温めすぎないことです。
 
ハンバーグはラップでしっかり包んで温め直しましょう。なるべくハンバーグにぴったりラップをし、ラップを閉じている部分を上にすることで肉汁が流れ出るのを防げます。加熱時間を短くすることでも肉汁が流れ出るのを抑えられるので、設定時間はまず40秒~60秒で温め、冷たければ10秒~20秒の短い時間を追加して温めてみてください。ワット数は500Wまたは600Wがおすすめです。
 
ソースもお皿に移してラップをかけて温めましょう。まず20~30秒温めてみて、冷たければ10秒~20秒の短い時間を追加して温めてみてください。

オーブンやトースターで温め直す

煮込んだハンバーグとソースをアルミホイルに入れてオーブンやトースターで温め直す

オーブンやトースターで温め直す場合、ハンバーグとソースを大きめのアルミホイルに包んで温め直しましょう。スキレットを持っている方はスキレットにのせて温め直すのがおすすめです。
 
事前に180~200度に設定して5~10分温めておき、煮込みハンバーグを入れてさらに3~5分温めましょう。時間はかかりますが、ゆっくりと均等に加熱されるので肉汁が出にくく、出来立てに近い美味しさを味わうことができます。

フライパンで温め直す

煮込みハンバーグとソースをフライパンで温め直す

フライパンで温め直す場合は、ソースとハンバーグをフライパンに入れ、弱火で5分程度温めましょう。バターを使うことでハンバーグに油分を追加することもできます。
 
アルミホイルを使って蒸し焼きにするのもおすすめで、少量のバターを載せた煮込みハンバーグをソースごと大きめのアルミホイルで包み、1cm程度水を張ったフライパンに乗せてください。フライパンを中火にかけ、沸騰したらフタを閉めて4~5分蒸し焼きにしてください。水の代わりに白ワインや料理酒を使うとハンバーグに風味付けもできておすすめです。

冷凍したハンバーグの温め直し

事前に冷蔵庫で解凍

冷凍した煮込みハンバーグは予め解凍しておく

冷凍していた煮込みハンバーグの場合、凍ったまま温め直してしまうと外側ばかりが温まってしまい、内側がなかなか温まらず、加熱にムラが出てしまい、美味しく温め直せません。

食べる前日の夜または当日の朝に冷蔵庫に移しておき、事前に解凍しておきましょう。解凍にかかる時間はおよそ6~8時間です。

鍋で湯煎しても

冷凍した煮込みハンバーグを湯せんで解凍する

煮込みハンバーグは湯煎で温め直すこともできます。少々手間と時間はかかりますが、凍ったままでもしっかり解凍でき、密封した袋の中で温めるので、肉汁をしっかりガードして温め直すことができます。
 
パッキングされている市販のハンバーグであればそのまま、作ったハンバーグはチャック付きの保存袋などにいれて密閉し、水を沸騰させた鍋にポリ袋を静かに入れ、10分~15分程度温めてください。

固くなってしまった煮込みハンバーグを柔らかくする方法は?

再加熱は逆効果!

作った煮込みハンバーグが固かった場合、もう一度熱を加えてどうにかしてみようと思う方もいるでしょう。しかし、熱を加えることでハンバーグから水分が飛んでしまうため、さらに固くなってしまい、逆効果です。

フライパンはもちろん、電子レンジやオーブンといった方法でも結果は変わらず、一度抜けてしまった水分を戻すことはできません。冷蔵庫や冷凍庫で保存してみてもさらに水分が飛ぶだけです。

リメイクするしかない

ハンバーグの固さを感じにくくして食べるには、チーズをのせて誤魔化すか、ソースの味に近いスープに入れるといった食べ方しかありません。

食べられないくらい固いということはなかなかないとは思いますが、万が一どうしようもない場合は崩してひき肉として使い、ボロネーゼやドライカレーなどの味が近い別の料理にしてしまうしか方法はありません。

固くなってしまった煮込みハンバーグのアレンジ・リメイク案

デミグラスソースの煮込みハンバーグをアレンジ・リメイクする方法を紹介します。崩れてしまった場合にリメイクするのもおすすめです。

チーズをのせる

煮込みハンバーグにチーズをのせるのも定番のアレンジです。チーズのコクも加わって食べ応えが増します。ハンバーグが崩れてしまった際にのせることでカモフラージュにもなります。

のせる際はそのまま載せるのではなく、フライパンや電子レンジで煮込みハンバーグと一緒に軽く加熱してとろける状態にするとより美味しく食べることができるのでおすすめです。

トマト缶

デミグラスソースで煮込む際、ケチャップではなくトマト缶で煮込むことで、トマトの旨味たっぷりの煮込みハンバーグにアレンジできます。トマト缶には栄養もたくさん含まれており、特に抗酸化作用を持つリコピンは生トマトの3倍の量が含まれています。

トマト缶がない方は生のトマトを使うのもおすすめです。買ってから日が経って傷んできたトマトの大量消費にも適しています。

オムレツ

煮込みハンバーグは、ハンバーグを卵で包んでオムレツにしてソースをかけ直せば、違った味わいで食べることができます。この方法なら失敗してハンバーグが固くなってしまった場合もハンバーグを崩して食べられるのでおすすめです。

ハンバーグを崩し、冷蔵庫に余っている野菜を細かく刻んで炒めれば、栄養のプラスと冷蔵庫整理にもなり、一石二鳥になるのでおすすめです。

グラタン・ドリア

煮込みハンバーグを耐熱皿に移してチーズをまぶしてオーブンで焼き、グラタンにしてしまうのもおすすめです。冷蔵庫などで保存していて少し風味の落ちてしまった煮込みハンバーグも美味しく食べられます。

グラタンを焼く際にパンやペンネなどを加えるのもおすすめで、お米を加えればドリアに早変わりです。

Filyの煮込みハンバーグのレシピ

Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖を不使用です。

本格デミグラスソースで作る煮込みハンバーグ

本格デミグラスソースで作る煮込みハンバーグです。じっくり時間をかけて煮た本格デミグラスソースとジューシーなハンバーグの相性はバツグンです。

本格デミグラスソースで作る煮込みハンバーグのレシピはこちら