ピーマンは回鍋肉に使われる具材の一つですが、ピーマンの苦味が苦手など他の野菜で代用したいと考えたことがある方も多いのではないでしょうか。本記事では回鍋肉に使うピーマンの代用におすすめの野菜を紹介します。
回鍋肉(ホイコーロー)とは、豚肉と野菜を炒めたものを、豆板醤(トウバンジャン)などで味付けした四川料理の一種です。
「回鍋」には、中国語で「一度調理した食材を鍋に戻す」という意味があります。本場の中国四川省では蒸した豚肉を鍋に戻して炒めますが、日本では豚バラ肉などをそのまま炒めるのが一般的です。
回鍋肉に使われる定番の野菜はキャベツやピーマン、玉ねぎ、ネギなどです。野菜は必ずしも必要なわけではありませんが、野菜があったほうが美味しいです。
回鍋肉におけるピーマンの役割は、シャキシャキとした食感です。
新鮮なピーマンは張りがあり、炒めてもシャキッとした食感を楽しむことができます。しっかりとした食感の食材を使うことで料理の食べごたえがでます。咀嚼回数が増え満腹感を得やすくなるので、ダイエット中の方にもおすすめです。
また、ピーマンといえば苦味がある野菜ですよね。ピーマンの苦味も回鍋肉の味付けとよく合い、アクセントになります。しかし、苦味を感じやすい野菜が故に、苦手だと感じる方は多いです。
ピーマンの鮮やかな緑色は料理に彩りを与え、見た目もよくしてくれます。
炒めものに緑色のピーマンが入ると華やかになりますよね。料理は緑・黄色・赤色と揃えることで見栄えがよくなり、見た目を良くするだけではなく食欲を増進させる効果もあります。
ピーマンは栄養価は抜群で、抗酸化作用のあるビタミンCの含有量の多さは特筆モノです。ビタミンCの量は、なんとトマトの4倍。抗酸化3大ビタミンであるビタミンA・C・E(ビタミンエース)を含み、さらに、コレステロール値の改善の効能があるビタミンPや、塩分を体の外に排出するカリウムなども含まれます。そのためピーマンを使うことで、栄養満点に。
ピーマンの栄養についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
ピーマンは苦手な方も多いので、使いたくない方も多いのではないでしょうか。ピーマンを使いたくない場合はピーマンなしで回鍋肉を作っても大丈夫ですが、食感や彩りといった面で物足りなさを感じることがあります。そのため、ピーマン以外の野菜で代用するのがおすすめです。
回鍋肉に入れるピーマンの代用になる野菜は下記の通りです。
カラーピーマンと呼ばれる赤や黄色のピーマンをご存知でしょうか。カラフルピーマンをピーマンの代用に回鍋肉を作ることができます。
カラーピーマンは熟した状態で収穫されたピーマンです。緑色のピーマンと比較すると柔らかいですが、とてもよく似ていますし、青臭さや苦味が少なく食べやすいです。
さらには赤ピーマンはビタミンCが約2倍、β-カロテンが約3倍、ビタミンEは約5倍にもなります。実は赤ピーマンの方が、流通しているピーマンよりも栄養が豊富なんですね。ただ、ピラジンは減ってしまいます。赤ピーマンには、カプサンチンという赤の色素が含まれています。カロテノイドの一種で、抗酸化作用があり善玉コレステロールを上昇させる働きもあります。
黄ピーマンも、青ピーマンが熟したものです。赤ピーマンになる手前が黄ピーマンです。赤ピーマンに近づくほどオレンジ色になり、最終的に赤色になります。
ピーマンと比較して食べやすいので、回鍋肉が食べたいけど苦味が苦手な方の代用におすすめです。
パプリカはナス科トウガラシ属の野菜で、ピーマンと同じトウガラシの仲間です。ピーマンよりも肉厚で柔らかいですが似た食感をもちます。そのため、パプリカをピーマンの代用に回鍋肉を作るのもおすすめです。
パプリカは、ピーマンとは異なり苦味や青臭さが少ないです。甘みが強く食べやすいので、ピーマンの苦味が苦手な方でも食べやすいでしょう。ピーマンとは色合いが異なりますが、パプリカを使っても彩りが良くなります。
ししとうは、ピーマンとよく似た食感がある野菜です。ピーマンと比較して苦味や青臭さがないですし、大きさもコンパクトなので食べやすいです。
さらに、ししとうの栄養成分はピーマンとほぼ同じです。β-カロテンやビタミンCなどがピーマンと同様に豊富に含まれているので、ピーマンの代わりにししとうを使っても栄養を損ねません。
アスパラガスの見た目はピーマンと同じく緑色です。様々な料理に幅広く使うことができ、苦味も少ないので、ピーマンの苦味が苦手な方の代要品におすすめです。ピーマンの代わりにに加えるとピーマンとは異なるシャキシャキとした食感で食べごたえも出ます。
一般的にスーパーなどで販売されているグリーンアスパラガスはビタミンA・B1・B2・C・葉酸・Kというビタミン類をバランスよく含み、カリウムなどのミネラルも多く、非常に栄養価も高いです。
アスパラガスは青臭さを感じやすい野菜ではありますが、加熱することで軽減されるので、回鍋肉に使うのピーマンの代用として使うのであれば、青臭さが気になりにくいです。
ピーマンの代わりにブロッコリーを加えることもできます。色合いもピーマンと似ているので見た目を損ねることもありませんし、ピーマンと比較すると苦味を感じにくく食べやすいです。
また、ブロッコリーにはβ-カロテンとビタミンCが豊富に含まれており、他の野菜が持っている栄養素のほとんどをもつ栄養最強の野菜です。栄養面的にもおすすめです。
ピーマンの苦味がないと物足りない方にはゴーヤを代用にするのが良いでしょう。しっかりとした食感もありますし、ほろ苦さが良いアクセントになります。
またピーマンと同様にビタミンCなどの栄養素も含まれているので、栄養面での代用にもなります。
ゴーヤでは苦味が強すぎると感じる方も多いと思いますが、ゴーヤはしっかりと下ごしらえをしてから調理することで苦味を軽減することができます。ゴーヤの下ごしらえの方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
スナップエンドウはパリっとした食感をもつ野菜です。形やサイズ感はピーマンとは異なりますが、苦味や青臭さも少なく食べやすいので代用品としておすすめです。色合いも似ているので、スナップエンドウで代用しても見た目を作っても見た目を損ねません。また、回鍋肉の味付けはスナップエンドウの甘みが引き立ちます。
スナップエンドウにもビタミンCやB1といったビタミン類が豊富に含まれているので、栄養満点です。
さやいんげんは食感はピーマンとは異なりますが、緑色なのでピーマンの代用品として使いやすいです。
また、食物繊維やビタミンC、ビタミンKなどのビタミン類、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。そのため、回鍋肉に使うピーマンをさやいんげんで代用しても栄養価が大きく損なわれてしまうことはありません。
にんにくの芽は、にんにくの茎の部分です。正式には「茎にんにく」といいます。にんにくの芽をピーマンの代用に回鍋肉を作ると、シャキシャキとした食感を楽しむことができます。また、にんにくと同様に炒めると食欲を誘う香りがでます。
にんにくの芽もピーマンと同様にビタミンCやβ-カロテンが含まれています。
食感はピーマンとは異なりますが、ズッキーニもピーマンの代用になります。苦味がないのでピーマンが苦手な方でも食べやすいです。
食感の代用としては物足りなさを感じるかもしれませんが、β−カロテンを含む他、ビタミンCやカリウムが豊富に含まれています。また、見た目も似ているので彩りにも◎
ズッキーニは、どちらかというと加熱して食べることが多い野菜なので、炒めて使いたいときのピーマンの代用にぴったりです。
小松菜をピーマンの代用に回鍋肉を作ることもできます。小松菜には苦味・エグみとなるシュウ酸が含まれていますが、ほうれん草ほど多く含まれているわけではないのでアク抜きをせずに使うことができます。
ほうれん草と比較して苦味を感じにくいので、小さなお子様でも食べやすいでしょう。比較的安価で手に入れやすいのも嬉しい点です。
炒めすぎるとしんなりしてしまうので、食感を残したい場合はさっと炒める程度にするのが良いです。
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