ナポリタンにはピーマンを具材として使うことが多いですが、ピーマンの苦味が苦手など別の野菜で代用したいと考えたことがある方も多いのではないでしょうか。本記事ではナポリタンに使うピーマンの代用におすすめの野菜を紹介します。
ナポリタンは、茹でたスパゲティをピーマンなどの野菜やウインナーと一緒に炒めて、トマトケチャップで味付けをするパスタ料理の一種です。
パスタ料理といえばイタリアが本場というイメージがある方も多いと思いますが、ナポリタン発祥の地は神奈川県です。横浜にある洋食レストラン「センターグリル」が、米兵がスパゲッティにトマトケチャップをかけて食べていたことに発想を得て考案し提供したのがナポリタンでした。
ナポリタンは、トマトケチャップの風味と甘みが特徴的なカジュアルで懐かしい味わいの料理として老若男女問わず愛されています。
ナポリタンにおけるピーマンの役割は、シャキシャキとした食感です。
新鮮なピーマンは張りがあり、炒めてもシャキッとした食感を楽しむことができます。しっかりとした食感の食材を使うことで料理の食べごたえがでます。咀嚼回数が増え満腹感を得やすくなるので、ダイエット中の方にもおすすめです。
また、ピーマンといえば苦味がある野菜ですよね。ピーマンの苦味もケチャップベースの味付けによく合い、アクセントになります。しかし、苦味を感じやすい野菜が故に、苦手だと感じる方は多いです。
ピーマンの鮮やかな緑色は料理に彩りを与え、見た目もよくしてくれます。
緑色のピーマンが入ると華やかになりますよね。料理は緑・黄色・赤色と揃えることで見栄えがよくなり、見た目を良くするだけではなく食欲を増進させる効果もあります。
ピーマンは栄養価は抜群で、抗酸化作用のあるビタミンCの含有量の多さは特筆モノです。ビタミンCの量は、なんとトマトの4倍。抗酸化3大ビタミンであるビタミンA・C・E(ビタミンエース)を含み、さらに、コレステロール値の改善の効能があるビタミンPや、塩分を体の外に排出するカリウムなども含まれます。そのためピーマンを使うことで、栄養満点に。
ピーマンの栄養についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
ナポリタンに入れる具材に定義はありませんので、ピーマンを入れなくても美味しく食べることができます。しかし、具材が減ることで食感や味、彩りに物足りなさを感じることがあります。
そのため、ピーマンが苦手で使いたくない場合やピーマンがないといった場合は、他の野菜で代用することをおすすめします。ナポリタンに使うピーマンの代用におすすめの野菜は下記の通りです。
カラーピーマンと呼ばれる赤や黄色のピーマンをご存知でしょうか。カラフルピーマンをピーマンの代用にナポリタンを作ることができます。
カラーピーマンは熟した状態で収穫されたピーマンです。緑色のピーマンと比較すると柔らかいですが、とてもよく似ていますし、青臭さや苦味が少なく食べやすいです。
さらには赤ピーマンはビタミンCが約2倍、β-カロテンが約3倍、ビタミンEは約5倍にもなります。実は赤ピーマンの方が、流通しているピーマンよりも栄養が豊富なんですね。ただ、ピラジンは減ってしまいます。赤ピーマンには、カプサンチンという赤の色素が含まれています。カロテノイドの一種で、抗酸化作用があり善玉コレステロールを上昇させる働きもあります。
黄ピーマンも、青ピーマンが熟したものです。赤ピーマンになる手前が黄ピーマンです。赤ピーマンに近づくほどオレンジ色になり、最終的に赤色になります。
ピーマンと比較して食べやすいので、ナポリタンが食べたいけど苦味が苦手な方の代用におすすめです。
パプリカはナス科トウガラシ属の野菜で、ピーマンと同じトウガラシの仲間です。ピーマンよりも肉厚で柔らかいですが似た食感をもちます。そのため、パプリカをピーマンの代用にナポリタンを作るのもおすすめです。
パプリカは、ピーマンとは異なり苦味や青臭さが少ないです。甘みが強く食べやすいので、ピーマンの苦味が苦手な方でも食べやすいでしょう。ピーマンとは色合いが異なりますが、パプリカを使っても彩りが良くなります。
ししとうは、ピーマンとよく似た食感がある野菜です。ピーマンと比較して苦味や青臭さがないですし、大きさもコンパクトなので食べやすいです。ピーマンの代用としてナポリタンに加えるとピリっとした辛味を感じることがありますが、良いアクセントになります。
さらに、ししとうの栄養成分はピーマンとほぼ同じです。β-カロテンやビタミンCなどがピーマンと同様に豊富に含まれているので、ピーマンの代わりにししとうを使っても栄養を損ねません。
アスパラガスの見た目はピーマンと同じく緑色です。様々な料理に幅広く使うことができ、苦味も少ないので、ピーマンの苦味が苦手な方の代要品におすすめです。ピーマンの代わりにナポリタンに加えるとピーマンとは異なるシャキシャキとした食感で食べごたえも出ます。
一般的にスーパーなどで販売されているグリーンアスパラガスはビタミンA・B1・B2・C・葉酸・Kというビタミン類をバランスよく含み、カリウムなどのミネラルも多く、非常に栄養価も高いです。
アスパラガスは青臭さを感じやすい野菜ではありますが、加熱することで軽減されるので、ナポリタンに使うのピーマンの代用として使うのであれば、青臭さが気になりにくいです。
ピーマンの代わりにブロッコリーを加えることもできます。色合いもピーマンと似ているので見た目を損ねることもありませんし、ピーマンと比較すると苦味を感じにくく食べやすいです。
また、ブロッコリーにはβ-カロテンとビタミンCが豊富に含まれており、他の野菜が持っている栄養素のほとんどをもつ栄養最強の野菜です。栄養面的にもおすすめです。
ブロッコリースプラウトとは、発芽して間もないブロッコリーの新芽のことです。「スプラウト」とは穀類や豆類、野菜の種子を人為的に発芽させた新芽を意味する言葉です。土に植えるとブロッコリーになる種を水耕栽培するとブロッコリースプラウトになります。
ブロッコリースプラウトもピーマンの代用としてナポリタンに加えることができます。色合いもピーマンに似ていますし、栄養価も高いのでおすすめです。パスタや他の野菜と一緒に炒めても良いですし、トッピングとして最後に乗せても良いです。
ピーマンの苦味がないと物足りない方にはゴーヤを代用にするのが良いでしょう。しっかりとした食感もありますし、ほろ苦さが良いアクセントになります。
またピーマンと同様にビタミンCなどの栄養素も含まれているので、栄養面での代用にもなります。
ゴーヤでは苦味が強すぎると感じる方も多いと思いますが、ゴーヤはしっかりと下ごしらえをしてから調理することで苦味を軽減することができます。ゴーヤの下ごしらえの方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
スナップエンドウはパリっとした食感をもつ野菜です。形やサイズ感はピーマンとは異なりますが、苦味や青臭さも少なく食べやすいので代用品としておすすめです。色合いも似ているので、スナップエンドウで代用してナポリタンを作っても見た目を損ねません。
スナップエンドウにもビタミンCやB1といったビタミン類が豊富に含まれています。
さやいんげんは食感はピーマンとは異なりますが、緑色なのでピーマンの代用品として使いやすいです。
また、食物繊維やビタミンC、ビタミンKなどのビタミン類、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。そのため、ナポリタンに使うピーマンをさやいんげんで代用しても栄養価が大きく損なわれてしまうことはありません。
オクラを使ってナポリタンを作ることもできます。オクラもピーマンと同じような色合いなので見た目を損ねませんし栄養価の高い野菜です。ビタミンB1はピーマンの3倍ほど含まれており、疲労回復などが期待できます。
オクラを使うときは、板ずりをしておくと口あたりが良くなります。苦味が気になる場合は、がくを取って調理をすると良いです。オクラのがくは、ヘタと実の境目の部分にあります。
きゅうりと見た目もよく似ているズッキーニもピーマンの代用になります。苦味がないのでピーマンが苦手な方でも食べやすいです。
食感の代用としては物足りなさを感じるかもしれませんが、β−カロテンを含む他、ビタミンCやカリウムが豊富に含まれています。また、見た目も似ているので彩りにも◎
ズッキーニは、どちらかというと加熱して食べることが多い野菜です。炒めて使いたいときのピーマンの代用にぴったりです。
食感はピーマンとは異なりますが、彩りや栄養面での代用としてはほうれん草を使うのもおすすめです。ほうれん草にもβ-カロテンやビタミンCが含まれていて、栄養満点です。
ほうれん草にはシュウ酸と呼ばれる苦味やエグみ(アク)の元になる成分が含まれています。シュウ酸はカルシウムの吸収を阻害したり結石の原因にもなるため、一度下茹でをしてアク抜きをしてから使いましょう。
ピーマンをほうれん草で代用するときは、最後に加えてさっと炒める程度で大丈夫です。
小松菜をピーマンの代用にナポリタンを作ることもできます。小松菜にもほうれん草と同様にシュウ酸が含まれていますが、ほうれん草ほど多く含まれているわけではないのでアク抜きをせずに使うことができます。
ほうれん草と比較して苦味を感じにくいので小さなお子様でも食べやすいでしょう。
ほうれん草と同様に炒めすぎるとしんなりしてしまうので、食感を残したい場合はさっと炒める程度にするのが良いです。
なすを使ってナポリタンを作ることもできます。
色合いはピーマンとは異なりますが、油との相性が良くナポリタンにしても美味しく食べることができます。ピーマンとは異なり苦味や青臭さがないので小さなお子様でも食べやすいでしょう。
なすには夏バテ予防・緩和に効果が期待できるカリウムが豊富に含まれています。
Most Popular
中が茶色いじゃがいもは食べられる?空洞や輪になってる場合は?
食品事典
大根は中身が茶色に変色しても食べられる?原因と対処法を解説
食品事典
ハンバーグが固くなる原因と柔らかく作るコツを徹底解説
食品事典
スカスカなかぶは食べてOK?スが入る原因は?
食品事典
麻婆豆腐が辛い時に甘くする方法。おすすめの調味料や食品は?
食品事典
冬におすすめの天ぷら具材36品。冬野菜や冬が旬の魚介類を紹介
食品事典
トマト缶は一缶でトマト何個分?サイズ別に解説
食品事典
エリンギが水っぽい...食べられる?濡れてる原因と対処法は?
食品事典
里芋は生で食べられる?生食のメリットと注意点を解説。
食品事典
舞茸の茹で時間は何分?正しい茹で方&下処理を解説
食品事典