この記事では、冷凍ハンバーグを美味しく解凍する方法を解説します。また、ハンバーグを上手に冷凍する方法なども併せて解説します。
解凍したハンバーグを食べる際、温かい部分と冷たい部分がある状態、いわゆる「温めムラがある」状態だと美味しくありません。このムラはひと工夫加えることでなくすことができ、美味しくハンバーグを食べることができます。
基本的には冷凍してあるハンバーグはタネのものも焼いた後のものも、冷蔵庫で事前に解凍するのがおすすめです。事前に解凍することでタネを調理する場合はうまく火を通すことができ、調理済みのものを温め直す場合もムラなく温め直すことができます。
冷蔵庫での解凍にかかる時間はおよそ6~8時間です。使う時間から逆算し、前日または朝のうちに冷蔵庫へ移しておきましょう。
調理済みのハンバーグを解凍するポイントは、いかにムラなく解凍するか、ハンバーグの肉汁(水分・油分)を逃がさないかです。温度差があると美味しくないですし、温めすぎてハンバーグの温度が上がりすぎることで肉汁はたくさん出てしまいます。
解凍する際の主な手段である電子レンジ、フライパン、鍋での湯煎のそれぞれにおけるポイントは後述の項目で解説します。
焼いてあるハンバーグを解凍した場合、うまく解凍出来ているかは外側を触ってみれば大体わかります。ハンバーグの外側を押してみてある凹む場合はある程度解凍ができている状態なので、そのまま電子レンジやフライパンで温め直し直しましょう。
外側が固い場合は解凍が不十分な状態なので、電子レンジの解凍モードを使って解凍するか、湯煎でじっくり温めましょう。
冷凍していた生のハンバーグ(タネ)の場合、そのままフライパンやオーブンなどで調理してしまうと火の通りに差が生じてしまい、加熱しすぎてしまった外側の部分がパサついてしまいます。前述の通り、前日の夜または朝のうちに冷蔵庫に移しておき、事前に解凍しておきましょう。
解凍を忘れてしまった場合は電子レンジを使って解凍をすることもできます。
電子レンジを使ってハンバーグのタネを解凍することもできます。ただし、電子レンジで温める場合は温めムラが発生しやすく、外側の部分が温まりすぎてパサパサになり、フライパンで焼いた際に崩れてしまうこともあるため、あまりおすすめできません。
電子レンジで解凍する場合、解凍しすぎは焼いた際の失敗につながるため、解凍モードを使って半解凍ぐらいにしましょう。
冷凍ハンバーグの場合、そのまま温めてしまうと温めムラが生じてしまい、加熱しすぎてしまった部分がパサついてしまいます。前述の通り、冷凍ハンバーグは前日または朝のうちに冷蔵庫に移しておき、事前に解凍しておいて温め直すのが基本です。
冷蔵庫で解凍するのを忘れてしまっていた場合は鍋を使って湯煎するのがおすすめです。電子レンジの解凍モードで一度解凍してから温め直すこともできますが、パサついてしまい美味しくないでしょう。
一番手軽で定番の方法ともいえる電子レンジでの温め直しのポイントは、ラップでしっかり包んで温めることです。なるべくハンバーグにぴったりラップをし、ラップを閉じている部分を上にすることで肉汁が流れ出るのを防げます。
加熱時間を短くすることでも肉汁が流れ出るのを抑えられるので、設定時間はまず40秒~60秒で温め、冷たければ10秒~20秒の短い時間を追加して温めてみてください。
オーブンで温め直す場合、アルミホイルに包んで温め直しましょう。ソースがある場合は一緒に温めるとハンバーグの水分が飛びにくくなります。
オーブンは事前に180~200度に設定して5~10分温めておき、ハンバーグを入れてさらに3~5分温めましょう。時間はかかりますが、ゆっくりと均等に加熱されるので肉汁が出にくく、出来立てに近い美味しさを味わうことができます。
フライパンで解凍する場合は、アルミホイルを使って蒸し焼きにするのがおすすめです。2個以上温め直す場合も一気に温め直すことができ、バターを使うことでハンバーグに油分を追加することができます。
少量のバターを載せたハンバーグをアルミホイルで包み、1cm程度水を張ったフライパンに乗せてください。フライパンを中火にかけ、沸騰したらフタを閉めて4~5分蒸し焼きにしてください。水の代わりに白ワインを使うとハンバーグに風味付けもできておすすめです。
ハンバーグは湯煎して解凍することもできます。少々手間と時間はかかりますが、凍ったままでもしっかり解凍でき、密封した袋の中で温めるので、肉汁をしっかりガードして温め直すことができます。
パッキングされている市販のハンバーグであればそのまま、パッキングされていない市販のハンバーグや作ったハンバーグはポリ袋などにいれて密閉し、水を沸騰させた鍋にポリ袋を静かに入れ、10分~15分程度温めてください。
トースターで温め直す場合、オーブン同様にアルミホイルに包んで温め直しましょう。ソースがある場合は一緒に温めるとハンバーグの水分が飛びにくくなります。
トースターは事前に180~200度に設定して5~10分温めておき、ハンバーグを入れてさらに3~5分温めましょう。時間はかかりますが、ゆっくりと均等に加熱されるので肉汁が出にくく、出来立てに近い美味しさを味わうことができます。
ハンバーグをグリルで温め直すのはあまりおすすめできません。理由として、グリルはオーブンやトースターよりも高火力かつ直火で加熱する分、ハンバーグが高温になりすぎてしまい、美味しさが逃げてしまいます。外側は熱の入りすぎで固くなり、内側は肉汁が逃げ出してパサついてしまいます。
どうしてもグリルで温め直したい方は、ハンバーグをアルミホイルで包み、受け皿に少量の水を垂らして弱火で温めておいたグリルに入れ、3~5分温めるのがおすすめです。オーブンやトースターを持っている方は、そちらを使った方が美味しく温め直すことができます。
作って冷凍保存していたのをすっかり忘れていたハンバーグや、賞味期限が切れた市販のハンバーグが冷凍庫から出てきたことはありませんか。食べごろを逃したハンバーグの特徴や、食べられるかの見分け方を解説します。
冷凍庫に食品を長く入れておくと、食品の表面が白っぽくなったり、変色したりしている「冷凍焼け」と呼ばれる状態になります。
この状態になっている食品は、乾燥が進んで食品のタンパク質や油分の酸化が起き、劣化がかなり進んでいる状態なので、食べるのは避けた方が良いでしょう。
長く冷凍庫に入れておくと食品のまわりに霜がたくさんついていることもありますが、これは「冷凍焼け」ではないものの、食品が劣化している証拠ではあります。
長い間入れっぱなしにしたり、保存の状態が悪いと食品が空気に触れることで劣化が進み、食品が腐ってしまうことがあります。腐った食品からは酸っぱいにおいがするので、おかしな臭いを感じたときは食べるのをやめましょう。
ハンバーグの場合、傷みやすいひき肉やタマネギを使っているので要注意です。特にタネの状態で冷凍保存すると焼いた状態よりも劣化が早いので気を付けましょう。
それほど長い状態保存したわけではなくても、食べごろを過ぎてしまったものは乾燥や酸化が進み、味が落ちたりパサついたりしていて劣化してしまっているので、食べない方が良いでしょう。
心配な方はジップロックなどに冷凍庫にしまった日付を書いておくと食べられる期間がわかりやすくなります。
冷凍する場合もラップ+保存用の袋で2重にするのがポイントです。保存する場所はドアの開閉による温度変化を受けにくい冷凍庫の奥の方に保存しましょう。
空気が入らないように注意しながら、小分けにして1つずつラップでぴっちりと包みます。金属トレーを持っている方は、金属トレーに載せて冷凍させるとスピーディーに冷凍できます。素早く冷凍させることで、お肉を解凍するときに出やすい水分やうまみ成分を含んだ「ドリップ」の流出を抑えることもできます。
タネをこねるときはビニール手袋を使用することで菌の繁殖を防ぐことができ、正しく保存すれば2週間程度持ちます。タネのまま保存すればハンバーグだけでなく、ひき肉として使うこともできるので、便利です。肉団子の代わりにしたり、ロールキャベツにもできますが、あえて崩してそぼろにしたり、味つけを加えて肉みそにすることもできます。
ハンバーグの粗熱を十分に取り、1つずつラップでぴっちりと包みます。冷凍用保存袋に入れて2重に密閉し、冷凍室へ入れます。こちらも金属トレーにのせて急速冷凍すると、肉汁を封じ込めたまま保存ができます。
タネのまま保存するよりも美味しさを保って保存することができるのでおすすめで、保存期間も1か月程度と、長めに持ちます。
解凍したハンバーグは水分が飛んでパサパサとした食感になりがちです。そこで解凍したものをソースで煮込んで煮込みハンバーグにすることはよくありますが、解凍してすぐ食べたいという方は煮込みハンバーグにしてから冷凍することもできます。
煮込みハンバーグの場合、ハンバーグ本体とソースは一緒に保存しても良いのでしょうか。結論から言うと、ハンバーグとソースは一緒に保存しても問題ありませんが、そのまま一緒に温め直してしまうと上手く温めることができません。
ソースはハンバーグよりも水分量が多く温まりやすいため、ハンバーグと一緒に保存しておいたものをそのまま温めると、ソースが温まり切っているのにハンバーグが冷たいという状態になってしまいます。逆にハンバーグがしっかり温まるまで温めてしまうとソースが熱くなりすぎ、煮詰まって味が濃くなってしまうこともあります。この現象は温め直しに一番使われる電子レンジで特に顕著です。
一緒に保存する場合は密閉容器(タッパー)または保存袋に入れて保存しましょう。プラスチック製の密閉容器を使う場合、煮込みハンバーグはソースの匂いや色が容器に残りやすいので、タッパーにラップを敷き、その上に煮込みハンバーグを入れ、ラップで軽く包み、フタをするのがおすすめです。
別々に保存する場合、ハンバーグは1つずつラップでぴっちりと包み、冷凍用保存袋に入れて2重に密閉しましょう。ソースは冷凍用保存袋に入れましょう。
保存する場所はドアの開閉による温度変化を受けにくい冷凍庫の奥の方に保存しましょう。保存期間は通常のハンバーグと同じ1か月程度です。
タネをこねる際、まずはよく冷やしたひき肉と塩だけでこねましょう。塩の働きでひき肉から「アクチン」と「ミオシン」というタンパク質が溶け出し、くっつきあって網目状になるため、水分が抜け出すのを防ぎ、肉汁がハンバーグの中にしっかりと残って、ジューシーな仕上がりになります。
塩の量はひき肉に対して0.8~1%くらいが良いとされており、200gのひき肉に対して1.6~2g(小さじ3分の1程度)となります。塩コショウの場合は少し多めのひき肉に対して1~1.2%が適量となります。気持ち多めに入れると良いでしょう。
ひき肉と塩だけで捏ねてある程度粘りが出てきたらパン粉や牛乳などの具材を追加してください。
ハンバーグのタネをこねすぎてしまうと脂が溶けて肉汁が少なくなるので、ハンバーグが固くなってしまいます。ただし、こねることで具材が良く混ざる以外にも、肉の粘り気が増えて肉同士がくっついた状態になり、焼いたときに肉汁が出るのを防ぐ役割もあるのでよくこねるようにしましょう。目安は白っぽくなっていて、粘り気があり、肉を突いてみた時にボウルが浮くくらいです。
ハンバーグをこねる際はこねすぎにも注意ですが、手が温かいと脂肪が溶けやすいため、手を冷やしてからこねたり、手ではなくすりこぎ棒や木べらや割り箸を使ってこねると良いでしょう。こだわる方はタネの入ったボウルを氷水の入った大きなボウルで冷やしながらこねているようです。
タネをこね終わった後、寝かせることで水分と油分がなじみ、タネが柔らかくなるだけでなく、お肉が熟成して旨味が増します。ただし、タネを常温で寝かせたり、長時間寝かせたりしてしまうと、雑菌が繁殖する原因となります。冷蔵庫で1~2時間程度寝かせるようにしましょう。また、なるべく空気に触れないようにするため、ラップをかけて寝かせましょう。
なお、空気を抜いて成型した後に寝かせるとひびが入って割れやすくなってしまうので、必ず成型前に寝かせましょう。
タネを混ぜ終わってから空気を抜いて成型しますが、この作業が十分でないとハンバーグが割れやすくなってしまい、割れて肉汁が出て固くなってしまうので要注意です。
ハンバーグの空気を抜く作業はよく「両手でキャッチボールをするようにしながら」と言われます。しかし、この方法ではよくわからないという方も多いでしょう。分かりやすく簡単な方法は、利き手に載せたタネを、利き手ではない方の手を受け皿にして、3~4回軽く打ち付ける方法です。この時、手にサラダ油を薄く塗っておくと、ミンチ内の水分が蒸発するのを防ぎながら成形することができます。
ただし、この作業をやりすぎるとハンバーグが固めの仕上がりになってしまうので要注意です。
ハンバーグのサイズを大きくしてしまうと、焼く前の空気抜きの作業で空気を抜くのが難しくなるほか、火の通りが悪くなり、崩れやすくなってしまいます。真ん中まで火が通りにくく、生焼きになる可能性も高まります。
ハンバーグのサイズは手のひらに収まる程度に収めましょう。厚さは1.5~2cm程度が一般的なサイズです。
ハンバーグの厚い中央部分は火が通りにくいので、生焼けを防ぎ、調理時間を短くするために真ん中をへこませましょう。
ただし、最近はへこませる必要についての議論もあり、へこんだ部分に焼き目がつけられない、蒸し焼きにすれば中までしっかり火が通るといった理由からへこませる必要がないと言われることもあります。典型的なハンバーグのような形ではなく、薄めに作ることでへこませるのを省く方法もあります。
ハンバーグを焼く際、しっかり火を通すために弱火で長時間焼いている方が多いのではないでしょうか。長時間焼くことでハンバーグから肉汁が出すぎてしまい、ハンバーグが固くなってしまいます。
ハンバーグを焼く際は、まずは中火で表面を焼き、裏返したら弱火にし、中までじっくりと火を通しましょう。強火で焼くと焦げやすく、ハンバーグの外側ばかり焼けてしまって中心部は生焼けになってしまうことが多く、野菜に含まれる栄養素が分解されてしまったり、肉汁の水分と一緒に流れ出てしまったりします。基本的に中火以下で調理しましょう。
中火で焼き目を付けてハンバーグをひっくり返した後、フタをして弱火で加熱することで水分の蒸発を防ぎ、蒸し焼きにすることができるので、焼いている面以外にも熱を通すことができ、焼きムラを防ぐとともに、時短調理となります。
フタがない時はアルミホイルをフライパンを覆うサイズに成形して上から被せることで蓋代わりにできます。この時、フライパンが熱いのでフライパンに触ってやけどしないように注意しましょう。
アルミホイルを使って包み焼きにすることで熱がハンバーグに均等に伝わり、焼きムラを防ぐことができます。アルミホイルには遠赤外線効果という食材の内側に熱を伝えやすくする効果もあるので、生焼け防止にぴったりの調理方法です。付け合わせのブロッコリーやニンジンなどの野菜も一緒に包んで焼けば時短調理にもなります。
フタをして蒸し焼きにする際、少量の料理酒(小さじ1~)を加え、弱火で蒸し焼きにすることでハンバーグに旨味を加え、ふっくらと仕上げることができます。
ハンバーグはそのまま食べても美味しいですが、リメイクするのもおすすめです。
冷凍していて固くなってしまったハンバーグは多めのソースで煮込むことでハンバーグが柔らかくなり、食べやすくすることができます。
定番のデミグラスソースやトマトソースのほかにもクリームソースやカレーソースで煮込むのもおすすめです。
ハンバーグを肉団子の代わりとしてスープや鍋に入れるのもおすすめです。スープがしみ込んでやわらかくなります。ミネストローネやトマト鍋に入れるのがおすすめです。
キャベツをまいてロールキャベツにリメイクする方法もあります。
中華料理などで使われる肉団子の代わりに使うこともできます。甘酢餡で絡めてもいいですし、野菜などと一緒に炒め物にしてしまうのもアリです。
固くなってしまったハンバーグは、崩してひき肉として使うこともできます。麻婆豆腐、チャーハン、ボロネーゼ、ドライカレー、キーマカレー、タコライスなど幅広い料理に使うことができます。
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