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人参を丸ごと一本レンジで加熱する方法。メリットとデメリットも解説

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人参を丸ごと一本レンジで加熱する方法。メリットとデメリットも解説

人参を丸ごと電子レンジで加熱することは可能です。適切な方法でレンチンすることで、しっとりと柔らかい人参を楽しむことができます。本記事では人参を丸ごと電子レンジで加熱する際のポイントや方法、メリット、デメリットを詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。

人参を丸ごとレンチンする際のポイント

ラップで密封する

人参を丸ごと電子レンジで加熱する際は、ラップでしっかり包んでから加熱するのがポイントです。

ラップで包まずに加熱すると、水分がどんどんと抜けてしまい、食感や味が悪くなってしまいます。また、加熱し水分が抜けることで人参が焦げてしまうこともあるので、安全に加熱するためにもラップで包むようにしましょう。

切り込みを入れると◎

人参を丸ごとレンジ加熱する前に表面に切り込みを入れると火が通りやすくなる

人参を丸ごと加熱しようとすると時間がかかりますが、切り込みを入れることで芯まで火が通りやすくなります。

包丁を使って縦に切り込みを4箇所ほど入れるか、竹串を使って数カ所穴を開けるのでもOKです。特に人参の太い方は細い方に比べると火が通りづらいので、太い方を中心に切り込みや穴を入れるようにしましょう。

カットの方が加熱時間は短い

人参を丸ごとのまま電子レンジで加熱すること自体は可能ですが、カットしてから加熱するよりも時間がかかります。時間がない場合は、人参をカットしてから加熱することで、加熱時間を短縮することができます。

薄い輪切りにカットした人参の電子レンジでの加熱時間は600Wで1〜2分が目安です。人参の大きさや量によって加熱時間は異なりますので、様子を見ながら時間を調整しましょう。カットした人参を電子レンジで加熱する方法はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

人参を丸ごとレンジで加熱する方法

人参を丸ごと電子レンジで加熱する方法を写真付きで詳しく解説していきます。

人参を洗う

人参を電子レンジで加熱する前にしっかりと水洗いして土汚れを落とす

まずは人参をしっかりと洗って土などの汚れを取り除きましょう。私たちが食べているのは人参の「根」です。土の中に埋まっている状態で育ち、土から掘り出して収穫しています。人参は、ごぼうや里芋などとは異なり一度洗って土や泥、ひげ根を落としてから出荷されていることが多いですが、土汚れが残っていることもあります。

土の中にはボツリヌス菌などの細菌が分布していることもありますし、洗うことは農薬を取り除くことにも繋がるためよく洗うことが大切です。汚れが落ちづらい場合は、たわしやスポンジなどでやさしくこすり洗いをすると落ちやすくなります。

ヘタを切る

人参のヘタを切り落とす

人参をしっかりと洗ったら、ヘタの部分を包丁で切り落とします。包丁で真っ直ぐに切ると、可食部まで切り落としてしまうことになりますので、人参のヘタに包丁の根元(角)を差し込んで円を描くように包丁を動かせば、ヘタだけ取り除くことができます。

ちなみに、人参の皮は剥かずにそのまま食べることが可能です。皮つきのまま調理することで人参の栄養素を効率よく摂取することができたり、皮を剥く時間がかからないので◎。

上述したように、人参の表面に縦4箇所に切り込みを入れるか、竹串で数か所に穴を開けると中まで火が通りやすくなります。

キッチンペーパーとラップで包む

湿らせたキッチンペーパーとラップで人参を包む

ヘタを切り落としたら、人参を水で湿らせたキッチンペーパーで包みます。これにより柔らかい仕上がりになります。キッチンペーパーで包んだら、その上からラップでしっかりと包みます。

電子レンジで加熱する

加熱後の人参

キッチンペーパーとラップで人参を包んだら、耐熱皿の上に乗せて電子レンジで加熱します。

加熱時間は人参の大きさによって異なりますが、600Wで4〜5分が目安です。2分〜2分30秒ほど加熱したら一旦電子レンジを止め、人参の上下を返し再度同じ時間加熱することで、加熱ムラを防ぐことが可能です。加熱した人参は大変熱くなっているので、上下を返す際はトングなどを使うようにしましょう。

余熱でも火が通りますので、加熱後はラップに包んだまましばらく放置し粗熱が取れるまで待ちましょう。加熱しすぎると焦げてしまったり食感が悪くなってしまうので、加熱のしすぎには注意しましょう。

人参をレンチンするメリット

人参を電子レンジで加熱する際のメリットを解説します。

水溶性の栄養素を逃さない

人参に限らず野菜は茹でると柔らかくなって食べやすくなりますが、水溶性の栄養素も一緒に流出してしまうデメリットがあります。

人参にはビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素が含まれています。流出させてしまうのは非常にもったいないですよね。レンジで加熱することでお湯で茹でるよりも水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えることができるのは大きなメリットです。

時短になる

人参を茹でる場合はお湯を沸かすのに時間がかかりますが、レンジであればお湯を沸かす必要がありませんし茹でるよりも早く火が通るので時短になります。

例えば、お弁当の彩りに少量使いたい場合でもささっとレンジで加熱して使うことができるので非常に便利です。また、煮物料理に使う場合なども、予めレンジで加熱しておけば短時間で柔らかく煮込むことができますし、味も染み込みやすくなります。

人参特有の臭いが軽減される

人参にはセリ科植物特有の臭いがあり、人参の臭いが苦手な方も多いのではないでしょうか。人参がもつ香気成分は、加熱することでまろやかになることがわかっています。

そのため、サラダに使いたい場合なども臭いが気になる場合は電子レンジで加熱しておくと臭いが軽減されて食べやすくなります。

食感を残すことができる

人参はシャキシャキとした食感を楽しむことができる野菜ですが、茹でることで柔らかくなりすぎて食感が失われてしまいやすいです。レンジ加熱であれば、茹でるよりも食感を保ちやすいというメリットがあります。

また、水っぽくなってしまって人参そのものの味が薄まってしまうこともありません。そのため上述したように人参の臭いを軽減したいけど、できるだけ生に近い食感を楽しみたいという場合に便利です。

人参をレンチンするデメリット

野菜の多くはレンジで加熱することができますが、レンジで加熱した人参がまずいと感じたことがある方は多いのではないでしょうか。レンジで加熱した人参がまずいと感じてしまう理由には下記があります。

食感が悪くなる

レンジで加熱した人参がまずい理由としては、加熱ムラが原因で食感が悪くなってしまう点があげられます。

電子レンジは庫内に放出されるマイクロ波によって食材を加熱します。マイクロ波は食材の内部に進むにつれて分子運動を起こしながらもやがてエネルギーをなくして消えてしまうため、人参を厚く切っていたりするとマイクロ波が奥深く進まず加熱ムラができやすいです。加熱ムラができてしまうと、加熱されて柔らかい部分と加熱されず固いままの部分ができてしまうので、食感が悪くなってしまうことがあります。

苦味・エグみが残る

レンジで加熱した人参は苦味やエグみを感じやすいです。これは、人参にアクがあるためです。アクとは苦味やエグみ、臭みの原因となり料理の味を落とす成分の総称です。

ポリフェノールは水溶性の成分であるため茹でる場合は流出し、苦味やエグみが軽減されるのですが、レンジで加熱する場合は、人参の水分が蒸発し濃縮されてしまうので苦味やエグみが残りやすいと考えられます。
人参のアクとなるのはポルフェノールであり、人体に害のある成分ではありませんが、苦味やエグみを強く感じることで美味しくないと感じてしまう人が多いようです。

水分が飛んでパサパサになる

お湯で茹でたり蒸した人参はみずみずしく仕上がりますが、レンジでの加熱はパサパサしてしまいやすいです。これもレンジで加熱した人参がまずいと感じる原因の一つでしょう。

これは、レンジで一気に加熱していくことで人参の水分が奪われて干からびた状態に近くなってしまうためです。特に人参など水分量が比較的少ないため、よくおこりがちな現象です。

焦げる

お湯で茹でたり蒸す場合はお湯がなくならないかぎりは焦げるということはありませんが、電子レンジでの加熱は焦げてしまうことがあります。

焦げてしまっても食べることはできますが、焦げてしまった部分はやはり苦味があり、人参の味を悪くする原因になります。また、黒く変色してしまうので見た目が悪くなるのもデメリットです。