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長ネギの保存方法と期間。常温NG?カット後や青い部分は?

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長ネギの保存方法と期間。常温NG?カット後や青い部分は?

長ねぎの保存方法と保存期間をご紹介します。長ねぎは乾燥に弱いため、そのままの状態で保存するのはNG。新聞紙やラップなどに包み乾燥を防ぎます。また、緑色の部分と白い部分は切り分けて別に保存するのが、鮮度をキープする重要なポイントです。常温での保存以外に、冷蔵や冷凍、乾燥、漬物保存など様々な保存方法があります。

長ネギの保存のポイント

緑の部分と白い部分は分けて保存

長ねぎを保存する際は、緑色の部分と白い部分は切り分けて保存するのが◎。

緑色の部分(葉身)は水分が多いため傷みやすく、白い部分は乾燥しやすくしなびやすいため、それぞれを切り分けて別々に保存することで鮮度を保つことができます。

ちなみにこの緑色の部分は緑黄色野菜です。β−カロテンやカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。緑色の部分(葉身)の内側はネバネバとしていますが、それはペクチンという成分によるものです。ペクチンには免疫力を活性化する作用があります。

長ねぎの白い部分には、アリシンという成分が豊富に含まれています。アリシンには殺菌効果や血流改善効果などが期待できます。

乾燥に弱い

長ねぎを保存する際の最適温度は0〜2℃、湿度は95〜100%といわれています。

長ねぎは乾燥に弱いため、長ねぎだけで保存するのはNG。保存時は外皮をつけたまま保存する方が◎。ただし外皮には農薬や汚れが残っていることが多いので、食べる際は廃棄するのがベターです。さらに、新聞紙やラップ、キッチンペーパーなどで包み、また保存袋や保存容器に入れて保存することで乾燥するのを防ぐことができます。

長ねぎは乾燥させてしまうと、抗酸化力が半分に減少するといわれています。またそれだけではなくビタミンCなどのビタミン類も乾燥によって減少してしまいますので、乾燥は大敵です!

出典:野菜の最適貯蔵条件(農研機構)

根元は切り落として保存

長ねぎの根元には、土などの汚れがついているため傷みやすい部位です。また、根元には生長点(成長点)があり、切り落とすことで栄養や水分の消費を止めることができます。したがって、根元の部分は切り落としてから保存しましょう。切り落とした断面から乾燥しやすいので、ラップなどにしっかりと包んでから保存します(詳しい保存方法は下記でご紹介します)。

新鮮な長ネギの見分け方

当たり前ですが、新鮮な長ねぎを購入する方がより長く美味しく保存することができます。新鮮な長ねぎには下記のような特徴があります。

  • 緑と白がはっきりしていて、緑色が濃すぎない

  • 葉先までピンとしていて枯れていない

  • 境目がかたくしまっている

  • 巻きがしっかりしていて、ツヤがある

長ネギの保存方法と期間【常温】

ダンボールなどに立てて(1週間)

長ねぎを新聞紙で巻いて立てて保存する

長ねぎは、保存環境や野菜の状態にも寄りますが、常温で1週間ほど保存が可能です。長ねぎの最適温度は0〜2℃なので、夏場は常温保存するのは避けましょう。

ちなみに、泥が付いていると乾燥を防ぐことができるため比較的長持ちします。

泥付きのまま新聞紙で包み、紙袋や空き箱などに入れて立てて冷暗所で保存します。長ねぎだけに限らず野菜全般にいえることですが、野菜が育った環境で保存することが鮮度を保つポイントです。横にして保存すると、余計なストレスがかかって鮮度が落ちてしまうことがあります。

長ネギの保存方法と期間【冷蔵】

室温が高くなりやすい時期や、使いかけの長ねぎなどは冷蔵庫で保存します。

購入時のポリ袋のまま保存すると蒸れてしまうので、袋から出して保存するようにしましょう。

長めにカット(2週間)

長ねぎをキッチンペーパーで包んで保存する

長ねぎの根元を切り落とし、緑色の部分と白い部分に切り分け、白い部分は2等分にカットします。全体を3等分するようなイメージです。乾燥を防ぐために緑色と白い部分をそれぞれ別に湿らせたキッチンペーパーで包み、その上からラップをします。冷蔵保存時もなるべく立てて保存することで、鮮度を保つことができます。

長ねぎの匂いが気になる場合は、冷蔵用保存袋に入れてから保存するのも◎。

この方法で冷蔵保存した長ねぎは2〜3週間ほど日持ちします。

調理に使うサイズにカット(4〜5日)

長ねぎをカット

料理に合わせてカットしてから冷蔵保存すれば、調理時間が短縮されます。

長ねぎの根元を切り落とし、緑と白の部分に分け、それぞれを料理に合わせてカット(斜め切り、小口切り、みじん切りなど)し、冷蔵用保存袋か保存容器に入れて保存します。保存容器に入れる場合は、容器の底にキッチンペーパーを敷いて傷むのを防ぎます。

カットした長ねぎは傷みが早いので、4〜5日を目安に食べ切るようにしましょう。

水につけて保存(10日)

長ねぎを水につける

長ねぎを水につけてから保存する方法もあります。水を入れることで長ねぎの鮮度が保ちやすくなります。

長ねぎの根元を切り落とし、保存瓶に立てて入れられる長さにカットし保存瓶に入れます。保存瓶の底から2cmほどの高さまで水を注いで蓋をし冷蔵保存します。

この方法で冷蔵保存すれば約10日ほど日持ちします。3日に1度の頻度で水を取り替えるようにしましょう。水につけると長持ちしますが、切り口の断面からビタミンCや硫化アリルなどの栄養成分が溶出してしまうというデメリットも。栄養を効率よく摂取したい方は、別の方法で保存することをおすすめします。

【ねぎや玉ねぎに含まれる「硫化アリル」とは?】

長ねぎの辛味や香り成分である硫化アリルには、抗酸化作用や抗菌作用、消化促進、血栓予防などの働きが期待できるといわれています。また、硫化アリルの一種である「アリイン」は、酵素の働きでアリシンに変わり、体内でビタミンB1と結合しアリチアミンになり、疲労回復効果を持続させることが期待できます。

長ネギの保存方法と期間【冷凍】

冷蔵よりも長く保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。長ねぎの冷凍保存の期間は、約1ヶ月ほどが目安です。

冷凍する場合も、冷蔵保存と同様に緑と白の部分を切り分けて保存するのがポイント。緑色の部分は冷凍することで細胞が壊れるため、食感がよくなり食べやすくなります。

味噌汁の具材などに◎。凍ったまま調理に使用することができます。緑色の部分は汁物などの臭み取りにも使えます。

長めにカット(1ヶ月)

長ねぎを長めにカットして保存

長ねぎの根元を切り落とし、緑と白い部分に切り分け、白い部分はさらに2等分にします。ラップで包み冷凍用保存袋に入れ冷凍室で保存します。

冷蔵庫の急速冷凍機能を使っての冷凍や金属トレイの上にのせて冷凍で旨みを凝縮して短時間で冷凍することが可能です。

調理に使うサイズにカット(1ヶ月)

長ねぎをカットして保存

料理に合わせてカットしておけば、すぐに調理に使えて便利です。

小口切り(厚さ1cmほどが◎)や斜め切りなど、料理に合わせてカットします。小分けにしてラップで包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。

細かくカットしすぎてしまうと、有効成分のアリシンが飛んでしまったり、筋が残って口当たりが悪くなってしまうので、厚めに切るのがポイントです。

調理して(1ヶ月)

ねぎみそを作る

長ねぎを調理しておけば、解凍後すぐに食べることができます。

例えばねぎみそは、おにぎりや油揚げなどに塗って食べることができるのでおすすめです。長ネギ1/2本をみじん切りし、しょうが(すりおろし)小さじ1、削り節1袋(3g)、みそ大さじ4と合わせてよく混ぜ、冷凍用保存袋になるべく平らになるように入れて冷凍します。

菜箸で折り目をつけて冷凍すれば、解凍時に折り目でポキっと折り、使いたい量だけを取り出すことができます。

長ネギの保存方法と期間【乾燥】

長ねぎは乾燥させてから保存することもできます。乾燥させることで生の長ねぎよりも甘みがアップします。

完全に乾燥したら密封容器に入れて常温(または冷蔵)で保存します。乾燥させた長ねぎは常温または冷蔵で約1ヶ月ほど保存することができます

味噌汁やスープに入れて美味しくいただけます。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

長ねぎの天日干し

天日干しは斜め切りや小口切りなどにしてザルにのせ、途中上下を返しながら2〜3日天日干しします。

完全に乾燥したら、密閉容器に移して保存しましょう。

晴天の午前10時から午後3時の間に天日干しするのが最適です。

オーブン(常温・冷蔵で1ヶ月)

長ねぎの水分をオーブンで飛ばす

天日干しができない場合はオーブンで水分を抜くこともできます。

鉄板の上にクッキングシートを敷き、その上にカットした長ねぎを並べます。100〜110度で20〜30分程度でゆっくり加熱します。

乾燥が足りないようなら、さらに加熱してみてください。

電子レンジ(常温・冷蔵で1ヶ月)

長ねぎの水分を電子レンジで飛ばす

オーブンよりももっとお手軽なのが電子レンジで乾燥させる方法です。

耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上に長ねぎを並べます。600Wで5〜8分ほど加熱します。

電子レンジは加熱時間が短くて済みますが、ネギが焦げる場合があるので、こまめに確認しがら加熱しましょう。

長ネギの保存方法と期間【漬物】

長ねぎは酢やオリーブオイルなどに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。調味料が野菜に染み込み美味しくなり、ちょっとした副菜として楽しめます。長ねぎの漬け保存は、1週間ほど日持ちします。

オリーブオイル漬け(1週間)

長ねぎのオリーブオイル漬け

長さ5cmほどにカットしフライパンで焼いて焦げ目をつけます。粗熱が取れたら保存容器に入れ、漬けダレ(オリーブオイル100mlに対し塩小さじ1弱)をひたひたになるまで注ぎ蓋をして冷蔵庫で保存します。

オリーブオイルの代わりにごま油に漬けても◎。長ねぎの風味が油に移って、オイルも美味しくいただけます。

酢漬け(1週間)

長ねぎの酢漬け

長さ5cmほどにカットしフライパンで焼いて焦げ目をつけます。粗熱が取れたら保存容器に入れ、酢:塩:てんさい糖=150ml:小さじ1:大さじ1で作った漬けダレをひたひたになるまで注ぎ蓋をして冷蔵庫で保存します。

そのまま食べても美味しいですし、サラダなどと混ぜて食べても美味しくいただけます。

長ねぎの作り置きレシピ

最後に、長ねぎを使ったおすすめの作り置きレシピをご紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。

ねぎのマリネ

長ねぎを茹でてマリネ液につけるだけの簡単レシピです。

このレシピでは砂糖の代わりにメープルシロップを使用しています。カロリーが白砂糖の2/3と低く、GI値(食後の血糖値の上がりやすさを示す数値)も73と白砂糖(GI値100)より低いのが特徴です。

常備菜としておすすめです。

ねぎのマリネのレシピはこちら

ピリ辛油揚げ

甘辛で煮た油揚げは食べごたえ◎。長ねぎを加えて風味豊かに仕上げます。

このレシピでは、てんさい糖を使って甘みをつけています。てんさい糖を使うことでまろやかな甘さに仕上がり、コクも増します。

豆板醤は炒めることで香りが引き立ち、辛味と風味がでます。火力が強いとはねるので、火加減に気をつけて炒めましょう。

ピリ辛油揚げのレシピはこちら

ねぎと里いものサラダ

炒めたねぎの香ばしさがクセになる一品です。

里いものぬめりは、ガラクタンやグルコマンナンなどの多糖類によるものです。胃腸の粘膜を保護したり、細菌が侵入するのを防ぐ効果が期待できます。

ねぎは焼き色がついてきたら一気に焦げるので、すぐに火からおろしましょう。

ねぎと里いものサラダのレシピはこちら