枝豆は鮮度が命の野菜です。収穫直後から鮮度が落ちやすく、1日経過するだけで枝豆の甘み成分であるショ糖が半分以下に減少してしまいます。すぐに食べきれない場合は冷凍保存がおすすめです。この記事では冷凍保存の方法を3通りご紹介しています。解凍方法にもコツがあるのでお見逃しなく!
枝豆は鮮度が落ちやすい野菜です。収穫後1日ほどで栄養価や甘みが落ちてしまいます。枝豆は収穫後も呼吸を続けますが、その際に実に含まれるショ糖が使われます。このショ糖は枝豆の甘み成分でもあり、収穫後1日経つだけで半分以下にまで減ってしまいます。
購入後(収穫後)はすぐに食べきるか、食べきれない場合は正しい保存方法で保存することが重要です。とうもろこしの保存方法には、冷蔵や冷凍、乾燥など様々な方法がありますが、3日程度の保存であれば冷蔵、長期保存したい場合は冷凍や乾燥保存がおすすめです。
枝豆は冷凍しても味や栄養が落ちにくい野菜です。そのため、すぐに食べきれない場合は冷凍保存がおすすめです。ただし冷凍した枝豆の解凍方法を誤ってしまうと、水分が出すぎて食感や味が落ちてしまうことがあるので要注意です。
枝豆の冷凍方法には、生のまま冷凍する、茹でてから冷凍、サヤから取り出して実だけを冷凍する方法があります。それぞれの冷凍・解凍方法は下記で詳しく解説しています。
当たり前ですが、枝豆を美味しくいただくには新鮮な枝豆を選ぶことが大切です。新鮮な枝豆には下記のような特徴があります。
莢(サヤ)の緑が鮮やかで濃いもの
莢の表面のうぶ毛が十分についているもの
実が揃っていて(3つずつ入っているもの)莢が膨らんでいるもの
枝付きのものは、葉や茎の変色がなくみずみずしいもの
枝と枝の間隔が短く莢が密生しているもの
できるだけ枝や根が付いている枝豆を購入するようにしましょう。枝付き(根付き)の枝豆は鮮度が落ちにくく日持ちしやすいです。また、ショ糖の減少を1/2に抑えることができます。
まず始めに、枝豆を生のまま冷凍する方法をご紹介します。
枝付きの状態で購入した場合は、キッチンバサミを使って枝からさやを切り落とします。
ボウルに枝豆と塩を入れ塩もみをします。塩の量は、枝豆300gに対して大さじ1弱が目安です。
塩もみをすることでサヤについているうぶ毛や汚れ、アクを取ることができます。
塩もみした枝豆を水で洗い流します。
キッチンペーパーで枝豆のサヤについた水けを拭き取ります。
キッチンペーパーを広げ中央に枝豆を入れ、トントンと軽く叩くように水分を吸い取ります。枝豆が重なっていると十分に拭き取れない可能性があるので、なるべく平らに広げるようにしましょう。
しっかりと水分を拭き取ったら、冷凍用保存袋に平らになるように入れます。中の空気を抜き(空気は熱伝導率が低いため)口を閉じ、冷凍庫で保存します。
平らに広げて保存することで短時間で凍らせることができ、使いたい時に必要な量をポキっと折って取り出しやすくなります。
生のまま冷凍した枝豆を解凍する方法は、自然解凍や流水解凍があります。ただし自然解凍や流水解凍では食感が水っぽくなってしまいますので、凍ったまま茹でることをおすすめします。
冷凍庫から取り出し凍ったままの枝豆のサヤの両端をキッチンバサミを使って切り落とします。端を切ることで中の豆がしっかりと茹で上がり、また塩気がつきやすくなります。ただし枝豆の栄養素が流れやすいというデメリットも。栄養素の観点からみると、冷凍のまま焼いたり蒸し焼きにするのががおすすめです。
たっぷりのお湯を沸騰させ塩を加えます。水1リットルに対し塩40g(大さじ2強)が目安です。塩を加えたら菜箸で軽くまぜ塩を溶かします。
塩を加えた熱湯に枝豆を加え5分ほど茹でます。菜箸で軽くかき混ぜて全体が均一に茹で上がるようにします。5分茹でたら試食をし、かたさが問題なければ火を止めます。まだかたいようなら、再度茹でて好みのかたさになるまで茹でます。茹でた後の予熱でも若干やわらかくなるので、この段階では好みのかたさよりも少しかたいくらいでOKです。
枝豆をお湯に投入する際や試食する際は、十分にやけどに注意してください。
茹で上がったら竹ザルなどにあげます。菜箸で枝豆がザル全体に広がるように並べます。うちわであおいですばやく冷まします。枝豆の栄養素が流出してしまうので、水につけて冷やすのはNG。うちわがない場合は新聞紙や雑誌などで代用可です。
生のまま冷凍した枝豆をグリルで焼いて解凍するという方法もあります。
アルミホイルを敷き、その上に凍ったままの枝豆を重ならないように広げます。振り塩(適量)をしてサヤに焼き色がつくくらいまで火を通します。試食してかたさがOKなら火を止めてお皿に取り出します。熱くなっているのでやけどには十分注意してください。
すぐに使いたい場合や茹でた枝豆が余ってしまった場合は、茹でてから冷凍します。
下記の手順に従って枝豆を茹でます。
茹でた枝豆を冷凍用保存袋に平らになるようにして入れます。空気を抜いて口を閉じたら冷凍室で保存しましょう。
茹でてから冷凍した枝豆は、電子レンジで加熱し解凍するのがおすすめです。
凍ったままの枝豆を耐熱皿に並べラップをします。300gの場合は600Wで約4分ほど、100g解凍の場合は約1分半ほど加熱をします。試食してみてしっかり解凍できているようであればお皿に盛り付けましょう。
枝豆を予めサヤから取り出してから冷凍するという方法もあります。サヤがない分カサが減るので、冷凍室のスペースが限られている際におすすめです。調理する際にいちいちサヤから取り出す手間も省けるので◎。
茹でた枝豆の実をサヤから取り出します。茹でたてはサヤがまだ熱いので、冷めたことを確認してから行ってください。指で軽くサヤを摘むようにすると実が出てきます。
キッチンペーパーで実の水分を拭き取ります。キッチンペーパーを広げ中央に実を乗せ、キッチンペーパーで挟むようにして水けを取ります。実が重なっていると十分に水分が拭き取れないので、なるべく平らになるように広げましょう。
水けを取った枝豆を冷凍用保存袋に入れます。実同士が重ならないように平らになるように入れ、空気を抜いて口を閉じます。平らな状態で冷凍室で保存します。
サヤから取り出して冷凍した枝豆は、凍ったまま調理に使用します。スープや炒めものなどの具材として加えると色鮮やかになって◎。塩コショウで炒めるだけの簡単おかずもおすすめです。
Most Popular
麻婆豆腐が辛い時に甘くする方法。おすすめの調味料や食品は?
食品事典
スナップエンドウは食べ過ぎNG?太る?1日の摂取目安量は?
食品事典
うるいの保存方法と期間。常温・冷蔵・冷凍で長持ちするのは?
食品事典
変色した長ネギは食べられる?原因と対処法を色別に解説
食品事典
エリンギが水っぽい...食べられる?濡れてる原因と対処法は?
食品事典
ふきの下ごしらえ(茹で方・皮の剥き方・アク抜き)の方法を解説
食品事典
ほうれん草から黒い汁が出る原因と対処法。食べても大丈夫?
食品事典
玉ねぎにカビが!食べて大丈夫?色別の種類と対処法も解説
食品事典
中が茶色いじゃがいもは食べられる?空洞や輪になってる場合は?
食品事典
こごみの保存方法と期限。冷蔵・冷凍で長持ちするのは?
食品事典