フランス発祥のオーガニックブランド「Melvita(メルヴィータ)」のネクターブラン クレジングオイルを実際に購入し、レビューしてみました。洗浄力や洗い上がりの肌、香りの良さが人気の秘密とのことですが、実際にはどうかを詳しく解説していきます。
メルヴィータ(Melvita)は、1983年にフランスで創業されたオーガニックコスメブランドです。生物学者であり、養蜂家の創業者ベルナー・シュビリアが、生態系を繋ぐ、自然界になくてはならないミツバチに感銘を受けたことがきっかけで誕生しました。メルヴィータというブランド名の「MEL」は「花の蜜」、「VITA」は「生命」を意味します。ミツバチが蜜のたっぷりある花々を選び抜くように、世界中から1000種類にのぼる植物を選び抜いて組み合わせることで、肌への効果の高いオーガニック製品づくりを追求しています。
メルヴィータは創設当初から、オーガニックコスメトレンドの先駆けを担っており、2002年には国際的な有機認証機関であるECOCERT(エコサート)の化粧品部門で、最初に認証を受けた数少ない企業のひとつです。30年余りたった今もすべての人に最も良いオーガニックビューティーケアを提供し、オーガニックコスメのパイオニアブランドであり続けています。
メルヴィータの商品は、植物オイルと花の蒸留水、ハチミツが核となっており、製品における95%以上の原料が天然由来であること(水を含む)であり、植物原料の95%以上がオーガニック栽培によるものというエコサートの基準を満たしている他、コスメビオの基準に応じてパラベンやフェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノンなどの防腐剤、ミネラルオイル(ヴァセリン、パラファンなど) 、アルミニウム塩、紫外線吸収剤、合成着色料などを使用していません。スキンケアやボディケア、オーラルケアまでの幅広いラインナップがあり、効果と安全性の高さからプレゼントとしても人気があります。
人気アイテムには、クレンジングオイルの他にも導入液の「ビオオイル アルガンオイル」「ビオオイル アルガンローズ」などがあります。スキンケアやボディケアの他にもオーラルケアまでの幅広いラインナップがあり、効果と安全性の高さからプレゼントとしても人気があります。
この商品は、透明感ケアに特化した「ネクターブラン」シリーズのクレンジングオイルです。白ゆりを始めとする成分を配合し、明るく澄んだ、透明感のある肌へと導きます。
自然由来成分100%(オーガニック由来成分42%)でできているクレジングオイルで、オーガニック認証「ECOCERT」を取得しています。肌に輝きを与える白ゆりオイルとヒマワリ種子油や、うるおいを保つホホバ種子油、摩擦による刺激を軽減するヒマシ油などの美容成分が89%も配合されています。肌をケアしながらメイクや毛穴の汚れ、古い角質などのにごりを絡めとる「クリスタルオイル設計」になっており、クリアな透明感あふれる肌へ導きます。
石油系界面活性剤フリー、防腐剤フリー、鉱物油フリー、シリコーンフリー、サルフェートフリー、パラベンフリー、着色料フリーの商品です。
マツエク非対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフ対応です。
*使用されている接着剤については、施術店にご確認ください。
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
高級脂肪酸の一種であるカプリル酸、カプリン酸の中から任意の3つがグリセリル結合してできる液状のエステル油です。軽いテクスチャーなのに高いエモリエント効果を持つ油性成分(エモリエント成分)です。
ヒマワリ種子油
キク科植物ヒマワリの種子から得られた油脂系オイルです。リノール酸を多く含み、柔軟効果や水分の蒸発を防ぐ効果に優れています。
オレイン酸ポリグリセリル-4
オレイン酸とポリグリセリン-4のエステルで、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)です。油とも水ともなじむので、水と油の間に入って水と油を混ざった状態にしておくことができる乳化剤として配合されます。
(オレイン酸/リノール酸/リノレン酸)ポリグリセリズ
オレイン酸とリノール酸、リノレン酸のモノ、ジ及びトリグリセリドの混合物を高分子化したものです。乳化剤やエモリエント剤として配合されます。
ヒマシ油(オーガニック栽培)
トウダイグサ科植物ブルトウゴマの種子から得られる粘性のある油脂系オイルです。構成脂肪成分がリシノール酸で、アルコールに溶けやすい性質があります。高い柔軟効果がある他、界面活性剤の原料としても使われます。
ホホバ種子油(オーガニック栽培)
シムモンドシア科植物のホホバの実または種子から得られる液状のワックスです。さらっとしたテクスチャーですが、角層内の水分の蒸発を防ぐ効果が高いといわれています。
マドンナリリー根エキス
ユリ科植物ユリの球根から抽出したエキスです。アントシアニンという色素成分の他、オキシダーゼという酵素やデンプンを含みます。保湿効果や柔軟効果があり、肌荒れを防ぐ製品に配合されていることが多い成分です。
トコフェロール
黄色〜黄褐色のやや粘性のある液体です。酸化防止剤として配合されることが多いですが、その他皮膚の血液の循環を良くしたり、エイジングや炎症の原因の一つであるフリーラジカルを消去する働きもあります。
香料
香りをつけるために配合される成分です。複数の香料を配合している場合でも、「香料」としてまとめて表示することができます。
この商品は乾いた状態の肌に使います。乾いた手にオイルを適量取ったら、メイクになじませます。肌への負担を減らすために、比較的皮脂量の多いTゾーンからオイルをなじませると良いです。次に頬、目元、口元の順番に力を入れずになじませていきます。この時、力を入れてこすらないように注意しましょう。メイクとなじんだら、水またはぬるま湯で丁寧に洗い流します。
大手通販サイトや口コミサイト、SNSに投稿されている口コミをまとめています。よい口コミだけではなく悪い口コミも包み隠さずお伝えします。
すっきりとした洗い上がりで乾燥しない。洗い上がりの肌がつっぱらない。
まろやかなテクスチャーでなじみがよく、摩擦レスでクレンジングができる。
メイク落ちが良い。
毛穴が目立たなくなった。
香りが好き。
洗浄力が高い傾向にあるオイルタイプのクレンジングにありがちな、洗い上がりの乾燥やつっぱりがないという高評価が多くありました。厚みのあるオイルで、摩擦レスで肌に優しくメイクを落とせるのが嬉しいという口コミも多かったです。継続利用することで「毛穴が目立たなくなった」、「ざらつきがなくなった」という方もいらっしゃいました。香りも癒されるという方が多かったです。
香りがきつい。
メイクが落ちづらい。
香りに対する高評価が多い一方で、中には香りがきついと感じる方もいらっしゃいました。筆者も実際に使用してみましたが、オーガニック製品に慣れていない方にとっては、香りが強いと感じることがあるかもしれません。
メルヴィータのクレンジングオイル「ネクターブラン クレンジングオイル」を実際に使用して、メイクを落としてみました。口コミにあった洗浄力や香り、洗い上がりの肌について、画像と動画とともに詳しく解説していきます。
メルヴィータのクレンジングオイルは、とろみがあるテクスチャーです。手の甲に出すと、ゆっくりと垂れていきます。
オーガニックの成分を使用したクレンジングオイルではありますが、香料が配合されています。白ゆり(ホワイトリリー)をイメージしたフローラルな香りです。
右上から時計回りに、ウォータープルーフのマスカラ(黒)、お湯でオフできるマスカラ(茶)、ウォータープルーフのリキッドアイライナー(黒)、お湯でオフできるリキッドアイライナー(茶)、リキッドファンデーション、アイシャドウ、リップです。
手に乗せてなじませるとすぐにリキッドファンデーションとアイシャドウは落ち始めました。それ以外のメイクは、この段階ではメイク落ちに変化がありません。引き続きなじませていきます。
1分間ほどクルクルとなじませると、リップとウォータープルーフタイプのマスカラが落ちてきました。お湯で落とせるタイプのマスカラと、アイライナー(ウォータープルーフ・お湯で落とせるタイプ)はこの段階でも変化がありません。最後にぬるま湯で洗い流します。
洗い流すと、なじませる段階では落ちなかった、お湯で落とせるタイプのマスカラが綺麗に落ちました。お湯で落とせるタイプのアイライナーも少しはオフできます。ウォータープルーフのアイライナーはほぼ落ちませんでした。総じてポイントメイクが落ちづらいと感じたので、別途ポイントメイク落としを使って丁寧に落とすとよいでしょう。おすすめのポイントメイク落としは、後ほどご紹介します。
洗い上がりの肌は、しっとりふっくらとした肌になります。皮脂に近い構造を持つ成分であるホホバ種子油の作用により、洗い流した後の肌も乾燥しづらいと感じました。毛穴の奥の汚れまでオフすることが期待できるため、洗い流した後の肌には透明感が出たように思います。継続利用することで、毛穴ケアに効果が期待できそうです。
メルヴィータのクレンジングオイルだけでは、ポイントメイクが落としづらかったため、併用におすすめのポイントメイク落としをご紹介します。
ラロッシュポゼはフランスのスキンケアブランドです。敏感肌のために皮膚科医の協力を得て商品が開発され、現在では世界で約9万人以上の皮膚科医がラロッシュポゼの商品を採用しています。
この商品は、敏感な目元や口元に使えるクレンジング剤です。目元の黒ずみの原因となるアイメイクの汚れを落とします。パラベンフリーで皮膚科学的テスト済み*です。
(*全ての人に肌トラブルが起きないわけではありません)の商品です。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
ラロッシュポゼのポイントメイク落としを実際に試してみましたが、軽めのテクスチャーです。洗浄力は高く、少ない摩擦でするりと落ちます。拭き取り後はさっぱりとした肌になります。香りはついていません。
クレ・ド・ポー・ボーテは、独自の最新肌サイエンス研究から生まれた資生堂の最高級ブランドです。肌を構成する最小単位の「細胞」に半世紀にわたり着目し、細胞を生み出し、育み、満たすアプローチを採用しています。
この商品は、目元・口元用の弱酸性のクレンジング剤です。保湿成分としてアルガンオイルやヒアルロン酸が配合されているので、使うたびに目元や口元がしっとり整います。また、毛髪保護成分としてツバキオイルが配合されており、まつ毛のケアもできます。
アレルギーテスト済み*、ニキビのもとになりにくい処方**です。
* 全ての人にアレルギーが起きないというわけではありません。
** 全ての方にニキビができないというわけではありません。
マツエク対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフ対応です。
*一般的なシアノアクリレート系グルーに対応。
クレ・ド・ポー ボーテのポイントメイク落としを実際に使ってみたところ、ややとろみのあるリキッドとオイルの中間あたりのテクスチャーです。しっとりとうるおいのある肌になります。天然ローズやランのような上品な香りがします。
メルヴィータが販売している商品の中から、他におすすめの商品をピックアップしました。クレンジング後に使用する洗顔料や、違うシリーズからでているクレンジングオイルをご紹介します。
クレンジング後の洗顔には、こちらの「ネクターブラン ホイップウォッシュ」がおすすめです。こちらの商品も、自然由来成分99%(オーガニック成分11%)でオーガニック認証「ECOCERT」を取得しています。
独自の天然AHA複合体(乳酸+アルギニン)とホワイトシーリリーの成分を配合した濃密の泡で顔を包み込み、肌をくすませる原因となる不要な角質をやさしく落とし、明るく透明感あふれる毛穴レスな肌へ導くことができます。ホワイトシーリリーエキスには、乾燥などにキメの乱れた肌をケアし透明感を与える効果があります。週一回のスペシャルケアに泡パック洗顔としてもお使いただくのもおすすめです。
こちらは、ワイルドローズが持つ保湿力に着目した「ネクターデローズ」シリーズのクレンジングオイルです。自然由来成分100%(オーガニック由来成分85%)でオーガニック認証「ECOCERT」を取得している商品です。
この商品は、6つの植物オイル(油脂系オイル)*にバラ成分(ダマスクバラエキス、ダマスクバラ花油)を配合した100%自然由来のクレンジングオイルです。肌になじませ水で洗い流すと、オイルがミルキーな乳液に変化し、頑固なメイクもやさしく取り除きます。べたつきのない、すっきりとした洗いあがりで、柔らかな肌へ整えてくれます。
*サフラワー油、ヘーゼルナッツ種子油、アンズ核油、ロサルビギノサ種子油、ホホバ種子油、ヒマシ油(全てスキンコンディショニング成分)
より保湿ケアを行いたい方には、こちらのクレンジングオイルがおすすめです。
W洗顔が面倒という方には、こちらのW洗顔不要のクレンジング「フラワーブーケ クリーン クレンジング&ウォッシュ」がおすすめです。自然由来成分99%(オーガニック由来成分10%)でオーガニック認証「ECOCERT」を取得しています。
この商品は、厚みのあるジェルがメイクや毛穴汚れもしっかり浮かせます。さらに水と反応すると泡立つので、汚れを包んでさっぱりと洗い流すことができます。肌を引き締める効果のある日本産のティーリーフ(茶葉水)と肌にうるおいを与えてくれるオーガニックのローズ&オレンジブロッサムウォーター(ダマスクバラ花水、ビターオレンジ花水)を配合しているので、洗い上がりもつっぱることなくしっとりとした肌へ導いてくれます。
最後に、メルヴィータのクレンジングオイルと類似している商品をご紹介します。メルヴィータと同様にオーガニックブランドが展開しているクレンジングや、透明感ケアに特化したクレンジングをピックアップしました。
ジュリークは、オーストラリアのオーガニックブランドです。ドイツで暮らしていた博士と学者の夫婦が、ナチュラルな原料(植物)とそれらを育てやすい環境を求めオーストラリアに移住しジュリークが誕生しました。ジュリークの製品で使われる原料は、オーガニック認証を得た自社農園で栽培されています。究極のオーガニック農法と呼ばれる「バイオダイナミック無農薬有機農法*」で育てられた植物が手摘みにより収穫され「バイオイントリンジック製法**」を経て商品が完成します。
*植物のエネルギーの増減が連動するとされる月をはじめとした宇宙のリズムに合わせて、種まきや収穫を行い、ときに土地を休ませ、転作することで肥沃な土地を保つ循環型の土壌づくりを行う農法
**複数の植物を独自の配合レシピでブレンドする製法
この商品は、精油の香りが特徴的なクレンジングオイルです。シルクのように軽やかなクレンジングオイルといわれています。肌にハリと弾力を与えるといわれているブラックエルダーエキス(セイヨウニワトコ花エキス)が配合されています。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
ジュリークのクレンジングオイルを実際に試してみましたが、メルヴィータのクレンジングオイルよりも軽めのテクスチャーです。洗い上がりの肌は、潤いにみちてしっとりとします。フローラルの上品な香りです。
同ブランドの洗顔料には「リニューバランスフォーミングジェル」があります。
trilogy(トリロジー)は、自然科学を駆使し、効果の高いナチュラルスキンケア製品を販売しているニュージーランド発のスキンケアブランドです。2012年に、ニュージーランドのスキンケアブランドでは初めてネイトゥルー認証を取得しました。ネイトゥルー認証は、ナチュラルおよびオーガニック成分を配合していることと、環境に配慮した製造プロセスを行っていることを保証しています。
この商品は、植物由来成分を配合し、日常的に使用することで肌を柔らかくなめらかに整え、長時間のメイクやウォータープルーフのマスカラなどのアイメイクなども優しくオフするクレンジングオイルです。ローズヒップオイル、スウィートアーモンドオイル、グレープシードオイルなどのピュアな植物オイルがお肌に栄養を与えながら、優しく洗い上げ、パパイヤエキスとヒマワリオイルがお肌を整えながらリフレッシュさせます。
防腐剤フリー、石油系成分フリー、遺伝子組み換え成分フリーでヴィーガンフレンドリーな商品です。もちろん動物実験の実施も行っていません。
W洗顔不要、ウォータープルーフメイク対応です。
トリロジーのクレンジングオイルを実際に使用してみましたが、ローズとゼラニウム、ラベンダーがブレンドされた香りは、オーガニック製品ならではのやさしい香りです。洗浄力はジュリークのクレンジングオイルと同じくらいで、ポイントメイクが落ちにくいと感じました。別途ポイントメイク落としを使用することをおすすめします。オイル特有のベタつく感じはなく、しっとりサラッとした肌に洗い上がります。
W洗顔不要なので、クレンジングの後は同ブランドの化粧水や美容オイル、乳液、クリームなどがあります。ライン使いがしやすいブランドです。
Attenir(アテニア)は、ファンケルグループのブランドで、一流ブランドの品質を3分の1の価格で提供することをコンセプトにしています。商品開発・製造・販売を自社で行い、削減したコストを惜しみなく商品研究や品質向上に投資しています。
この商品は、メルヴィータのクレンジングオイルと同じように、肌のくすみに着目したクレンジングです。肌ステイン(肌表面の古い角質や不要な汚れ)を洗い流すことで、くすみのない明るい肌を目指すという理念のもと企画・製造されています。配合されている珊瑚草オイルには、くすみの原因である肌ステインを分解する作用があります。香り付きのアロマタイプと、無香料タイプがあります。
鉱物フリー、パラベンフリー、アルコールフリーです。また、アレルギーテスト済み*、ノンコメド処方*の商品です。
*全ての方にアレルギー、コメドが起きないというわけではありません。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用可能、ウォータープルーフメイク対応です。
アテニアのクレンジングオイルを実際に試すと、かなりとろみのある厚めのテクスチャーです。洗い上がりの肌はつっぱり感はありませんがさっぱりめです。アロマタイプは柑橘系の香りで、特にレモングラスの香りが強く感じられます。
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
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