フランスの敏感肌向けブランド「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE-POSAY)」のポイントメイク落とし(レスペクティッシム ポイントメイクアップリムーバー)を実際に購入し、レビューしてみました。肌への刺激性や洗浄力などを詳しく解説していますので、購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
ラロッシュポゼは、1975年にフランスで誕生した敏感肌用スキンケアブランドです。ブランドコンセプトは「敏感な肌と毎日に、確かな自信を」です。敏感肌の方々が、使い始めたその日からすこやかな肌を保つように、そして肌と気持ちに自信を持って生活できるようにという思いが込められており、敏感肌について日々研究を重ね、皮膚科医の協力を得て商品が開発されています。
ラロッシュポゼの製品には、必須ミネラルであるセレンを豊富に含む「ラロッシュポゼターマルウォーター」が配合されています(一部製品を除く)。ラロッシュポゼターマルウォーターは、泥水で満ちた穴に落ちた馬の皮膚が見違えるように美しくなったことから発見された天然湧水です。フランスではラロッシュポゼターマルウォーターを用いたケアが皮膚を健やかに導くと公式に認められています。1905年にはフランス中西部ラロッシュポゼ村に肌のケア施設「ラロッシュポゼターマルセンター」が設立され、ラロッシュポゼターマルセンターは世界No.1*の肌ケア施設として、これまで46万人以上が訪れています。
*2016年ISO調べ
製品には、ラロッシュポゼターマルウォーター以外にも、特に厳しい検査基準を設けた敏感な肌にも刺激を与えにくく、安全性の高い必要最小限の成分が配合されています。また、時間が経っても劣化せず処方の安定性を守れるパッケージを採用しています。その高い安全性から、現在では世界で約9万人以上の皮膚科医がラロッシュポゼの商品を採用しており、日本でも多くの芸能人や美容雑誌でとりあげられている大人気ブランドです。
ラロッシュポゼの人気アイテムにはクレンジングウォーターの他にも、化粧下地トーンアップUVシリーズの「ラロッシュポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ」や、ミスト化粧水「ターマルウォーター」などがあります。
この商品は、敏感肌でも使用できるウォータープルーフ対応のメイクアップリムーバーです。敏感な目元にも使える優しい処方で、目元の黒ずみの原因となるアイメイクの汚れをこすらず優しくするっと落とすことができます。エモリエント効果のあるパルミチン酸イソプロピルなどが配合されており、しっとりとした肌に導きます。
パラベンフリー、香料フリーで皮膚科学的テスト済み*の商品です。
*全ての人に肌トラブルが起きないわけではありません。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
水
化粧品に最も多く配合されている成分です。化粧品に配合される水は、精製された水が使用されます。
イソドデカン
液状の炭化水素です。蒸発しやすく残留感がないのが特徴で、製品の広がりを良好にする作用があります。
パルミチン酸イソプロピル
パルチミン酸とイソプロパノールを結合したもので、低粘性のエステル油です。さっぱりとした使用感で肌なじみが良いのが特徴で、優れた柔軟効果があります。
リン酸K
水に溶け、アルコールに溶けない性質の白色の結晶性粉末で、化粧品のpHを調整するために配合されます。
塩化Na
食塩の主成分です。リキッドファンデーションなどの油中水形乳化物の安定性を高めるために配合されることが多いですが、使いやすい粘度を出すために洗浄料に少量配合することもあります。
ポロキサマー184
ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンのブロック共重合体で、非イオン界面活性剤です。洗浄剤や可溶剤として配合されています。
リン酸2K
リン酸の二カリウム塩です。pH調整剤として配合されています。
へキシレングリコール
多価アルコールの一種です。低級アルコールや炭化水素、脂肪酸と溶け合う性質があり、主に原料に配合されている防腐剤の溶剤として配合されます。
BHT
水に溶けず、多価アルコール類やオイルに溶ける性質のある無色〜黄褐色の結晶です。優れた酸化防止効果があり、化粧品の安定性を維持するために配合されています。
ポリアミノプロピルビグアニド
分子中に多数の陽電荷をもつカチオン性高分子で、様々な菌に効果を発揮する防腐剤として配合されています。パラベン類と比較して低濃度で効果を発揮し、刺激が少ない安全性の高い成分です。
緑202
タール色素に分類されるアントラキノン系の油溶性染料です。
2層式なので、使用する前に必ずよく振って混ぜます。青い層と白い層が均一になるまで混ざったら、コットンにたっぷり含ませます。たっぷり含ませたコットンをまぶたの上に1秒間乗せてメイクになじませ、こすらず優しく拭き取ります。強くこすってしまうと、肌に負担をかけてしまうので注意してください。
大手通販サイトや口コミサイト、SNSに投稿されている口コミをまとめています。よい口コミだけではなく悪い口コミも包み隠さずお伝えします。
目に染みない。
こすらずメイクをしっかり落とすことができる。
拭き取り後もうるおいが残って、つっぱらない。
肌トラブルなく使える。
敏感肌の方でも使える低刺激の商品なので、肌に負担がかからないという高評価や、万が一目に入っても染みないという口コミが多くありました。また、なじみが良くこすらずにアイメイクを落とすことができ、拭き取り後もうるおいが残ってつっぱりにくいと実感している方も多かったです。
振って混ぜてもすぐに分離してしまう。
肌に合わなかった。
振って混ぜてもすぐに分離してしまうことを難点に感じている方が多くいました。ラロッシュポゼのポイントメイク落としに限らず、ポイントメイク落とし全般にいえることですが、2層式になっているものは分離しやすいというデメリットがあります。そのため、振ったらすぐにコットンに取り出しましょう。また、少数ですが、肌に合わなかったといった低評価も見受けられました。成分との相性は人によって異なります。アレルギー反応が出たらすぐに使用を中止し、専門医の受診を推奨します。
ラ ロッシュ ポゼのポイントメイクリムーバーを使って、実際にポイントメイクをオフしてみました。使用感や洗浄力について詳しく解説しています。
ラロッシュポゼのポイントメイク落としは、少しとろみがあるテクスチャーです。ボトルの中では青色ですが、コットンに取り出すと透明の液体になります。
香りは無香料ですが、かすかに爽やかな香りが感じられます。コットンに取り出すと、香りが和らぎます。
右上から時計回りに、ウォータープルーフのマスカラ(黒)、お湯でオフできるマスカラ(茶)、ウォータープルーフのリキッドアイライナー(黒)、お湯でオフできるリキッドアイライナー(茶)、アイシャドウ、リップです。
コットンに適量を取り出したら、メイクの上に約1秒ほどコットンをのせます。このステップでメイクとクレンジング剤がなじみ、メイクが落ちやすくなります。
メイクとなじませたら、力を入れずやさしく拭き取ります。上の写真は、1回めの拭き取り後のメイクの落ち具合です。マスカラ(お湯で落とせるタイプ・ウォータープルーフタイプ)は、1回の拭き取りでするっと落ちます。
アイライナー(お湯で落とせるタイプ・ウォータープルーフタイプ)とリップも、2、3回ほどの拭き取りで落ちます。
実際に目元で使う際は、まつげの根元から毛先に向かってやさしくコットンを動かします。アイライナーなど細かい部分のメイクは、コットンを折った角を使って拭き取るとしっかりとメイクが落ちます。
リップの跡がわずかに残りますが、3回ほどの拭き取りでほぼメイクが落ちます。クレンジング剤では落ちづらいマスカラやアイライナーも綺麗に落ちるので、ポイントメイク落としとの併用がおすすめです。
ポイントメイクを拭き取った後の肌は、しっとりとした肌になります。実際に目元でも使用してみましたが、万が一目に入ってしまっても目がしみにくい設計なのも嬉しいです。
ラ ロッシュ ポゼのスキンケアアイテムの中から、他におすすめの商品をご紹介します。ポイントメイクを落とした後の顔全体に使用するクレンジング剤や、洗顔料をピックアップしました。
アイメイクを落とした後のクレンジングには、こちらの「ラ ロッシュ ポゼ ミセラークレンジング ウォーター」がおすすめです。
この商品は、敏感肌に大切な肌のバリア機能*をサポートするフランスの湧水「ターマルウォーター」を配合した拭き取りタイプのクレンジングウォーターです。こすらずにするんとメイクや汚れを落とすことができます。「ミセラーテクノロジー」により、ミセル(粒子)が内側にメイクなどの油性の汚れを吸着する一方で、水となじむ構成をしている粒子の外側が肌にうるおいを与えます。そのため、水分を奪うことなく心地よい肌へ導きます。
*角層
パラベンフリー、オイルフリー、アルコールフリーです。また、皮膚科学的テスト済み*、アレルギーテスト済み**、ノンコメドジェニックテスト済み***です。
*全ての人に肌トラブルが起きないわけではありません
**全ての人にアレルギーが起きないわけではありません
***全ての人にコメド(ニキビのもと)ができないわけではありません
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク非対応です。
うるおいケアをしたい方の朝の洗顔には、保湿スキンケアシリーズの洗顔料「トレリアン ハイドレーティング ジェルクレンザー」がおすすめです。
この商品には、洗浄成分のココイルグリシンNaと、整肌成分のナイアシンアミドとセラミドを配合した独自成分「アミノコンプレックス」が配合されており、肌のバリア機能*を守りながら洗浄することができます。泡立つジェルタイプで、敏感肌の方でも肌に刺激を与えることなく使用することができます。
*角質層
石油系成分フリー、アルコールフリー、パラベンフリー、着色材フリー、香料フリーで、皮膚科医の協力のもとテスト済み*、アレルギーテスト済み*、ニキビのもとになりにくい処方*の商品です。
*全ての方に肌トラブルやアレルギーが起こらない、ニキビができないというわけではありません。
ニキビが気になる方や皮脂の分泌が気になる脂性肌や混合肌の方の洗顔には「エファクラ フォーミング クレンザー」がおすすめです。
この商品には、角質柔軟成分のサリチル酸が配合されており、毛穴のつまりやニキビの原因となる皮脂汚れや古い角質をしっかり落とすことができます。肌にうるおいを与える働きのあるグリセリンも配合されているので、洗いあがりは乾燥せず、なめらかでキメのととのった柔らかな肌に整えてくれます。
アルコールフリー、パラベンフリー、オイルフリーの商品で、皮膚科医の協力のもとテスト済み*の商品です。
*全ての方に肌トラブルが起こらないというわけではありません。
ラロッシュポゼのポイントメイクリムーバーと似たおすすめの商品をご紹介します。様々なブランドがポイントメイク落としを販売していますが、今回はその中でも特に人気が高いアイテムをピックアップしました。
クレ・ド・ポー・ボーテは、独自の最新肌サイエンス研究と繊細な日本の美意識、フランスのモダンエレガンスを掛け合わせた資生堂の最高級ブランドです。ブランド名は、フランス語で「肌の鍵」という意味します。「未知の美しさへの扉をあける」という思いが込められています。
この商品は、目元・口元用の弱酸性のポイントメイク落としです。メイクオフ効果に優れた2層のフォーミュラで、ウォータープルーフや落ちにくいタイプのメイクにも素早くなじみ、空気中の微粒子(ちり・ほこり・花粉など)などもすっきりと落とすことができます。保湿成分としてアルガンオイルやヒアルロン酸が配合されているので、使うたびに目元や口元がしっとり整います。また、毛髪保護成分としてツバキオイルが配合されており、まつ毛のケアもできます。さらに、肌を美しく輝かせる果樹の恵みに着目したクレ・ド・ポー ボーテ インテリジェントフードのオリーブリーフエキス(肌保護)も配合されています。希少なランや天然ローズにインスパイアされた優美な香りです。
アレルギーテスト済み*1、ニキビのもとになりにくい処方*2です。
*1全ての人にアレルギーが起きないというわけではありません。
*2全ての方にニキビができないというわけではありません。
マツエク対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフ対応です。
*一般的なシアノアクリレート系グルー
クレ・ド・ポー ボーテのポイントメイク落としを実際に試してみましたが、ややとろみがあるテクスチャーです。コットンに取り出すと、スッとなじんでいきます。ポイントメイクを落とした後の肌は、しっとりします。まつ毛の保護成分が配合されているので、継続利用することで、まつ毛がケアされることが期待できます。
CHANEL(シャネル)は、ココ・シャネル(ガブリエル・シャネル)によって1910年に設立されたフランスのラグジュアリーブランドです。はじまりは女性用の帽子専門店でした。現在は、アパレルから化粧品まで幅広く展開し、「知らない人はいない」といっても過言ではないほど世界的に有名なブランドです。
この商品は、目元・口元専用のポイントメイク落としです。肌へのやさしさとリムーバーの効果を備えた二層タイプで、落ちにくいマスカラやアイライナーなどのアイメイクもベタつくことなくすっきりきれいに落とすことができます。キク科植物であるヤグルマギクの花を蒸留した水(ヤグルマギク花水)や、ローズの精油(ダマスクバラ花油)が配合されており、柔らかくしなやかな肌へ導きます。
ランコム(LAMCOME)は、1935年にアルマン・プティジャンがフランス的なスタイルとセンスを世界中に広めるべく創設したフランスのブランドです。「ランコム」というブランド名は、フランス中部アンドル地方のヴァンドゥーブルにある城の名「LANCOSME(ランコム)」からとったもので、この無音の「S」を「^」に代え、フランスを象徴する「LANCÔME」をブランド名にしました。
この商品は、日本処方の目元・口元用ポイントメイク落としです。油性と水溶性の2層タイプで、落ちにくいウォータープルーフのマスカラとアイライナーもやさしくすばやく落とします。高い洗浄力がありますが、弱酸性なので敏感な目元にも安心して使用できます。ベタつかず油膜感の残らないやわらかな仕上がりのふき取りタイプです。
マツエク非対応の商品です。
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
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