スキンケア必須アイテムの化粧水。化粧水は自分の肌悩みに合わせて選ぶのがポイントです。本記事ではさまざまな肌悩みに注目し、必要な成分を詳しく解説します。最後にニーズ別におすすめ商品を紹介していきます。
化粧水の主な役割は、肌に水分やうるおいを与え、健やかに保つことです。
化粧水には、水や保湿剤、界面活性剤などの化粧水の本体を作るための原料(基剤原料)と、防腐剤など製品を安定に保つための原料(品質保持原料)、美白剤や肌荒れ改善剤、収れん剤などの機能を与えるための原料(化粧品用薬剤)が配合されています。配合されている成分や分量は、化粧水によって異なります。
化粧水は、大別すると柔軟化粧水、収れん化粧水、拭き取り用化粧水の3種類に分けることができ、それぞれ目的などが若干違います。
柔軟化粧水
一般的な化粧水は柔軟化粧水に該当し、皮膚(角層)の柔軟と保湿が主な目的です。肌(角層)に水分や保湿成分などを補い柔らかくして、化粧水の次に使用する美容液や乳液、クリームなどの浸透を促進します。
収れん化粧水
収れん化粧水とは、肌を引き締めることを目的とした化粧水です。皮膚(角層)に水分や保湿成分を補給するほかに、過剰な皮脂の分泌を抑える作用や肌を一時的に引き締める作用を高めます。アルコールの配合量が多く、保湿成分の配合量が少ない傾向にあり、さっぱりとした使用感のものが多いです。
拭き取り用化粧水
拭き取り用化粧水は、洗浄化粧水とも呼ばれます。クレンジングなどの後に、肌に残った油分などを拭き取り、肌を清潔にすることが目的となります。洗浄効果を高めるために、界面活性剤やアルコールなどの配合量が多いのが特徴で、収れん化粧水と同様にさっぱりとした使用感のものがほとんどです。
化粧水は肌悩みに合わせて選ぶことが重要です。なぜなら、化粧水は肌悩み(ニーズ)別に作られていることがほとんどだからです。例えば、乾燥やシミ、エイジング、ニキビ、毛穴汚れ、敏感肌など自分の肌の特徴を認識し、目指したい肌を明確にすることで、化粧水選びはスムーズになります。
保湿は、スキンケアの基本で、あらゆる人にとって大切です。保湿することで、様々な肌トラブルを防ぐことができます。特に乾燥肌や敏感肌の方は、保湿成分が配合された高保湿化粧水がおすすめです。
保湿成分には、セラミド類やヒアルロン酸、コラーゲン、レチノール、ナイアシンアミド、アミノ酸、グリセリン、スクワラン、ワセリンなどがあります。
また、ブランド独自の保湿成分などもありますので、どの成分にどんな働きがあるのかを確認してみましょう。
<保湿成分の特徴>
セラミド類
角質層に存在するうるおい成分で、水分を挟み込む性質を持つ。動物型・ヒト型・疑似型があり、最近はなじみがよいヒト型が人気。
ヒアルロン酸
水分を抱えこむ性質を持つ。1gで2リットル以上の水分を抱えることができる。
コラーゲン
水分を抱えこむ性質を持つ。分子が大きいため角質層まで浸透しないが、肌表面に保護膜を作り肌を保湿したり保護することができる。
レチノール
ヒアルロン酸の産生を促進し、皮膚の水分量を増やすことができる。
アミノ酸
水分をつかむ性質を持つ。単体ではうるおいのキープ力は少なめだが、分子が小さいため浸透しやすい。
グリセリン
角質層の水分を保持する。水分を外部から取り込む働きもある。
スクワラン
水分の蒸散を防ぐことに優れている。
ワセリン
ワセリン自体には保湿成分はないが、肌に塗ることで油膜を張ることができ、水分の蒸散を防いだり、外部からの刺激から肌を保護することができる。
美白とは、メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを予防すること、できてしまったシミやそばかすを薄くするという意味で使われる言葉です。
すでにできてしまったシミを薄くしたり、シミを予防するためには、美白成分配合の化粧水を使用するのがおすすめです。
代表的な美白成分には、
トラネキサム酸
ビタミンC誘導体
ニコチン酸アミド
ナイアシンアミド
アルブチン
コウジ酸
などがあります。
「皮膚の漂白剤」といわれるハイドロキノンは、強力な成分ですので、使用には注意が必要です。
ただし、スキンケアだけでシミを完全に無くすことはできません(化粧品はあくまで肌を健やかに保つことを目的としてるため)。完全なシミ取りは、美容クリニックや皮膚科などでの施術が必要です。
シワやたるみ、くすみなどのエイジングが気になる方には、エイジングケアに特化したブランドや、ブランドのスキンケアシリーズから出ている化粧水がおすすめです。
シワやたるみにおすすめの成分は、
ニールワン
ナイアシンアミド
レチノール(ビタミンA)
パルミチン酸レチノール(ビタミンA誘導体)
セラミド3・セラミド6 Ⅱ
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(ビタミンC誘導体)
などがあります。
シミ同様、シワやたるみなどのエイジングの症状は、スキンケアのみで完全に収まることはありません。
ニキビは大別すると、「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」があります。思春期ニキビは、二次性徴によって増える性ホルモン(アンドロゲン)により、皮脂が増加することが原因となり、Tゾーンに出やすいです。大人ニキビは、20〜40代に多く、ホルモンバランスの変化、不規則な生活習慣、乾燥によるターンオーバーの乱れが主な原因で、乾燥しやすく角層肥厚になりやすいUゾーンに出やすいです。
思春期ニキビでお悩みの方は、皮脂の分泌を抑えてくれたり、ニキビを鎮静させてくれる化粧水がおすすめです。ニキビ肌用の化粧水や、脂性肌向けの化粧水、毛穴ケアに特化した化粧水などがよいでしょう。化粧水の種類でいうと、過剰な皮脂を取り除く拭き取り化粧水や、毛穴を引き締める効果のある収れん化粧水などもおすすめです。
大人ニキビのケアで大切なことは、アクネ菌の活動を抑えつつ、しっかりと保湿力のあるものです。おすすめの成分は下記の通りです。
皮脂分泌抑制成分
ビタミンC誘導体
ナイアシンアミド
サリチル酸
アゼライン酸
抗炎症成分
ビタミンC誘導体
ナイアシンアミド
トラネキサム酸
グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)
グリチルレチン酸ステアリル
アラントイン
抗菌(殺菌)成分
イソプロピルメチルフェノール
シメン-5-オール
サリチル酸
イオウ
レゾルシン
抗酸化成分
フラーレン
トコフェルリルリン酸Na
アスタキサンチン
ユビキノン
リン酸アスコルビルMg
ただし、殺菌成分に関しては、依存しすぎてしまうと、皮脂の常在菌のバランスが乱れ慢性ニキビにいつながる恐れがあります。また、大人ニキビに対しては、肌のバリア機能を低下させてしまい、ニキビが悪化する可能性もあります。そのため、抗菌(殺菌)成分配合の化粧水は、週1〜2回のスペシャルケアとして使用したり、皮脂の分泌が気になる時にのみ使用するなどがおすすめです。
また、ニキビ肌の方に避けていただきたい成分がいくつかあります。
下記でご紹介します。
殺菌成分全般(イソプロピルメチルフェノール、サリチル酸、イオウ、レゾルシンなど)
長期継続するとかえって悪化する可能性がある
油脂全般(オリーブオイル果実油、シア脂、ヤシ油<ココナッツオイル>など)
毛穴を塞ぎアクネ菌が活発化する可能性がある
ワセリン、ミネラルオイル、ラノリン、ココアバター
毛穴が詰まる可能性がある
グリセリン
高濃度の場合、アクネ菌のエサとなり増殖する可能性がある
酵素(プロテアーゼ、パパイン など)
肌が敏感になっている場合、刺激となる可能性があるため、毎日の使用は避けるべき
グリコール酸
肌に刺激となったり、乾燥する可能性があるため、毎日の使用は避けるべき
人によっては、これらの成分が配合されている化粧水を使用しても、特にニキビが悪化しない場合もあります。成分の相性はニキビの状態は人の肌質などに応じて異なるためです。
一言で毛穴トラブルといっても、毛穴には主に、詰まり毛穴・開き毛穴・たるみ毛穴の3つのタイプがあります。毛穴のタイプによって、おすすめの化粧水は異なります。
詰まり毛穴とは、毛穴に汚れが詰まっている状態を指します。詰まり毛穴を長期間放置すると酸化し、黒ずみ毛穴となります。詰まり毛穴におすすめの成分は、皮脂の分泌を抑制してくれるナイアシンアミドやビタミンC(ビタミンC誘導体)、アゼライン酸、毛穴詰まりを解消してくれるサリチル酸などです。また、ニキビケアと同様に収れん化粧水や拭き取り化粧水もおすすめです。
開き毛穴とは、毛穴が開いてしまっている状態のことを指します。すり鉢状に開いていることから、すり鉢毛穴ということもあります。開き毛穴の主な原因は、皮脂の過剰分泌や乾燥なので、拭き取り化粧水や、保湿ケアに特化した化粧水がおすすめです。また、レチノールやペプチドなど肌のハリを促進させる成分もおすすめです。
たるみ毛穴とは、皮膚がたるむことで毛穴が開いてしまう状態のことを指します。たるみ毛穴の原因は、加齢や紫外線ダメージによるコラーゲンやエラスチンなどの量の減少や質の低下です。肌全体のハリや弾力が失われ、毛穴が引っ張られることで開いてしまいます。そのため、コラーゲンなどの産生を促すレチノールやペプチド、ビタミンCなどの成分が配合された化粧水がおすすめです。
敏感肌は、かゆみやほてり、赤み、発疹、腫れ、痛みなどの症状が起こりやすい状態の肌を指します。敏感肌になる原因は人によりまちまちで、食生活や生活習慣の乱れ、ストレス、運動不足、アレルギーなどが考えられます。敏感肌になってしまっている時は、肌への負担が少ない成分が配合されている敏感肌向けの化粧水がおすすめです。
敏感肌に特化したブランドには、ディセンシアやビオデルマ、ラロッシュポゼ、アクセーヌ、dプログラムなどがあります。また、一般的なスキンケアブランドの中に、敏感肌向けのスキンケアシリーズが用意されていることもあります。例えば、SHISEIDOの「ジェントルフォース」シリーズや、IPSAの「センシティブ」シリーズなどです。
化粧水は毎日使うものですので、使い心地の良いものを選ぶことも大切です。例えば、ボトルの種類(ポンプ式・スプレー式など)や、香り、使用時間帯(朝用・夜用)などです。
IPSA(イプサ)は、資生堂の子会社として1986年に設立されたスキンケア・メイクアップブランドです。
IPSAの「レシピづくり」に定評があります。IPSA独自の肌診断(イプサライザー)で肌状態を総合的、科学的に分析し、個々人に合ったスキンケアをレシピストが提案します。
この商品は、保湿や美白、肌荒れ、ニキビなど、あらゆる肌トラブルを防ぎながら肌への水分補給ができる化粧水です。
医薬部外品で、有効成分としてトラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。トラネキサム酸には肌荒れ防止や美白作用があり、グリチルリチン酸ジカリウムには強力な消炎効果があるといわれています。イプサの独自メカニズム「アクアプレゼンターIII」により、乾いた分だけ角層に水分を浸透させ補水することが可能です。
アルコールフリー、油分フリーで、ノンコメドジェニックテスト済み*です。
*全ての方にニキビができないというわけではありません。
すべての肌タイプの方が使用出来ます。
オルビスは、ポーラの通販部門として1987年に設立されたブランドです。化粧品に油性成分を含まない「オイルカット」など、肌に不要なものは使用しない商品開発を行っており、簡易包装や詰替え用販売で、環境へ大きく貢献しています。お手頃な価格帯で満足度が高いブランドとして人気が高まっています。
この商品は、30代からのエイジングケアシリーズ「オルビスユー」の化粧水です。オルビスユーシリーズでは、くすみやハリの低下、小ジワ、毛穴、乾燥などの様々なエイジングのサインにアプローチします。アマモエキス、モモ葉エキス、ヤグルマギク花エキスで構成されたキーポリンブースター(保湿成分)が、角層全体への水分の浸透を高めます。潤ってハリのある明るい肌へと導きます。
無油分、無香料、無着色でアレルギーテスト済み*です。
*すべての人にアレルギーが起きないというわけではありません。
すべての肌タイプの方が使用出来ます。
オルビスにはオルビスユーシリーズの他にも、肌悩みに応じたシリーズが用意されています。
例えば、美白ケアにはオルビスユーホワイトやアクアフォースホワイト、オルビスクリアシリーズがおすすめです。
YON−KA(ヨンカ)は、1954年にフランスで植物学者の兄弟によって創設されたスパブランドです。肌・心・身体のすべてのバランスを最適な状態に整える「PURE WELLNESS(真の美しさとすこやかさ)」を追求するYON−KAは、現在世界50カ国以上、5000ヶ所以上のサロンやスパを運営しています。
この商品は、YON-KAのベーシックケア「ESSENTIALS」の化粧水です。天然由来成分を99%以上配合しています。ラベンダー、ゼラニウム、ローズマリー、サイプレス、タイムの5つのエッセンシャルオイルを配合しており、肌をしっかりと保湿し水分バランスを整えます。
パラベンフリー、アルコールフリー、合成香料フリー、シリコンフリーです。動物実験は行っていません。色素には、食品に使用されているものを使用してるため、肌負担は少ないです。
細かいミストが心地よい使い心地です。コットンに含ませて15分ほどパックをすると、日焼けの鎮静が可能です。
敏感肌の方でもお使いいただけます。
脂性肌の方や毛穴ケアを行いたい方には、同ブランドの「ローション ヨンカ(PNG)」がおすすめです。
植物を研究し続けているクラランスは、美肌の鍵を握る肌フローラに着目したスキンケア商品を販売しています。
肌フローラとは、肌を育成する細菌の集合のことです。美しい肌は細菌のバランスが良好に保たれているといわれています。
この商品は、皮脂が気になる肌の潤いバランスを整え、キメの整ったシルクのような肌に導くことができるさっぱりした感触の化粧水です。
整肌成分にプレバイオティクスコンプレック(クロレラエキス、ラミナリアディギタータエキス)、ハマメリスエキス(ハマメリス葉エキス)を配合で、オイリーに傾きがちな肌を清潔に整えて肌を引き締めさらっとした肌を保ってくれるので、使用後に使う乳液やクリームの浸透率も上がります。
97%が植物由来成分でアルコール不使用です。
コットン2枚にたっぷりと含ませて一枚ずつ手にもち、広い面を使って顔の中心から外側に向かってやさしくすべらせるようになじませます。
脂性肌や混合肌の方におすすめです。
乾燥肌や普通肌の人は「トーニング ローション SP ドライ/ノーマル」、敏感肌の人は「トーニング ローション SP エキストラ コンフォート」がおすすめです。
ラ・ロッシュ・ポゼは、1975年に誕生した敏感肌のためのスキンケアブランドです。
この商品は、ニキビを防ぐスキンシリーズ「エファクラ」の医薬部外品の化粧水です。有効成分のサリチル酸とグリチルリチン酸ジカリウムを配合しています。肌を引き締めなめらかに整えニキビを防ぎます。また、整肌成分にターマルウォーターを配合しています。ターマルウォーターはフランスの天然水で、肌をやわらげ角質層のバリア機能をサポートする「セレン」を豊富に含んでいます。
無香料、パラベンフリー、アルコールフリーで、皮膚科学的テスト、ノンコメドジェニックテスト、にきびができやすい肌でテスト済みです。(全ての方にニキビができないというわけではありません)
洗顔後、適量を清潔な手にとり、やさしく顔全体になじませます。
普通肌または乾燥肌、ニキビができやすい方におすすめです。
ドクターシーラボは、1995年に皮膚科医によって開発されたドクターズコスメです。
この商品は、高濃度高浸透のビタミンCが配合された化粧水です。毛穴やくすみ、ハリ、キメ、乾燥など肌悩みに深く、そして早く浸透するように、ビタミンCの濃度が史上最高濃度*で配合されています。また、美容成分としてナイアシンアミドやオリーブ果実エキス、PPG-20メチルグルコースが配合されており、肌のキメを整え、すこやかな状態へと導きます。
*歴代「シーラボ Vエッセンスローション」史上
鉱物油フリー、パラベンフリー、アルコールフリー、無香料、無着色でアレルギーテスト済み*です。
*全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません。
すべての肌タイプの方が使用出来ますが、特に毛穴やシミ、ニキビなどの肌悩みをお持ちの方におすすめです。
SK-Ⅱは、「すべての女性に透明感あふれるクリアな素肌を」という思いのもと誕生したスキンケアブランドです。日本酒作りの職人集団である杜氏の手肌の美しさの秘密が「発酵」と「酵母」にあることにインスピレーションを受けて独自の天然由来成分「ピテラ」が誕生しました。「ピテラ」はキメ、ハリ、しわ、エイジングケア、ツヤを整える作用を持ち、展開している全ての商品にこのピテラを配合し、肌悩みに合わせた様々なスキンケアラインナップを揃えています。
この商品は、SK−Ⅱを代表する化粧水です。SK−Ⅱの独自成分「ピテラ」が90%以上も配合されています。ピテラには、ビタミンやミネラル、アミノ酸、有機酸など50種類以上の微量栄養素を含んでおり、これらには肌本来の機能を整える効果があります。また、ピテラには、人の肌が元々持っている天然保湿因子(NMF)も含んでいるため、肌なじみが良いです。
化粧水の後は、美容液はクリームを使ってスキンケアルーティンを完成させましょう。
POLA(ポーラ)は、スキンケアアイテムやメイクアップアイテムなど美容関連アイテムを展開しているブランドです。最高峰ライン「B.A.(ビーエー)」やシワに特化した「リンクルショットシリーズ」など、20以上のブランドを展開しています。
この商品は、POLAの美白ケアシリーズ「ホワイトショット」の化粧水です。2019年に日本で10年ぶりに新承認された美白有効成分のPCE-DP(デクスパンテノールW)を配合しています。PCE-DP(デクスパンテノールW)は、メラニンの蓄積を抑制する作用やターンオーバーを促進する作用があります。そのため黒ずみやシミ、そばかす、色素沈着タイプのニキビ跡にアプローチすることが可能です。
無香料、無着色でアレルギーテスト済み*です。
* 全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません)
普通肌の方、またはシミやくすみ、ニキビ跡などの悩みがある方におすすめです。
ランコムは1935年にフランスで設立され、元々は香水ブランドとして始まったブランドです。世界各地に18の研究所を設けており、約3,300人の科学者が先進のスキンケアを研究し続けています。
この商品は、酵素に着目した「クラリフィック」シリーズの化粧水です。クラリフィックシリーズの製品には、酵素の働きをサポートするブナの芽エキスが配合されており、くすみの気にならない透明感のある若々しい肌へと導いてくれます。酵素は、元々肌に存在し、肌本来が持つ保湿やターンオーバーをサポートする効果があります。そんな酵素の働きをサポートするのが「ブナの芽エキス」です。ブナの芽エキスは、「植物の宝石」ともいわれる大変希少な植物です。ランコムでは、フランス産のブナの芽を丁寧に手摘みで採集しています。また、整肌成分としてエッセンスオイル(イソノナン酸イソノニル、ブドウ種子油)を配合することで、しっとりと肌を満たします。二層式の化粧水で、97%がブナの芽エキス配合のエッセンス、3%がエッセンスオイルで、潤いと浸透を実現するための最適のバランスとなっています。
二層式の化粧水になっていますので、使用前にしっかりとボトルを振ってからご使用いただきます。
すべての肌タイプの方が使用出来ます。
ニールズヤードは、1981年創業のイギリスのオーガニックブランドです。全製品において水を除く70%以上がオーガニック成分であり、かつ土壌や環境、栽培方法など厳格な規定を設けている英国ソイルアソシエーション認定の原料を使用しています。また、アメリカのUSDAによってオーガニック認定された原料も使用しています。
この商品は、ニールズヤードのスキンケアカテゴリで人気No.1のアイテムで、英国アソシエーション認定のオーガニック製品です。修復の樹木と呼ばれるフランキンセンスが配合されています。フランキンセンスには、砂漠の過酷な乾燥や強烈な紫外線でできる傷を自ら修復する力があります。保湿成分としてアロエベラエキスやペプチドが配合されており、肌のキメを整えながら潤いで満たします。不要な角質や汚れを取り除きクリアな肌に整え、後から使用する美容液やクリームの浸透率を高める効果もあります。マンダリンやベルガモット、フランキンセンスなどをブレンドした香りにはリラックス効果もあります。
鉱物油フリー、アルコールフリー、シリコンフリー、パラベンフリー、無着色です。
敏感肌を含むすべての肌タイプの方が使用出来ます。
なお、フランキンセンスシリーズでは、メイク落としや美容液、保湿クリームなどの用意もあります。
琉白(るはく)は、国産オーガニックスキンケアブランドです。沖縄の月桃(げっとう)やシークワーサー、ニガリ、海ぶどうなどを原料として使用しています。琉白は、全製品においてエコサート認証を受けており、毎年認証を更新しています。
エコサート認定の基準(一例)
製品の95%以上が天然由来である
全体の10%以上がオーガニック認定成分である
商品合成香料、合成保存料(パラベン、フェノキシエタノール)、合成着色料の使用は一切禁止
動物実験を行わない 等
この商品は、100%天然由来(内29.7%は有機栽培)の化粧水です。ポリフェノールを豊富に含み、殺菌や抗菌に優れた月桃葉ハーブ水をベースに作られています。その他、体に浸透しやすい沖縄海洋深層水やミネラルなど栄養が豊富な海ぶどうを保湿成分として配合しています。さらに、肌のバランスを整える植物エキスも配合されており、うるおってゆらぎにくい肌へと導きます。
合成保存料(パラベン、フェノキシエタノール)フリー、合成香料フリー、合成着色料フリー、アルコールフリー、石油由来成分フリー、動物由来成分フリーです。また、クルエルティフリーでヴィーガンです。
敏感肌を含むすべての肌タイプの方が使用出来ます。
First Aid Beauty(ファーストエイドビューティー)は、アメリカのスキンケアブランドです。こちらも海外では非常に人気の高いブランドです。First Aid Beautyの商品は、肌に優しいクリーンな成分のみで作られています。(合成香料やエタノールなどを含む1,300以上の成分を一切使用していません!)そのため、敏感肌の方でも安心して使用いただけます。また、100%クルエルティフリーのブランドで、PETA認証を獲得しています。
この商品には、本物のバラの花びらが入っています。主要成分として、ヒアルロン酸、ローズウォーター、バラ果実エキス、アンジェリカ葉エキスが配合されています。ヒアルロン酸には肌の水分量を増やしハリを与える効果が、ローズウォーターには肌を整える効果が、バラ果実エキスには肌の引き締め効果が、そしてアンジェリカ葉エキスには肌の潤いをキープする効果があるといわれています。
バラの花びら入りなので、コットンでの使用をおすすめします。
敏感肌を含むすべての肌タイプの方が使用出来ます。
Freshの洗顔料「Soy Makeup Removing Face Wash」もベストセラーの人気商品です。
クレンジングはこちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
スキンケアとは、端的にいってしまえば「肌を保湿すること」です。肌の保湿は「水分を補充し、油分でカバーする」のが基本です。油分は肌の上に油膜を張り、水分が逃げるのを防ぎます。
化粧水は肌に水分を補充するものなので、化粧水だけではスキンケアは不十分ということになります。化粧水の後は、油分を多く含む乳液やクリームなど必ず使用しましょう。
基本的なステップは、化粧水→乳液の順番です。水分を補給したあとに油分で膜を張って水分を閉じ込めます。ただし、商品の中には「先行乳液」といって、化粧水の前に使用するものもあります。例えば、スキンケアブランドのアルビオンはスキンケアの最初のステップに乳液を使用します。化粧水の使用方法については、ブランドの公式サイトなどで確認を行いましょう。
テレビCMや広告などで「肌の奥まで浸透!」などの文言を見聞きしたことがある人は多いのではないでしょうか?しかし、実際には化粧品は皮膚の一番外側の部分である「角層」までしか浸透しません。人間の皮膚には、外部からの侵入物を体内に取り込まないシステムが備わっているためです。バリア機能を持つ角質をしっかりと保湿し、いい状態に保つことが極めて重要です。
保湿が重要だからといって、化粧水を規定量以上に使用していませんか?化粧水はたくさん塗る方が肌に良いというわけではありません。角質に浸透できる水分量は決まっているので、肌に塗った分全てが浸透するというわけではないからです。一時的に肌に浸透したりプルプルになっている感覚があるかもしれませんが、すぐに蒸発するため、あまり意味がありません。
手とコットンにはどちらにもメリット・デメリットがあります。肌負担を考慮すると、基本的には手で化粧水をつけるのを推奨します。
肌への負担を考慮すると、手で直接つける方が良いですが、ムラができたり目元や鼻などの細かい箇所につけづらいというデメリットがあります。コットンを使用する方が、細かい部分まで均等につけることができますが、摩擦により肌負担が大きくなります。
いずれの方法でも注意すべきことは、摩擦やパッティング(肌を叩くこと)を避けることです。赤みや色素沈着、ハリやシミなどの肌トラブルを招く恐れがあるためです。
コットンを使用する際は、肌負担が少ないコットン(オーガニックなど)を選び、コットン全体がひたひたになるくらい化粧水をたっぷり使用し(その分コストがかかります)、過度の摩擦を避けましょう。
日本には四季があり、それぞれも季節によって気候が大きく変わります。気候により肌の状態は左右されやすいため、できれば季節ごとに化粧水を使い分けるのがよいでしょう。
例えば、乾燥しやすい秋冬には保湿効果が高い化粧水を、皮脂分泌が多くなりやすい春夏には皮脂分泌を抑える作用もある化粧水を使用するなど、肌の状態に合わせて異なるスキンケアを取り入れてみましょう。
ただし、一度開封した化粧水はできるだけ早く使い切る方がよいので、次のシーズンに持ち越さないよう、使い切れる容量を購入するようにしましょう。
年齢によって肌の状態は変わるので、使用する化粧水も変える必要があります。例えば、皮脂の分泌量は20〜30代をピークにどんどん減ってきます。
20代で使用していた化粧水では保湿が物足りなく感じるなど肌の変化を感じたら、化粧水を含むスキンケアを見直すべきタイミングといえます。
基本的には、朝晩で使い分ける必要はありません(朝・夜専用のものでない限り)。しかし、朝のメイクの前に油分が多い化粧水を使用すると、メイクのりが悪くなってしまいます。そのため、朝は油分の少ないもの、夜は油分が多いものなど、朝晩でスキンケアアイテムを使い分けるのもありです。
拭き取り化粧水とは、洗顔の代わりに、コットンに化粧水を付けて汚れを取り除いたり、古い角質を落とすものです。もともとはフランス発祥のスキンケアアイテムといわれています。フランスの水道水は硬水で、硬水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルにより肌が乾燥したり肌荒れの原因となるため、フランスなどのヨーロッパでは、クレンジングや洗顔などはコットンや布で拭き取るのが主流です。
日本の水質は軟水なので、わざわざ拭き取り化粧水を使う必要はありません。ただし、拭き取り化粧水で古い角質を落とし化粧水の浸透が高くなる効果があるので、スキンケアに取り入れるのはありです。使用時はコットンによる摩擦には十分注意しましょう。
かずのすけ, 白野実(2019)『美肌成分事典』主婦の友インフォス
上原恵理(2021)『医者が教える 人生が変わる美容大事典』KADOKAWA
永松麻美(2021)『正しい知識がわかる 美肌事典』高橋書店
すみしょう(2021)『最短で美肌になるために知っておきたい スキンケア大全』KADOKAWA
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
川島眞, 川田暁, 神田吉弘, 世喜利彦, 能﨑章輔(2018)『美容の科学』じほう
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
小林智子(2022)『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全』WAVE出版
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