唐揚げは盛り付け次第では味気ない見た目になってしまいます。この記事では、唐揚げをおしゃれに、そして美味しそうに見せることのできる盛り付け方法について解説します。
唐揚げを盛り付ける際に抑えるべきポイントについて解説します。
唐揚げを盛り付ける際は、茶色い唐揚げだけでは味気ないので、緑、赤、黄色の野菜を組み合わせると見栄えが良くなります。野菜を付け合わせとして一緒に食べることで偏りがちな栄養価もアップできます。
野菜は緑色はキャベツやレタス、赤色はトマトやパプリカ、黄色ならレモンやパプリカなどと一緒に盛り付けることが多いです。
唐揚げをお皿に盛り付ける位置は、お皿の中心から少し手前くらいにまとめるとバランスがよくなります。野菜はその後ろに添えてみましょう。
また、盛り付けもただ広げて置くのではなく、二段くらいに低く積み上げると立体感が出ておしゃれな見た目になります。野菜も緑色のレタスやキャベツは唐揚げと同じくらいか少し低いくらいの高さまで盛りましょう。
唐揚げをのせるお皿は野菜と一緒にのせる場合は平皿にのせましょう。唐揚げだけ、またはソースをかける場合は深皿にのせるとおしゃれな見た目になります。
お皿の柄は野菜を使ってカラフルに仕上げるなら白や黒などのシンプルなものがおすすめで、唐揚げだけなら柄物のおしゃれなお皿が良いでしょう。
ランチョンマットは無くても十分映えますが、使う場合はベージュや茶色などの落ち着いた色合いで比較的シンプルな柄のものがおすすめです。
様々な唐揚げの盛り付け案を紹介します。
定番の盛り付け方が大皿に野菜と一緒にのせる方法です。すでに説明した通り、緑、赤、黄色の野菜と組み合わせるとカラフルになり、おしゃれな見た目になりますが、緑色の野菜だけでも十分映える見た目になります。
緑色の野菜だけをのせる場合は、柄のあるお皿を使うとおしゃれな見た目になります。
野菜を使わずに唐揚げだけを積み上げれば、ワイルドでどこかワクワクするような見た目になります。お子さんが来るようなパーティーではこの盛り付けの方が盛り上がるでしょう。
タワーのように盛り付け、一番上の唐揚げに旗を刺してみるとかわいらしく仕上がります。唐揚げの数が足りない場合はミニトマトやブロッコリーを積み上げても良いでしょう。色合いも華やかになります。
パーティー向けなら小さなカップや紙コップ、コーンカップなどに唐揚げや野菜などを小分けにするのもおすすめです。かわいらしさと食べやすさが両立された盛り付け方法です。
唐揚げをトルティーヤ風にしたり、パンにはさんで唐揚げバーガーにするのもおすすめです。
竹などの編み籠に唐揚げをのせれば、レストランや居酒屋で出てくるような趣ある見た目にできます。パーティーやおもてなしではもちろん、普段食べる場合に使ってみてもテンションが上がります。
籠を使う場合は、そのまま載せると油が染み出て籠やテーブルを汚してしまうので、クッキングシートなどの上に唐揚げをのせましょう。
ご飯や他のおかずと一緒にワンプレートにのせるのもおすすめです。レストランで食べられるお子さまプレートのような見た目になるので、お子さん用にもおすすめの盛り付け方です。
ワンプレートに分ければ大皿と小皿、お茶碗が不要になり、洗い物を減らせるというメリットもあります。
ご飯もすべてワンプレートにまとめるのが難しい場合は、おかずだけ大きめのお皿にまとめるのもおすすめです。白いシンプルな平皿にまとめればレストランで食べるメニューの一品のような華やかさが生まれます。
唐揚げをチーズやピクルスなどと一緒にピックや爪楊枝で刺すと、おしゃれな見た目にできます。パーティースタイルの場合には手を汚さずに簡単に食べられるようになるのでおすすめです。
ピックも飾りがついているものを使えばより華やかな見た目にできます。チーズや野菜を星形などに切り取って一緒に刺すのも良いでしょう。
唐揚げにかけるソースがある場合、かけると少し手が込んだような見た目にはなりますが、ポン酢などを使った濃い目のソースでは味が染み込みすぎてしょっぱくなってしまうこともあります。
味が濃くなるのが心配な方は、小さめのディップ用のお皿にソースを分け、唐揚げと一緒にお皿にのせてみましょう。
お弁当に唐揚げを入れる場合、レタスやミニトマトと入れるのが定番ですが、小さくカットしたレモンを一緒に入れるとかわいらしさとカラフルさがプラスできます。
唐揚げは冷めるとお肉のパサつきが気になりやすいです。お弁当用なら脂肪分が多く、ジューシーでパサつきが気になりにくいもも肉で作るのがおすすめです。
定番はキャベツやレタスですが、様々な野菜が添えられます。
揚げ物の付け合わせの定番であるキャベツには消化を助ける効果があるので、一緒に食べることで胃腸への負担軽減になります。また、キャベツの千切りを食べることで満腹感も得られるので食べ過ぎ防止の効果も。
千切りをふわっと仕上げたい方は葉を1枚ずつ切るのがおすすめです。包丁を使のがめんどくさい方はピーラーやスライサーを使うと良いでしょう。
レタスも揚げ物の付け合わせの定番です。手でちぎるだけで簡単に用意出来るのが嬉しいポイント。食物繊維が豊富なので整腸作用も期待できます。
レタスには玉の形をしたもの以外にもサニーレタス、ロメインレタス、サラダ菜などがあり、色や味わい、栄養素が異なります。好みの種類を選んでみましょう。
FILY:美味しいレタスの選び方。新鮮な葉や芯の特徴とは?
赤く鮮やかでみずみずしいトマトやミニトマトを添えるのも人気です。キャベツやレタスと合わせて添えれば栄養バランスもぐっと上がります。
トマトやミニトマトには赤い色の素となっている「リコピン」という天然の色素が豊富に含まれています。リコピンの抗酸化作用は様々な健康効果をもたらしてくれます。
唐揚げの添え物の定番であるカットレモンは、搾って唐揚げにかけることで油っこさを軽減することができ、爽やかですっきりとしたテイストになります。
また、レモンに含まれるクエン酸には揚げ物の消化・吸収を穏やかにする効果も期待できます。
野菜の中ではタンパク質が豊富なブロッコリーを茹でて添えるのもおすすめです。見た目も鮮やかで、たんぱく質以外にも様々なビタミンやミネラルが含まれています。
ブロッコリーを茹でるのが面倒、買っても使いきれないという方は冷凍のブロッコリーを活用してみましょう。小さくカットされており、電子レンジで温めるだけで食べられるのでとても便利です。
様々な野菜の幼芽であるスプラウトは、とても栄養価が高く、生のまま使うことができるので手軽に見栄えをよくすることができ、栄養価も上げることができるのでおすすめです。
手に入りやすいものではブロッコリースプラウトやカイワレ大根などがあります。
キュウリをキャベツの千切りなどと一緒に添えるのもおすすめです。シャキシャキとした歯ごたえが生まれ、食感の違いを楽しむことができます。
水分が多く栄養が少ないと言われがちなキュウリですが、骨の形成を促す働きを持つビタミンKや、むくみ予防につながるカリウムなどを含んでいます。
キュウリやパプリカなどを酢漬けにしたピクルスを添えるのもおすすめです。見栄えがぐっと良くなり、酸っぱい味わいは脂っこい唐揚げの箸休めとして食べられます。
上記の定番の野菜以外にもミニトマトやニンジンなどを漬けることもできます。防腐効果のあるお酢に漬けている分、日持ちもするので、余った野菜を漬けたり、作り置きしておいたりするのもおすすめです。
下ごしらえから揚げ方まで、唐揚げを焦がさずに仕上げるポイントを解説します。
唐揚げは大きくカットすると食べ応えが出ますが、火の通りが心配な方は10等分くらいにカットするのがおすすめです。小さくカットすると火が通りやすくなり、長時間揚げる必要がなくなり、焦がしにくくなります。また、生焼けになってしまう失敗も起きにくくなります。
生焼けの鶏肉を食べると食中毒を起こす恐れがあるのでしっかり火を通すようにしましょう。特にカンピロバクターと呼ばれる細菌は市販鶏肉から20~100%という高い確率で検出されており、上記の食中毒の症状以外にも筋力低下や運動麻痺の後遺症が残ることもあるので要注意です。
ただし、小さくしすぎると加熱によって身縮みが起きてかたくなりやすいです。バランスの良い大きさに切るのが美味しく仕上げるポイントです。
また、鶏肉の汁気を切ってから衣をまぶしましょう。汁気が残ったままだと衣がダマになりやすく、付き方にも差が出てしまい、うまく衣が付きません。表面に残った醤油やみりんなどが焦げやすいので、特に要注意です。
調味料を多く使っていて鶏肉がしっかり濡れている場合はキッチンペーパーなどで表面をやさしく拭き取るのがおすすめです。味が薄くなってしまいそうですが、10分以上漬け込んでおけば仲間で味が染み込んでいるので問題ありません。
なお、唐揚げの衣(小麦粉、片栗粉)は揚げる直前にまぶしましょう。まぶしてから寝かせてしまうと鶏肉から出た水分でべちゃっとした仕上がりになりやすいです。
鶏肉を揚げる際はしっかり温度を確認してから揚げることで焦がさずに仕上げやすくなります。
温度の確認は調理用の温度計を使うのが手っ取り早いですが、温度計が無い場合は、菜箸を油に入れてみましょう。細かい泡が箸全体にくっついてくる状態であれば揚げるのにちょうどよい温度(170℃)です。
なお、ポツポツと泡が出るくらいなら160℃程度で、少し大きめの泡も端にくっつくようになれば180℃くらいです。
唐揚げは少ない油で調理する方法や、フライパンでの揚げ焼きが主流となりつつありますが、たっぷりの油で揚げると鍋の底にくっつく、火の通りが甘く生焼けになるといった失敗が起きにくいです。
から揚げやかき揚げなどの大きな揚げ物は揚げ物用の鍋の半分くらいの深さがちょうどよい量とされています。
油をたっぷり使うことで鶏肉を入れた時の温度変化が少なくなり、均一に火を通せます。少ない油に材料をいっぱい入れると、急に温度が下がって火の通りが悪くなり、衣がべちゃっとした仕上がりになる原因となります。
唐揚げを一度にたくさん揚げてしまうと油の温度が一気に下がってしまい、上手く揚げることができず、仕上がりがイマイチになる原因になります。
鍋の大きさにもよりますが、一般的な20cm程度の揚げ物用の鍋であれば、鍋の半分くらいの5~6個が適量です。
鶏肉を鍋に入れたら衣が色づくまでは触ってはいけません。触った部分や底にくっついてしまっていた衣が剥がれてしまいます。また、触ることで油の温度も変化してしまい、美味しく仕上がらなくなってしまいます。
鶏肉を鍋に入れてからは、中火のまま2分〜2分半は触らずに揚げましょう。油の表面に近い部分まで色が変わってきたら裏返すタイミングです。鍋の底にくっついていないか心配かもしれませんが、衣が色づく頃にはくっついていた部分もペロッと剥がれるようになります。
唐揚げなどの揚げ物で中まで火を通すには余熱を活かしましょう。高温の油で揚げるとどうしても外側の温度が上がりやすいですが、鍋から揚げてバットに置いておくことで余熱によってじわじわと中まで火が通ります。
唐揚げの場合は揚げてから3~5分は余熱で火を通す時間を設けましょう。
下味に使う調味料が焦げやすいので、あえて下味をつけずに揚げた後にソースに絡めるという方法もあります。この方法なら漬け込む下ごしらえの手間を大幅にカットして唐揚げを作ることが出来ます。
ただし、料理酒などに漬け込んでお肉の臭み消しや柔らかくする下ごしらえをしておくと出来上がりが良くなります。
唐揚げの美味しさをアップできるコツを解説します。
唐揚げは鶏もも肉または鶏むね肉で作りますが、それぞれで味わいが異なり、カロリーなどの違いもあります。
鶏もも肉は脂肪が多く、コクがあってジューシーな味わいが楽しめます。ただし、カロリーが高く、脂質も多めなのでダイエット中の方はむね肉を選ぶか、皮の部分を切り取って調理しましょう。また、ジューシーな分、冷めて水分が飛んでもパサパサ感が気になりにくいので、お弁当に入れる唐揚げはもも肉で作るのがおすすめです。
鶏むね肉はもも肉よりも脂肪が少なく赤身部分が多いので、さっぱりとした味わいが楽しめます。カロリーも低く、脂質も少なめなのでヘルシー志向の方はこちらがおすすめです。ただし、さっぱりとした味わいは言い換えるとパサパサとした食感でもあるので、パサパサ感が苦手な方はもも肉を選びましょう。
下味をつける前に鶏肉の皮と赤身にフォークを刺して穴を空けておくことで、加熱によって起こる焼き縮みを穏やかにし、固い食感になるのを抑えることが出来ます。
また、繊維の一部が切れることによってもお肉が柔らかくなる効果も期待でき、穴を空けることで下味が入りやすくもなります。
唐揚げ用の鶏肉の下ごしらえには、鶏むね肉を柔らかくするのによく使われる、砂糖と塩と水を混ぜた「ブライン液」に漬け込む方法が人気です。お肉の筋肉を構成するたんぱく質が塩によって分解され、水分が入り込むことでお肉の保水性が上がってお肉が柔らかくなります。
また、砂糖は水分子と結合しやすく、砂糖水となってお肉の繊維に入り込むことで保水効果が高まり、お肉がジューシーに仕上がります。ブライン液の適度な塩加減はお肉の下味としての役割も果たします。
基本的な作り方は、水200mlに対し、塩と砂糖をそれぞれ10gです。お肉とブライン液を保存袋などに入れ、冷蔵庫で1~2時間漬け込みましょう。じっくり漬け込みたい方は一晩寝かせてみても良いでしょう。
唐揚げに使う衣は片栗粉または小麦粉が主流ですが、それぞれで違った味わいが楽しめます。
片栗粉を使う場合、比較的固めでカリカリの衣に仕上がります。見た目も白っぽい仕上がりになり、竜田揚げに似た見た目となります。冷めても美味しいので、お弁当向きとも言えます。より粒子の細かいコーンスターチを使うとカリカリ感が強くなります。
小麦粉は比較的しっとりとした仕上がりになりやすく、身の部分の柔らかさやジューシーさが際立つ仕上がりになります。カリカリ感も捨てがたいという方は片栗粉とブレンドしてみるのもおすすめです。
この2つ以外にも米粉やおからパウダーや、砕いたコーンフレークを使うレシピもあります。また、市販の唐揚げ粉を使えば調味料などを混ぜ合わせる必要がなく、簡単に作ることが出来ます。
他の揚げ物で使う卵は唐揚げの基本的なレシピでは使いませんが、衣の材料として使うことで衣が付きやすくなって厚みが増し、食べ応えのある仕上がりになるほか、ふんわりとした仕上がりになります。
また、衣がしっかりする分、水分が抜け出しにくくなり、ジューシーに仕上げやすくなるといった効果も期待できます。卵のタンパク質が壁となってお肉の水分が外に出にくくなるので、時間が経ってもジューシーさがキープされやすいです。
卵を使う場合はよく溶いて使いましょう。よく溶かないと絡まり方にムラが生じてしまい、そのあとにつける小麦粉などがダマになってしまい、衣がしっかりつきません。また、衣が厚くなる分カロリーや糖質量も増えるので要注意です。
二度揚げはとんかつや唐揚げなど、大きいサイズの揚げ物を作る時に用いられる調理手法の一つです。サイズが大きい揚げ物は、一度揚げただけでは外がサクサクで中まで火が通っている状態にするのが難しいため、二度揚げをします。
揚げ物は長時間揚げてしまうと焦げてしまったり、お肉が硬くなってしまったりするので、揚げた後に余熱を利用して中までじっくり火を通しますが、時間の経過とともに水分が外に出るので、衣がしなしなになってしまいがちです。そこで再度短時間だけ揚げる二度揚げをすることで衣の水分を飛ばし、サクサクの状態に戻せます。
二度揚げの手順は下記の通りです。
鶏肉を裏返して1分ほど経ったら、箸で持ち上げて数秒の間鶏肉を空気に触れさせて油に戻してみましょう。これによって余分な水分が蒸発し、二度揚げするようなサクサク感が得られます。
二度揚げは手間と時間がかかるので、一度揚げるだけで美味しく仕上げたいという方はぜひこの方法を試してみてください。
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