さつまいもを茹でるときに水から茹でるべきかお湯から茹でるべきが迷ったことはありませんか?本記事ではお湯から茹でるとどうなるかやさつまいもの基本的な茹で方などを紹介します。
野菜は水から茹でる場合と、沸騰したお湯から茹でる場合がありますよね。さつまいもは水から茹でるのが基本です。
さつまいもなどの根菜は、お湯から茹でると火の通り方にムラができ、外側は十分柔らかいのに内側は火が通ってなくて固いといった「加熱ムラ」が発生してしまいます。内側まで火が通る頃には、外側がボロボロになったり水っぽくなってしまいます。
水から茹でればじっくりと内側まで均一に火を通すことができます。
ちなみにお湯から茹でるべきなのは、ほうれん草などの葉野菜です。火が通るのが早い野菜は水から茹でるとしんなりしてしまうので覚えておきましょう。
基本的にさつまいもは水から茹でますが、沸騰したお湯から茹でることもできます。
ただし、お湯から茹でると、茹で上がりに違いができます。お湯から茹でた場合は、甘さは控えめに仕上がります。
さつまいもが甘くなるのは、β-アミラーゼという酵素がでんぷんを麦芽糖に変えるからです。酵素が働くのがだいたい60℃〜70℃であるため、沸騰したお湯からさつまいもを茹でると十分に麦芽糖に変わることなく火が通ってしまうので十分な甘さが出ないのです。
また、上述したように外側はあっという間に火が通るのに対して中は火が通るのに時間がかかるため外側がべちゃっとしてしまいやすいです。
さつまいもサラダにする場合など甘さを控えめにしたい場合はお湯から茹でても良いでしょう。
さつまいもの基本的な茹で方を紹介します。
さつまいもを丸ごと茹でる場合は、洗ったらそのまま鍋に入れます。
鍋に入れたらさつまいもがしっかりかぶるぐらいの水を入れます。
鍋にさつまいもと水を入れたら、強火で加熱していきます。
沸騰したら火を弱火にします。上述したようにじっくりと加熱したほうが甘みが出るので弱火で加熱していきましょう。
茹で時間の目安はさつまいもの大きさによっても異なりますが、250gの普通サイズでだいたい30分程です。
さつまいもが小さい場合は加熱時間は短くなりますし、太い・大きい場合はさらに時間がかかるので、様子をみながら加熱していきましょう。
竹串をさしてスッ通るようであれば、ザルにあげて粗熱を取ったら完了です。
続いてカットしてから茹でる方法を紹介します。
さつまいもをカットしてから茹でる場合は断面が緑(青)に変色してしまうことがあるので、水にさらしておきましょう。
カットしてから加熱したときに断面が緑(青)に変色してしまうのは、さつまいもに含まれているポリフェノールの一種「クロロゲン酸」がアルカリ性の物質にふれることで化学反応がおきてしまうためです。食卓塩を入れて茹でる場合は、特に変色してしまいやすいので水にさらして色止めをしておくことをおすすめします。
水にさらしておく時間は10分程です。長く水にさらしてしまうと、水溶性の栄養素が流出してしまうので注意しましょう。
さつまいもを水にさらしたら、鍋に入れてさつまいもがしっかりかぶるぐらいの水を入れ、塩をいれます。
鍋にさつまいもと水を入れたら、カットしてから茹でる場合も強火で加熱していきます。
沸騰したら火を弱火にします。
茹でる時間の目安は、さつまいものカット方法や厚さにもよりますが、厚さ5cm程の輪切りであれば5分が目安です。
竹串などを指して様子を見ながら茹でていきましょう。スっと竹串をさして通ればOKです。
ザルにあげて水気をきって調理に使ってください。
まずはじめに、さつまいもを美味しく茹でるコツを紹介します。
さつまいもの甘味を引き出したい場合は丸ごとじっくり茹でるのがおすすめです。
丸ごと茹でると断面から水分を吸い込んでしまい水っぽくなるのを防げるため、さつまいも本来の食感もより引き立ち、紅あずまなどのホクホク系の品種はホクホクに、安納芋などのねっとり系の品種はねっとりと仕上がります。
また、カットしてしてから茹でると断面からビタミンCなどの水溶性の栄養素が流出してしまいますが、丸ごと茹でることで水溶性の栄養素の流出を最小限に抑えることができるメリットもあります。
さつまいもを茹でるときは皮はむかずに茹でましょう。
皮をむいてしまうと水溶性の栄養素が流出しやすくなってしまいますし、水っぽく仕上がってしまいます。皮をむいて調理したい場合は茹でてから剥くのがベストです。
さつまいもを茹でるときは、水1リットルに対して大さじ1/2程度の塩を加えるのがおすすめです。
塩はさつまいもの甘味を引き立てる役割があります。また、塩を加えることで、茹で上がりのさつまいもの食感もよりしっかりとして、ホクホク感が増します。
さつまいもは茹でる以外にも、蒸したりレンジを使って加熱することも可能です。
加熱調理をする際にあっという間に加熱することができるレンジは重宝されます。しかし、上述したようにさつまいもはじっくり加熱することが甘みを出すのに重要なので、レンジでの加熱は注意が必要です。
レンジを使ってさつまいもを加熱する場合は、まず濡れた新聞紙でさつまいもを包みます。(濡らしたキッチンペーパーでもOK)新聞紙にさつまいもを包んだら、ラップでしっかりと包みます。
さつまいもをラップで包んだら、レンジに入れて加熱します。加熱時間はレンジのワット数やさつまいもの大きさによっても異なりますが、目安は600Wで1分半〜2分程です。
600Wで加熱したら、200Wに設定しさらに8分〜10分ほどじっくり加熱します。200Wに設定できないレンジであれば解凍モードにすれば大丈夫です。
さつまいもを竹串などで指してみてスッと通れば完了です。
蒸し器を使ってさつまいもを蒸す場合は、まずさつまいもを輪切りなど食べやすい大きさにカットします。(丸ごとでもOK)
さつまいもをカットしたら、水を入れた蒸し器に並べて蓋をして加熱し、蒸し器から湯気が出てきたら火を弱めます。弱火でじっくりさつまいもに火を通していくのが甘みを出すポイントです。
加熱時間の目安は大きさにもよりますが、1.5cm程の輪切りであれば10分ほどです。丸ごと蒸す場合は20分から30分ほど蒸しましょう。
こちらは直径21cmのせいろです。天然素材(竹、杉、桃皮)で作られています。漂白剤などの化学薬品は使用されていませんので、安心してお使いいただます。
21cmと26cmの大きさがあります。
さつまいもをフライパンを使って加熱する場合は、まずフライパンに水を入れます。水を入れたらクッキングペーパーを敷き、さつまいもを入れて蓋をします。
蓋をしたら中火で加熱し、沸騰し湯気が出てきたら弱火にして20分加熱します。
20分加熱したら上下をひっくり返し、20分加熱していきます。途中で水気がなくなってきてしまったら、水を追加してください。20分茹でて竹串がすっと入るのを確認したら完了です。
おすすめのフライパンは下記の記事でご紹介しています。
おすすめフライパン16選|人気商品から海外ブランドまで|選び方も解説
さつまいもにじっくり火を通すとなると時間がかかってしまうのがデメリットですが、炊飯器に入れて炊飯モードで炊けば、途中で様子を見たりしなくてもしっかりと火を通すことができます。
炊飯器を使ってさつまいもを加熱するときは、炊飯器に洗ったさつまいもを入れて、さつまいもが半分つかるぐらいの水を入れます。水を入れたら炊飯モードで炊き上げるだけです。
炊飯器で炊いている間は目を離して大丈夫なので、他の作業ができます。ただし、炊飯器によってはご飯以外を炊くことができない場合があるので取り扱い説明書をしっかり読んでください。
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