さつまいもをレンジで蒸す場合にはキッチンペーパーとラップに包んで加熱する事が多いですが、キッチンペーパーがない場面ではどうすれば良いのでしょうか。詳しく解説します。
さつまいもはキッチンペーパーなしでも加熱することは可能です。
ただし、キッチンペーパーなしで加熱するとさつまいもから水分が飛びすぎてしまい、パサパサになってしまうことが多いです。
キッチンペーパーは、さつまいもをレンジで加熱する際の水分の調節に役立っています。濡らしたキッチンペーパーでさつまいもを包んでレンジにかけることで、さつまいもが外側から乾燥するのを防いでくれているのです。同時に、内部の水分を適度に保持し、さつまいもの食感をもっちりとしたものに保ちます。
キッチンペーパーなしでもさつまいもをレンジで蒸すことは可能ですが、美味しく仕上げるためには水分が蒸発してパサパサになってしまうのを防ぐ工夫をする必要があります。
電子レンジは、庫内に放出されるマイクロ波によって食材がもつ水分子が熱を持つようにエネルギーを与えます。そのため、元々さつまいものように水分量が少ない食材を温めると水分が蒸発してなくなってしまうことでエネルギーを受け取る水分子がなくなってしまうため熱を持ちすぎている状態となり、爆発したり場合によっては発火してしまうこともあります。
さつまいもに限らず水分量が少ない食材を加熱するときは十分注意しましょう。
さつまいもをキッチンペーパーなしで蒸すときのポイントは下記の通りです。下記の点を押さえればキッチンペーパーなしでもレンジで蒸すことができます。
さつまいもをキッチンペーパーなしで蒸すときは、さつまいもを洗ったら濡れた状態で耐熱皿に乗せて加熱しましょう。さつまいもを濡らしておくだけでも、さつまいもの水分がすべて蒸発してパサパサになってしまうのを防ぐことができます。
カットしてから加熱する場合は、10分程水にさらしてから加熱しても効果的です。カットしてから加熱する場合は特に表面から水分が蒸発してパサパサになってしまうので、水にさらして水分を吸わせておきましょう。
水にさらしておくことで、さつまいもに含まれているポリフェノールやヤラピンが酸化して黒く変色してしまうのを防ぐこともできます。
水分量が多い野菜など、食材によってはラップをかけずに加熱することができますが、さつまいもの場合はラップをかけて加熱しましょう。
ラップをかけてレンジ加熱することで、さつまいもの水分が外に出てしまうのを防ぐことができます。また、さつまいもから出た蒸気がラップの中に閉じ込められるので、蒸しているのと同じ状態になってしっかりと火を通すことができます。
ラップなしだと水分が全て外に出ていってしまいパサパサになってしまうので、ラップをして加熱することが大切です。
当たり前ですが、加熱のしすぎはさつまいもから水分を奪いバサパサにしてしまいます。場合によっては焦げてしまうこともあるので、加熱しすぎないように注意してください。
加熱時間の目安は、さつまいもの大きさやレンジのワット数によっても異なります。
200gのさつまいもを一般的なレンジのワット数500W〜600Wで加熱する場合は、500Wで4分50秒、600Wで4分が目安です。
低いワット数でじっくり加熱する場合の目安は下記の通りです。
100W:24分
150W:16分
200W:12分
おかずにする場合のさつまいもを加熱するときは、500W〜600Wで加熱し、スイーツを作りたいときなど甘みを最大限に引き出したいときには低温でじっくり加熱するのがおすすめです。
さつまいもをキッチンペーパーなしでレンジで蒸す方法は下記の通りです。
普段私達が食べている部分は、さつまいもの「根」です。土の中で成長したものを掘り出しています。
収穫後はすぐ土汚れを落としてしまうと乾燥してしまったり、濡れてしまったことが原因でカビが生えやすくなってしまうため、軽く土を払うことはあっても洗わずに出荷されることがほとんどです。スーパーなどで販売されているさつまいもは綺麗に見えますが、調理をする際はしっかりと洗いましょう。
流水で十分汚れを落とすことができますが、土汚れがひどい場合はしばらく水につけておきます。そうすると汚れがふやけて綺麗に落ちます。
たわしなどでゴシゴシ擦ってしまうのはNGです。これだけでミネラル類である鉄分やマグネシウムは30〜50%、表皮に多く含まれているカルシウムは約90%が流れ出てしまうんです。そのため道具を使うならスポンジで優しく洗いましょう。こうするだけでミネラル類の流出を10%以下に抑えられます。
栄養がたっぷり含まれている皮が剥がれてしまったり、さつまいもに傷をつけてしまわないためにも優しく洗うことが大切です。
さつまいもを綺麗に洗ったら、輪切りにします。
さつまいもは丸ごとレンジ加熱することもできます。しかし、丸ごとの場合は中まで柔らかくなるのにどうしても時間がかかってしまいます。長い時間加熱することで水分が飛んでしまいやすいので、短時間で加熱できる輪切りをおすすめします。
厚さにばらつきがあると加熱ムラができる原因になってしまうので、厚さは均等になるように輪切りにしましょう。
さつまいもをカットしたら水に5分〜10分さらします。
上述したように水にさらすことで水をたっぷり吸い込ませることができるだけではなく、色止めにもなります。また、変色の原因となっている成分は苦味成分であるポリフェノールやヤラピンであるため、水にさらして落とすことで苦味やエグみも軽減することができます。
水にさらしたら、水気を切らずに耐熱皿に並べ、ふんわりとラップをして加熱します。
加熱時間の目安は上記で紹介した通りです。加熱のしすぎはパサパサしてしまう原因になってしまうので、様子を見ながら加熱時間を調節してください。
さつまいもをレンジで蒸したいけどキッチンペーパーがないという場合、別のもので代用するのもありです。キッチンペーパーの代用になるものは下記の通りです。
キッチンペーパーがない場合は、ティッシュペーパーで代用可能です。
ただし、ティッシュペーパーはキッチンペーパーよりも薄いので、2〜3枚重ねて使う必要があります。強度が低く破れてしまったり、こびりついて取れなくなってしまうこともあるのでその点は注意が必要ですが、ティッシュペーパーを重ねてキッチンペーパーの代用にすることができます。
日用品として各家庭に必ずあると思うので、ぜひ試してみてください。
キッチンペーパーの代用として新聞紙を使うこともできます。ティッシュペーパーと比較すると新聞紙の方が破れにくいので、心配な方は新聞紙を使うのが良いでしょう。
濡れた新聞紙にさつまいもを包んでレンジで蒸しても、しっかりと水分の蒸発を防いでくれます。
ただし、手が黒くなってしまうのが難点です。使った後はしっかりと手を洗いましょう。
シリコンスチーマーやレンジ用蒸し器があれば、キッチンペーパーなしでももちろんレンジで蒸すことができます。シリコンスチーマーなどを使えば、しっかりと蒸気で蒸すことができるので手軽に美味しいふかし芋が作れます。
近年では100円均一などでも販売されていて、手軽に購入することができます。さつまいも以外にも使えるのであるととっても便利ですよ。
蒸し器を使ってさつまいもを蒸す場合は、まずさつまいもを輪切りなど食べやすい大きさにカットします。(丸ごとでもOK)
さつまいもをカットしたら、水を入れた蒸し器に並べて蓋をして加熱し、蒸し器から湯気が出てきたら火を弱めます。弱火でじっくりさつまいもに火を通していくのが甘みを出すポイントです。
加熱時間の目安は大きさにもよりますが、1.5cm程の輪切りであれば10分ほどです。丸ごと蒸す場合は20分から30分ほど蒸しましょう。
さつまいもはフライパンを使って蒸すこともできます。蒸し板や蒸し網があればそちらを使うのが良いでしょう。蒸し板や蒸し網がない場合は、下記の方法で蒸し茹ですることが可能です。
蒸し茹でにする場合はお湯を使いますが、完全にさつまいもが浸すわけではないので茹でるよりも水溶性の栄養素は守ることができます。
こちらは直径21cmのせいろです。天然素材(竹、杉、桃皮)で作られています。漂白剤などの化学薬品は使用されていませんので、安心してお使いいただます。
21cmと26cmの大きさがあります。
さつまいもはフライパンを使って蒸すこともできます。蒸し板や蒸し網があればそちらを使うのが良いでしょう。蒸し板や蒸し網がない場合は、下記の方法で蒸し茹ですることが可能です。
さつまいもをフライパンを使って加熱する場合は、まずフライパンに水を入れます。
水を入れたらクッキングペーパーを敷き、上にさつまいもを入れて蓋をします。クッキングペーパーがなければアルミホイルでも大丈夫です。
さつまいもを入れて蓋をします。蓋をしたら中火で加熱し、沸騰し湯気が出てきたら弱火にして20分加熱します。
20分加熱したら上下をひっくり返し、20分加熱していきます。途中で水気がなくなってきてしまったら、水を追加してください。
20分茹でて竹串がすっと入るのを確認したら完了です。
おすすめのフライパンは下記の記事でご紹介しています。
おすすめフライパン16選|人気商品から海外ブランドまで|選び方も解説
さつまいもにじっくり火を通すとなると時間がかかってしまうのがデメリットですが、炊飯器に入れて炊飯モードで炊けば、途中で様子を見たりしなくてもしっかりと火を通すことができます。
炊飯器を使ってさつまいもを加熱するときは、炊飯器に洗ったさつまいもを入れて、さつまいもが半分浸かるぐらいの水を入れます。
水を入れたら炊飯モードで炊き上げるだけです。
炊飯器で炊いている間は目を離して大丈夫なので、他の作業ができます。ただし、炊飯器によってはご飯以外を炊くことができない場合があるので取り扱い説明書をしっかり読んでください。
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