さつまいもは炊飯器を使って蒸すことができます。本記事ではさつまいもを炊飯器を使って蒸すメリットや、炊飯器を使って蒸す方法などを紹介します。
蒸す=蒸し器を使うと思っている方も多いと思いますが、さつまいもは炊飯器を使って簡単に蒸すことができます。
さつまいもを炊飯器で蒸すメリットは下記の通りです。
さつまいもを簡単に蒸す方法としては、レンジで加熱が一般的ですよね。レンジを使えば時短になりますが、加熱ムラができやすいデメリットがあります。
電子レンジは庫内に放出されるマイクロ波によって食材を加熱します。マイクロ波は食材の内部に進むにつれて分子運動を起こしながらもやがてエネルギーをなくして消えてしまうため、さつまいものように固く厚い食材を加熱するとマイクロ波が奥深く進まず加熱ムラができやすいです。
一方、炊飯器は一定の温度でじっくりと中まで火を通す事が可能です。
さつまいもが甘くなるのは、β-アミラーゼという酵素がでんぷんを麦芽糖に変えるからです。甘くなる前に火が通ってしまうと甘くなりません。
そのため、甘くするには60℃〜70℃でじっくりゆっくり加熱することが重要です。
炊飯器であればじっくりゆっくり加熱することができるので、さつまいもの甘味をしっかりと出すことができます。
炊飯器を使って蒸せば、スイッチを押して炊き始めた後は目を離せるメリットがあります。
火を使っているとなかなか目を離すことはできませんし、レンジを使っても様子を見ながら加熱時間を調節する必要があるのでつきっきりになってしまいます。
炊飯器を使えば炊き始めた後は、目を離して別の作業をすることができます、
さつまいもを炊飯器で蒸すメリットはおわかりいただけたでしょうか。続いて、さつまいもを炊飯器で蒸すときのポイントを紹介します。
さつまいもを炊飯器を使って蒸すときは、炊飯器の説明書を確認しましょう。
炊飯器によってはお米以外を炊かないよう注意事項が記載されていたり、アルミホイルなどを使わないよう記載されていることがあります。
場合によっては爆発してしまったり炊飯器が故障してしまう原因になるので、説明書をしっかり見て確認してからさつまいもを蒸してください。
さつまいもを炊飯器で蒸すときは、皮は剥かなくても大丈夫です。
さつまいもの皮には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンや、食物繊維などが含まれているので栄養面的には皮も一緒に調理をして食べるのがベストです。
また、皮ごと茹でることでビタミンCなどの水溶性の栄養素が流出してしまうのも最小限に抑えられます。
離乳食として与えたいときや、スイートポテトにしたいときなど皮を剥く必要がある場合は、蒸した後に皮を剥くのが良いでしょう。
さつまいもは丸ごと炊飯器に入れるのがおすすめです。
カットしてからだと、上述したように断面からビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素が流出してしまうためです。栄養を守りたい場合は丸ごとがおすすめです。
ただし、サイズによっては丸ごとだと炊飯器に入らないことがあります
さつまいもの食感はお釜に入れる水の量で調節することができます。
ほくほくの食感が好みの場合は、少なめにします。目安としては、さつまいもの高さ1/4程度まで入れてください。
ねっとりしっとりとした食感が好みの場合は、水を多めにします。水を多めにすることでさつまいもが水分を吸うため、ねっとりしっとりと仕上がります。目安としては、さつまいもの高さ1/2程度です。
炊飯器に玄米モードがある場合は、玄米モードにして炊くのがおすすめです。
炊飯器の玄米モードは70℃程度の温度でじっくり玄米を炊くように設定されています。上述したようにさつまいもの甘味を出すには60℃〜70℃の温度でじっくり加熱することが大切なので、玄米モードで炊くと甘みを引き出すことができます。
玄米モードがない場合は、通常の炊飯モードで大丈夫です。早炊きモードでもさつまいもを蒸すことはできますが、甘みを出すのは難しいので、通常の炊飯モードにしましょう。
甘みをさらに引き立てたい場合は、塩を入れるのがおすすめです。
塩を入れることで、さつまいもの甘味がより引き立ちます。また、塩を加えることで、茹で上がりのさつまいもの食感もよりしっかりとして、ホクホク感が増します。
炊飯器を使ってさつまいもを蒸すときは、炊飯器のスイッチを押し炊き上がったらすぐに取り出しましょう。
保温状態で放置してしまうと、加熱されすぎてパサパサになってしまうことがあります。
また、すぐに取り出さないと、さつまいもの皮が炊飯器にこびりついてしまって落とすのが大変になってしまいます。
炊き上がってすぐは大変熱いので火傷しないように注意してください。
ご飯と炊くときに一緒にさつまいもを入れても大丈夫です。
ご飯と一緒に炊くときは、アルミホイルに包んでお米と一緒に炊きます。
ただし、上述したように炊飯器によってはアルミホイルを使用することができない場合があります。炊飯器の故障に繋がることがあるので、説明書を読んでから判断してください。
炊飯器でさつまいもを蒸した後は、炊飯器のお手入れをきちんとしましょう。お釜だけ洗っただけでは、さつまいもの匂いがとれず、次にご飯を炊いたときに美味しくなくなってしまいます。
蓋をとってしっかりと洗いましょう。
匂いが気になる場合は、水を2合目のラインまで入れたあとに重曹またはクエン酸を入れて早炊きするのがおすすめです。重曹やクエン酸には脱臭・消臭の効果があるので炊飯器についてしまった匂いを取ることができます。
さつまいもを炊飯器で蒸すときのポイントはおわかりいただけたでしょうか。続いて、さつまいもを炊飯器で蒸す方法を紹介します。
普段私達が食べている部分は、さつまいもの「根」です。土の中で成長したものを掘り出しています。
収穫後はすぐ土汚れを落としてしまうと乾燥してしまったり、濡れてしまったことが原因でカビが生えやすくなってしまうため、軽く土を払うことはあっても洗わずに出荷されることがほとんどです。スーパーなどで販売されているさつまいもは綺麗に見えますが、調理をする際はしっかりと洗いましょう。
流水で十分汚れを落とすことができますが、土汚れがひどい場合はしばらく水につけておきます。そうすると汚れがふやけて綺麗に落ちます。
たわしなどでゴシゴシ擦ってしまうのはNGです。これだけでミネラル類である鉄分やマグネシウムは30〜50%、表皮に多く含まれているカルシウムは約90%が流れ出てしまうんです。そのため道具を使うならスポンジで優しく洗いましょう。こうするだけでミネラル類の流出を10%以下に抑えられます。
栄養がたっぷり含まれている皮が剥がれてしまったり、さつまいもに傷をつけてしまわないためにも優しく洗うことが大切です。
さつまいもを綺麗に洗ったら、お釜にさつまいもと水を入れます。
水の量は上記で紹介した通り、ホクホクの食感が好みの場合はさつまいもが1/4浸かる程度に入れ、しっとりねっとりの食感が好みの場合は1/2浸かる程度に入れます。
お釜にさつまいもと水を入れたら、蓋を閉めてスイッチを入れます。玄米モードがある場合は玄米モードで炊きましょう。
炊飯器で炊いたさつまいもは、炊きあがり後そのまま食べても美味しいのですが、トースターで焼くのもおすすめです。
炊飯器で炊いたさつまいもをアルミホイルに包んだら、トースターで5分程加熱します。そうすると、皮がパリっとして美味しい焼き芋になります。
焼き芋を自宅で作るのはなかなか難しいですが、炊飯器とトースターを使えば簡単に作れるのでぜひ試してみてください。
蒸し器を使ってさつまいもを蒸す場合は、まずさつまいもを輪切りなど食べやすい大きさにカットします。(丸ごとでもOK)
さつまいもをカットしたら、水を入れた蒸し器に並べて蓋をして加熱し、蒸し器から湯気が出てきたら火を弱めます。弱火でじっくりさつまいもに火を通していくのが甘みを出すポイントです。
加熱時間の目安は大きさにもよりますが、1.5cm程の輪切りであれば10分ほどです。丸ごと蒸す場合は20分から30分ほど蒸しましょう。
こちらは直径21cmのせいろです。天然素材(竹、杉、桃皮)で作られています。漂白剤などの化学薬品は使用されていませんので、安心してお使いいただます。 21cmと26cmの大きさがあります。
加熱調理をする際にあっという間に加熱することができるレンジは重宝されます。しかし、上述したようにさつまいもはじっくり加熱することが甘みを出すのに重要なので、レンジでの加熱は注意が必要です。
レンジを使ってさつまいもを加熱する場合は、まず濡れたキッチンペーパーでさつまいもを包みます。(濡らした新聞紙でもOK)キッチンペーパーにさつまいもを包んだら、ラップでしっかりと包みます。
さつまいもをラップで包んだら、レンジに入れて加熱します。加熱時間はレンジのワット数やさつまいもの大きさによっても異なりますが、目安は600Wで1分半〜2分程です。
600Wで加熱したら、200Wに設定しさらに8分〜10分ほどじっくり加熱します。200Wに設定できないレンジであれば解凍モードにすれば大丈夫です。
さつまいもを竹串などで刺してみてスッと通れば完了です。
さつまいもはフライパンを使って蒸すこともできます。蒸し板や蒸し網があればそちらを使うのが良いでしょう。蒸し板や蒸し網がない場合は、下記の方法で蒸し茹ですることが可能です。
さつまいもをフライパンを使って加熱する場合は、まずフライパンに水を入れます。
水を入れたらクッキングペーパーを敷き、上にさつまいもを入れて蓋をします。クッキングペーパーがなければアルミホイルでも大丈夫です。
さつまいもを入れて蓋をします。蓋をしたら中火で加熱し、沸騰し湯気が出てきたら弱火にして20分加熱します。
20分加熱したら上下をひっくり返し、20分加熱していきます。途中で水気がなくなってきてしまったら、水を追加してください。20分茹でて竹串がすっと入るのを確認したら完了です。
おすすめのフライパンは下記の記事でご紹介しています。
おすすめフライパン16選|人気商品から海外ブランドまで|選び方も解説
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