ささみを使った親子丼の仕上がりがパサパサになってしまったことはありませんか。この記事では、ささみがパサパサになってしまう原因や対処法、親子丼を柔らかくジューシーに仕上げる方法などを解説します。
ささみを使うと親子丼がパサパサになる理由やメリットを解説します。
鶏むね肉の部位の一部であるささみは、いわゆる赤身の部分がほとんどを占めていて脂肪が非常に少ないため、いわゆる「パサパサ」とした食感になりがちです。脂肪分が少ないため加熱によって水分が抜けると固い食感が残りやすいことも理由に挙げられます。
ささみを親子丼で使う場合は下ごしらえをしっかりと行うことでジューシーに仕上げることができます。また、卵にチーズを混ぜたり、水溶き片栗粉であんかけタイプにするとパサつきが気になりにくくなります。
ささみは他の部位よりもタンパク質が豊富で、脂肪分が少なくヘルシーな部位として知られています。ダイエット中の方や、親子丼をあっさり食べたい方におすすめです。
また、価格がもも肉やむね肉より低く、お財布に優しいのも嬉しいポイントです。
パサつきがちな鶏ささみは様々な方法でジューシーに仕上げることができます。
ささみはしっかり下ごしらえをすることで柔らかく仕上げることができます。下ごしらえをすることで臭みを取ることもでき、雑味が減って美味しく仕上がります。
基本的な方法を紹介します。ボウルなどに入れた鶏肉に塩をふり、軽くもみます。次に料理酒をふりかけたら、ラップをかけて冷蔵庫で30分〜1時間ほど休ませます。この時、醤油も少し入れて軽く下味をつけることでしっかりとした味わいにもなります。
鶏肉を塩で揉むことで旨みが引き出され、火を通した時に水分が逃げだしにくくなり、味もしみ込みやすくなります。また、料理酒は鶏肉の臭みを取り除いて香りを良くし、お肉をやわらかくする効果があります。
最近ではスポーツドリンクを使った下ごしらえの方法もあります。詳細は後述の隠し味の項目で紹介しています。
親子丼は炒めてから作る方法と煮込むだけの方法がありますが、どちらにもメリット・デメリットがあるため、好みによって選ばれています。
炒めてから煮込む場合、炒めると香ばしい仕上がりになり、表面がカリッとすることで水分が抜けにくくなるといったメリットはあるものの、味が染み込みにくくなるともいわれます。また、炒めてから煮込むとささみに火が通り過ぎてしまい、固い仕上がりになってしまいます。
一方、親子丼を煮込むだけの方法で作れば、プリプリな親子丼に仕上がります。ただし、煮込むだけで作るのは先に炒めるよりも時間がかかるので、パパっと親子丼を作りたいという方にはやや不向きです。炒める方法のような香ばしさも得られません。
煮込むだけで作る場合、じっくり煮込んで火を通すことで、具材がしっかりとタレの味を吸い込みます。また、炒めるよりも味が均一に染み渡るので、より深い味わいが生まれます。炒める動作がないので他の作業も同時進行で進めることもできます。
ささみに含まれるたんぱく質は高温になると縮んで水分が失われ、固くなってしまいます。そのため、出来るだけ低火力・低温で優しく火を通すことでジューシーな親子丼に仕上げることができます。
また、火加減によって具材への火の通りや味わいも変わります。強火だと煮汁が煮詰まりすぎるので、出汁が沸いたくらいのタイミングで全体的にふつふつとしているくらいの弱火にしましょう。
親子丼の煮汁が多いとささみのパサついた食感が気になりにくくなります。煮汁を多めにしてつゆだくで食べるのがおすすめです。
ただし、煮汁を多めにすると卵でとじる際に固まりにくくなるので注意しましょう。
片栗粉をまぶすことで親子丼に使うささみがよりジューシーに仕上がります。片栗粉でささみの表面をコーティングすることで水分が出てしまうのを防ぐことができるためです。
片栗粉をまぶしたささみを煮込むだけでも効果はありますが、煮込む前に炒めると片栗粉がしっかりと焼き固められ、ささみの外側に薄いカリッとした焼き目がつき、コーティングの効果が上がります。食感にアクセントが加わり、さらにジューシーさが引き立ちます。
水分量を多く含む野菜やきのこ類を加えるのもおすすめです。シャキシャキとした食感が楽しめるほか、かさ増しにもなります。椎茸は親子丼の具として使われることもありますよね。
椎茸以外ではエリンギや舞茸、きくらげなどがおすすめです。特にきくらげはヘルシーかつプルプルとした食感が楽しめておすすめです。
低温調理器は一定の低温で食材をじっくりと加熱できるため、食材の水分や栄養素が逃げにくく、より美味しさや栄養価が保たれます。特に、ささみに多く含まれるタンパク質は高温で縮んで水分が抜けてしまうため、低温調理器を使うことで柔らかくジューシーに仕上げることができます。
低温調理器を使う場合、まず玉ねぎをフライパンや鍋で煮込みます。玉ねぎが柔らかくなったら低温調理器で調理したささみを最後に加えます。ささみにはしっかり味を染み込ませる必要がありますが、火を通しすぎると固くなってしまい、低温調理器を使った意味がなくなってしまいます。過度に火を通しすぎないように弱火で調理することを心がけましょう。
親子丼の隠し味は鶏肉に下味をつけるタイミングで足すのがおすすめです。
すりおろしたにんにくは親子丼作りで使うことで様々な効果を発揮してくれます。うまみ成分のグルタミン酸が豊富で、お肉の旨味を引き出してくれるほか、お肉の臭み消しの役割も果たしてくれます。鶏肉を料理酒に漬けておく際に一緒に混ぜるのがおすすめです。
親子丼を炒めて作る場合はスライスしたにんにくを一緒に炒めると、とても香ばしい仕上がりになります。
ただし、入れすぎると風味が変わり、辛みの強いパンチのきいた味となってしまうので入れすぎに注意です。トッピングとして後から入れることで味変もできます。
料理によく使う生姜も、臭み消しとしても使えるので人気の隠し味で、チューブの製品もあり、手軽に使うこともできます。親子丼が少しすっきりとしたテイストになるほか、体が温まる効果もうれしいポイント。こちらも鶏肉を料理酒に漬けておく際に一緒に混ぜるのがおすすめです。
入れすぎるとピリッとした辛みを感じるような風味となってしまうので、入れすぎに注意です。トッピングとして後から入れることで味変もできます。
テレビで紹介されて話題になっているのがスポーツドリンクを隠し味に使う方法で、調理前にスポーツドリンクを水や鶏がらスープと15分漬けておくだけで鶏肉がジューシーになります。
糖分を含むスポーツドリンクの高い保水性によって鶏肉の中に水分が多く含まれた状態になり、鶏がらの塩分が肉の表面を硬くします。これらによって火を通した時にたっぷり含まれた水分が逃げにくくなるので、ジューシーな仕上がりの親子丼が作れます。
お店で食べるようなふわふわの卵とじに仕上げるコツを紹介します。
卵は冷蔵庫から出してすぐ使うのではなく、冷蔵庫から出しておきましょう。40度ぐらいのお湯にいれておくと火の通りも早くなり、ふわふわに仕上げやすくなります。
ほかの材料を冷蔵庫から出して準備するタイミングで卵も一緒に出してお湯に入れておいてみてください。
卵白が一気にフライパンに入ってしまうのを防ぐために、箸で卵白のコシを切りながら溶きますが、溶きすぎると卵が硬くなってしまうので注意しましょう。全体をかき混ぜないのがコツで、卵白のコシを切っていたら、黄身が割れて少し混ざったくらいが目安です。
ちなみに、ちゃんと混ざっていない卵は自然と卵白から落ちていくので卵黄が残りますが、これは問題はありません。卵白の方が黄身と比べて火が入りづらく、出汁を含みやすいので、まずは卵白に煮汁の味を吸わせましょう。
卵を溶く際、オイスターソースやマヨネーズを加えて溶くことで、卵に味を付けたり、ふわふわにしたりする効果が得られます。
ただし、入れすぎてしまうと卵に馴染みにくく、味が付きすぎてしまい、煮汁との味のバランスがおかしくなってしまうので注意しましょう。
中華料理でおなじみのオイスターソースは、牡蠣のうまみがたっぷりと詰まった調味料で、親子丼の隠し味としても人気です。
煮汁の隠し味として入れるのはもちろん、調理前に鶏肉に漬け込む、卵とじの際に卵に加えるといった様々な方法で使われています。
マヨネーズを卵に混ぜて火を通すことでふわふわの親子丼に仕上げることができます。これは、マヨネーズに含まれる乳化された植物油や酢が加熱によるたんぱく質の結合をソフトにしてくれるからです。
この乳化された植物油は冷めてもかたまらないため、冷めても卵が柔らかいままです。さらに、お酢の働きにより、仕上がりもきれいなたまご色になります。
チーズのせ親子丼がチェーン店のメニューにあるように、チーズは親子丼との相性が良く、卵に少し混ぜてとじることで、まろやかで食べ応えのある親子丼に代わります。
後からトッピングとしてのせるのも人気です。トッピングとして使う場合、親子丼の上にチーズをのせ、電子レンジで1分ほど温めるのがおすすめです。
ちょっとしたコツで親子丼を美味しく仕上げることができます。
親子丼に使う鶏肉は、カットの方法で味が変わります。包丁を垂直に入れる「ぶつ切り」ではなく、包丁を斜めに入れる「そぎ切り」にすることで断面積が大きくなり、火が通りやすく、味がしみ込みやすくなります。
鶏肉のサイズはひと口で食べられる大きさを目安にしましょう。小さすぎても火が通りすぎて固くなりやすく、大きすぎても味が染み込みません。小さめの一口大、ひと切れあたり10gになるくらいのサイズにカットしましょう。
一緒に入れるタマネギや長ネギの厚さは鶏肉と同じくらいにすると均等に火が通りやすくなります。タマネギは繊維に沿うように縦に切ればシャキシャキの食感に、繊維に垂直になるように横に切ればソフトな食感になります。
親子丼鍋(フライパン)に、出汁(水)、みりん、砂糖、鶏肉、タマネギを入れて中火にかけます。煮汁が沸いた時点ではなく、加熱する前から具材を加えることで、じっくり旨みを引き出すことができ、具材に出汁の旨みとみりんの甘みを含ませることができます。
調味料はいわゆる「さしすせそ」の順番で加えるのが基本です。醤油を先に加えてしまうことで他の調味料の香りや味わいがぼやけてしまうので、まずは出汁とみりんだけで具材を煮るのがおすすめです。
親子丼の上にのせる爽やかな緑色の三つ葉は飾りではなく、独特な香りと苦みが親子丼のワンポイントになります。三つ葉は加熱することで香りが立つので、どんぶりによそってからのせるのではなく、フライパンや鍋に親子丼の具がある状態で入れて余熱で火を通しましょう。
予熱には他の効果もあります。親子丼の具は火を止めてからすぐに盛り付けると煮汁がごはんに必要以上に流れ、汁っぽくなってべチャッとした仕上がりになってしまいがちです。余熱を使って少し落ち着かせることで、卵に出汁が含まれ、余分な水分もおさまります。
ささみを使う場合、一風変わった親子丼に仕上げることでパサつきが気になりにくくなります。
唐揚げを親子丼に使うことで香ばしい親子丼に変身させることができ、こちらも人気のアレンジレシピです。唐揚げにしっかり味がついているので、少し薄めの味付けにした方が良いでしょう。
前日の残り物や、お店で買ってから時間が経って少しパサついてしまっている唐揚げでも、親子丼の汁でジューシーな味わいに再生させることができます。
和風だしではなく塩だれで親子丼を作ることでマンネリ解消になります。味付けには塩はもちろん、鶏がらスープやごま油、塩昆布などを使うことであっさり風味の親子丼になります。トッピングは青ネギがおすすめです。
夏の暑い時期でもペロッと食べられるようなあっさりとしたテイストになります。
水ではなく牛乳を加えて作るミルク親子丼もおすすめのアレンジレシピです。牛乳を使う分ミルキーな優しい味わいになり、栄養価が高まるので、成長期のお子様にもぴったりです。
使うダシはいつもの和風だしでも美味しく仕上げられますが、鶏ガラスープに替えてみてもよく合うのでおすすめです。
すき焼きのお肉を鶏肉に替えて作り、そのすき焼きで卵をとじるだけで一風変わった親子丼といったテイストになります。
豆腐やネギ、きのこなどの具材が入っていてカサ増しになっているだけでなく、食感の違いを楽しむことができ、栄養価も高くなるのでおすすめです。
いつもの親子丼にカレー粉を加えることで和風だしのきいたカレー親子丼に早変わりです。タマネギも鶏肉もカレーの材料によく使われるので相性はばっちりです。お好みで他の野菜を加えるのもおすすめで、トマトやパプリカ、ニンジンなどがおすすめです。
さらさらとしすぎている場合には、水溶き片栗粉でとろみをつけると食べやすくなり、カレーに近いテイストになります。
コンソメベースの煮汁に替えていつもの具材にトマトを加え、卵にチーズを混ぜてとじるのもおすすめです。がらっとテイストを変えた洋風の味わいです。お好みでパプリカやブロッコリーなどの野菜を加えるのもおすすめです。
トッピングにはバジルがおすすめで、見た目も華やかになり、爽やかな香りを加えることができます。
コチュジャンを使った辛めの韓国風にするのも人気のアレンジレシピです。ささみと玉ねぎ、パプリカを炒めて、いつもの親子丼の味付けにコチュジャンを加えて煮込むだけです。ただし、コチュジャンが入るので、親子丼の味付けは薄めにしましょう。
トッピングはキムチや温泉卵、刻み海苔がよく合います。
醤油をナンプラーに変え、三つ葉をパクチーに変えるだけでエスニック風の親子丼になります。エスニック料理が好きな方におすすめのレシピで、暑い時期でも食欲増進させてくれるようなテイストになります。
具材にパプリカなどを追加するのもおすすめです。
水溶き片栗粉を加えてあんかけ風の親子丼にすると具材や白いご飯が良く絡まり、いつもと違うテイストになります。
鶏肉とタマネギの入った出し汁を片栗粉でとろみをつけ、沸騰させてから卵を入れることでふわっと卵が散ります。卵を入れてからすぐにかき混ぜるとあんが濁ってしまうので、ゆっくり箸でかき混ぜるように卵に火を入れることでふわふわに仕上げられます。
さらに一風変わったアレンジレシピを探しているなら、少々手間ですがグラタン風にするのがおすすめです。
フライパンでささみ、玉葱、しめじなどのお好みの具材を炒め、塩胡椒やコンソメで味付けをして、白ワイン・水を加えて煮込みます。出来上がったものを耐熱皿に移し、チーズ、卵を回しかけてオーブントースター又はオーブンで焼き、パセリをかけて完成です。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖を不使用です。
親子丼のレシピをご紹介します。ジューシーな鶏肉と甘い玉ねぎをトロトロの卵でとじて、ふっくらと仕上げます。手軽に作れるので、ぜひお試しください。
親子丼のレシピはこちら
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