親子丼の仕上げの卵とじで卵が固まりすぎてしまったことはありませんか。この記事では、親子丼の卵とじが固まりすぎてしまう原因や対処法などを解説します。
親子丼の卵が固まってしまう場合、卵や煮汁の量や火加減に原因があることが多いです。
親子丼の卵が固まってしまう原因の多くは煮汁が少ないことにあります。煮汁を少なく作ってしまうと卵でとじる際に卵が水分を吸って固まってしまいます。
親子丼に加える水の適量は一人前あたり50〜100cc程度です。少ないと思うかもしれませんが、玉ねぎからも水分が出るので、入れすぎには注意しましょう。つゆだくの親子丼も美味しいですが、醤油などの調味料の使い過ぎ・摂りすぎで塩分過多になってしまいます。
また、小さいフライパンや鍋で作ると具が多すぎて煮汁を入れられる量が減ってしまいます。具材に見合ったフライパンや鍋を選んで調理しましょう。
最後の卵とじで使う卵が多いと卵が煮汁を吸って固まってしまいます。使う卵は一人前で1~2個が適量とされています。
卵をたくさん使う場合、卵を2回に分けて入れると固めの食感ととろとろの触感を楽しむことができるのでおすすめです。詳しい作り方は後述の項目(親子丼の卵をふわふわにするコツ)で紹介しています。
卵とじをする際の火加減が強すぎることで卵に火が通り過ぎてしまい、卵が固まってしまうことも多いです。
卵とじをする際は具材を弱火で煮込んでいて軽く煮立っている状態の鍋やフライパンに卵を回し入れ、半熟の状態になったら火を止めて蓋をし、1分程度蒸らすことで柔らかく仕上げることができます。
卵白が一気にフライパンに入ってしまうのを防ぐために、箸で卵白のコシを切りながら溶きますが、溶きすぎると卵が固くなってしまうので注意しましょう。全体をかき混ぜないのがコツで、卵白のコシを切っていたら、黄身が割れて少し混ざったくらいが目安です。
ちなみに、ちゃんと混ざっていない卵は自然と卵白から落ちていくので卵黄が残りますが、これは問題はありません。卵白の方が黄身と比べて火が入りづらく、出汁を含みやすいので、まずは卵白に煮汁の味を吸わせましょう。
固く仕上がってしまった場合のリカバリー方法を解説します。
親子丼の卵が固まってしまった場合、煮汁と卵を追加してみましょう。50~100mlの出汁と小さじ1程度の醤油、砂糖と卵1個を使うのがおすすめです。卵が水分をほとんど吸ってしまっている場合は出汁を多めにしましょう。
出汁と調味料を入れて軽く煮立たせ、卵を回し入れて半熟状態になったら蓋をします。元々ある固い部分と半熟の部分が合わさって豊かな味わいに仕上がります。
固さを感じにくく食べる方法には、親子丼の上に卵黄や温泉卵をトッピングする方法があります。卵黄のとろとろでまろやかな口当たりが加わるので、卵が固まってしまった親子丼でも美味しく食べることができます。
親子丼を提供しているお店でも仕上げに卵黄をのせていることが多く、卵が固い仕上がりでない場合でもおすすめのトッピングです。
少しのコツでお店のようにふわふわな仕上がりになります。
卵は冷蔵庫から出してすぐ使うのではなく、冷蔵庫から出しておきましょう。40度ぐらいのお湯にいれておくと火の通りも早くなり、ふわふわに仕上げやすくなります。
ほかの材料を冷蔵庫から出して準備するタイミングで卵も一緒に出してお湯に入れておいてみてください。
卵は卵黄と卵白で固まる温度が異なります。そのため、溶きほぐさずに2回に分けて加えることで、とろとろとふわふわが両立した卵とじになります。まず全体の4分の3の量を入れ、卵の外側が固まったら残りの卵を入れ、ふたをして10秒間待ってから火を止め、1分間蒸らしましょう。
ちなみに、溶き卵を入れるときに鍋はぐつぐつ煮立っている状態がベストです。温度が低い状態で溶き卵を追加すると白く濁ってふわふわになりません。火加減は中弱火にしましょう。
卵を溶く際、オイスターソースやマヨネーズなどを加えて溶くことで、卵に味を付けたり、ふわふわにしたりする効果が得られます。
ただし、入れすぎてしまうと卵に馴染みにくく、味が付きすぎてしまい、煮汁との味のバランスがおかしくなってしまうので注意しましょう。
中華料理でおなじみのオイスターソースは、牡蠣のうまみがたっぷりと詰まった調味料で、親子丼の隠し味としても人気です。
煮汁の隠し味として入れるのはもちろん、調理前に鶏肉に漬け込む、卵とじの際に卵に加えるといった様々な方法で使われています。
マヨネーズを卵に混ぜて火を通すことでふわふわの親子丼に仕上げることができます。これは、マヨネーズに含まれる乳化された植物油や酢が加熱によるたんぱく質の結合をソフトにしてくれるからです。
この乳化された植物油は冷めてもかたまらないため、冷めても卵が柔らかいままです。さらに、お酢の働きにより、仕上がりもきれいなたまご色になります。
チーズのせ親子丼がチェーン店のメニューにあるように、チーズは親子丼との相性が良く、卵に少し混ぜてとじることで、まろやかで食べ応えのある親子丼に代わります。
後からトッピングとしてのせるのも人気です。トッピングとして使う場合、親子丼の上にチーズをのせ、電子レンジで1分ほど温めるのがおすすめです。
ちょっとしたコツで親子丼を美味しく仕上げることができます。
親子丼に使う鶏肉は、カットの方法で味が変わります。包丁を垂直に入れる「ぶつ切り」ではなく、包丁を斜めに入れる「そぎ切り」にすることで断面積が大きくなり、火が通りやすく、味がしみ込みやすくなります。
鶏肉のサイズはひと口で食べられる大きさを目安にしましょう。小さすぎても火が通りすぎて固くなりやすく、大きすぎても味が染み込みません。小さめの一口大、ひと切れあたり10gになるくらいのサイズにカットしましょう。
一緒に入れるタマネギや長ネギの厚さは鶏肉と同じくらいにすると均等に火が通りやすくなります。タマネギは繊維に沿うように縦に切ればシャキシャキの食感に、繊維に垂直になるように横に切ればソフトな食感になります。
親子丼鍋(フライパン)に、出汁(水)、みりん、砂糖、鶏肉、タマネギを入れて中火にかけます。煮汁が沸いた時点ではなく、加熱する前から具材を加えることで、じっくり旨みを引き出すことができ、具材に出汁の旨みとみりんの甘みを含ませることができます。
調味料はいわゆる「さしすせそ」の順番で加えるのが基本です。醤油を先に加えてしまうことで他の調味料の香りや味わいがぼやけてしまうので、まずは出汁とみりんだけで具材を煮るのがおすすめです。
親子丼の上にのせる爽やかな緑色の三つ葉は飾りではなく、独特な香りと苦みが親子丼のワンポイントになります。三つ葉は加熱することで香りが立つので、どんぶりによそってからのせるのではなく、フライパンや鍋に親子丼の具がある状態で入れて余熱で火を通しましょう。
予熱には他の効果もあります。親子丼の具は火を止めてからすぐに盛り付けると煮汁がごはんに必要以上に流れ、汁っぽくなってべチャッとした仕上がりになってしまいがちです。余熱を使って少し落ち着かせることで、卵に出汁が含まれ、余分な水分もおさまります。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖を不使用です。
親子丼のレシピをご紹介します。ジューシーな鶏肉と甘い玉ねぎをトロトロの卵でとじて、ふっくらと仕上げます。手軽に作れるので、ぜひお試しください。
親子丼のレシピはこちら
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