豆腐ハンバーグを作ってみたらタネがまとまらず崩れてしまった、フライパンにくっついてしまった、生焼けになってしまったなど、上手く焼けなかったことはありませんか。この記事では、豆腐ハンバーグを上手に焼くコツを解説します。
ハンバーグがうまく焼けないと一口に言っても様々なパターンがあります。
豆腐ハンバーグは水分量の多い豆腐を使うため、タネがまとまりにくく、崩さずに焼くことが難しいです。タネをしっかりまとめるには、絹ごし豆腐ではなく木綿豆腐を使う、豆腐の水切りをしっかり行う、つなぎに乾燥している材料を多めに入れるといった方法があります。
タネをしっかりまとめる方法については後述の項目(崩れにくく作るコツ)で詳しく解説します。
豆腐ハンバーグは使っているひき肉の量が少ないか、全く使われないため、ひき肉の脂があまり出ません。そのため、通常のハンバーグよりもフライパンにくっつきやすいです。くっついてしまう失敗を避けるために油は多めに使うことをおすすめします。
また、しっかりフライパンを温めることでもくっつきにくくなりますが、タネが水っぽいと失敗する確率が上がってしまうので要注意です。くっつかずに調理するコツも後述の項目で解説します。
食べようと思ったらハンバーグが生焼けだったというのも良くある失敗の1つです。タネの作り方や焼き方を工夫することで豆腐ハンバーグが生焼けになるのを回避できます。
生焼けを防ぐ方法や焼き終わった後に確認する方法は後述の項目で解説しています。しっかり確認して食中毒のリスクを回避しましょう。
豆腐の種類の選び方からタネの作り方まで、様々なポイントがあります。ひと工夫加えることで崩さずに仕上げることができます。
料理によく使う豆腐は木綿豆腐と絹ごし豆腐がありますが、豆腐ハンバーグには木綿豆腐が向いています。絹ごし豆腐よりも水分量が少ないのでタネが崩れにくくなるほか、潰した時のざらざらとした食感がひき肉とよく似ているためです。
絹ごし豆腐でも豆腐ハンバーグを作ることができます。絹ごしならではの滑らかな食感を活かしたもっちりとした食感の豆腐ハンバーグが病みつきになるという意見もあります。絹ごし豆腐を使う場合は入念に水切りを行い、水分を吸うつなぎは多めに入れましょう。
豆腐は水分を多く含んでいるので、事前に水分を抜く「水切り」をしっかり行わないと豆腐の水分が出てハンバーグのタネがまとまらず、焼いた際に崩れる原因になってしまいます。
料理前に20分程度ザルに出しておくだけでもある程度水分が抜けます。より美味しく仕上げたいという方はキッチンペーパーに包んで重しをのせて冷蔵庫に置いておく、塩水に漬けておく、湯通しする、電子レンジで軽く温めるといった方法もあります。詳しい水切りの方法は後述の項目で紹介します。
ひき肉と豆腐で作る場合、豆腐の温度が高いとひき肉の脂が溶けてしまうので、水切りを湯通しまたは電子レンジで行う場合はよく冷ましてから混ぜましょう。
水分をしっかり抜いた豆腐は細かくすり潰してタネに混ぜましょう。細かく潰すことで豆腐から水分が出てタネとよく馴染み、焼いた時に崩れにくくなります。
豆腐の潰し具合が粗いままだと焼いた際にそこから水分が抜けてパサパサになってしまいます。
豆腐の割合が多いほどにタネがまとまりづらくなるので注意しましょう。つなぎに乾燥おからやお麩などを多めに使うことで豆腐の水分を吸われ、タネがまとまりやすくなります。片栗粉やパン粉を使用することもできます。
乾燥ひじきを入れた和風ハンバーグも人気で、栄養面でも優れた豆腐ハンバーグになるのでおすすめです。
ひき肉や豆腐、つなぎ以外にタマネギなどの野菜を入れますが、野菜を入れすぎてしまうとタネの水分量が増えるとともに、タンパク質による結合力が弱くなってしまい、ハンバーグが崩れやすくなってしまうので、野菜の入れすぎに注意です。
ひき肉250〜300g(2~3人前)あたり、タマネギは小さめ1個(200〜250g)が適量とされています。また、切り方はみじん切りが一般的ですが、面倒だと感じる方はフードプロセッサーで細かくしても良いでしょう。
みじん切りにしたタマネギはフライパンできつね色になるまで軽く炒めてタネに混ぜることで、コクと香ばしさをタネに加えることができます。ただし、温かいまま加えるとタネの脂肪が溶けてしまうので、よく冷ましてから混ぜましょう。炒めるのが面倒という方は電子レンジで温めても良いでしょう。電子レンジで温める場合は水をよく切り、粗熱を取ってからタネに混ぜましょう。
玉ねぎは生のまま入れれば焼き上がった後にシャキシャキの食感が楽しめます。焼いている間に出てくる玉ねぎの水分が多いので、肉汁があふれるようなジューシーなハンバーグに仕上げることもできます。炒めるか生のまま入れるかはお好みに合わせて選んでみてください。
玉ねぎはすりおろしてタネに入れることでハンバーグをふわふわに仕上げることもできます。ただし、みじん切りにするよりも水分がたくさん出てタネが水っぽくなりやすいので、牛乳の量を減らすかパン粉やお麩といった水分を吸収する具材を多めに入れるようにしましょう。
ひき肉はこねる直前まで冷蔵庫に入れておきましょう。ハンバーグのタネは温度が上がることでひき肉の脂肪が溶けてタネがゆるくなるほか、焼いた時に肉汁が流れ出て固い仕上がりになってしまいます。
また、タネをこねる際に室温が高いとタネの温度が高くなり、タネがゆるくなってしまうこともあります。夏場は冷房をつけ、冬場は暖房を切ってタネをこねるのがおすすめです。
タネをこねる際、まずはよく冷やしたひき肉と塩だけでこねましょう。塩の働きでひき肉から「アクチン」と「ミオシン」というタンパク質が溶け出し、くっつきあって網目状になるため、水分が抜け出すのを防ぎ、肉汁がハンバーグの中にしっかりと残って、ジューシーな仕上がりになります。
塩の量はひき肉に対して0.8~1%くらいが良いとされており、200gのひき肉に対して1.6~2g(小さじ3分の1程度)となります。塩コショウの場合は少し多めのひき肉に対して1~1.2%が適量となります。気持ち多めに入れると良いでしょう。
ひき肉と塩だけでこねてある程度粘りが出てきたら卵を加えて混ぜ、豆腐やパン粉、牛乳などの具材を追加してください。
ひき肉と塩である程度こねたら残りのつなぎも入れてしっかりこねましょう。こねることでタネの具材がしっかり混ざって結合力が高まり、味も均等になりますが、こね足りないとタネの結合が弱く、焼いた時に崩れてしまいます。崩れると肉汁がいっぱい出てしまうと、その分身縮みしてしまい、ハンバーグも固くなってしまいます。
ただし、ハンバーグのタネをこねすぎてしまっても脂が溶け出してしまい、ハンバーグが固く仕上がってしまいます。目安は白っぽくなっていて、粘り気があり、肉を突いてみた時にボウルが浮くくらいです。
こねすぎていなくても、手が温かいと脂肪が溶けやすいため、手を冷やしてからこねるとよいでしょう。手ではなくすりこぎ棒や木べら、割り箸などを使ってもよいでしょう。食中毒を防ぐためにも使い捨てのビニール手袋を使うのもおすすめですが、空気を抜くときにタネが飛び散りやすいというデメリットもあります。
こだわる方は牛乳の代わりに氷を使ったり、タネの入ったボウルを氷水の入った大きなボウルで冷やしながらこねたりしています。
タネを混ぜ終わってから空気を抜いて成型しますが、この作業が十分でないとハンバーグが割れやすくなってしまい、割れて肉汁が出て固くなってしまうので要注意です。
ハンバーグの空気を抜く作業はよく「両手でキャッチボールをするようにしながら」と言われます。しかし、この方法ではよくわからないという方も多いでしょう。分かりやすく簡単な方法は、利き手に載せたタネを、利き手ではない方の手を受け皿にして、3~4回軽く打ち付ける方法です。この時、手にサラダ油を薄く塗っておくと、ミンチ内の水分が蒸発するのを防ぎながら成形することができます。
ただし、この作業をやりすぎるとハンバーグが固めの仕上がりになってしまうので要注意です。
ハンバーグをひっくり返した際に崩れてしまう場合、フライ返しを入れる隙間もないくらいフライパンいっぱいにハンバーグを入れて焼いていませんか。フライ返しを使ってひっくり返すためのスペースがあると、上手にひっくり返すことができます。
ひっくり返す際は菜箸などを使ってハンバーグを抑えながら、角度を浅く(10度くらい)してフライ返しを持ちます。フライパンの内側からハンバーグの焼いている面に少ししならせて平行に差し込み、ひっくり返しましょう。菜箸などがなくてもフライパンのフチまでフライ返しを差し込みながら動かして持ち上げ、ひっくり返すと上手くいきます。
タネの水分を繋ぎ留める具材や、水分を吸収する具材を入れることでハンバーグが崩れにくくなります。
大豆から豆乳を搾った後の絞りかすであるおからは、食物繊維が豊富な上にカロリーが低い特徴があります。ハンバーグのつなぎで使えばカサ増しになり、カロリーオフにもなります。
生おからを使う場合はそのまま混ぜ、乾燥おからの場合は牛乳か水に浸してから使いましょう。タネがゆるい場合は乾燥おからをそのまま入れるとタネの水分を吸ってくれます。
生のおからを使用する場合はひき肉の1/3程度が適量で、おからパウダーを使う際にはパン粉と同量程度がおすすめです。
お麩はパン粉と同じ小麦粉から作られた乾物で、パン粉の代わりとしてハンバーグのつなぎにも使うことができます。豆腐と同様にカサ増しやカロリーオフになるのでダイエット中の方にもおすすめです。
タネに加える際は粉々に砕いてから水や牛乳とセットで加えましょう。お麩が水分を吸収して膨らみ、ふっくらしたハンバーグに仕上がります。
ハンバーグを作る際に、パン粉が良く使われますが、パン粉の代わりに砕いてパウダー状にした高野豆腐を使うとハンバーグをよりジューシーに仕上げることができます。
高野豆腐は吸水性が高く、肉汁をしっかり吸収して旨味をたっぷりのハンバーグに仕上がります。また、パン粉の代わりに使うことで糖質カットにもつながるのでおすすめです。使う量は、2人分のハンバーグ(300~400g)につき、高野豆腐8gが適量です。
お米や米粉、米パン粉を使うことでお米の主成分であるデンプンが水に反応して粘りを生み出し、タネの粘りが増し、ハンバーグが形状を保ちやすくなるほか、焼いた後にはもっちりとした食感に仕上がり、カサ増しにもなります。
炊いてから時間が経ったお米などを再利用することもできます。タネに混ぜる際、温かい場合はよく冷まし、すりつぶしてから混ぜましょう。
ただし、たくさん混ぜた場合、時間が経ってしまうとぼそぼそとした食感になってしまいます。
高い保水力を持つ粉ゼラチンをタネに混ぜることで、肉汁の流出を防ぎ、ハンバーグをジューシーに仕上げることができます。プロの料理人にも使われてる技として人気の隠し味です。使うゼラチンの量は、ひき肉200g当たり5g(小さじ1)が目安です。
ゼラチンが使われているコーヒーゼリーをタネに混ぜるのもテレビなどで紹介され、人気です。コーヒーゼリーを使うと、甘味と苦味が良い隠し味にもなり、コクがあってジューシーなハンバーグに仕上がります。使う量はハンバーグ2人前あたり大さじ1杯が適量で、細かく砕いてから他の材料と一緒に混ぜ込んでください。
スープやあんにとろみをつける目的でもよく使用される片栗粉は、水分を加えて加熱すると粘り気が出て、ひき肉を固めてくれる作用があります。片栗粉を使用したハンバーグは、冷めてもモチモチとした食感が残りやすいです。牛乳の代用として使われることが多いです。
加熱前にハンバーグの外側をコーティングしておくことで、加熱時に中の肉汁を閉じ込められる上に、表面が焦げにくくなって舌触りが良くなります。ソースが絡みやすくもなります。片栗粉以外では小麦粉でも代用できます。
フライパンや油を正しく使うことでくっつくことは回避できます。
豆腐ハンバーグを焼く際は、しっかりとフライパンを温めてから焼きましょう。フライパンが冷たいうちからハンバーグを入れてしまうとくっつきやすくなります。ハンバーグがくっついてしまうとその部分がはがれてしまい、ハンバーグが崩れて肉汁が流れ出しやすくなってしまうほか、くっついた部分が焦げ付いてしまい、味にも影響が出てしまいます。
ハンバーグがフライパンにくっついてしまうのは、タンパク質を80度以下で加熱すると粘りが出る「α化」という現象と、フライパンに使われる鉄やアルミニウムなどの金属の表面にある「吸着水」という目に見えない水分が関係しています。
フライパンに予熱を入れておくことで調理温度が80度以上になるため粘りは発生せず、フライパン表面の水分も蒸発するので、食材がくっつきにくくなります。しかし、フライパンが冷たいうちからハンバーグを温めてしまうと、粘りが発生してしまい、吸着水に反応し、フライパンにくっついてしまうのです。
フライパンの仕様や厚さなどによって違いはありますが、一般的なコーティングフライパンの場合は、中火で30秒から40秒程度温めましょう。フライパンに水滴を落として、水を弾くくらいが目安です。
フライパンを温める際、強火で温めるのはNGです。強火で温めてしまうとフライパンが温まりすぎてしまうほか、フライパンにコンロの火があたる中心部分は温まっていてもフチに近い端の部分がちゃんと温まらないことがあります。この温度差がある状態でハンバーグを焼くと、焼き加減に差が出てしまいます。また、コーティングフライパンは強火の調理で劣化が早まってしまうので、必ず中火以下で使いましょう。
ハンバーグのタネが水っぽくてゆるい場合、焼いている際に水分がたくさん出ます。この水分によってフライパンの温度が下がり、お肉や豆腐のたんぱく質と水分が反応してフライパンにくっついてしまいます。
タネをしっかりまとめるには崩れにくくする作り方で解説している通り、絹ごし豆腐ではなく木綿豆腐を使う、豆腐の水切りをしっかり行う、つなぎに乾燥している材料を多めに入れるといった方法があります。
豆腐ハンバーグは使っているひき肉の量が少ないか、全く使われないため、ひき肉の脂があまり出ません。そのため、通常のハンバーグよりもフライパンにくっつきやすいです。失敗を避けるために油は多めに使った方が良いでしょう。
テフロンなどのコーティングが施されたフライパンなら油を使わずに焼くことができます。ただし、ハンバーグは焼き目をつけることで美味しく仕上げることができますが、油なしではきれいな焼き目をつけるのが難しいので、やはり油を使うのがおすすめです。
テフロン(フッ素樹脂加工)以外のフライパンでは、セラミックやホーローのコーティングが施されたフライパンや、コーティングがされていない鉄やステンレスなどのフライパンがあります。これらのフライパンは使う際に油を使うことが必須のため、使わずにハンバーグを焼くとくっついてしまいます。必ず油を使ってハンバーグを焼きましょう。
テフロンなどのコーティングがされているフライパンなのにハンバーグがくっついてしまう場合、コーティングが劣化している可能性があるので、油を多めに使って調理するか、買い替えをおすすめします。
少しのコツで生焼けを防ぐことができます。
ハンバーグのサイズを大きくしてしまうと、焼く前の空気抜きの作業で空気を抜くのが難しくなるほか、火の通りが悪くなり、崩れやすくなってしまいます。真ん中まで火が通りにくく、生焼きになる可能性も高まります。
ハンバーグのサイズは手のひらに収まる程度に収めましょう。厚さは1.5~2cm程度が一般的なサイズです。
ハンバーグの厚い中央部分は火が通りにくいので、生焼けを防ぎ、調理時間を短くするために真ん中をへこませましょう。
ただし、最近はへこませる必要についての議論もあり、へこんだ部分に焼き目がつけられない、蒸し焼きにすれば中までしっかり火が通るといった理由からへこませる必要がないと言われることもあります。典型的なハンバーグのような形ではなく、薄めに作ることでへこませるのを省く方法もあります。
中火で焼き目を付けてハンバーグをひっくり返した後、フタをして弱火で加熱することで水分の蒸発を防ぎ、蒸し焼きにすることができるので、焼いている面以外にも熱を通すことができ、焼きムラを防ぐとともに、時短調理となります。
フタがない時はアルミホイルをフライパンを覆うサイズに成形して上から被せることで蓋代わりにできます。この時、フライパンが熱いのでフライパンに触ってやけどしないように注意しましょう。
アルミホイルを使って包み焼きにすることで熱がハンバーグに均等に伝わり、焼きムラを防ぐことができます。アルミホイルには遠赤外線効果という食材の内側に熱を伝えやすくする効果もあるので、生焼け防止にぴったりの調理方法です。付け合わせのブロッコリーやニンジンなどの野菜も一緒に包んで焼けば時短調理にもなります。
ハンバーグを焼く際、しっかり火を通すために弱火で長時間焼いている方が多いのではないでしょうか。長時間焼くことでハンバーグから肉汁が出すぎてしまい、ハンバーグが固くなってしまいます。
ハンバーグを焼く際は、まずは中火で表面を焼き、裏返したら弱火にし、中までじっくりと火を通しましょう。強火で焼くと焦げやすく、ハンバーグの外側ばかり焼けてしまって中心部は生焼けになってしまうことが多く、野菜に含まれる栄養素が分解されてしまったり、肉汁の水分と一緒に流れ出てしまったりします。基本的に中火以下で調理しましょう。
フタをして蒸し焼きにする際、少量の料理酒(小さじ1~)を加え、弱火で蒸し焼きにすることでハンバーグに旨味を加え、ふっくらと仕上げることができます。
生焼けのハンバーグを見分ける方法で一番手っ取り早く、わかりやすいのがハンバーグを割ってみる方法です。半分に割ってみて中が赤ければ生焼けということになります。ハンバーグの大きさが異なる場合は一番大きいものを割ってみれば確実に見分けられるでしょう。
照明で色がわかりにくい場合はお肉の質感に注目してみましょう。焼く前のタネのような粘り気がある場合、まだ生の可能性があるため、追加で火を通してみましょう。
それでもわかりづらい場合はやけどに注意しつつ中心部を触ってみましょう。冷たかった場合、確実に火が通っていないのでしっかり加熱する必要があります。
ただし、割ることで肉汁が流れ出てしまうのでジューシーさが失われてしまい、割ってしまうので見た目がきれいではないといったデメリットがあります。自分用のハンバーグを割る、割ったものの上にチーズを載せるといった方法で誤魔化すという手段もあるようです。
ハンバーグを割るのはちょっと…という方におすすめなのが、ハンバーグの一番厚い部分に竹串を刺してみる方法です。出てくる肉汁が透明なら焼けています。赤く濁っていれば火の通りが不十分ということになります。爪楊枝や菜箸で刺してみても大丈夫です。
ただし、この方法は上記の割ってみる方法に比べるとわかりにくく、少し不確かな部分は残ります。
料理の温度を測ることのできる調理用温度計を使えば火が通っているかを確実に見分けることができます。調理用温度計は、スティックタイプと赤外線タイプがありますが、ハンバーグの中心部の温度を測ることのできるスティックタイプで測ります。体重計で有名なタニタなどのメーカーの製品があります。
使い方は簡単で、焼いているハンバーグに調理用温度計を中心部分まで刺して、75℃以上の表示なら、中まで火が通っている証拠です。そこから2分以上加熱することで生焼けは確実に防止することができ、カンピロバクターなどの食中毒の原因となる細菌も死滅させることができます。
豆腐を料理に使う場合、水切りを行うことで料理の出来が良くなります。
豆腐は水分を多く含んでいるので、水切りをしっかり行わないと豆腐の水分が出てハンバーグの場合はタネがゆるくなり、焼いた時に崩れる原因になってしまいます。
水切りは、①ザルを使う、②キッチンペーパーを使う、③湯通しする、④電子レンジを使う、という4通りの方法が基本です。
一番水分が抜けるのが④の電子レンジを使う方法で、他の方法では水分が抜ける順に②キッチンペーパーを使う方法、③湯通し、①ザルを使う、となります。各方法について解説します。
一番簡単なのがザルを使う方法です。豆腐をザルに上げ、10~20分放置するだけである程度水分を抜くことができます。
ザルがない場合は深めのお皿でも大丈夫です。豆腐はそのままでもカットした状態でもどちらでも構いません。ただし、この方法ではしっかり水分が抜けないので、よりしっかり水分を抜きたい方は後述の方法がおすすめです。
時間はかかりますが、より多くの水分を抜ける手軽な方法がキッチンペーパーを使う方法です。カットする前の豆腐をキッチンペーパーでくるんで20分放置するだけです。水分が抜けすぎることなく、程よく柔らかい食感が残ります。
より多くの水分を抜きたいという方は、バットを豆腐の上にのせ、バットの中に重しをのせて長時間(30~120分)放置しましょう。重しが重いほど、放置する時間が長いほどに水分が多く抜けます。長時間放置する場合は冷蔵庫に入れましょう。
手早く水分を抜きたい方は、キッチンペーパーを3重にしてパックから出した豆腐に巻き、それをパックに戻して押し込んで水分を抜くという方法があります。この方法は1回でも水分が抜けますが、何度か繰り返すとさらに豆腐から水分を抜くことができます。ただし、作業している間に豆腐がボロボロになってしまうこともあります。
やや手間はかかりますが、短い時間でさっと水切りができるのが湯通しの方法です。鍋で水を沸かし、カットした豆腐を2~3分茹で、ザルに上げて5分ほど放置するだけです。茹でる際にひとつまみの塩を入れるのがポイントです。
より水分を抜きたい方は長い時間置いておきましょう。なお、豆腐同士をくっつけて放置するとお互いの水分を求めてくっついてしまうので、少し離して置きましょう。温かいまま使えば煮込む時間を短くでき、豆腐を崩れにくく仕上げることができます。
湯通しの方法は短い時間で水分を抜けますが、一度湯通しする分、豆腐の風味が落ちやすいともいわれます。気になる方は別の方法を選びましょう。
小さなパックタイプの充填豆腐を使う方は、パックごと10分茹で、茹で終わったものをザルに上げるのがおすすめです。
キッチンペーパーで包んだ豆腐を電子レンジで2~3分加熱し、ザルで5分ほど放置するだけでも水切りができ、崩れにくくなります。
ただし、豆腐は電子レンジで温めると破裂する可能性があるので、必ず500W以下の低いワット数で様子を見ながら温めましょう。また、電子レンジを使うと水分が抜けすぎて中がスカスカになり、割れてしまうこともあるので、出来上がりを重視する方は他の方法を試しましょう。
また、豆腐は塩水につけることでも水分を抜くことができます。いわゆる「浸透圧」で豆腐の水分が塩水に移動するので水分が抜けます。
やり方は簡単で、水を張った鍋やボウルに豆腐を入れ、大さじ1程度の塩を入れ20分放置するだけです。ただし、水分が抜ける量は湯通しやキッチンペーパーを使う方法には劣ります。
他にも塩をまぶす方法がありますが、塩分過多になってしまうのでおすすめできません。
Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖を不使用です。
豆腐と鶏肉で作ったハンバーグのレシピをご紹介します。ハンバーグと相性抜群な手作りソースの作り方も紹介します。ふんわり柔らかな豆腐ハンバーグをぜひお楽しみください。
豆腐ハンバーグのレシピはこちら
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