夏の風物詩といえば「そうめん」ですよね。冷水にさらして食べるそうめんのシンプルな味わいがクセになります。今回は、そうめんに乗せる定番の薬味や、一緒に食べると美味しい具材をご紹介します。普通のそうめんに飽きてしまった時にぜひ参考にしてください。
そうめんは、細いうどん状の麺です。小麦粉に水と塩を加えてこね、植物油を塗って細く引き伸ばして天日干しして作られます。
奈良時代に中国から伝わった食品といわれており、最初は「索麺(さくめん)」と読んでいたそうです。索の字を崩して書いたのが「素」と考えられており、「素麺」と誤記されたものがそのまま名称として定着しました。
よく「手延べそうめん」という言葉を耳にしますが、手作業によって作られるそうめんのことを指します。機械で作られるそうめんは単純に「そうめん」といいます。
そうめんは主に夏に食べることが多く、冷やしそうめんとして食べるのが一般的です。煮込んだそうめんは「にゅうめん(煮麺)」といいます。薬味をのせて食べるだけでも美味しいですが、野菜などの食材をのせて豪華な料理にアレンジして食べることもあります。
そうめんにのせる定番の具材をご紹介します。これらの薬味単品だけでも美味しいですし、数種類を組み合わせて一緒にのせて食べても美味しいです。
そうめんにのせる定番の薬味にネギがあります。ねぎの香りと食感が加わってそうめんの美味しさがアップします。
青ネギでも白ネギでもOKです。ネギをそうめんの薬味としてのせる時は、小口切りやみじん切り、斜め切りにします。
そうめんにしょうがをのせて食べるのも美味しいですよね。しょうがの爽やかな辛みが加わって、さっぱりとした味わいが楽しめます。
そうめんの薬味としてしょうがを使う際は、すりおろしたしょうがをのせるのが一般的です。みじん切りにしたしょうがをごま油で炒めてトッピングしても美味しくいただけます。
爽やかな香りと辛みが特徴的なみょうがも、そうめんの薬味としてよく用いられる食材です。
みょうがは縦4等分に切ってのせるか、千切りや輪切りなど細かく刻んでのせます。みょうがと合わせるのにおすすめの薬味や具材にはしょうがやねぎ、ごまなどがあります。
そうめんの薬味として大葉(しそ)をのせるのも美味しいですよね。しょうがやみょうがのような辛みはないため、お子様でも美味しく食べることができます。
そうめんにのせる大葉(しそ)は千切りにするのが一般的です。大葉(しそ)と合わせてレモンやしょうが、みょうがを薬味としてのせたり、トマトやツナを具材としてのせて食べるのも美味しいですよ。
すりおろした大根を薬味として添えるのも定番です。大根にはアミラーゼやプロテアーゼなどの消化酵素が豊富に含まれており、食べ物の消化をサポートしてくれる働きが期待できます。
すりおろした大根を手で軽く絞って水けを切ると盛り付けやすくなります。大根の汁も飲むことができるので、めんつゆに入れてもいいですし、別の料理(味噌汁やドリンクなど)に使用してもOKです。
ツンとした辛さがクセになるわさびも、そうめんにのせる定番の薬味です。わさびを加えることで大人な味わいを楽しむことができます。
市販のわさびチューブを適量絞ってのせるだけでOKです。めんつゆにわさびを溶くよりも、そうめんに直接わさびをつけてからめんつゆにつけるほうが、わさびの風味が感じやすいです。
そうめんの定番の薬味にごまがあります。香ばしい香りがクセになるごまは様々な料理に用いられますよね。そんなごまは、そうめんと一緒に食べてもとても美味しいですよ。
いりごまをめんつゆにちらして、麺と絡めて食べましょう。すりつぶしたごまを加えると、よりごまの風味を楽しむことができます。ごま油を少量垂らして食べるのも◎。
磯の香りとパリパリの食感が美味しい海苔も、そうめんの薬味として人気が高いです。
食べる直前に小さくちぎった海苔をちらして食べます。火で軽く炙って焼き海苔にしてトッピングしても美味しいですよ。
独特の香りとやさしい塩みが美味しいかつお節をちらして食べるそうめんも格別です。そもそもそうめんのつゆにかつお節を使用しているものが多いので、めんつゆとかつお節の相性はバツグンなのです。
めんつゆの上にかつお節をかけて食べるだけでも美味しいですが、マヨネーズと醤油を加えて混ぜてつゆをアレンジしても美味しいですよ。ぜひお試しください。
柑橘系の果物を薬味として使用することで、さっぱりとした味わいのそうめんを楽しむことができます。
皮ごと輪切りにしたすだちやかぼすなどをのせて食べても美味しいですし、絞った果汁をかけて食べるのも美味しいです。輪切りにすれば見た目もよいそうめんが仕上がります。
パクチーは好みがわかれやすい食材ですが、パクチー好きの方はぜひそうめんと一緒に食べて見てください。パクチーの香りと味わいを思う存分楽しむことができます。
パクチーは適当な大きさに切ってのせると食べやすいです。ナンプラーやスイートチリソースをたらすと、エスニック風のそうめんを楽しむことができます。
そうめんには薬味だけをのせて食べるのが基本ですが、薬味以外の食材を加えて食べることもあります。ここでは、そうめんと一緒に食べると美味しい定番の具材をご紹介します。それぞれの食材の調理法なども合わせてご紹介します。
夏野菜の一つであるオクラは、そうめんと一緒に食べる定番の具材でもあります。ネバネバとした食感と切るときれいな見た目が特徴的です。冷たいそうめん、温かいそうめん、どちらとも相性が良いです。
オクラの表面のうぶ毛は、塩をふって板ずりすることでとれます。生のままでも食べることができますが、さっと塩茹でしてもいいです。小口切りまたはみじん切りにして食べます。トマトや納豆、梅などの具材と合わせて食べるのもおすすめです。
なすも人気な夏野菜の一つで、そうめんの具材として用いることが多いです。加熱したなすのとろとろした食感がつゆとマッチしてとても美味しい仕上がりになります。
なすは縦半分に切って斜めに切り込みを入れてフライパンで加熱し火を通します。薄い斜め切りにすれば火の通りが早くなるので、短時間で調理が可能です。ネギやみょうがなどの薬味と合わせてお楽しみください。
みずみずしい食感が特徴的なきゅうりも、そうめんと食べると美味しい野菜です。
薄い輪切りにしたり、千切りにしてのせて食べます。トマトやツナなどの他の具材と合わせて食べるのもおすすめです。また、きゅうりに醤油やごま油、唐辛子などで予め下味をつけてからのせて食べるのも◎。
夏に旬を迎えるトマトも、そうめんにのせて食べると美味しいです。トマトの爽やかな酸味が加わって、さっぱりとした味わいを楽しむことができます。
一口大に切ったトマトをのせて食べます。ミニトマトなら、半分もしくは4分の1に切りましょう。大葉やバジル、ごまなどの薬味と一緒に食べるのがおすすめです。
そうめんのつゆといえば、だしと醤油をベースにしたつゆです。現代は市販のめんつゆが数多く販売されていますので、気軽に美味しい味わいを楽しむことができますよね。かつお節や昆布、しいたけ、あごから取れるだしが使われることが多いです。
めんつゆは自宅にある調味料で簡単に作ることができます。だし(顆粒または液体)と醤油、みりんを用意します。水またはだし汁200mlに対し醤油とみりんをぞれぞれ大さじ2ずつと、顆粒だしを小さじ1(液状のだし汁を使用する際は不要)加えて鍋でひと煮立ちさせ、粗熱を取ったら完成です。
基本のめんつゆに調味料を少量加えるだけで、いつもとは違う味わいを楽しむことができます。普通のそうめんに飽きを感じる際にぜひ試していただきたいアレンジ方法です。
おすすめの調味料には、
ラー油
ごま油
オリーブオイル
スイートチリソース
ナンプラー
マヨネーズ
柚子胡椒
七味
などがあります。これらの調味料を少量追加するだけでOKです。
醤油ベースのつゆ以外でもそうめんを美味しく食べることができます。例えば、めんつゆにすりごまや練ごま、砂糖を加えればごまだれになり、そうめんとの相性もバツグンです。
また、めんつゆを一切使わずにそうめんを食べるのも◎。例えばカレーにつけて食べたり、トマトで作るつゆ、レモンをベースにしたつゆなどにつけて食べるそうめんも美味しいですよ。くるみを加えた味噌ダレで食べるそうめんも◎。組み合わせは無限にありますので、ぜひ色々試して自分のお気に入りの食べ方を見つけてみてください。
最後に、定番ではありませんが、そうめんにのせて食べると美味しい変わり種具材をご紹介します。いつもとはちょっと違う味を楽しみたい時にぜひお試しください。
シャキシャキとした食感が美味しい水菜をのせて食べても美味しいですよ。
水菜をしっかりと水洗いしてキッチンペーパーで水けをしっかり拭き取りましょう。水けが残っているとつゆが薄くなってしまいます。また、ツナと和えてからのせて食べても美味しいですよ。
そうめんにレタスを加えると、ボリュームアップして食べごたえのある一品に仕上がります。
レタスもしっかりと水洗いし、キッチンペーパーで水けを拭き取ります。千切りにするか、食べやすい大きさに手でちぎってから盛り付けます。生のままでもOKですが、さっと茹でてツナや蒸した豚肉などと和えてのせるのもおすすめです。
香りが豊かでシャキシャキとした食感が特徴のニラも、そうめんの具材に用いると美味しいですよ。
ニラは生のままでも食べられる食材ですので、食べやすい大きさにカットしたニラをのせるだけでOK。豚肉と炒め合わせて豚ニラにしてトッピングしても美味しくいただけます。
つぶつぶの見た目とやさしい甘みが美味しいコーンは、大人はもちろん子供からも人気が高い野菜です。コーンの色合いが鮮やかなので、見た目が華やかな一品に仕上がります。
市販のコーン缶を使えば、気軽に取り入れることができます。茹でたとうもろこしから粒を取り除くには、包丁で実を削ぎ落としてからそうめんにのせて食べましょう。水菜やツナと一緒に食べても美味しいですよ。
赤や黄色、オレンジなどの鮮やかな色が特徴的なパプリカも、そうめんとの相性がよい野菜です。様々な色のパプリカを合わせれば、カラフルな見た目に仕上がります。
パプリカを食べやすい大きさにカットし、つゆに入れたり、そうめんの上にのせて食べてます。パプリカと一緒に食べるのにおすすめの具材にはなすやズッキーニ、トマトなどの夏野菜やツナ、生ハムなどがあります。
夏野菜の代表格といっても過言ではないゴーヤも、そうめんと一緒に食べると美味しいですよ。ほろ苦さがまたクセになりますよね。
ゴーヤは種やワタを取って食べやすい大きさにカットし、油で炒めるか揚げたものをそうめんの上にのせて食べるのがおすすめです。卵や豚肉などと炒めてゴーヤチャンプルーを作り、そうめんにのせて食べるのも◎。
ゴーヤの下ごしらえ(苦味取り)の方法はこちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
クリーミーで濃厚な味わいが特徴のアボカドも、そうめんとの相性がバツグンです。アボカドは加熱する必要がないので、気軽に食べられる食材の一つです。
アボカドはスライスしたり一口サイズに切ってトッピングします。お好みでツナやベーコン、トマトなどの具材と一緒に食べるのも美味しいですよ。
意外かもしれませんが、そうめんと玉ねぎの組み合わせも◎。
玉ねぎは薄くスライスして、しばらく水にさらしてからそうめんにのせて食べましょう。温かいそうめんの場合は、つゆと一緒に煮て食べても美味しいですよ。
すりおろせばトロトロの、食べやすい大きさに切って食べればシャキシャキの食感を楽しむことができる長いもも、そうめんと一緒に食べるのがおすすめです。
長いもは千切りや一口サイズに切ってそうめんにのせて食べるか、すりおろしてとろろにして麺と絡めて食べても美味しいですよ。薬味に海苔や梅、生姜などをのせて食べると◎。
子供から大人まで、幅広い年齢層から人気のツナも、そうめんとの相性がよい食材です。ツナ自体にしっかりと味がついているので、のせるだけで風味豊かな味わいが楽しめます。
ツナの油をしっかりと切ってからのせましょう。マヨネーズと和えたツナをトッピングにしても◎。またコーンや水菜、パプリカなど他の具材と一緒に食べるのも美味しいですよ。
冷やし中華の定番具材としても使われるハムも、実はそうめんとよく合います。ハムの塩気が、シンプルなそうめんにアクセントを加えます。
食べやすい大きさに刻んだハムをのせて食べます。きゅうりやトマト、卵と一緒に盛り付ければ、冷やし中華風そうめんを楽しむことができます。
そうめんにカニカマをのせて食べても美味しいですよ。カニカマは加熱したり包丁で切ったりする必要がないので、気軽に食べられる食材です。
そうめんの上にそのままカニカマをのせてもいいですし、食べやすいように手で裂いてからのせるのも◎。きゅうりやレタス、コーンなどの具材と一緒に食べるのもおすすめです。
さんまやサバ、コンビーフなどの食品も、そうめんと一緒に食べると意外と美味しいですよ。加熱されていてそのまま食べられるので、魚を捌いたり焼いたりする手間が省けて◎。
缶汁を切った魚をほぐしてそうめんの上に盛り付けるだけでOK。味がついている缶詰よりも、水煮の缶詰の方が、めんつゆの味を邪魔しないのでおすすめです。
そうめんにしいたけをのせて食べるのもおすすめです。しいたけの旨味がめんつゆとよく合ってより風味豊かな一品に仕上がります。
しいたけを食べやすい大きさにカットし、予め醤油やみりん、砂糖、酒で煮て味をつけておくとより美味しくいただけます。
豆腐の水分を抜き油で揚げた油揚げも、そうめんの具材としてぴったりの食材です。食べごたえがあるので、そうめんだけでは物足りないときなどにおすすめです。
食べやすい大きさにカットした油揚げを軽く炒めてのせます。油揚げもしいたけと同じように予め煮て味をつけておくのも◎。ねぎやしょうがなどの薬味を合わせてお楽しみください。
独特の風味と食感が美味しい納豆も、そうめんの麺とつゆとよく合います。納豆好きの人にはぜひ試していただきたい組み合わせです。
納豆の付属のタレは入れても入れなくてもOK。とろろやキムチなどと一緒に食べても美味しいですよ。
ピリッとした辛さがやみつきになるキムチとそうめんの相性もいいです。
ざく切りにしてからのせると食べやすくなります。キムチと一緒にきゅうりや卵(半熟卵が◎)、納豆などを具材としてのせて食べるのがおすすめです。
さっぱりとした酸味が美味しい梅干しもそうめんとの相性がよい食材です。暑い夏でも気軽に塩分補給ができるので、ぜひのせて食べてみてください。
梅干しは予め種を取り除いておくのがおすすめです。薬味として刻んだ大葉やかつお節をちらして食べるとさらにさっぱりとした一品に仕上がります。
ミネラルを多く含むわかめも、そうめんと一緒に食べる具材としておすすめです。ほどよい磯の風味がアクセントとなります。
乾燥わかめは予め水で戻し、水けを切っておきましょう。生わかめでも◎。納豆やツナ、なめこ、豚肉などの具材と一緒に盛り付けるのもおすすめです。
夏に旬を迎え、実は栄養価がかなり高いモロヘイヤ。独特のぬめりが麺と絡んでとても美味しいそうめんができます。
モロヘイヤは葉と茎に分け、それぞれ時間差で茹でます。茎を30〜40秒ほど茹でた後に葉を加え、さらに30秒ほど茹でます。食べやすいようにみじん切りにしてのせて食べましょう。
コリコリとした独特の食感がクセになるめかぶも、そうめんとの相性がよい食材です。気軽にミネラルなどの栄養素を摂取することができるのでおすすめです。
めかぶをパックから取り出し、そうめんの上に盛り付けるだけでOKです。納豆やモロヘイヤ、とろろなどの具材と合わせれば、ねばねばそうめんを楽しむことができます。また、梅と一緒に食べるとさっぱりとした味わいが楽しめますよ。
名の通り、とろとろとした食感が美味しいとろろ昆布をそうめんのトッピングとして用いるのもおすすめです。手軽にミネラルや食物繊維などの栄養素を摂取することができます。
食べる直前にとろろ昆布をのせるだけでOKです。冷たいそうめんでも温かいそうめん(にゅうめん)でも美味しくいただけます。ねぎや生姜などの薬味と一緒にお楽しみください。
ラーメンの定番具材の一つであるメンマと、そうめんの組み合わせもおすすめですよ。コリコリとした食感もクセになります。
市販のメンマをそうめんの上に盛り付けるだけでOKです。大きいものは食べやすい大きさにカットしてからのせましょう。お好みでラー油やごま油をたらして食べるのもおすすめです。
うどんやそばのトッピングとしてよく使われる天かすをそうめんにかけて食べるのもおすすめです。サクサクとした食感がクセになります。
食べる直前に天かすをちらして食べます。ツナやトマトなどの具材や、のり、ねぎ、大葉、七味唐辛子などの薬味をかけて食べると◎。
プリプリとした食感が美味しいえびも、そうめんの具材にピッタリです。
冷凍のえびでもOKです。熱湯で茹で(そうめんと一緒の鍋で茹でてもOK)、粗熱が取れたらそうめんの上に盛り付けます。アボカドやトマトと一緒に盛り付ければ、カラフルなそうめんを楽しむことができます。
ラーメンや冷やし中華など様々な麺料理のトッピングとして用いられる卵を、そうめんにのせて食べても美味しいですよ。
生の卵黄をのせるのもいいですし、半熟卵にしてのせても美味しいですよ。冷やし中華にのせる時と同じように錦糸卵を作ってのせるのもおすすめです。
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