蕾菜(つぼみな)は春に旬を迎える食材です。比較的歴史が浅い食材で、出荷が開始されたのは2008年といわれています。今回はつぼみ菜の正しい保存方法を詳しく解説します。つぼみ菜を使ったおすすめの作り置きレシピも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
蕾菜(つぼみな)は、アブラナ科に属する野菜です。からし菜の変種といわれていますが、葉を食用とするからし菜とは異なり、わき芽(つぼみ)の部分を食用とするのが蕾菜です。
比較的歴史が浅い食材で、出荷が始まったのは2008年といわれています。主に福岡県を中心に生産されています。
見た目はたらの芽に似ており、蕾菜という名の通り花の蕾に似た形をしています。適度な辛みとコリコリとした食感が特徴です。
蕾菜は1月~3月頃に旬を迎えます。
つぼみ菜にはβ−カロテンやビタミンEなどの栄養素が含まれています。
特筆すべき栄養素がGABA(γ―アミノ酪酸含量)です。GABA(γ―アミノ酪酸含量)にはリラックス効果や血圧降下作用などがあるといわれており、つぼみ菜には100gあたり40mg含まれています。
また、博多蕾菜という品種には、旨味成分である「r-アミノ酪酸」の前駆体であるグルタミン酸が100g中600mg含まれています。
つぼみ菜はえぐみや苦味がほとんどないため、生のままでも食べることができます。生食する場合でもしっかりと水洗いし土などの汚れを落としましょう。
つぼみ菜はサラダやあえものとして食べたり、生のまま揚げて天ぷらとして食べても美味しくいただけます。
つぼみ菜は傷みやすいので、常温での保存は適してしません。すぐに食べる場合でも一度冷蔵庫に入れて保存することで鮮度をキープしやすくなります。
つぼみ菜は乾燥しやすため、冷蔵保存する際はキッチンペーパーやポリ袋などを使用してから保存するようにしましょう。
上述の通り、つぼみ菜はえぐみや苦味がほとんどないので、茹でたり水に浸けたりなどのアク抜きは必要ありません。水洗いして生のままもしくは加熱調理して食べます。
当たり前ですが、新鮮なつぼみ菜を購入する方がより長く美味しく保存することができます。新鮮なつぼみ菜には下記のような特徴がありますので、購入する際の参考にしてください。
全体的にツヤがある
茎が白い
葉が鮮やかな緑色をしている
つぼみ菜の切り口が変色しているものは、収穫から時間が経っていて鮮度が落ちている可能性があります。
つぼみ菜は冷蔵保存が基本です。正しく冷蔵すれば2〜3日ほど保存することができます(丸ごとの場合)。
つぼみ菜を冷蔵保存する際は、水で湿らせたキッチンペーパーで数個まとめて包みます。ポリ袋に入れて口を軽く閉じ、冷蔵庫で保存します。
この方法で保存すれば、2〜3日ほど日持ちします。キッチンペーパーは毎日取り替えるのが◎。
カットしてから冷蔵保存しておけば、調理時間が短縮できるので◎。
つぼみ菜を縦半分にカットし、冷蔵用保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。
切り口から傷みやすいので、1〜2日を目安に使い切るようにしましょう。
つぼみ菜は茹でてから冷蔵するのもOKです。
さっと塩茹でしたつぼみ菜の粗熱が取れたら、キッチンペーパーで水けを拭き取り保存容器に入れ、蓋をして冷蔵庫へ。
茹でてから保存する場合も傷みやすいので、1〜2日を目安に食べきるようにしましょう。
つぼみ菜は冷凍で保存することも可能です。冷凍で保存することにより、保存期間が長くなります(冷蔵保存と比べた場合)。つぼみ菜の冷凍保存期間の目安は約1ヶ月です。
生のままだと時短で冷凍できるので忙しい方にもおすすめです。
つぼみ菜を水洗いし、キッチンペーパーで水けを拭き取ります。丸ごとのまま(縦半分に切ってもOK)冷凍用保存袋に入れて、空気を抜いて密封し冷凍庫へ。
冷蔵庫の急速冷凍機能を使うか、金属トレイの上にのせてから冷凍することで、短時間で凍らせることができます。
つぼみ菜を冷凍する際は、茹でてから冷凍するのがおすすめです。冷凍する前に食材を茹でることを「ブランチング」といいます。ブランチングすることで食材の色止めを防いだり、食感が悪くなりにくいなどのメリットがあります。
水洗いしたつぼみ菜をさっと塩茹でし冷水に落とします。水けを拭き取り丸ごとままもしくは縦半分にカットしてから冷凍用保存袋に入れて、空気を抜いて密封し冷凍室で保存します。
冷凍したつぼみ菜を使用する際は、調理する前日または半日前に冷蔵庫に移し、低温でじっくり自然解凍するのがおすすめです。加熱調理には凍ったまま使用することもできます。
つぼみ菜は乾燥させてから保存することもできます。乾燥させたつぼみ菜は密閉容器に入れて常温または冷蔵で約1ヶ月ほど保存することができます。
茹でてから?生のまま?(アクはなさそうなので下茹では必須ではない)
丸ごと?縦半分に切る?
乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。
つぼみ菜を水洗いしキッチンペーパーで水けを拭き取ります。縦半分にカットしたらザルに広げて天日干しします。
天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。
天日干しができない方はオーブンで水分を抜くこともできます。
鉄板の上にクッキングシートを敷き、その上にカットしたつぼみ菜を並べます。100〜110度で20〜30分程度でゆっくり加熱します。
乾燥が足りないようであれば、さらに加熱しましょう。
オーブンよりももっとお手軽なのが電子レンジで乾燥させる方法です。
耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上にカットしたつぼみ菜を並べます。600Wで5〜8分ほど加熱します。
電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、葉が焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。
つぼみ菜は塩や油などに漬けて保存することもできます。そうすることで、食材を酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。つぼみ菜の漬け保存は、冷蔵で2週間ほど日持ちします。
つぼみ菜を水洗いしキッチンペーパーで水けを拭き取ります。丸ごと(大きいものは二等分または四等分にする)冷蔵用保存袋に入れて塩(適量)を加えて軽く揉み、冷蔵庫で保存します。
塩の量ですが、基本的にはつぼみ菜の重量の3〜5%加えましょう。しっかり日持ちさせたい場合は10〜15%の塩を加えます。ただしそのまま食べると塩気がとても強いので、食べる前に水を張ったボウルにつぼみ菜を漬けて塩を落としてから調理に使用しましょう。
つぼみ菜を丸ごと保存容器に入れ、オリーブオイル:塩=100ml:小さじ1弱をひたひたになるくらいまで注ぎます。蓋をして冷蔵庫で保存しましょう。
オイル漬けしたつぼみ菜は炒め物に使うのがおすすめです。つぼみ菜を漬けておいたオリーブオイルも、通常のオイルと同様に炒め物を作る時などに使用することができるので無駄がありません。
最後に、つぼみ菜の作り置きにおすすめのレシピを紹介します。作り置きの保存期間は冷蔵で2〜3日が目安です。Filyのレシピはすべて小麦粉・乳製品・白砂糖不使用です。
春野菜のつぼみ菜を黒すりごまであえたレシピです。
つぼみ菜のごまあえのレシピはこちら
春野菜のつぼみ菜をレモンたっぷりのマリネにしたひと品です。
つぼみ菜のレモンマリネのレシピはこちら
春野菜のつぼみ菜をツナマヨであえた副菜です。
つぼみ菜のツナマヨあえのレシピはこちら
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