にんにくの皮や鱗片が茶色に変色している場合は腐っている可能性が高いです。腹痛や下痢などの原因となる可能性があるので、茶色く変色しているにんにくは食べないようにしましょう。この記事では、にんにくが茶色くなってしまう原因や変色を防ぐ方法などをご紹介します。にんにくは緑やピンクなどにも変色することがあるので、そのように変色してしまう原因と対処法も解説します。
にんにくが茶色に変色してしまう主な原因は腐敗です。新鮮なにんにくの鱗片は白や淡い黄色をなしていますが、腐敗が進むと茶色に変色してしまいます。茶色の斑点のようににんにくの一部が茶色くなっているものや、にんにく鱗片全体が茶色くなっているものなどがあります。
また、にんにくの皮が茶色くなっているものもあります。一般に市販されているにんにくの皮は白いですが、腐敗が進むと皮も茶色に変色することがあります。
茶色く変色していて、異臭がしたり鱗片自体が柔らかい場合は、ほぼ確実に腐っていると言えるでしょう。腐っているにんにくのその他の特徴は、この記事の後半で詳しくご紹介します。
にんにくは収穫後に保存性を高めるために一定期間乾燥されてから出荷されます。この乾燥時期に十分に水分が抜けきれなかった場合、鱗片が茶色く変色することがあります。
水分を多く含んだにんにくの鱗片は傷みやすく、すぐに腐敗してしまいます。
上記で、茶色く変色してるにんにくは腐っていることが多いとお伝えしましたが、中には品種や個体差によって茶色っぽい色をなしているにんにくもあります。
にんにくの鱗片は白や淡い黄色っぽい色をしているのが通常ですが、稀に薄い茶色っぽい色をなしているものもあります。
にんにくの鱗片が薄い茶色に変色していて表面がザラザラしていたり穴が空いているものは、虫に食べられている可能性があります。
にんにくの害虫には、アブラムシやダニ(チューリップサビダニやハダニ)、アザミウマ、ネギコガなどがいます。これらの害虫はにんにくの葉や鱗片などを食します。
にんにくは調理によって茶色く変色することもあります。
にんにくの保存方法の一つにオリーブオイル漬けがあります。皮を剥いたにんにくをオリーブオイルに浸けるだけの簡単な保存方法ですが、にんにくがオリーブオイルにしっかりと浸かると茶色っぽく色が変わります。にんにくが変色したら食べ頃なので、オリーブオイルから取り出して調理に使用すると美味しくいただけます。
にんにくを浸けたオリーブオイルには、にんにくの香りがついていますので、調理に使用したり、バケットにつけて食べると美味しく召し上がれます。
ただし、取り出したにんにくから異臭がする場合は腐っている可能性があるので、食べずに処分する方が安全と言えます。
にんにくが腐っていて茶色く変色してる場合や、食害に遭っているにんにくは食べられません。たとえ鱗片の一部のみが茶色く変色していてもです。腹痛や下痢などを引き起こす可能性があるので、変色部分を含むにんにくは食べずに廃棄するようにしましょう。
個体差によって茶色くなっているにんにくや調理後に変色したにんにくは問題なく食べることができます。酸っぱい臭いがしないか、他に腐っている特徴が出ていないかをしっかりと確認してから調理するようにしましょう。
にんにくが腐らないようにするには、にんにくを正しく保存することが重要です。すぐに食べきるのであれば常温や冷蔵保存で、長期間保存したい場合は冷凍して保存します。日本には四季がありますので、季節に応じて保存方法を変えるのもポイントです。
春・夏など暖かい季節は、ネットなどに入れて、風通しのよい冷暗所で吊るして保存がベストです。外皮は剥かずに保存しましょう。夏が終わり涼しくなると発芽してしまうので、常温保存はNGです。にんにくの匂い成分アリシンのおかげで、虫は近寄ることはありません。
常温保存した場合、約1ヶ月程度の保存が可能です。
にんにくは秋になったら冷蔵保存します。にんにくを丸ごとペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて軽く口を閉めて、チルド室で保存します。1片ずつ包んでも◎。キッチンペーパーに包むことで、冷蔵庫の冷気と乾燥から守ります。ポリ袋に入れることでさらに乾燥を防ぐことができます。ポリ袋は軽く閉じることで通気性をよくします。
冷蔵保存した場合、約2ヶ月程度の保存が可能です。
にんにくは常温で長く保存することができるので、冷凍保存するメリットが他の野菜と比べてあまりありませんが、カットしたものを冷凍すると調理するときに楽です。やや香りが飛んでしまうデメリットもあります。切ったにんにくは常温・冷蔵保存では傷みが早いので注意です。
薄皮を剥いて1片ずつ冷凍保存したり、薄切りやみじん切りにして冷凍保存することも可能です。冷凍することで、細胞の活動がストップするので、切って保存しても変色しづらいです。1片ずつ冷凍保存したにんにくは前日に冷蔵庫に移して自然解凍、カットして冷凍保存したにんにくは凍ったまま調理に使用することができます。
冷凍保存した場合、約1ヶ月程度の保存が可能です。
上記以外にも、にんにくは天日干ししたりオイルに浸けて保存することもできます。
腐っているにんにくには、下記のような特徴があります。にんにくを食べる前にしっかりと見分けて安全に食べましょう。
にんにくが腐ると、白カビや黒カビ、青(緑)カビが生えます。特にお尻の部分や外皮と実の間などに生えることが多いです。
黒カビは白カビよりも毒性が強いと言われています。そのため、黒カビが広範囲に生えてしまっている場合は食べずに処分するようにしましょう。
また、カビが生えていないように見えてもカビ臭い臭いがする場合は、細菌が付着している可能性がありますので注意しましょう。
新鮮なにんにくは実が固く締まっていますが、腐敗が始まると柔らかくなってしまいます。腐敗が進むと軽く触るだけで形が崩れるほど溶けてしまうことがあります。
にんにくが柔らかくなってしまっているときは、色が黄色っぽい半透明な色になっていることが多いです。変色していてかつ触感も変化している場合は、腐っている可能性大ですので処分するようにしましょう。
にんにくはにんにく独特の強い香りが特徴的ですが、腐り始めると酸っぱい臭いがします。腐敗具合によっては、生ゴミやカビのような悪臭がすることもあります。
見た目は問題なくても、明らかにいつもと違う臭いがする場合は腐っている可能性が高いので、食べずに廃棄することをおすすめします。
一般に多く出回っているにんにくは、収穫後に乾燥させられているため、皮はパリッとしてます。ですが、腐っているにんにくの皮はジトッと湿ってしまっています。皮を触ってみてしっとりとしているなと感じる場合は、実をしっかりと確認しましょう。実が問題ない場合はそのまま使用してもOKです。
腐ったにんにくは皮を剥くとネバネバとしたヌメリがあります。新鮮なにんにくにも多少の粘りは見られますが、腐敗が進むと、糸を引くほどの強いぬめり感が出ます。
皮を剥く際やにんにくをカットする際に糸を引くような強い粘り気がある場合は、腐っている可能性が高いので、食べずに廃棄するようにしましょう。
にんにくの皮や鱗片が赤や紫、ピンク色に変色することがあります。
特ににんにくの皮が変色している場合は、品種によるものが多いです。一般に市販されているにんにくの皮が白ですが、品種によってはもとから皮全体が紫やピンクっぽい色をしているものがあります。品種による変色は問題なく食べることができます。皮を剥いて通常通り調理に使用しましょう。
にんにくの皮を剥いて、鱗片がピンクや赤っぽく変色している場合は、腐敗してる可能性が高いです。変色しているだけでなく、白カビや黒カビが生えていることが多いです。この場合は食べることはできませんので、廃棄するようにしましょう。
また、調理後にピンクっぽく変色することもあります。これはにんにくに含まれている成分によるもので、腐っているわけではありません。
にんにくをすりおろしてしばらく放置しておくと、青緑っぽく変色することがあります。これは、腐っているからではなく、にんにくに含まれる成分によるものです。したがって、色が変わっていても食べることはできます。ただし酸化が進んでいたり鮮度が落ちており、また料理の見た目に影響する可能性があるので、すりおろしたらすぐに調理に使用する方がベターです。鉄製のおろし金の使用を避けることでも、すりおろし後の変色を防ぐことが可能です。
また、にんにくの中心部分から緑色の芽が生えてくることがあります。芽自体には毒性がないため、緑色をしていても食べることは可能です。しかし、にんにくの芽には苦み成分が多く含まれているため、食べると苦みを感じます。また、にんにくの芽は加熱により焦げやすい性質を持つため、にんにくの芽は取り除いて食べるとよいでしょう。
にんにく全体が黒くなっている場合は、必ずしも腐っているわけではありません。にんにくには様々な品種があり、その中のひとつに「黒にんにく」というものがあります。
黒にんにくとは、にんにくを熟成させたものです。名の通り皮も鱗片も黒っぽい色をなしています。熟成させるためにこのような色になっており、腐っているわけではありません。
ただしにんにくの一部のみが黒く変色している場合は、カビが生えていたり腐敗が進んでいる可能性が高いので、食べずに処分するようにしましょう。
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