ハンドトスはピザ生地の一種です。最もベーシックなピザ生地なので食べたことがあるという方が多いのではないでしょうか。本記事ではハンドトスについて詳しく解説します。
ハンドトスは、ピザ生地の一種です。
大手宅配ピザチェーン「ピザハット」が「ハンドトス」と呼び始めたことから広まったと言われており、現在では一般的なピザ生地の名称・種類として使われています。
ピザ生地を作る際に生地を伸ばすために空中でくるくる回す「ピザ回し」と呼ばれるテクニックから、「手」を意味するhand(ハンド)と、「投げる」を意味するtoss(トス)を組み合わせて「handtoss(ハンドトス)」と呼ばれるようになりました。
各宅配ピザ会社でも必ずある最もベーシックなピザ生地で、「レギュラークラフト」や「スタンダード生地」という名称を使っていることもあります。
ピザは具材やソースによって様々な味が楽しめるのはもちろんのこと、生地の種類も様々あり生地によっても食感などが変わります。
ハンドトスは、厚みがありもっちりとしているのが特徴で、しっかりとした噛みごたえがあります。また、ピザの耳(ピザの外周部分)が盛り上がっていて、耳にはソースや具材をトッピングしません。そのため耳をもてば手を汚さずに食べることができます。
ハンドトスのカロリーはサイズによって異なり、各宅配ピザ会社によっても異なります。例えばピザーラのハンドトスのカロリーは下記の通りです。
Sサイズ(18cm・4カット)
1ピース…152kal
1枚…608kcl
Mサイズ(25cm・8カット)
1ピース…147kcal
1枚…1176kcal
Lサイズ(36cm・12カット)
1ピース…190kcal
1枚…2280kcal
サイズに関わらず、1ピースのカロリーは食パンとほぼ変わらない150〜190kcalです。ピザ生地の原料である小麦粉は糖質量も高いため、食べ過ぎると太ってしまう原因になります。しかし、ハンドトスは生地に厚みがあり食べごたえがあるので少々でも満腹感を得やすいです。
クリスピーもハンドトスと同じくピザ生地の一種です。クリスピーとハンドトスは生地の厚みや食感が異なるため、違いを理解したうえで生地を選択するとピザをよりおいしく食べることができます。
クリスピーはハンドトスと比較して薄く、パリパリとした食感を楽しむことができるのが大きな特徴です。
また、耳にソースやトッピングがかかっていないハンドトスとは反対に、耳までソースやトッピングがかかっています。
耳の部分に味がついていないのが苦手で耳は残してしまいがちなお子様などには、薄くて耳までしっかりと味がついているクリスピー生地がおすすです。
クリスピーのカロリーもサイズによって異なり、各宅配ピザ会社によっても異なります。例えばピザーラのクリスピーのカロリーは下記の通りです。
Sサイズ(18cm・4カット)
1ピース…133kal
1枚…532kcl
Mサイズ(25cm・8カット)
1ピース…121kcal
1枚…968kcal
Lサイズ(36cm・12カット)
1ピース…166kcal
1枚…1992kcal
生地が薄いためハンドトスと比較してカロリーは若干低くなりますが、やはり食パンを食べるのと同等のカロリー、糖質量です。また、生地が薄く食べごたえが少ないため満腹感を得られにくく食べすぎてしまう原因にもなります。ハンドトスよりもカロリーは低いですが、ダイエットに向いているというわけではないので食べすぎには注意が必要です。
ダイエット中の方はピザ生地ではなく、ピザソースや具材のカロリーや糖質量を意識して選ぶと良いでしょう。
ドミノピザ(Domino's Pizza)はアメリカで設立された宅配ピザチェーン店で、日本で初めてピザデリバリーを始めた会社です。
ドミノ・ピザではハンドトスは「ハンドトス(レギュラークラフト)」といわれます。もとは「レギュラークラスト」とよばれていましたが、日本人の好みにあわせてふわふわもっちり食感に改良され名称も変わりました。
ドミノ・ピザのハンドトスは、もっちりとしていて甘みがあり、外はカリカリとした歯ごたえが特徴で、生地の旨みを感じたい人にピッタリです。ドミノ・ピザでは最もスタンダードな生地で一部商品を除いて、基本的にハンドトスを選択することができます。
ドミノ・ピザは成形した生地を作り置きせずに注文をうけてから1枚1枚丁寧に伸ばし、 焼き上げています。さらに30分以内に届けることを徹底しているため焼き立ての美味しい状態で食べることができます。
出典:ドミノ・ピザジャパン
ピザーラ(PIZZA-LA)は、日本の宅配ピザチェーン店です。「ピザ」と「ゴジラ」に由来して名付けられています。
ピザーラのハンドトスは耳までふっくらと焼き上がっており、風味豊かでモチモチとした食感を楽しむことができます。
ピザーラの生地はパンづくりの名店「浅野屋」との共同開発したものです。 厳選された小麦粉を独自ブレンドし、生イーストを使って二度低温発酵を繰り返します。発酵時間を気温や湿度に合わせてしっかりと調節しているので、最大限に小麦粉の旨味を引き出したピザ生地が出来上がります。また、ドミノピザと同様に成形した生地を作り置きせずに注文をうけてから1枚1枚丁寧に伸ばし、 焼き上げています。
出典:PIZZA-LA
ピザハット(Pizza Hut)は、ピザやなどを宅配とテイクアウトで販売するアメリカのチェーン店です。
ピザハットのハンドトスは「もっちりハンドトス」といわれます。その名の通り、中はもちもちとしていてしっかりとした食べごたえがあります。また耳はパリッと固めに香ばしく仕上げているため2つの食感と風味を楽しむことができるのがピザハットのハンドクラフトの大きな特徴です。
ピザハットも温度管理を徹底して生地を発酵し、さらに発酵後の温かい生地を時間をかけて冷ますことで、甘みのあるもっちり食感を出しています。
出典:Pizza Hut
ハンドトス
ウルトラクリスピークラフト
パンピザ
チーズンロール
ミルフィーユ
トリプルミルフィーユ
ドミノ・ピザには6種類のピザ生地があります。
ウルトラクリスピーサンドは一般的に「クリスピー」といわれる生地です。ドミノ・ピザの中で最も生地が薄く、パイ生地のようにサクサクとした食感を楽しむことができるのが特徴です。また、スクエアカットされているのでお酒のお供にも最適です。
パンピザの「パン」は、「パン(bread)」ではなく、調理道具の「鉄鍋(pan)」を表します。パンピザはその名の通りフライパンに生地を入れて焼き上げます。フライパンではなく深皿やパン皿に入れて焼いていることもあります。ドミノ・ピザではフライパンで焼き上げており、ハンドトスよりもふっくらと厚みがあるのが特徴です。
チーズンロールは耳の内側にチーズが入っているのが特徴の生地です。耳にチーズが入っているためチーズ好きの方や耳が苦手で残してしまうという方におすすめです。
ミルフィーユは2枚のウルトラクリスピー生地が重ねてあり、生地と生地の間にチーズがサンドされてるのが特徴の生地です。サクサクの食感と間に挟まれている濃厚なチーズの味を楽しむことができます。トリプルミルフィーユは3枚のウルトラクリスピー生地が重ねてあり、さらに食べごたえ満点です。
ハンドトス
スーパークリスピー
イタリアン
ピザーラには生地は3種類のピザ生地があります。
スーパークリスピーはドミノ・ピザと同じく一般的に「クリスピー」といわれる生地です。薄くサクサクの食感が特徴です。
イタリアンはハンドトスと同じくふんわりもちもちとしたパンタイプの生地ですが、ハンドトスと比較すると生地は薄くトッピングと生地を一緒に食べるのにちょうどよい厚みになっています。また、耳までソースや具材が乗せることができるのも特徴で、パンピザほどのボリュームはいらないけれどハンドトスの耳は味がなくて苦手という方におすすめです。
ハンドトス
スペシャルクリスピー
ふっくら鉄鍋パンピザ
たっぷりチーズクラスト
パリッと!ソーセージクラスト
スペシャルクリスピーは、一般的に「クリスピー」と呼ばれるピザ生地です。ピザハットのスペシャルクリスピーはサクサク感を出すため何層にも重ね合わせて焼いています。
ふっくら鉄鍋パンピザは、生地を鉄鍋に入れてオーブンで一気に焼き上げています。外側はサクサクとした食感で、中はふわっとした軽い口当たりです。ピザハットのパンピザは、ハンドトス生地の約1.2倍のボリュームがあり食べごたえがあります。
たっぷりチーズクラストは、耳にモッツアレラチーズを巻いて焼き上げた生地です。耳までしっかりと濃厚なチーズの味を楽しむことができます。
パリッと!ソーセージクラストは、耳に粗めに挽いた豚肉で作られたソーセージを巻いた生地です。耳全体にはゴーダチーズがトッピングされており、ジューシーなソーセージの味わいとチーズのカリカリとした食感を楽しむことができます。
ピザ配達業者関係なく、一般的なピザの種類を紹介します。
ナポリ風の生地は生地の縁に盛り上がった土手があり、見た目はハンドトスに似ていますが耳以外の部分は薄いという特徴があります。
耳は生地を手で伸ばす際に外側に追いやられた空気が焼き上げることで膨張し、出来た膨らみであるため外側はカリッと香ばしく中はモチモチとした独特の食感になります。見た目が似ていることから混合されがちですが、ハンドトスのほうがずっしりとした食べごたえがあります。
ローマ風のピザ生地は薄くてカリカリとした食感を楽しめるクリスピータイプで耳はありません。とにかく薄いのが特徴で、本場イタリアでは一切れずつではなく一人一枚食べるのだそうです。
ローマ風のピザはオリーブオイルを生地に混ぜ込ませるのが特徴で、生地は麺棒を使って伸ばします。そして、350度で3分程焼きます。低温で時間をかけて焼くことにより、生地が乾燥してよりカリカリとした食感が出ます。
シカゴ風は深さのある焼き皿で生地を焼き、縁の部分が非常に高くなっているのが特徴です。生地が器のようになっており、薄い物でも3cm程度、厚いものなら8cm程度もあります。中に大量のチーズと塊状のトマトソースを載せるため見た目はタルトやパイに似ています。
アメリカ発祥で「ディープディッシュピザ」ともいわれます。日本で食べることができるお店はまだあまりありませんが、古くから米軍基地があるなどの歴史的経緯から沖縄県では昔から知られているピザです。
一般的なハンドトスのレシピを紹介します。
強力粉…100g
薄力粉…30g
砂糖…大さじ1/2
ドライイースト…小さじ1/2
塩…小さじ1/2
オリーブオイル…大さじ1/2
ぬるま湯…80cc
まず、ボウルに強力粉・薄力粉・砂糖・ドライイーストを入れてよく混ぜます。よく混ざったら、塩・ぬるま湯・オリーブオイルを入れてさらに粉気がなくなるまで混ぜます。夏場など暖かい季節はぬるま湯ではなくお水でも大丈夫です。粉気がなくなったら、ボウルから取り出して丸めます。丸くする際は、生地を折り畳み、左手の手のひらにのせたら右手の小指側の側面を生地に当てて、右手を手前に引きながら生地の表面を下へと送りこんで表面が張るようにします。生地を丸めたらラップをかけて発酵させます。発酵時間は、室温によって異なるので生地の状態をみながら調節してください。室温が高ければ高いほど早く発酵します。2倍~3倍の大きさに膨らんでいれば発酵完了です。発酵したら、生地を伸ばし生地の縁を盛り上げるように耳を作ったら完成です。
ピザ生地には小麦がたっぷり使われているので「小麦アレルギーだから食べられない」という方も多くいらっしゃると思いますが、米粉などを使えば小麦粉を使わなくてもピザ生地を作ることができます。
米粉は、米を製粉した白い粉の総称です。
米粉は大別してもち米から作られるものと、うるち米から作られるものがあります。
うるち米は一般的に食べられている半透明のお米のことです。有名な品種にはコシヒカリやあきたこまちなどがあります。もち米は白く不透明で、お餅やお赤飯にする粘性のあるお米のことです。
もち米からなる代表的な米粉は白玉粉です。
うるち米からなる代表的な米粉は上新粉です。
スーパーなどで「米粉」や「米の粉」として売られているものには「製菓用米粉」とグルテンを添加した「製パン用米粉」の二種類があり、原料はうるち米なのですが、小麦粉アレルギーの方はグルテンが添加されていない米粉を利用したほうが安心です。
米粉を使う場合はグルテンが含まれていないのでふっくらとはしません。そのためふっくら仕上げたい場合はベーキングパウダーなどを一緒に使うのがおすすめです。
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