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ミレービスケットは体に悪い?食べ過ぎは太る?人気の理由も解説

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ミレービスケットは体に悪い?食べ過ぎは太る?人気の理由も解説

本記事では、ミレービスケットは太ると言われている理由や体に悪いといわれている理由などを紹介します。

ミレービスケットについて

ミレービスケット

まずはじめに、ミレービスケットについて紹介します。

東海地方・高知県で有名なビスケット

ミレービスケットは、名古屋など東海地方や高知県で製造・販売されているビスケットの名称です。

小麦などの原材料を油で揚げたシンプルなビスケットで、10円玉より少し大きめのサイズです。子供から大人まで愛され続けています。

元々は、明治製菓が製造・販売を行っていたお菓子でしたが、名古屋にある「三ツ矢製菓」が事業を引き継ぎ、「ミレー」という三ツ矢製菓が商標権を所有しています。

現在では、三ツ矢製菓が製造したミレービスケット生地が全国の販売会社に送られ、それぞれの会社が油で揚げるなどの工程を行っています。

そのため、様々なメーカーからミレービスケットが販売されており、メーカーによって風味などが異なるのも魅力の一つとなっています。

定番は「野村のミレー」

元々はミレービスケットは名古屋を中心に製造・販売されていたのにもかかわらず「高知のソウルフード」と言われる理由は、高知県にある「野村煎豆加工店」が製造・販売している「まじめミレービスケット」の販売量が、最も多いためです。

野村煎豆加工店は、その名の通り豆菓子製造会社です。豆を揚げる鍋でミレービスケットを揚げているため、風味が良く美味しいと人気が出たことで、「ミレービスケット」といえば「野村のミレー」などと言われることが多いです。

また、野村のミレーはアンパンマンの作者でおなじみの、やなせたかしさんが手掛けた「ミレーちゃん」がパッケージに描かれているのも特徴で、思わず手にとりたくなる昔懐かしい雰囲気も人気の理由の一つといえます。

本記事では、豆菓子製造会社で製造・販売されているミレービスケットについて紹介します。

様々な種類がある

ミレービスケットの種類は下記の通りです。

  • ミレービスケット

  • ミレービスケットノンフライ

  • キャラメル味

  • 塩味

  • 朝のミレービスケット(コンポタージュ味)

  • 午後のミレービスケット(ブラックペッパー)

  • 昼のミレービスケット(生姜味)

  • 真夜中のミレービスケット(にんにく味)

  • 健康ミレービスケット(塩分控えめ)

  • 保存用ミレービスケット缶(ノンフライ)

定番は「ミレービスケット」で、ほのかな塩味と甘さが特徴です。

そのほかにもキャラメル味やコーンポタージュ味など様々あります。

また、ミレービスケットにはノンフライタイプもあり、ノンフライタイプは原材料に牛乳や卵を使用していないのも特徴です。

値段は?

ミレービスケットの販売価格は1袋(120g)184円(税込)です。

小袋×6個の食べきりサイズは313円(税込)、ノンフライのミレービスケットは小袋×6袋で270円(税込)です。

スーパーなど販売店によって値段は異なりますが、だいたい200〜350円程度で購入できます。

原材料・栄養成分

ミレービスケットには様々な種類がありますが、最も定番の「ミレービスケット」の原材料・栄養成分を紹介します。

原材料

  • 小麦粉(国内製造)

  • 砂糖

  • ショートニング

  • ぶどう糖

  • 食塩

  • 植物油

  • 膨張剤

アレルギー特定原材料として、小麦と大豆の表示があります。

栄養成分

ミレービスケット100gあたりに含まれている主な栄養素は下記の通りです。

  • 炭水化物…64.0g

  • 脂質…29.3g

  • たんぱく質…5.5g

  • 食塩相当量…0.6g

ミレービスケットは小麦を使用して作られているため、炭水化物が多く含まれていることがわかります。また、油で揚げているので脂質量も多めです。

ミレービスケットは太る?

ミレービスケットについておわかりいただけたでしょうか。続いて、ミレービスケットは太るのかどうか解説します。

カロリー

ミレービスケットのカロリーは、100gあたり542kcalです。

542kcalというと、白米1合分のカロリーに相当します。

ミレービスケットは一袋120gなので、一袋食べきってしまうと白米1合分食べるのと同じカロリーを摂取するのと同じです。そう考えるとカロリー制限をしている方は注意したい食べ物であるといえます。

1枚あたりのカロリーは?

ミレービスケット1枚あたりのカロリーは約12kcalです。ただし、大きさにばらつきがあるため、誤差はあります。

他のビスケットのカロリーと比較すると?

一般的に販売されているミレービスケット以外のビスケット100gあたりのカロリーは、431kcalほどです。

ミレービスケットは一般的に販売されているビスケットよりもカロリーが高めであることがわかります。

1枚あたりで見てみると31kcalなので、ミレービスケットのほうがカロリーが低いように思えますが、ミレービスケットよりも1枚あたりの大きさが大きいことが多いので、1枚あたりのカロリーが高くなっています。

糖質量

ミレービスケット100gあたりの糖質量は、64gです。

糖質量64gというと、どら焼き1個食べるのと同じぐらいの糖質量です。

糖質量が多い食べ物は、血糖値を上げるため血糖値を下げるためのインスリンが分泌されます。インスリンは血中の糖分を脂肪に変えて溜め込んでしまうため、肥満の原因となります。

やはり、ダイエット中は特に食べ過ぎないよう注意が必要です。

1枚あたりの糖質量は?

ミレービスケット1枚あたりの糖質量は1.6gほどです。

1枚あたりの糖質量でみれば、それほど多くないように思えますが、やはり1袋食べきるとなると糖質量は多くなってしまいます。

他のビスケットの糖質量と比較すると?

一般的に販売されているミレービスケット以外のビスケットの糖質量は100gあたり約2gです。

上述したようにミレービスケットは1個の大きさが小さめなので、1枚あたりで見ればミレービスケット以外のビスケットよりも糖質量は少なくなります。

脂質も多い

ミレービスケット100gあたりの脂質量は、29.3gと非常に多いです。上述したように、ミレービスケットは油で揚げているので、どうしても脂質量は多くなってしまいます。

人間はエネルギー源として脂肪を優先的に蓄えようとする性質があるため蓄積されやすく、食べ過ぎると肥満の原因となったり心筋梗塞や生活習慣病といった健康リスクが高まります。

脂質は人間にとって必要不可欠なエネルギー源ではありますが、過剰摂取は避けたほうが良いでしょう。

ミレービスケット1枚のカロリーを消費するには?

ミレービスケット1枚あたりのカロリーは、12kcalです。 ミレービスケットを1枚食べたとして、摂取したカロリーを消費するために必要な運動量は下記の通りです。

  • ランニング…7分

  • ウォーキング…6分

  • 縄跳び…2分

  • 水泳…3分

  • サイクリング…3分

体重など条件によっても異なりますが、ミレービスケット1枚食べるだけで平均して2分〜7分程度の運動量が必要となります。

一袋食べきってしまうと相当運動をしないとカロリーを消費できないことがわかります。

ミレービスケットは体に悪いと言われる理由

ミレービスケット

ミレービスケットは「太る」だけではなく「体に悪い」と言われることもあります。ミレービスケットは体に悪いと言われる理由を紹介します。

本記事は情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。

食べ過ぎたらカロリー過多

ミレービスケットが体に悪いと言われる理由の一つは、やはりカロリーが高いことです。

上述したように、ミレービスケットは小麦粉や砂糖、油脂などを主成分としていますが、これらはカロリーが高く、摂取しすぎると日常のカロリー摂取基準量を大幅に超えてしまいます。

カロリー過多は肥満のリスクが高まるだけではなく、血糖値やコレステロール値を上昇させ、糖尿病や心血管疾患などのリスクを高めるといわれています。

小麦粉アレルギー

ミレービスケットは原材料として小麦が使われているため、小麦アレルギーの症状が出てしまうことがあります。

小麦アレルギーは、小麦に含まれている「グルテン」と呼ばれるたんぱく質の一種をアレルゲンとして発症します。

グルテンは弾力に富むが伸びにくいグルテニンと、弾力は弱いが伸びやすいグリアジンの2種類のたんぱく質が、水分によって結びついたものです。グルテンの量で生地の硬さが決まり、パンなどの「ふわふわ、モチモチ」という食感はこのグルテンによってもたらされます。

グルテンは食品の風味や食感を豊かにしますが、アレルギーの原因となる他、人によっては消化されにくかったり、肥満やむくみ、疲れの原因になる場合もあります。
そのため近年グルテンを摂取しないグルテンフリーの生活を実践する人が増えています。

食品添加物の懸念

食品を製造する際には、口当たりを滑らかにしたり、品質を保つために保存料として添加物が使われている事が多く、懸念される方が多いです。

ミレービスケットにおいては、一般的に販売されている菓子製品と比較すると、添加物を多く使っているわけではありませんが、完全な無添加というわけではありません。

食品添加物は、国によって安全性を確保されたもののみ使用を許可しています。そのため、口にしても問題ないとされていますが、できるだけケミカルなものは口に入れたくないという方もいらっしゃいます。

食品添加物については、使用量が多い順に記載することが義務となっているので、気になる方はチェックしてから購入するのが安心です。

出典:食品添加物(厚生労働省)

トランス脂肪酸

ミレービスケットは原材料を油で揚げて作られており、植物油脂が使われています。植物油脂は、その名の通り植物の実や種から採れる油脂で、体に良さそうに思えます。

しかし、植物油脂にはトランス脂肪酸が含まれています。トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸の一種です。

トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減少させる働きがあるため、大量に摂取することにより動脈硬化などによる心臓病のリスクを高めるといわれており、WHOのトランス脂肪酸の一日の上限値は約2g未満としています。これはトンカツを揚げた場合、約10枚分に相当します。

過剰摂取しない限りは問題ないといえますが、マーガリンなどトランス脂肪酸が含まれている食べ物は沢山あり、知らず知らずのうちに摂取していることもありますのでミレービスケットの過剰摂取は避けたほうが良いでしょう。

出典:農林水産省トランス脂肪酸に関する情報

太りにくいミレービスケットの食べ方

続いて、太りにくいミレービスケットの食べ方を紹介します。

適量を守る

ミレービスケットはカロリーが高く糖質量も多いので、適量を守り、食べすぎないことが大切です。

一般的にダイエット中の間食は、1日の摂取カロリーの10%程度に抑えるのが良いと言われていて、例えば成人男性の場合、約220kcalとなっています。

ミレービスケットは1枚あたり12kcalなので、1日15枚程度に抑えるのがベストといえます。

普段の運動量などにもよりますが、1袋食べきらず少しずつ食べるようにしましょう。

小袋タイプがおすすめ

ミレービスケットは120g入っているので、ついつい止まらなくなって食べすぎてしまうことも多いです。

ダイエット中の方や健康面を考えて食べ過ぎを防止した場合は、小袋タイプがおすすめです。小袋タイプは1袋30gなので、1袋以上食べないと決めてしまえば食べ過ぎを防止できます。

もしくは、食べる分だけ小皿などに入れて、それ以上は追加しないようにしましょう。

甘い飲み物を避ける

ミレービスケットに限らず、ビスケットなどの焼き菓子は口の中の水分をもっていかれて口の中がパサパサになってしまいやすいです。

そのため飲み物も一緒に飲む事が多いですが、ミレービスケットと一緒に飲み物を飲む場合は、甘い飲み物は避けるのがベストです。

ココアなど甘い飲み物との相性も良いのですが、甘い飲み物を選んでしまうとその分カロリーも高く糖質量も多くなってしまいます。

よく噛む

サクサクとしたほどよい食感でつい沢山食べてしまうミレービスケットですが、しっかりよく噛んで食べることも大切です。

しっかりよく噛むことで満腹中枢が刺激されるので、少しの量で満腹感を得られ、食べ過ぎ防止に繋がります。

食べる時間

ミレービスケットを食べるときは、食べる時間帯にも注意しましょう。

ミレービスケットのように高脂質の食べ物は消化に時間がかかるため、夜遅くや寝る直前に摂取すると、消化が遅れて睡眠中にエネルギーが消費されず、体内に脂肪が蓄積されやすくなります。

特に就寝前に高脂質の食事を摂ると、代謝が低下してしまうため、体重の増加や肥満のリスクが高まる可能性があります。

「真夜中のミレービスケット」もありますが、太るのが気になるという方は、やはり夜は食べないほうが良いでしょう。

ミレービスケットの口コミ

ミレービスケットの口コミを紹介します。

良い口コミ

ミレービスケットは、ほのかな甘味とほど良い塩味で美味しく、ついつい食べすぎてしまうといった口コミや、パッケージの可愛さに関する口コミも多く見受けられました。

年齢層も幅広く、お子様から大人まで愛されているお菓子であることがわかります。


悪い口コミ

ミレービスケットは「美味しい」という口コミが多く見られる一方で、やはり「太りやすい」といったことを気にされている方が多く見受けられます。

また、「油臭い」といった口コミもありました。原材料を油で揚げているため、油臭さを感じる方も多いようです。

ミレービスケットのQ&A

保存瓶に入ったビスケット

続いて、ミレービスケットに関するQ&Aを紹介します。

対象年齢は?

ミレービスケットに対象年齢の記載はございません。

基本的に、ビスケットは歯が生え始めた1歳頃から食べられるといわれていますが、ミレービスケットの場合は油で揚げていますし、幼児用に作られていないので、大人と同じものが食べられるようになってくる3歳ごろまでは与えないのが無難でしょう。

ミレービスケットのノンフライタイプは、油不使用になっているほか、卵・乳製品不使用となっていて、幼児向けに作られています。

ただし、小麦や大豆などアレルギーの原因となる食材が含まれているので、はじめて食べさせる場合には少しずつ様子を見ながら与えましょう。

非常食になる?

ミレービスケットの賞味期限は、製造日から210日です。約半年と長いため、非常食として保管しておくこともできます。

ミレービスケットでは、保存食用も販売されています。保存食用のミレービスケットはノンフライタイプで、賞味期限は5年です。

非常食用として保管しておきたい方には、そちらがおすすめです。

どこに売ってる?

ミレービスケットは、高知のソウルフードとして知られていますが、現在全国のスーパーマーケットやコンビニ、ドラックストア、カルディなどで購入することができます。

近くに取り扱っている店舗がない場合は、Amazonや楽天といったネット通販を利用するのもおすすめです。

安心して食べられるビスケット

最後に、安心して食べられるビスケットを紹介します。

ノースカラーズ 無添加ビスケット

無添加ビスケット動物いろいろは、株式会社ノースカラーズが製造・販売しているビスケットです。

国内産原料にこだわって作られており、膨張剤やショートニング、乳化剤不使用です。

素材そのものの味わいを楽しめ、サクサクとした食感で小さなお子様から大人まで安心して食べることができます。

ただし、こちらは小麦粉を使用していますので、小麦アレルギーの方は注意が必要です。

オコメビスケココナッツ

オコメビスケココナッツは、げんきタウンが製造・販売しているビスケットです。

ココナッツの甘い香りとサクサクとした食感が特徴です。

米粉を使用して作られており、グルテンフリーです。特定原材料等28品目不使用であるのに加えて、アレルギーの原因となる食材を使用しない専用ラインで製造されているため、アレルギーをお持ちの方でも安心して食べることができます。

小さな米蜜ビスケット おこめのチカラ

小さな米蜜ビスケット おこめのチカラは、北陸製菓株式会社が製造・販売しているビスケットです。

小さな米蜜ビスケット おこめのチカラは、食品添加物不使用で特定原材料等のアレルゲンを使用していないのが特徴です。

金沢の老舗酒蔵「福光屋」の糀甘酒やライスミルク、塩糀を使用しているため、発酵食品のコクと甘み、玄米のほどよい香ばしさが口の中に広がる一品です。