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コンビニのサラダチキンは体に悪い?添加物は?毎日食べるのは危険?

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コンビニのサラダチキンは体に悪い?添加物は?毎日食べるのは危険?

本記事ではコンビニのサラダチキンが体に悪いと言われる理由などを紹介します。

サラダチキンについて

まずはじめに、サラダチキンについて紹介します。

鶏肉に味付けをして加熱したもの

サラダチキンとは、味付けをし加熱調理をした鶏肉のことをいいます。
胸肉を使って作られており、プレーンやスモーク、ハーブなど様々な味があります。

鶏肉の生産や加工を行っていた「株式会社アマタケ」が、パサパサしがちで売れ上げが伸びにくかった胸肉を食べやすく加工し販売した商品がサラダチキンでした。

当初はカフェチェーンのサンドウィッチの具材としてハーブ風味のサラダチキンなどを業務用に卸していましたが、2001年に「サラダチキン」という名でスーパーなどで販売されるようになると、調理をせずに食べられる手頃さや味のバリエーションの豊富さなどから多くの人々から支持を得るようになりました。

2013年にセブンイレブンが参入して以降、スーパーだけではなくコンビニでも手軽に購入することができるようになり、さらに人気が高くなっています。

サラダチキンの栄養成分・カロリー

サラダチキンは胸肉を使って作られているものが多く、胸肉に含まれている様々な栄養成分を摂取することができます。

胸肉(100gあたり)に含まれている成分は下記の通りです。

  • エネルギー…105kcal

  • 水分…74.6g

  • タンパク質…23.3g

  • 脂質…1.9g

  • 炭水化物…0.1g

  • ビタミンA…9μg

  • ビタミンB2…0.11mg

  • ナイアシン…12.0mg

  • ビタミンB6…0.64mg

  • ビタミンC…3mg

  • ビタミンD…0.1μg

  • 食物繊維…0g

製造方法や味付けによって、含まれている成分やカロリーは異なりますが、胸肉を使ったサラダチキンは、タンパク質が多く含まれている他、ビタミンB2などのビタミン類、さらに必須アミノ酸がバランスよく含まれているのが特徴です。

ダイエット食品としても人気

サラダチキンは低脂肪で高タンパク質な食品です。タンパク質は満腹感を与え、筋肉の修復や成長を促進するため、ダイエット中の方や筋トレをしている人にも人気があります。

また、低カロリーであるため、カロリー制限をしている人やエネルギー摂取量を抑えたい人にとっても適しているといえます。

コンビニのサラダチキンが体に悪いと言われる理由

コンビニのサラダチキン

近年コンビニでも手軽に購入できるサラダチキンですが、「コンビニのサラダチキンは体に悪い」と言われることがあります。その理由を紹介します。

本記事は情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。

加工肉

コンビニなどで販売されているサラダチキンは、加工肉が使われていることがあります。

加工肉とは、加工処理をした肉製品全般を指し、例えば、成形肉など合いびき肉なども加工肉に分類されます。

サラダチキンの場合は成型肉を使用していることがあり、脂肪分の多い部分が使用されていたり、塩漬けにして加工をしていることもあります。

そのため、脂質が多かったり塩分量が多い傾向があります。脂質や塩分の過剰摂取は、肥満の原因となるなど、健康に影響が出ることがあるので、食べ過ぎには注意が必要です。

添加物

コンビニなどで販売されているサラダチキンには、美味しさを保ったり保存性を高めるために添加物が使われていることが多いです。

コンビニのサラダチキンに使われていることが多い添加物は下記の通りです。

  • 加工でんぷん

  • リン酸塩

  • トレハロース

  • 香料

  • 酢酸Na

  • 乳化剤

  • グリシン

  • pH調整剤

食品添加物は、国によって安全性を確保されたもののみが使用を許可されています。

そのため、口にしても問題はありませんが、できるだけケミカルなものは口に入れたくないという方もいらっしゃいます。食品添加物については、使用料が多い順に記載することが義務となっているので、気になる方はチェックしてから購入するのが安心です。

出典:食品添加物(厚生労働省)

味付けは脂質や糖質が多いことも

コンビニで販売されているサラダチキンには様々な味があり、選ぶ楽しみもあります。

しかし、味付けによっては脂質や糖質が多いこともあるので、ダイエットで食べている方も注意が必要です。

例えば、セブンイレブンで販売されている「炭火香る サラダチキン」は、脂質2.2g、糖質量1.2gで、「糖質0gのサラダチキン(ハーブ)」は、脂質0.8g〜3.1g、糖質量0gです。

このように、同じコンビニの製品でも数値に差があるので、チェックするようにしましょう。

栄養が偏る

さらに、ダイエットでサラダチキンのみ食べている、食べたい方は注意が必要です。

サラダチキンのみを食べていると、栄養が偏ってしまいます。
胸肉を原料に作られているため、胸肉に含まれている栄養素は摂取することができますが、食物繊維などの胸肉に含まれていない成分は摂取することができません。

ダイエット中はバランスの取れた食事が重要ですので、サラダチキンを摂取する際には他の栄養素も考慮した食事プランを立てることが大切です。

海外産の鶏肉

コンビニのサラダチキンには、海外産の鶏肉を使っているものもあります。

海外産の鶏肉は肥育ホルモン剤が使われていることがあり、健康に悪影響を及ぼすのではないかと懸念されています。

肥育ホルモン剤は、鶏や牛の成長を促進させるために使われるもので、日本では使用が認められていません。しかし、アメリカやカナダ、オーストラリアといった様々な国では適正に使用されていれば人体に影響ないとされています。

出典:肥育ホルモンについて(農林水産省)

安心して食べられるサラダチキン

食品添加物や保存料を使用していない安心して食べられるサラダチキンを紹介します。

秋川牧園 サラダチキン


秋川牧園は、化学合成食品添加物や化学調味料などを使わない商品作りを行っています。

ヒヨコの時から抗菌剤や抗生物質を一切与えない無投薬飼育を行い、開放型鶏舎で育てられます。オリジナルの植物性飼料は動物性原料を使用せず、残留農薬は国の基準を大きく下回る0.001ppm以下という徹底ぶり。

フレーバーはプレーンのみ。ご自身の好きな味付けにアレンジが可能です。

uchipicサラダチキン

uchipicサラダチキンは、「内野家」が製造・販売しているサラダチキンです。

国内産の鶏肉を使用して作られており、添加物や保存料を使用していません。

さらに高温で密閉殺菌しているため上品保存で1年保存することができます。長持ちするので買い置きしておきたい方にもぴったりです。

40chicken

40chickenは、「FIGHT CLUB」が製造・販売しているサラダチキンです。

国内産の鶏胸肉を使用して作られたサラダチキンで、原材料は鶏胸肉と食塩といった非常にシンプルなものです。

添加物不使用なのでケミカルなものを口に入れたくない方に人気があります。40chickenも常温保温可能です。

コンビニのサラダチキンを健康的に食べるためのポイント

コンビニのサラダチキン

コンビニのサラダチキンは体に悪いといわれる理由はおわかりいただけたでしょうか。続いて、コンビニのサラダチキンを健康的に食べるポイントを紹介します。

塩分やカロリーをチェック

サラダチキンをより健康的に食べるためには、パッケージに記載されている栄養成分表を確認し、塩分やカロリーの量をしっかりとチェックすることが重要です。

塩分やカロリーが過剰であると、高血圧や肥満などの健康リスクが増加する可能性があります。

上述したように特に加工肉製品はしばしば塩分や脂肪が多く含まれているため、摂取量には注意が必要となります。1日に推奨される塩分やカロリーの摂取量を把握し、それに基づいて食事計画を立てることが大切です。

バランスの良い食事を摂る

ダイエット目的でサラダチキンのみを食べてしまう方がいらっしゃいますが、それでは栄養が偏ってしまいます。

特にサラダチキンには食物繊維が含まれていませんので、野菜も一緒に摂取することをおすすめします。

野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維といった健康的な身体を維持するために欠かせない栄養素が含まれています。特に緑黄色野菜や果物には抗酸化物質が多く含まれており、細胞の老化や疾病の予防に役立ちます。

毎日食べても大丈夫?

サラダチキンは、タンパク質が豊富に含まれているほか、カロリーが低めであるため毎日食べても問題ないでしょう。

ただし、朝昼晩と3食サラダチキンを食べるのは避けるべきです。商品によっては塩分を多く含みます。また、栄養も偏ってしまいます。

そのため、毎日食べる場合は1日1個に留め、栄養バランスが整った食生活を心がけることが大切です。

コンビニ別サラダチキンの特徴

続いて、コンビニ別のサラダチキンの特徴を紹介します。

セブンイレブン

セブンイレブンでは、「糖質0gのサラダチキン(プレーン)」や「糖質0gのサラダチキン(スモーク)」「糖質0gのほぐしサラダチキン」など9種類ほどのサラダチキンを販売しています。

セブンイレブンのサラダチキンの大きな特徴は、製造する際に加熱時間を短くしていることです。加熱時間が短くすることで、しっとりとした柔らかく食べやすいサラダチキンに仕上がっているのが特徴です。

値段は200円〜235円程度で、少量で食べやすいスティックタイプは180円程で購入することができます。

口コミ

ローソン

ローソンでは、「国産サラダチキン プレーン」や「国産サラダチキン レモン」「サラダチキン ハーブ」など23種類ほどあります。

コンビニの中でも味の種類が多いのが特徴で、国産の鶏肉を使ったものもあります。

値段は246円程です。

口コミ




ファミリーマート

ファミリーマートでは、「国産鶏のサラダチキン 淡路島の藻塩」や「国産鶏のサラダチキン タンドリーチキン」など11種類程あります。

ファミリーマートでは国産の鶏肉を使っているのが特徴です。さらに、味付けも様々で淡路島の藻塩の他、アルペンザルツ岩塩などこだわりの調味料が使われています。

値段は268円ほどで、少量のスティックタイプは158円ほどで購入することができます。

口コミ



コンビニのサラダチキンの選び方

コンビニ毎に様々な種類のサラダチキンが販売されているので、どのように選べばいいのかわからない方も多いでしょう。コンビニのサラダチキンを選ぶときのポイントは下記の通りです。

製法

サラダチキンには、胸肉にそのまま味付けをして加熱をしているものと、成型肉を使って使われているものがあります。

鶏胸肉をそのまま使用する製法で作られたサラダチキンは、手作りのような食感と味わいが楽しめます。また、さまざまな料理にアレンジすることも可能です。

一方、成型肉を使ったサラダチキンは、少量のスティックタイプが多いです。成型肉を使っていると脂質やカロリーが高くなる傾向があるのでダイエット中の方などは特に注意が必要です。

味付け

コンビニのサラダチキンには、様々な味があります。味付けによっては塩分量など含まれている成分やカロリーが異なります。

ダイエット中の方や塩分の過剰摂取を避けたい方は、味付けにもサラダチキンを選ぶときの重要なポイントとなります。

大きさ

大きさもコンビニによって様々ですが、主菜にするのにぴったりな大きめのサイズや、少量のスティックタイプなどがあります。

大きさによってもカロリーや塩分量が異なりますので、選ぶ際には栄養成分表を確認することが重要です。

無添加のサラダチキンはある?

無添加のサラダチキンの製造・販売をしているメーカーは存在します。しかし、コンビニをはじめスーパーなどでは無添加のサラダチキンを販売している店舗はないのが現状です。

無添加のサラダチキンを購入したい方は、Amazonや楽天などネット通販を利用するか、自宅で手作りするのがおすすめです。

サラダチキンの作り方

サラダチキンは自宅で作るのもおすすめです。胸肉を使って自宅でサラダチキンを作れば、無添加のサラダチキンを手軽に食べることができます。

材料

  • 胸肉(皮なし)…1枚

  • 塩…小さじ1

  • 砂糖…小さじ1

  • 酒…大さじ1

  • こしょう…少々

  • 鶏ガラスープの元…小さじ1

作り方

  1. 胸肉の表面をフォークで刺して穴をあける。
  2. 保存袋に胸肉と塩、砂糖、酒、こしょう、鶏ガラスープの元を入れて揉み込む。
  3. 保存袋ごと冷蔵庫に入れて一晩寝かせる。
  4. 鍋にお湯をわかして火と止める。
  5. 寝かせた胸肉をお湯の中にいれて蓋をし、50分〜60分おく。
  6. 食べやすい大きさにカットして完成。

サラダチキンの味付け、オリーブオイルやマジックソルトなどお好みの調味料を使うことができます。

サラダチキンを美味しく食べる方法

サラダチキンのアレンジレシピ、チキンサンドイッチ

最後にサラダチキンを美味しく食べる方法を紹介します。

サラダトッピング

サラダチキンは薄くスライスして、野菜の上に敷き詰めます。新鮮な野菜と一緒に食べることで、食べごたえ抜群のランチや夕食になります。

タンパク質だけではなく、食物繊維も摂取できるので栄養バランス◎

サンドイッチ

サラダチキンをパンにはさんで、サンドイッチにします。

サンドイッチにはレタスやトマト、マヨネーズ、マスタードなどのトッピングを加えて、おいしいランチを楽しむことができます。

ラップサンド

サラダチキンをトルティーヤやラップに包んで、ラップサンドにするのもおすすめです。

キュウリやアボカド、チーズなどの具材を追加すると食べごたえも抜群です。

パスタの具

サラダチキンを小さく切って、茹でたパスタに加えてパスタの具にすることもできます。

オイル系のパスタはもちろんのこと、トマトソースやクリームソースと組み合わせても栄養満点のパスタ料理を楽しむことができます。

おつまみ

サラダチキンをスティック状に切り、ディップソースと一緒におつまみとして食べるのもおすすめです。

マスタードやガーリックマヨネーズなどのディップと組み合わせると、おいしいおつまみになります。