本記事では宝焼酎ハイボールが体に悪いと言われる理由などを紹介します。
まずはじめに、宝焼酎ハイボールについて紹介します。
宝焼酎ハイボールとは、「宝酒造株式会社」が製造・販売している焼酎ハイボールの商品名です。
焼酎ハイボールは、焼酎(さとうきびやとうもろこし、米、麦、芋などを原料とした蒸留酒)を炭酸水で割ったお酒のことを指します。
昭和20年代後半頃に、東京都葛飾区などの下町で誕生したといわれており、スッキリとした味わいで様々な年齢層の方から愛され続けています。
元祖「焼酎ハイボール」の味をとことん追求したべージックな「ドライ」を始め、「レモン」「梅干し割り」など様々な味から選ぶことができるのも、人気の理由の一つです。
「焼酎」といっても様々な種類がありますよね。宝焼酎ハイボールに使われている焼酎は「焼酎甲類」です。
焼酎甲類は、酒粕・糖蜜を原料とする発酵液を原料に連続式蒸留器で何度も蒸留を繰り返してアルコール分を取り出したものです。
何度も蒸留を繰り返すことにより、より純度の高いアルコール分を取り出すことができるのが特徴で、スッキリとしたクリアな味わいが特徴です。
焼酎ハイボールと通常のハイボールの違いは、ベースとなるアルコールの種類です。
焼酎ハイボールは、上述したように焼酎をベースに炭酸水で割っています。
一方、ハイボールは、ウイスキーをベースに炭酸水で割っています。ウイスキーは大麦やコーンなどの穀物を原料として蒸留されるアルコールです。
そのため、味や風味なども異なります。ハイボールはウィスキーの味わいがするのが特徴です。
焼酎ハイボールと酎ハイは同じものを指します。「焼酎ハイボール」の略称が「酎ハイ」です。
しかし、現代では焼酎をベースにしたものだけでなく、ウォッカなどの無色透明な蒸留酒をベースに炭酸や果汁、お茶などで割ったお酒全般も「酎ハイ」と呼ばれます。
そのため、現在では「酎ハイ」の方が「焼酎ハイボール」よりも意味が広いです。
宝焼酎ハイボールには様々な味がありますが、最も定番の「ドライ」の原料やカロリーを紹介します。
宝焼酎ハイボール(ドライ)の100mlあたりのカロリーと成分は下記の通りです。
エネルギー…42kcal
タンパク質…0g
脂質…0g
炭水化物…0g
食塩相当…0g
純アルコール量(1本あたり)…20g
宝焼酎ハイボールは、糖質0、プリン体0、甘味料0のアルコール飲料としても注目を集めています。
糖質とは食物繊維から炭水化物を引いた値で、体内のエネルギーとして使われるもので、糖質量が多いものは血糖値の上昇が起こりやすくなり、体内にインスリンが大量に分泌され、中性脂肪として蓄えられてしまうため太りやすくなってしまいます。
プリン体とは、生物の細胞内で代謝される際に生じる有機化合物の一種です。主に核酸やアミノ酸の分解によって生じ、特にアデニンとグアニンが主なプリン体です。プリン体は、体内で尿酸に変換されます。尿酸は通常、腎臓を通じて体外に排泄されますが、過剰摂取してしまうと尿酸が過剰に生成され結晶化し、関節や組織に堆積し、痛風や尿路結石などの疾患を引き起こすことがあります。
お酒には糖質やプリン体、甘味料多く含まれている事が多く、問題視されることがありますが、宝焼酎ハイボールは糖質0、プリン体0、甘味料0で健康を気にされている方からも人気があります。
続いて、宝焼酎ハイボールは体に悪いと言われている理由、または、宝焼酎ハイボールは体に悪いと言っている人の理屈を紹介していきます。
本記事は情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。
宝焼酎ハイボール(ドライ)の原料は、下記の通りです。
焼酎
糖類
酸味料
香料
カラメル色素
糖類や酸味料は味のバランスや甘さを調整し、香料は風味、カラメル色素は色合いを調整していると考えられます。
酸味料とカラメル色素は食品添加物に該当します。
食品添加物は、国によって安全性を確保されたもののみ使用をできることになっています。そのため、口にしても問題ないとさていますが、できるだけケミカルなものは口に入れたくないという方も多いです。
出典:食品添加物(厚生労働省)
食品表示基準では、100mlあたり糖質0.5g未満である場合「糖質0g」と表示して良いことになっています。そのため、必ずしも糖質0gであるとは限りません。
プリン体においても、100mlあたりプリン体0.5g未満を「プリン体0」を表示して良いことになっているため同様のことがいえます。
甘味料においては「食品添加物としての甘味料は使用していません」とのことなので、添加物ではない甘味料は使用されています。
また、下記の味については糖質0ではないので注意しましょう。
ラムネ割り
ブドウ割り
ジンジャー
大衆酒場のうめ割り
大衆酒場の赤しそ割り
立石 宇ち多゛のうめ割り風
岩下の新生姜割り
宝焼酎ハイボールが体に悪いと言われる理由の一つは、アルコール度数が比較的高めであることです。
宝焼酎ハイボールのアルコール度数は、種類によっても異なりますがだいたい7%が多いです。
宝焼酎ハイボール以外のアルコール飲料のアルコール度数は下記の通りです。
ビール…5%
発泡酒…5%
日本酒…15%前後
ワイン…12%
ウイスキー…37%
日本酒やワイン、ウイスキーなどと比較するとそれほど高くないように思えますが、アルコール度数7%というと、分解時間の目安は5時間となります。飲みすぎてしまうと腎臓などに負担をかけてしまいやすいといえます。
お酒=太るという認識から、宝焼酎ハイボールも太りやすいと考える方も多いようです。
上述したように、宝焼酎ハイボールの100mlあたりのカロリーは42kcalで糖質量は0gです。
その他のアルコール飲料とカロリー・糖質量と比較しましょう。
ビール…39kcal、糖質量3.1g
発泡酒…44kcal、糖質量3.6g
日本酒…107kcal、糖質量2.5g
ワイン(赤)…73kcal、糖質量1.5g
ウイスキー(シングル)…67kcal、糖質量0g
宝焼酎ハイボールはカロリーは比較的低めで、糖質量も少なめなのでダイエット中の方に選ばれることも多いです。
しかし、過剰摂取はやはり肥満の原因となるため、適量を守ることが大切です。
宝焼酎ハイボールは、すっきりとした味わいで飲みやすいのが特徴です。さらに、レモンや梅干し割りなど様々あり、自分好みの飲みやすい味を選ぶことが可能です。
その飲みやすさが、過剰摂取を招く可能性があります。
上述したようにアルコール度数が高めであるため、適切な量を超えて摂取すると、健康リスクが高まることがあります。
宝焼酎ハイボールに限らず、お酒を飲みすぎには様々なリスクが伴います。どのようなリスクがあるのか紹介します。
悪酔いとは、アルコールを摂取した際に体調不良や不快感を感じる状態を指します。一般的には、適量を超えたアルコールの摂取や、個々の体質や健康状態によって引き起こされます。
悪酔いの症状には、以下のようなものがあります。
吐き気や嘔吐
頭痛
めまいやふらつき
倦怠感や疲労感
不安やイライラ
記憶障害
過剰なアルコール摂取により、胃の刺激や消化器系の異常を引き起こし、吐き気や嘔吐が現れることがあります。また、アルコールが脳血管を拡張することで頭痛が起こることも。
さらに、アルコールが平衡感覚を妨げることがあり、めまいやふらつきを感じ転んで怪我をしてしまう人も多いです。
ストレス発散の目的でお酒を飲まれる方も多いですが、アルコールの代謝によって倦怠感が出てしまったり、アルコールが神経系に影響を与えることで不安やイライラ感が増大してしまうこともあります。
個人差や摂取量、体質などによって異なりますが、適切なアルコール摂取量を守ることが大切です。
アルコール中毒は、体内に取り込まれたアルコールの量が体が処理できる量を超えた場合に発生します。
急性アルコール中毒の主な症状は、下記の通りです。
意識障害
嘔吐
めまい
呼吸抑制
低血糖
最悪の場合、呼吸停止や昏睡状態に至り、命に関わる危険があります。症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
出典:e‐ヘルスネット(厚生労働書)
アルコールは肝臓で代謝されるため、過剰なアルコール摂取は肝臓に負担をかけます。
アルコールを分解によってダメージを受けてしまうと、炎症や脂肪肝、肝硬変などの肝臓疾患のリスクが高まります。
長期間にわたる過度のアルコール摂取は、肝機能障害などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
過度なアルコール摂取を日常的に行い続けることで、アルコール依存症に繋がります。
アルコール依存症は、アルコールに対する強迫的な欲求や無制御な摂取、アルコールに関連する行動の変化、アルコールの使用による身体的な依存症状の発現などが特徴的な疾患です。
アルコール依存症になってしまうと、抑制できないほどの強い衝動にかられ、常にアルコールを欲している状態になってしまいます。身体的な健康問題や心理的苦痛、社会的問題を引き起こす重篤な疾患です。適切な治療や支援が必要となり、私生活にも支障をきたすので注意が必要です。
出典:e‐ヘルスネット(厚生労働省)
宝焼酎ハイボールを飲むときのポイント、悪酔いしないコツを紹介します。
宝焼酎ハイボールのアルコール度数は一般的に比較的高めです。
飲む際には、アルコールの摂取量に注意し、自身の体調やアルコールに対する耐性を考慮して飲みましょう。
上述したようにアルコール度数5%のものもあるので、アルコールに耐性のない方や負担をかけたくない場合は7%よりも5%がおすすめです。
1日に飲む宝焼酎ハイボールの量は、1日2本程度に留めることが推奨されます。
摂取量を制限することで、健康への影響を最小限に抑えることができます。
また、飲酒の際には水分を適度に摂取し、アルコールの代謝を促進することも重要です。
休肝日とは、アルコールを摂取しない日を意味し、肝臓に休息を与えアルコールの影響から体を守るためのものです。
休肝日を設けることで、アルコール依存症や健康へのリスクを減少させることができます。
アルコールを摂取したら48時間以上の休肝日を設けるのが良いとされています。休肝日を設けてアルコールをすべて代謝させて、肝臓の疲れをとるようにしましょう。
宝焼酎ハイボールに限らず、お酒を飲むと二日酔いになるのが嫌だという方も多いでしょう。そこで、二日酔いになりにくいお酒の飲み方を紹介します。
アルコールの摂取の適量は人によって大きく異なります。どれだけ飲んでも2日酔いにならない人もいれば、たった1杯でも体調を崩してしまう人もいます。
自分の適量を知り、それを超えないように心がけることが大切です。
アルコールは利尿作用があり、体内の水分を失いやすくなります。飲酒中や飲酒後に水分をこまめに摂取することで、脱水症状を予防し、二日酔いの症状を軽減することができます。
アルコールと同量の水や非アルコール飲料を交互に摂ると効果的です。
空きっ腹でお酒を飲むと悪酔いするとよくいいますよね。
アルコールを飲む際には、十分な食事を摂ることが重要です。特に脂質やタンパク質を含む食事を摂ると、胃の中でアルコールの吸収が遅くなります。
また、飲酒前後に食事を摂ることで、胃の中にアルコールが溶ける時間が増え、血中アルコール濃度が上がりにくくなります。
アルコールをゆっくりと飲むことで、体がアルコールを効率的に代謝することができます。
急いで大量のアルコールを摂取すると、体に負担がかかり、二日酔いのリスクが高まります。
飲酒中に水や非アルコール飲料を交えながら、ゆっくりと楽しむようにしましょう。
最後に宝焼酎ハイボールの人気の味を紹介します。
宝焼酎ハイボールの中で最も定番「ドライ」は人気も高いです。
ドライは「元祖焼酎ハイボール」を確実に再現しており、辛口の飲みごたえある味わいです。
すっきりとしているので、お食事との相性も抜群です。
宝焼酎ハイボール「ドライ」と肩を並べて人気があるのは「レモン」です。
ドライの辛口のスッキリとした味わいにレモンの爽やかさがプラスされています。
ほのかに感じるレモン風味でお酒が苦手な方でも飲みやすいと評判です。
宝焼酎ハイボール「立石 宇ち多゛のうめ割り風」は、東京都葛飾区にある大衆居酒屋「宇ち多゛」が監修した梅割りです。
本格的な大衆居酒屋の梅割りの味を楽しむことができます。お家で居酒屋気分を味わいたい人にぴったりです。
宝焼酎ハイボール「シークヮーサー」は、焼酎ハイボールにシークヮーサーの果汁とレモン果汁をブレンドしています。
シークヮーサーとレモンのほどよい酸味が感じられ、さっぱりと爽やかに飲むことができます。
宝焼酎ハイボール「ライム」は、焼酎ハイボールライム果汁をプラスしています。
爽やかな柑橘系のフレーバーが好みの方におすすめです。甘すぎずすっきりとした辛口になっているので、食事と一緒に楽しみたい方にも◎
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