「チョコレート効果」とは、明治が製造・販売を行っているチョコレートです。体に良いとされる一方で「買ってはいけない」という声を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。本記事では「チョコレート効果は買ってはいけない」と言われる理由を解説します。
まずはじめに、「チョコレート効果」について紹介します。
「チョコレート効果」とは、株式会社明治が製造・販売しているチョコレートの商品名です。
チョコレートの原料であるカカオに含まれている「カカオポリフェノール」に注目して開発された商品で、「健康を考えるチョコ」として販売を開始しました。
1998年に発売を開始して以降、ロングセラー商品となっています。
チョコレート効果には、カカオの含有量によって大別して「チョコレート効果72%」「チョコレート効果86%」「チョコレート効果95%」の3種類あります。
出典:チョコレート効果(株式会社明治)
「チョコレート効果」の原料や含まれている成分は、下記の通りです。
カカオマス(国内製造、外国製造)
砂糖
ココアパウダー
ココアバター
還元水あめ/乳化剤、光沢剤、香料、(一部に乳成分・大豆を含む)
エネルギー…28kcal
たんぱく質…0.5g
脂質…2.0g
炭水化物…2.2g
糖質…1.6g
食物繊維…0.6g
食塩相当量0…g
「チョコレート効果」は、スーパーやコンビニ、薬局など様々な店舗で購入することができます。
値段は店舗によっても異なりますが、1箱平均380円です。
Amazonや楽天といったネット通販でも購入可能で、ネット通販ではまとめ売りされていることも多くあります。
「チョコレート効果」の最大の特徴は、カカオポリフェノールが手軽に摂取できる点です。
ポリフェノールとは、植物が持つ苦味や渋みとなる化合物の総称で、構造の違いによって様々な種類があります。チョコレートには、原料であるカカオに含まれているカカオポリフェノールが豊富に含まれています。
さらにチョコレート効果には、カカオ由来の「カカオプロテイン」が含まれています。
そこで、カカオポリフェノールとカカオプロテインに期待できる効果を紹介します。
まず「チョコレート効果」に多く含まれているカカオポリフェノールには、血管を広げる作用があります。血圧は血管が狭まることで上昇していくので、カカオポリフェノールを摂取することで血圧の上昇を抑える効果が期待できます。
カカオポリフェノールには、活性酸素を抑制する働きがあることでも知られています。
活性酸素の抑制を抑えることで、コレステロールが酸化してしまうのを防ぐことができるため、動脈硬化を予防できるといわれています。
また、活性酸素は肌の老化にも繋がります。カカオポリフェノールによって活性酸素が抑制されることで、肌トラブルを防ぐ効果も期待できます。
さらに、カカオポリフェノールに抗アレルギー効果があることが様々な実験によって明らかにされており、ハウスダストや花粉症の症状を抑えたり予防する効果が期待されています。
カカオポリフェノールには、脳の栄養といわれている「BDNF」に働きかける効果があるともいわれています。
脳は加齢とともにこの「BDNF」が減少していき、記憶力がなくなってしまったり認知機能が低下してしまいますが、カカオポリフェノールを摂取することで、脳の栄養となり脳を活性化させる効果が期待できます。
「チョコレート効果」に含まれているカカオプロテインには、腸内環境を整える働きがあり、便通改善の効果が期待されています。
様々な効果が期待できるとされている「チョコレート効果」ですが、なぜ「買ってはいけない」といわれることがあるのでしょうか。解説します。
本記事は情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。
「チョコレート効果」などのカカオが70%以上含まれている「高カカオチョコレート(ハイカカオチョコレート)」には、ニッケルやカドミウムといった重金属が一般的なチョコレートよりも多く含まれていることがわかっています。
カドミウムやニッケルがチョコレートに含まれる理由は、原料であるカカオが育つ土壌環境にあります。高カカオチョコレートの場合、カカオの含有量が高いため、一般的なカカオ70%以下のチョコレートと比較してニッケルやカドミウムを多く含む傾向があるのです。
カドミニウムやニッケルなどの重金属は過剰に摂取したり、長期間にわたる摂取を行った場合、健康に有害であるとされているため、「チョコレート効果」は体に悪いと心配される方が多いのです。
すべての高カカオチョコレートが健康に有害というわけではありませんが、摂取量には注意が必要です。
出典:
「チョコレート効果」のカロリーや脂質が気になるという方も多いです。
上記で紹介したように、チョコレート効果1枚分のカロリーは28kcal、脂質は2gです。明治ミルクチョコレート(BOX)の1枚あたりのカロリーは26kcal、脂質は1.71gなので、カロリーや脂質は若干高めです。100g単位になるとその差はもっと大きくなります。
「チョコレート効果」のような高チョコレートは、脂質が多く含まれている分通常のチョコレートと比較してカロリーや脂質が高くなる傾向にあるのです。
チョコレートの脂質になるのはカカオバターと呼ばれる良質な油脂で、体に吸収されにくいといわれていますが、やはり過剰摂取には注意したいですね。
「チョコレート効果」のような高カカオチョコレートには、通常のチョコレートよりもテオブロミンとカフェインが多く含まれていることがわかっています。
テオブラミンやカフェインはコーヒーなどにも含まれている成分で、利尿作用や興奮作用があります。
高カカオチョコレートの場合は、カカオを多く含んでいる分、デオブラミンやカフェインも多くなるため、人によっては中枢神経系の刺激によるめまいや心拍数の増加といった症状が見られることがあります。
やはり過剰摂取は避けるべきですし、小さなお子様や高齢の方が食べる場合には注意しましょう。
出典:カフェインの過剰摂取について(農林水産省)
「チョコレート効果」を買ってはいけないといわれてしまう理由はおわかりいただけたかと思います。続いて、「チョコレート効果」を食べるときのポイントを紹介します。
「チョコレート効果」は、カカオポリフェノールが含まれており、人体に良い影響を与えてくれることがわかっていますが、やはり食べすぎないように注意することが大切です。
量をきちんと調節することで、ニッケルやカドミウム、テオブロミン、カフェインの過剰摂取を防ぐことができます。
目安としては、1日に3~5枚です。カカオポリフェノールは過剰に摂取しすぎても排出されてしまうといわれているので、効果を最大限にするためにも、、食べすぎないようにしましょう。
服薬している薬がある方は、「チョコレート効果」を食べる前に医師に相談することをおすすめします。
「チョコレート効果」などの高カカオチョコレートには、上述したようにデオブロミンやカフェインが多く含まれており、カカオポリフェノールには血管を広める作用があります。
気管支拡張作用の効果がある薬を飲んでいる場合は、摂取量をより制限する必要がある場合があるので、医師に確認しましょう。
「チョコレート効果」などの高カカオアレルギーは、アレルギー反応が出やすいです。
特に、ニッケルやカドミウムなどの重金属が含まれているため、金属アレルギーをお持ちの方はアレルギー症状が出てしまう可能性があります。
金属アレルギーをお持ちの方は、一気に食べてしまうと危険なので、少量ずつ様子を見ながら食べるようにしましょう。万が一アレルギー反応が出てしまった場合は、病院を受診してください。
「チョコレート効果」を毎日食べ続けるとどうなるのか、気になる方も多いかと思います。食べ続けた結果どうなるかは個人差があり、一概にはいえません。
SNSや個人ブログなどでは、ダイエットに成功したという方や集中力が上がったといった体験談を書いている方が見受けられます。反対に毎日食べ続けたからといって健康に悪い影響があったといった意見は見受けられませんでした。
適量を守り、正しく食べましょう。
「チョコレート効果」には、カカオの含有量72%と86%、95%がありますが、どれを選ぶのが良いのでしょうか。
「チョコレート効果」の中で最もカカオの含有量が少ない72%は、食べやすいと評判です。苦いチョコレートは食べにくいという方は、苦みが少ない72%がおすすめです。
また、3種類の中で脂質量が最も少なくカロリーも低いです。ダイエット中でカロリーや脂質量が気になる方にもぴったりでしょう。
「チョコレート効果」の中間に位置しているのが86%です。
72%はほろ苦さはあるものの、食べやすいためついつい食べすぎてしまうという方も多いです。はじめは苦いと感じても、慣れてきてしまうこともあります。
そのため、ステップアップして食べ過ぎを防止したい方には86%がおすすめです。
「チョコレート効果」の中で最もカカオの含有量が多い95%は、3種類の中で最も糖質量が少ないです。
一般的なチョコレートの糖質量は1枚あたり2.6g程ですが、「チョコレート効果95%」1枚あたりの糖質量は0.6gです。圧倒的に糖質量が少ないのがおわかりいただけると思います。
ダイエット中の方はもちろんのこと、血糖値の上昇を抑えたい方にもおすすめです。ただし、カカオの含有量が多いので、最も苦く食べにくいといわれています。
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