わたパチは、1988年から販売されていたパチパチとした刺激を楽しめる人気のお菓子でしたが、生産中止になりました。本記事では、わたパチが生産中止になった理由や類似品などを紹介します。
まずはじめに、わたパチについて紹介します。
「わたパチ」とは、明治製菓が1988年から製造・販売していた子供向けのお菓子の名前です。
商品名の通り、綿菓子にパチパチと弾けるキャンディーがついたお菓子です。口の中でキャンデーが弾けるパチパチとした音が聞こえるため、「わたパチ」という製品名になったといわれています。
わたパチは、口の中で弾ける刺激的な感覚が珍しいと瞬く間に注目を集め、人気が出ました。
わたパチには、グレープ味やコーラ味、メロンソーダ味、ヨーグルト味、パイン味など様々なフレーバーがあり、当時50円程で販売されていました。
わたパチの大きな特徴は、口に入れたときのパチパチとした刺激的な感覚です。なぜパチパチするのだろうと疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
わたパチを口に入れるとパチパチするのは、綿菓子についているキャンディーです。このキャンディーは炭酸ガスが含まれていて、口の中でキャンディーが溶けたときに炭酸ガスの気泡が弾けてパチパチとした刺激を感じさせます。
わたパチに使われているキャンディーに含まれている炭酸ガスは、特に高圧で冷えたものを使用しているのが特徴で、人によっては「痛い」と感じるほど強い刺激を与える商品に仕上がっています。
1988年以降、子どもたちを中心に人気を集めていたわたパチですが、2016年に生産を終了しています。
人気があった商品なので、突然の生産終了に「子どもの頃から慣れ親しんだ味がもう味わえなくなってしまった」と悲しみの声が広がりました。
わたパチが生産終了した理由は何なのでしょうか。
実は、わたパチが生産中止した理由は明らかになっていません。
製品の生産を中止する場合、理由を公表するメーカーも多くありますが、明治製菓の場合はどの製品においても生産終了する理由を公表していません。
そのため、様々な憶測が流れてしまっているのが現状です。
わたパチは死亡事故が起こったのが原因で生産終了したのではないかといわれることがありますが、明治製菓では事故など消費者に知らせなければ行けない事由が原因である場合のみ公表していますので、何か重大な問題が起こったわけではないでしょう。
わたパチによる死亡事故が起こったのではないかと噂される原因としては、当時販売されていた類似商品「ドンパッチ」の過剰摂取により死亡者が出たと噂が広まっていた為です。
ドンパッチは味の元ゼネラルフーズ(AGF)が1979年から販売していたキャンディーです。わたパチに使われているキャンディーと同様に炭酸ガスが含まれていて口の中で弾ける仕組みでした。元はアメリカで販売されていた「ポップロックス」という商品で、味の素ゼネラルフーズがライセンス契約して販売されるようになったのが「ドンパッチ」です。
ドンパッチ(ポップロックス)は、あまりの刺激の強さに「口の中で爆発して火傷をした」「胃の中で爆発して死亡した人がいる」といった噂が流れるようになりました。しかし、アメリカと日本どちらも死亡事故が起こった事例は確認されていません。
この噂話が、類似品のわたパチにも当てはまるとし「死亡事故が起こったため生産終了した」といった憶測が飛び交うようになったと考えられます。
世の中には数え切れない程の製品があり、新発売されるものもあれば製造・販売を中止されるものもあります。わたパチが生産終了した理由は明らかになっていませんが、参考までにお菓子が生産中止になる主な理由を紹介します。
お菓子が生産終了になる主な原因として挙げられるのは、まず売上不振です。
発売当初から人気があるロングセラー商品であっても、年月が経てば経つほど売り上げが落ちていってしまいやすいです。実際にいつもある定番の商品よりも、新商品を手に取ってしまうことも多いですよね。
売上不振になってしまうと生産しても利益が出ないことになってしまうので、やむを得ず生産を終了することがあります。
製造コストの上昇も生産終了になる原因の一つです。
一般的に、商品の生産には材料費やエネルギーコストが大きなウェイトを占めます。これらのコストが上昇すると、企業はそれに対応するために価格を上げざるを得なくなります。
しかし、製品の価格が上がると、消費者の購買意欲が低下し、売上が減少する可能性があります。このため、企業は値上げを抑制しようとしますが、そうすると収益を維持することが難しくなります。
利益がでなくなってしまうと、結果的に生産終了の選択肢が検討されることがあります。このような経済的な課題は、企業にとって非常に厳しい問題となります。
原材料の供給中止は、製品の生産に直接影響を与える可能性がある重大な問題です。
代替品で対応できる場合、原料を一部変更して生産を続けることもあります。しかし、代替品がない場合は生産を中止するしかないでしょう。
原材料の供給中止は、様々な要因によって引き起こされる可能性があります。例えば、天候や自然災害、政治的な不安定さ、経済的な変動、あるいは原材料の生産地での問題などが挙げられます。
まれに健康被害が出たといった問題などが原因で生産を中止することもあります。
これは、製品が健康に有害であることが判明した場合、企業が責任を果たし、消費者の安全を保護するための措置です。健康被害が発覚する原因としては、製品に含まれる有害な成分や不適切な加工方法、品質管理の不備などが考えられます。
問題が発覚したことによって生産終了する場合は、多くの場合は問題が起こった時点で消費者に情報を伝えます。被害を防ぐために迅速かつ適切な対応をとる必要があるためです。これには、消費者に対して製品のリコールや注意喚起を行い、健康被害を受けた可能性がある人々に対して医療支援を提供することも含まれています。
そのため、特に生産終了の理由が好評されていない場合は、健康被害などの問題が原因ではないと思っていて良いでしょう。
生産を終了してしまったわたパチですが、今でも購入できる場所はあるのでしょうか。
残念ながら、現在わたパチを販売しているスーパーやコンビニはありません。
生産を終了してからも在庫がある店舗であれば、しばらく販売されていました。しかし、生産終了したのは2016年ですので、在庫がある店舗はなくなってしまっているでしょう。
商品によってはスーパーやコンビニで販売されていなくても、Amazonなどのネット通販であれば購入できることがあります。
しかし、わたパチはAmazonや楽天などのネット通販でも現在は販売されていません。
検索をすれば商品ページは出てきますが、どのネット通販サイトも「在庫切れ」となっています。
わたパチが再び生産・販売を開始することはないのでしょうか。
わたパチは今でも多くの方から再販が望まれているお菓子の一つなので、生産・販売を再開する可能性は0ではないでしょう。
一度生産を終了しても再開することは、あります。例えば、森永製菓が生産・販売していた「BAKE(ベイク)」というチョコレート菓子は、売上不振により生産中止されていましたが、改良を重ね再び販売されています。
わたパチの生産を再開するかどうかについては、明治製菓は特に何も発表していないので不明ですが、多くの再販を願う声が届くことを願い、生産再開してくれることを願いましょう。
残念ながらわたパチはもうどこにも販売していないので、わたパチの代わりになるお菓子を紹介します。
パチパチパニックは、アトリオン製菓株式会社が製造・販売しているお菓子です。
口の中に入れるとパチパチ弾けるキャンディーで、わたパチのキャンディーの部分といえます。そのため、わたパチのパチパチとした刺激を味わいたいという方にぴったりです。
パチパチパニックにはコーラ味やソーダ味、クレープ味があり、アイスなどのにトッピングして食べるのもおすすめです。
スーパーやコンビニをはじめ、100円均一などでも販売されているため、手軽に購入できるのも嬉しい点です。
株式会社チロルチョコが製造・販売しているチロルチョコのクリームソーダ味は、クリームソーダの味を再現したチョコレートです。
口の中に入れるとクリームソーダを飲んだときのような口の中でパチパチする感覚を楽しむことができます。
チロルチョコクリームソーダは2020年から販売されています。チロルチョコには様々なフレーバーがあり、定番のフレーバー以外は置いていない店舗も多いです。そのため、Amazonなどのネット通販を利用するのがおすすめです。
株式会社メリーチョコレートカムパニーが製造・販売している「はじけるキャンディーチョコレート」は、パチっとはじけるキャンディーが入ったチョコレートです。
クリームソーダをはじめ、コーラフロートやいちごソーダ、コーラといった喫茶店で味わえるドリンクのフレーバーがラインナップしています。パッケージの可愛さも話題になっています。
31アイスクリームのフレーバーの一つである「ポッピングシャワー」は、ミントとチョコ風味のアイスクリームにポップロックキャンディーを散りばめています。
口の中でパチパチとはじける感覚はわたパチを非常によく似ています。お子様から大人まで人気のあるフレーバーです。
わたパチの類似品では物足りない方もいらっしゃるでしょう。実はわたパチは自宅で作ることができます。わたパチを作る方法を紹介します。
わたパチを作る材料は下記の通りです。
パチパチパニック
綿菓子
作り方は、綿菓子を割り、間にパチパチパニックを挟むだけです。綿菓子を割るときは、手ではなくお箸を使うのがポイントです。手で割ってしまうと体温で綿菓子が溶けてしまい、しぼんでしまいます。
パチパチパニックには様々なフレーバーがあるので、お好みで選んで大丈夫ですが、グレープ味を使うのが最もわたパチと近い味わいになります。
最後に、わたパチ以外の生産終了しているお菓子を紹介します。いつでもあったロングセラー商品が多いので、「生産終了していたことに気がつかなかった」という方も多いです。
生産終了してしまったお菓子は下記の通りです。
カール
チェルシー
森永チョコフレーク
サクマ式ドロップス
もぎもぎフルーツグミ
超ひもQ
ポルテ
らあめんババア
グミチョコ
カールは、正確には地域限定となりました。食べられなくなってしまったわけではありませんが、関東を中心に販売されなくなってしまった地域が多いので悲しむ声が多いです。
生産終了する商品がある一方で、新商品も販売され、類似品も多くあります。どうしても食べたくなってしまった場合は類似品を探してみるのが良いでしょう。
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