本記事ではミスタードーナッツで販売されているドーナッツの賞味期限について解説します。常温保存で翌日、3日後、4日後、1週間後に食べても大丈夫か紹介していきます。
まずはじめに、ミスドについて紹介します。
ミスドとは、1970年にアメリカで誕生したドーナツを販売するチェーン店「ミスタードーナッツ」の略称です。「ミスド」自体はお店の略称ですが、ミスドで販売されているドーナッツを指して「ミスドが食べたい」などといわれることも多いです。
日本では、清掃に使われるモップなどのレンタル事業でフランチャイズ展開をしている「株式会社ダスキン」がミスタードーナッツを運営しています。
フランチャイズで展開の勉強のために創業者の鈴木清一氏が渡米した際に食べたミスタードーナッツの美味しさに感動し、当時のダスキンの資本金の約2倍もの契約金を支払い、日本でフランチャイズ展開することに成功しました。
ミスタードーナッツが日本にオープンするまたたく間に人気店となり、現在1000店舗以上増やしています。
ミスドといえばもちろんドーナツですが、ドーナツ以外の製品も充実しています。
例えばエビグラタンパイなどのパイ系や、店舗によってはしっとり系マフィン、ホットドック、ピザなどの取り扱いがあります。
また、汁そばや担々麺といった麺類などもあります。
ミスドの賞味期限について紹介する前に、そもそも賞味期限とは何なのか解説します。
食品には「消費期限」と「賞味期限」のどちらかが記載されており、違いは下記の通りです。
消費期限は、定められた方法で保存した場合において、腐敗などの品質の劣化に伴い安全性を欠くおそれがないと認められる期限を示す年月日です。開封前の状態で保存すれば、食品衛生上の問題が生じないと認められるもので、急速に品質が劣化しやすい食品に表示されます。そのため、消費期限を過ぎた食品は食べるべきではありません。
賞味期限は、定められた方法で保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日です。賞味期限を超えた場合でも品質が保持されることがあります。比較的品質が劣化しにくい食品に表示され、賞味期限を過ぎた食品は必ずしもすぐ食べられなくなるわけではなく、消費者自身で判断する必要があります。
出典:食品の期限表示について(農林水産省・厚生労働省)
食品の多くは、賞味期限や消費期限が表示されていますが、表示義務がない食材もあります。例えば、なすやきゅうり、りんごといった生鮮食品や、アイスクリームなどです。
基本的に長期保存しても品質の変化が急激に起こりにくい食品においては、賞味期限や消費期限の表示を省くことができます。ただし、劣化がおこらないわけではないので、正しく保存することと、腐敗していないかしっかりとチェックしてから食べることが大切です。
それでは、ミスタードーナッツで販売されているドーナッツの賞味期限について解説していきます。
ミスタードーナッツの賞味期限は、公式で「賞味期限は当日中」としています。
ミスタードーナッツでは基本的には店舗でドーナツを揚げて販売しています。加熱調理をしている為長持ちするのでは?と思う方も多いかと思いますが、油は空気中の酸素に触れると酸化してしまい、味や風味が落ちてしまいます。
そのため、基本的には購入をした当日に食べきることを推奨しています。
ミスタードーナッツで販売されているドーナッツの賞味期限は、どこに書いてあるのかわからないという方が多いでしょう。実は、ミスタードーナッツで販売されているドーナツには、賞味期限の記載はありません。
つまり、公式には決まりがないことになります。
長く保存することを前提に作られている製品とは異なり、基本的には当日中に食べきることを推奨しているため明確な賞味期限の明記をしていないのです。
ミスタードーナッツには様々なドーナツの種類がありますが、種類によって異なるのでしょうか。ドーナツの種類別の賞味期限を紹介します。
ミスタードナッツでも人気が高いクリーム系のドーナッツは、常温で8時間を目安に食べきることが推奨されています。ドーナツに限らずクリームは傷みやすいので、早めに食べきるのがベストです。
定番のクリーム系のドーナッツには、
エンゼルクリーム
エンゼルフレンチ
カスタードクリーム
フレンチクルーラー
などがあります。
クリーム系よりも若干長くもつのが、オールドファッションやパイなどで、常温で10時間を目安に食べきることが推奨されています。
オールドファッション系やパイ系には、
オールドファッション
チョコファッション
チョコレート
ホットスイーツパイ
エビグラタンパイ
などがあります。
ミスタードーナッツの商品は翌日以降は食べられなくなってしまうのでしょうか。解説します。
上述したように、賞味期限は1日としているミスタードナッツの商品ですが、1日を過ぎてしまったら食べられないのか気になりますよね。
基本的には、1日程度であれば問題なく食べられることが多いです。
しかし、当日中に食べきることが推奨されているので、腐敗している様子が見られないかしっかりとチェックをし、自己責任で判断しましょう。腐敗しているドーナッツの特徴については後述しますので、そちらを参考にしてください。
当日を過ぎたドーナッツは、固くなってしまったり、パサパサとした食感になってしまうことが多いです。これは、段々と水分が飛び乾燥していってしまうためであると考えられます。
特にもちっとした食感が特徴のポン・デ・リングなどは、1日を過ぎるとしなっとしてしまい食感が損なわれてしまうことが多いです。
ミスタードーナッツに限らず、賞味期限は「美味しく食べられる期間」でもあります。正しく保存できていれば期限を過ぎてもすぐに腐敗してしまうわけではなく、食べられる場合も多いです。
しかし、やはり風味や食感が損なわれてしまいます。安全に美味しく食べるためには、ミスタードーナッツが推奨しているように当日中に食べきるのがベストといえます。
当日に食べ切れなかったドーナツは、ラップをしてレンジで10秒〜20秒ほど温めてから食べると、食感が戻り美味しく食べることができます。ドーナツの種類によってはオーブンで焼くのもおすすめです。
クリームやチョコレートを使った場合は、温めると溶けてしまうので、冷蔵庫や冷凍庫に入れて冷やしてから食べるのが良いでしょう。特にエンゼルクリームは冷蔵庫や冷凍庫に入れて冷やして食べる方法が公式でもおすすめされています。ひんやりとしたアイスのようなクリームの舌触りと食感を楽しむことができます。
腐敗したドーナツの特徴は下記の通りです。下記のような特徴が見られる場合は破棄しましょう。
ドーナツの表面にふわふわとした白いほこりのようなものがついている場合は白カビ、黒い斑点がある場合は黒カビが生えている状態です。
カビはカビ毒を発生させ、下痢や嘔吐といった中毒症状が起こる可能性があります。カビの胞子は目に見えないほど小さいので、カビが生えている部分を取り除いても、安全に食べられる保証はありません。
加熱をすれば安全に食べられるということもありません。カビの種類によっては加熱をしても死滅しない場合があります。また、一旦カビが繁殖すると菌が死滅してもカビ毒を発生させることがあり、中毒症状を引き起こす可能性もあります。カビ毒は加熱で除去することはできませんので、破棄しましょう。
出典:かびとかび毒についての基礎的な情報(農林水産省)
ドーナッツにぬめりが出ていたり、割ったときに糸を引くようであれば、腐敗しています。
ぬめりが出ていたり、糸を引くのは細菌が繁殖している状態です。そのまま食べてしまうと食中毒の原因になってしまうので、注意しましょう。
見た目は変化がなくても、割ってみたら糸を引いたということもあるので、見た目だけでは判断せず、割ってみた方が安心です。
購入したときとは異なる、油っぽい臭いがする場合も腐敗している可能性が高いです。
上述したように、ドーナツなどの揚げ物は、空気中の酸素に触れると酸化していきます。酸化が進むと胸やけするような油臭さが出てきます。
あまりにもきつい油の臭いがする場合は、腐敗していると判断するのが無難です。
一口食べてみて、酸味がある場合も腐敗しているので飲み込まずにそのまま破棄しましょう。
ドーナツなどの食材は腐敗すると、多くのバクテリアが活動し酢酸発酵することが多いので酸っぱい臭いがしたり酸っぱい味がします。この現象は味噌や醤油といった発酵食品にも起きていますが、発酵とは異なり次第に味や臭い、形が崩れるなど食材が変化していく現象はあるときに「腐敗」と呼ばれます。
明らかにいつもとは異なる酸味がする場合は注意が必要です。
続いて、ミスドの保存方法を紹介します。
購入した当日に食べる場合は、常温保存することができます。
常温保存する場合は、ラップをかけて油の酸化と乾燥を防ぐことと、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所を避けることが大切です。
特にクリーム系のドーナッツは痛みやすいので注意が必要です。常温保存の場合は特にできるだけ早めに食べるようにしましょう。
当日に食べきれなかった場合は、冷蔵保存しましょう。
冷蔵保存できる期間の目安は2日〜3日です。ただし、クリーム系のドーナッツは冷蔵保存しても傷みやすいのでできるだけ早めに食べきることが大切でえす。
冷蔵保存する場合は、常温保存するときと同様にラップに包み、さらにジップロックなど密閉できる保存袋や容器に入れて冷蔵庫に入れます。
冷蔵保存する場合は、乾燥して固くなってしまったりパサパサになってしまいやすいです。そのため、密閉できる袋や容器に入れることが特に大切です。また、密閉できる袋や容器に入れておくことで他の食材の臭い移りを防ぐこともできます。
冷凍保存することもできます。冷凍保存であれば2週間〜3週間ほど保存可能です。
冷凍保存する場合は、冷蔵保存する場合と同様にドーナッツをラップに包んだら、密閉できる保存袋や容器に入れて冷凍庫に入れます。
食べるときは、自然解凍しましょう。冷凍した食品は電子レンジで温めて解凍することもありますが、ドーナツの場合はレンジを使ってしまうと水分が出てベチャッとしてしまいます。そのため、冷蔵庫に移して自然解凍してから食べるのがおすすめです。
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