市販のカレールーは1種類のみでも美味しいカレーが作れますが、数種類を組み合わせるとさらに美味しいカレーが楽しめます。この記事では、なぜカレールーを組み合わせると美味しくなるのかや、どんな組み合わせが人気なのかをご紹介します。
市販のカレールーとは、小麦粉と油脂を炒めカレーパウダーを加えたものです。メーカーによっては「ルウ」や「ルゥ」と表記していることもありますが、外来語なので基本的には「ルー」と表記します。
カレーを美味しく簡単に作ることができる便利な調味料として使われており、様々なメーカーがそれぞれ異なる特徴を持ったカレールーが販売されています。
カレールーは1種類でも十分美味しいカレーを作ることができますが、2種類以上を組みわせることでより自分好みの美味しいカレーを作ることができると話題になっています。
本記事では、最強といわれているカレールーの組み合わせを紹介します。
まずはじめに、カレールーの基本的な選び方を紹介します。
カレールーには定番の固形状のものをはじめ、粉末状のもの、ペースト状のものなどがあります。自分の使いやすさや料理のスタイルに合った種類を選びましょう。
粉末状のタイプは、従来の固形状と比較して溶けやすいというメリットがあります。ペースト状のタイプはカレーを作る以外にも、お肉や魚に塗って焼くなど用途も広く、近年次世代カレーとして注目されています。
カレールーには、辛さのレベルが異なるものがあります。辛さの度合いは、商品のパッケージや説明文に表示されていることが一般的です。
辛いのが好みな方は辛さレベルの高いものを、小さなお子様が食べる場合は甘口など自分や家族の好みに合った辛さのレベルを選びましょう。
また、辛さも2種類以上のカレールーを組み合わせることで自分好みに調節することが可能です。
カレールーは、メーカーによって様々な風味やスパイスが配合されており、使われている原料によって異なる風味やコクを楽しむことができます。
「カレー」と一口にいっても様々な味わいがあるので、自分好みの風味やコクを選びましょう。風味やコクにおいても、組み合わせることで自分好みのカレーに仕上げることができます。
カレールーには、人工的な着色料や保存料などの添加物が含まれている場合があります。
日本で使われている着色料や保存料は安全性が確保されているものなので、危険というわけではありませんが、できるだけケミカルなものは口にしたくないという方もいらっしゃいます。
添加物においては入っている量が多い順に記載されることが義務付けられているので、気になる方はチェックしてから購入するのが良いでしょう。
出典:食品添加物(厚生労働省)
カレールーは、様々なメーカーから販売されています。
信頼性の高いメーカーや評判の良いメーカーから選ぶという方も多いです。本記事では、人気メーカーのカレールーを中心におすすめの組み合わせを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
上述したように、メーカーによってカレールーに使われているスパイスなどの原材料が異なり、それぞれ異なる特徴があります。カレールーの特徴を知っておくと組み合わせを決めやすくなるので、メーカー別カレールーの特徴を紹介します。
ハウス食品で販売されている代表的なカレールーの特徴は下記の通りです。
カレーと言えば「ハウスバーモンドカレー」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。定番のカレールーですよね。
バーモンドカレーは「子供も大人も一緒に美味しく食べられるカレー」をコンセプトに開発されたカレールーです。原材料にりんごとはちみつを使用しているのが特徴で、コクのあるまろやかな味わいを楽しむことができます。
辛口・中辛・甘口の3種類ありますが、辛口でも他社のカレールーの中辛程度となっていて、辛いのが苦手な方でも食べやすくなっています。
こくまろカレーは1996年から販売されており、バーモンドカレーと同様に定番のカレールーの一つです。
こくまろカレーは、あめ色玉ねぎと生クリームをブレンドすることにより、商品名の通り「コク」と「まろやかさ」が特徴のルーに仕上がっています。さらに野菜の旨味もプラスされており、スパイス感に旨味とコク、甘さがマッチしたこだわりの味わいを楽しむことができます。
ジャワカレーは1968年に販売されたカレールーで、50年以上のロングセラーとなっています。
ジャワカレーは、スパイスのブレンドにこだわって作られているのが特徴です。比較的甘く子供でも食べやすいバーモンドカレーやこくまろカレーとは異なり、大人向けの商品となっています。
ジャワカレーはカルダモンやコリアンダーといったスパイスによるスッキリとした辛さに複雑な香りやコクがプラスされており、辛めのカレーが好きな方に人気です。
ザ・カリーは「より美味しく食べたい」という消費者の声から1983年に誕生したカレールーです。
大きな特徴は、ルーとは別にペースト入りの小袋が入っていることです。ペーストは、じっくり煮込まれた濃縮チキンスープと果物や香味野菜を組み合わせたもので、手間暇かけずにより本格的なカレーの味を自宅で楽しむことができるようになっています。
S&Bで販売されている代表的なカレールーの特徴は下記の通りです。
ゴールデンカレーは、商品名の通り「黄金の香り」が楽しめるカレールーとなっています。
ゴールデンカレーの最大の特徴は、35種類のスパイスとハーブを使用していることです。他メーカーのカレールーと比較しても断然に香りが強く、一般的な香辛料のほか焙煎香辛料も使ったこだわりの味わいです。
辛口・中口・甘口の他、「唐辛子のブート・ジョロキア、キャロライナ・リーパー、燻製ハラペーニョ」をブレンドした「バリ辛」もあります。
とろけるカレーは、旨味が特徴的なカレールーです。
とろけるカレーは、圧力鍋でしっかり煮込んだ白菜やキャベツといった20種類以上の野菜の旨味「野菜ブイヨン」による旨味と甘みがプラスされています。
とろっとした煮込み感のあるカレーを手軽に楽しむことができます。
ディナーカレーは、1970年に「カレー創り50年の成果として世に問う」として販売された本格派欧風カレールーです。当時はホテルやレストランでしか味わえなかった欧風カレーを日本でも食べられる「家庭用高級カレー」として人気があります。
特徴的なのは、仔牛の骨と肉、香味野菜を煮込んで作るフランス料理で最高の出汁「フォン・ド・ボー」を使用したコクのある味わいと、煮込みマサラやカルモダン、クミン、コリアンダーといったスパイスを焙煎して加えていることです。この組み合わせによって欧風カレー特有の苦みやコク、旨味がしっかりと再現されています。
グリコで販売されているカレールーの特徴は下記の通りです。
プレミアム熟カレーは、プロがじっくり煮込んだカレーのコクや旨味を再現したカレールーで、様々な特徴があります。
まず、香味野菜やトマトを煮詰めて作った「熟成ドミグラスソース」が入っていること。熟成ドミグラスソースによって深いコクが再現されています。さらに深煎りしたカカオマスをプラスすることでより味が広がりコクが長続きさせることに成功しています。スパイスは、500時間寝かせて熟成させたスパイスを使用しており、他のメーカーとは異なる香りを楽しめます。
カレーZEPPINは、製品名の通り「絶品」といえる濃厚な大人な味わいが特徴です。
濃厚な大人の味の秘密は、デュクセルソースです。デュクセルソースは香味野菜とマッシュルームを炒めて作るソースのことで、風味やコクをプラスしてくれています。このデュクセルソースに40種類以上ものスパイスを組み合わせることで、大人向けの上質な味わいに仕上げています。
それでは実際に、人気のあるカレールーの組み合わせを紹介します。まずはじめに、辛口が好みの方におすすめの組み合わせです。
すっきりとした辛味の強いジャワカレーと35種類のスパイスとハーブを使用したゴールデンカレーを組み合わせると、より辛さが際立ち、さらに香り高さも楽しめます。
ゴールデンカレーは辛いだけではなく甘みもあるので、ジャワカレーと合わせることで辛さだけではなくコク深い本格的なカレーの味に仕上がります。本格的なスパイシーカレーが好みの方におすすめの組み合わせです。
ジャワカレーとこくまろを組み合わせると、辛さだけではなくまろやかなコクをしっかりと楽しめる味わいに仕上がります。
ジャワカレーと比較すると、こくまろは中辛や辛口でも生クリームによって甘めに仕上がっています。そのため、ジャワカレーにこくまろを組み合わせることで、甘さも出ます。
辛い方が良いという方はジャワカレーとこくまろの割合をうまく調節しましょう。
ジャワカレー×カレーZEPPINは、すっきりとしたジャワカレーの辛さに欧風カレーの特徴的な苦みがプラスされ、大人向けの味わいになります。
カレーZEPPINのデュクセルソースの旨味とコクにより、程よい濃厚さが楽しめます。
辛味だけではなく苦みもあるので、苦手な方は甘口を使うなどの工夫をするのが良いでしょう。
辛味の強いジャワカレーと甘みのあるバーモンドカレーを組み合わせると、辛さと甘みが調合したバランスの良いカレーに仕上がります。
辛いカレーが好きだけど、辛すぎるのは苦手という方におすすめです。割合を調節することで自分好みの辛さに調節することが可能です。
特にお子様は辛いカレーが食べられないことが多いですが、大人は辛いカレーが食べたいというときもありますよね。バーモンドカレーで作った後に、大人が食べる分だけジャワカレーをプラスすると、辛さも楽しむことができます。
本格的な辛味のあるカレーを自宅で簡単に楽しみたいという方にはカレーZEPPIN×ザ・カリーがおすすめです。
濃厚な大人な味わいのカレーが楽しめるカレーZEPPINに、濃厚チキンスープと果物、香味野菜を組み合わせたペースト入りザ・カリーを組み合わせることで、より風味とコクが楽しめる大人向けの本格派カレーに仕上がります。
とにかく辛いカレーが食べたい!という方には、カレーZEPPINとゴールデンカレーのバリ辛を組み合わせるのがおすすめです。
カレーZEPPINの辛口とゴールデンカレーのバリ辛を組み合わせることで、ガツンとした辛味を楽しむことができるではなく、旨味も楽しむことができます。
続いて、小さなお子様や甘口が好みの方に人気のカレールーの組み合わせを紹介します。最も甘いバーモンドカレーの組み合わせが圧倒的人気があります。
バーモンドカレーとこくまろを組み合わせることで、バーモンドカレーの優しい味わいにこくまろのまろやかさがプラスされ、よりマイルドな味わいを楽しむことができます。
お子様にも人気の組み合わせで、まさに定番の組み合わせともいえます。ただし、バーモンドカレーと比較するとこくまろの方がスパイスが聞いていて辛めなので、辛さを抑えたい場合はこくまろの量を少なめにするなど調節することが大切です。
バーモンドカレーとゴールデンカレーを組み合わせると、大人も大満足な甘口カレーに仕上がります。
バーモンドカレーに35種類のスパイスとハーブを使用したゴールデンカレーが合わさることで、香り高いこだわりの一品に。
大人向けの本格的な甘口カレーを楽しみたい方におすすめです。
バーモンドカレーとプレミアム熟カレーを組み合わせると、甘さにより際立ったコク深い味を楽しむことができます。
熟成ドミグラスソースを用いたプレミアム熟カレーは、バーモンドカレーをはじめ様々なカレーにコクと香りをプラスしてくれます。
甘みの強いバーモンドカレーととろけるカレーを組み合わせることで、甘くとろみの強いカレーに仕上がります。
バーモンドカレーにとろけるカレーの野菜の旨味コクがプラスされるため、味わい深く、スパイスも程よく効いているので大人が食べても物足りなくなりません。
大人向けにもっと辛さをプラスしたいという場合は、バーモンドカレーを中辛にするなど辛さを変えると自分好みに調節することができます。
カレーのルーは3種類以上組み合わせることも可能です。しかし、3種類以上となると反対にそれぞれの特徴が薄れてしまうことが多く、非常に難しいです。そのため、基本的には2種類を組み合わせることが多いです。
難しいといわれている3種類以上の組み合わせの中でも、美味しいと評判のある組み合わせを紹介します。
ゴールデンカレーとジャワカレー、プレミアム熟カレーの組み合わせはテレビ番組で紹介され話題になった人気の組み合わせです。
ポイントとなるのは、辛さをあわせることと割合です。おすすめは辛口で合わせて、ゴールデンカレー1/2個、ジャワカレー1/4個、プレミアム熟カレー1/4個の割合にすることです。
スパイスの効いた香り高いゴールデンカレーを中心に、すっきりとした辛味のジャワカレーと熟成ドミグラスソースで旨味を出したプレミアム熟カレーをあわせることで、プロがじっくり煮込んで作る香り高くコク深い味わいのカレーに仕上がります。
カレールーを組み合わせるとより美味しいカレーに仕上げることができることがおわかりいただけたでしょうか。最後に、カレーを美味しく作る基本的なポイントを紹介します。
実はカレーを作るときにはルーを入れるタイミングと溶かし方が重要です。カレールーを入れるタイミングと溶かし方は、パッケージに記載されているためしっかりとチェックしましょう。メーカーによって異なる場合があります。
基本的には、煮込んだ後に一度火を止めてからルーを入れて溶かしていきます。これは多くのメーカーのカレールーには小麦粉が含まれているためです。小麦粉のデンプンは80~85度で糊化しとろみがでてくるので、それよりも高い温度の状態でルーを入れてしまうと表面だけが糊化してしまいダマになってしまうのです。
そのため、火を止めてから煮汁を少々冷ましてからルーを入れるのがベストです。火を止めてすぐ入れてしまうと意味がないので注意しましょう。
カレーといえば、隠し味を入れて味の変化を楽しむ方も多いですよね。
例えば、カレーはあめ色玉ねぎを使うと甘みとコクが出て美味しくなりますが、あめ色玉ねぎを作るには手間がかかります。そこで、チョコレートやバター、牛乳といった隠し味を入れることでコクをプラスすることができます。
他にもすりおろしたにんにくやケチャップ、ソースなど様々な隠し味があるので、お好みの味わいになるよう色々試してみるのがおすすめです。
カレールーを組み合わせて使うと、ルーが残ることが多いかと思います。余ったルーは正しく保存しておかないと、味が落ちてしまい次回作るときに美味しくなくなってしまいます。
カレールーは開封後でも密閉できる容器に入れて冷蔵保存しておけば3ヶ月程もちます。密閉して空気中の酸素に触れて酸化してしまったり、細菌やカビの胞子が入って腐らせてしまわないよう注意しましょう。
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