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ラーメン二郎のルールはうざい?怒られる?女性は入店不可って本当?

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ラーメン二郎のルールはうざい?怒られる?女性は入店不可って本当?

ラーメン二郎は若者を中心に全国でファンの多いラーメン店ですが、「ルールがうざい」と耳にしたことがある方も多いでしょう。本記事ではラーメン二郎のルールがうざいといわれる原因やラーメン二郎のルールについて解説します。

ラーメン二郎とは

まずはじめに、ラーメン二郎について詳しく紹介します。

ファンが多い有名ラーメン店

ラーメン二郎は、1968年に東京都目黒区の東急東横線都立大学駅近くで「ラーメン次郎」の名で創業したラーメン店及び、そこからのれん分けしたラーメン店です。現在は、東京都港区三田に本店を構えています。

創業者は大田区大森にあった料亭の和食料理人であった山田拓美氏で、試行錯誤を重ね誕生させたラーメンが爆発的な人気を呼び、現在ではラーメン二郎の味や雰囲気を愛し店舗に通い続ける「ジロリアン」と呼ばれるファンも多く存在し、人気店では通年行列ができるほどです。

ちなみに、「ラーメン次郎」から「ラーメン二郎」になった理由は、目黒から三田に移転させるときに、ペンキ屋が誤って「二郎」と書いてしまったからであるといわれています。

ラーメン二郎の特徴

ラーメン二郎のラーメンは、一般的な醤油ラーメンや塩ラーメンとは異なります。

スープは濃厚な豚骨ベースの醤油味で、麺は極太の平打ち麺です。そして特徴的なのは麺の上に高く盛られたもやしとキャベツ、「ぶた」と呼ばれる肉厚なチャーシューがドンと乗っています。

麺はもやしやキャベツに隠れて見えないという非常にインパクトのある見た目です。

食べごたえはもちろんのこと、ラーメン二郎ならではの何ともいえない独特の豚骨スープは一般的なラーメンよりも中毒性があり、週に何度も通っている方やしばらく食べないと恋しくなってしまう方が続出しています。

二郎系・二郎インスパイア系も人気

ラーメン二郎の人気は凄まじく、現在では「二郎系」や「二郎インスパイア系」と呼ばれるラーメン店も多く存在しています。

二郎系や二郎インスパイア系はラーメン二郎を元祖として、ラーメン二郎のラーメンやスタイルを模範したラーメンを提供しているラーメン店のことをいいます。

ラーメン二郎から直接のれん分けして出店している店舗とは異なり、店舗それぞれのオリジナリティがあるのが特徴で、ラーメン二郎とはまた違った美味しさを楽しむことができます。

「家系」などと同様に「二郎系」という新たなラーメンのジャンルが存在しているほど人気なのです。

ラーメン二郎の注文の仕方

ラーメン屋の赤ちょうちん

ラーメン二郎には、一般的なラーメン屋とは異なり独自のルールが存在します。そのため初めて足を運ぶときに不安になる方も多いでしょう。まずはじめに、ラーメン二郎に入店してから注文するまでの流れを紹介します。

並び

まず、ラーメン二郎はだいたい入店するための列ができているので、列ができている場合は並びます。

複数人で来店する場合は、必ず全員揃った状態で並びましょう。一人のみが並び、後から友人が来るとなってしまうと割り込みをしてしまうことになり、トラブルの原因になります。ジロリアンの中にはこういった行為をひどく嫌う方が多いので、やむを得ず後から合流してもらう場合は、後ろに並んでいる人に声をかけて了承を得ておくのが良いでしょう。

食券を購入する

ラーメン二郎は食券制です。食前に販売機で食券を購入します。

このとき、混雑を避けるために「一人ずつ入店して食券を購入する」といったルールがある店舗もあります。店舗によっても異なるので、初めて行く店舗の場合は周りを見て判断してください。

また、できるだけサクッと食券を購入するのが望ましいです。食券機の前で悩んでしまうと列の流れを乱してしまうので、できるだけ並んでいる最中にメニューを決めておくのが良いでしょう。

着席する

自分の番が来たら、席へ向かいます。

着席する前に食器類やお水を取りにいきましょう。ラーメン二郎では、基本的にお箸やレンゲなどの食器類の用意やお水はセルフサービスです。混雑している店内で何度も行ったり来たりすることがないようなるべく1回で済ませ、複数人で行く場合は代表者が取りに行くようにするのが良いでしょう。

席に着いたら購入した食券は店員さんにわかりやすいよう、カウンターやテーブル席であれば通路側に置いておくのがベストです。

麺の無料トッピングを伝える(コール)

席に着き、店員さんが来たら無料トッピングを伝えます。これがラーメン二郎用語で「コール」と呼ばれるものです。

ラーメン二郎では、

  • ニンニク(粗みじんのにんにく)

  • ヤサイ(もやしとキャベツ)

  • アブラ(背脂)

  • カラメ(味を濃くする)

をトッピングすることができます。

まず、ニンニクを入れるかどうか聞かれることが多いので、ニンニクを入れる場合は「ニンニクあり」と答えます。その他トッピングしたいものがあれば、伝えます。例えば、もやしとキャベツを増やしたい場合は「ヤサイマシ」と伝え、さらにもう一段回増やしたい場合は「ヤサイマシマシ」と伝えます。

トッピングしたいものが1つだけではない場合は、トッピングしたいもの→量、トッピングしたいもの→量の順で答えましょう。例えばニンニクとヤサイをトッピングしたい場合は、「ニンニクマシ、ヤサイマシマシ」といった具合です。

ラーメン二郎の暗黙のルール

ラーメン二郎で初心者が不安になりがちな注文の仕方はおわかりいただけたでしょうか。その他にもラーメン二郎には暗黙のルールがあります。

コールのタイミング

ラーメン二郎初心者さんの経験談の中で失敗したとおっしゃる方が多いのは、コール(トッピングを伝える)のタイミングです。

店員さんに「大か小教えてください」と聞かれたときに、流れでそのまま「大、ニンニクマシで」などと伝えたくなってしまいますが、これはラーメン二郎でいうところの「フライング行為」や「コール乱し」となります。必ず店員さんに聞かれてから、伝えるようにしましょう。

大きな声ではっきと伝える

はじめての来店の場合など、緊張してしまう方も多いですが、コールなどは店員さんがしっかりと聞き取れるように大きな声ではっきりと伝えるのも暗黙のルールの一つです。

お残しはご法度

ラーメン二郎はお残しはご法度です。

ヤサイが山のように盛られた見た目は迫力があり、写真映えもするため大にしたり「マシマシ」にする方もいらっしゃいますが、必ず食べ切るのが暗黙のルール。

ラーメン二郎の場合は「小」でも一般的なラーメンの2倍の量があるので、少食の方や女性といった食べきる自信のない方はあらかじめ麺を少なめにしておくことをおすすめします。

注文時に伝えれば対応してもらえます。麺1/3にすることもできるので、たくさん食べることができなくてもラーメン二郎の味を楽しむことができますよ。

おしゃべりは控えめに

ラーメン二郎では、おしゃべりは控えめにするのも暗黙のルールとなっています。

全く会話をしてはいけないというわけではありませんが、ラーメンに集中して食べて、さっと退店することでお店の回転率も上がりますし、店員さんの仕事の邪魔になりません。おしゃべりをしながら時間をかけて食べることがないようにしましょう。

複数人で来店した場合、食べ終わった人から先に出て店外で待つようにするのがベターです。

テーブルを拭き、丼をカウンターに戻す

ラーメンを美味しく食べたら、自分でテーブルを拭き、丼ぶりをカウンターに戻して、退店します。

テーブルを拭き丼ぶりをカウンターに戻しておくことで、次のお客さんが早く着席することができますし、きちんとテーブルを綺麗にすることで次のお客さんも気持ちよく食事をすることができます。

一般的な飲食店では不要かもしれませんが、ジロリアンのジロリアンの為の守るべきマナーといえるでしょう。

トッピング・飲み物持ち込みOK!?

ラーメン二郎には様々な暗黙のルールがありますが、してはいけないことばかりではありません。実は、飲食店としては珍しくトッピングや飲み物は持ち込みOKとなっている店舗が多いです。

ラーメン二郎の店舗の近くには自販機が置いてあることが多く、ラーメン二郎と合う飲み物が売られていることも珍しくありません。

トッピングに関しては、マヨネーズや一味などを持参されるジロリアンが多いようです。

ただし、持ち込みOKとはいってもあまりにラーメン二郎に合わないようなものや、二郎インスパイア系に関するものなどはご法度です。

ラーメン二郎で実際はないルール

ラーメン二郎の店内イメージ

ラーメン二郎には様々なルールがありますが、下記のようなルールは実際にはありません。

女性お断り

ラーメン二郎では、女性の来店を制限するルールはありません。これは、ラーメン二郎の来店客の大部分が男性で、女性客が比較的少ないことから生まれた誤った噂と考えられます。

女性客が少ない理由としては、まず、男性向けの味と量であることです。ラーメン二郎のラーメンは、濃厚な味わいと大量の具材が特徴であり、一般的には男性向けのボリューム感があります。

さらに店の雰囲気も理由として考えられますラーメン二郎の店舗はカウンター席で調理風景を見ながら食べるスタイルが特徴的で、食べているお客さんはほぼ男性、熱気に満ちた雰囲気があります。

女性客の少なさは、単純に男性向けの味や雰囲気が原因である可能性がありますが、女性も歓迎されることを店側が明確に示しています。

カップルお断り

カップルで来店不可とったルールもありません。近年では、カップルでラーメン二郎を食べに行く方も多く見受けられるよになりました。

しかし、カフェやレストランで食事デートをするのとは違うことは念頭に入れておく必要があります。ジロリアンの中にはカップルが会話をしながらゆっくり食べているのが気になるという方も多くいらっしゃいます。

ラーメン二郎のルールをある程度理解し、ラーメンを食べることに集中し先に食べ終わった方は外に出て待つといった最低限のルールを守れていれば問題ないでしょう。

外国人お断り

ラーメン二郎には、外国人お断りのルールもありません。近年は、ラーメン二郎に挑戦したい!と夢を持つ海外の方も増えてきています。

しかし、厳しいラーメン二郎のルールを理解するのが難しく、苦戦してしまう方が多いです。また、海外の方は日本人よりもたくさん食べるイメージがありますが、ラーメン二郎の量は海外の方にとっても多く食べきれない人も多いのだとか…。

一見さんお断り

飲食店では「一見(いちげん)さんお断り」のルールがあるお店もあります。一見さんお断りとは、はじめて来るお客さんは入れないという意味です。これは、一度きりのお客さんよりも常連のお客さんに優先的なサービスを提供したいといった理由から、一見さんお断りのルールを設けている店舗が多いです。

ラーメン二郎に関しては、一見さんお断りのルールはありません。しかし、初来店でトッピングの量をマシマシにして大量に残すなど、お店側から見て「ありえない」と判断された場合は、次回の来店を断られることがあるようです。

ラーメン二郎のルールがうざいと言われる理由

ここまでラーメン二郎のルールを紹介してきましたが、おわかりいただけたでしょうか。続いて、ラーメン二郎のルールがうざいといわれる理由を解説します。

コールの内容・タイミングが難しい

ラーメン二郎のルールがうざいといわれる理由の一つは、コールの内容やタイミングの難しさにあると考えられます。

一般的なラーメン店では何気なくできる注文も、伝え方やタイミングに気を使わなければならないのはやはり大変ですよね。ただ注文するだけなのに、失敗して「初心者だ」などと笑われて嫌な思いをしてしまった方もいらっしゃいます。

店舗独自のルールもある

ラーメン二郎には、独自のルールがある店舗も存在します。

例えば、コールのタイミングも「ラーメン」と呼ばれるタイミング、目が合ったときなど、様々です。間違ってしまったからといってラーメンが食べられなくなるわけではありませんが、間違ってしまい恥をかいたと感じる方もいます。

店舗独自のルールについては、ジロリアンの方が詳しく情報を書いてくださっていることがあるので、インターネットで検索をして情報を集めてから足を運ぶと安心です。

怒られることがある?

様々なルールがあるラーメン二郎ですが、守ることができないと怒られてしまうのでしょうか。口コミやSNSを見てみると、怒られた経験のある方は一定数いらっしゃいます。

怒られてしまった理由としては、

  • 食べるのが遅い

  • トッピングを増やして残した

  • 私語が多い

などです。

厳しい店長さんもいらっしゃるので、まれに怒られてしまうことがあるようですが、店舗によっても異なります。ある程度ルールを把握し守っていれば、お店から追い出されるほど怒られるということはまずないでしょう。

ラーメン二郎で使われる用語

麺の量

食券購入時などに使う覚えておきたい麺の量を表す用語は、下記の通りです。

  • 小(しょう)

  • 大(だい)

「小」は、麺の量300g前後で一般的なラーメンの1.5倍〜2倍の量で、「大」は400~500gとなっています。

ラーメン二郎には「普通」はありませんので、注文時には小か大で答えましょう。店舗によってはミニ・プチといった更に量が少ないメニューもあります。麺を少なくしたい場合は確認してみてください。

コール

ラーメン二郎では、お客さんが無料トッピングを伝えることを「コール」といいます。

トッピングの量

トッピングの量を伝えるときの用語は下記の通りです。

  • マシ (通常よりも増やす)

  • マシマシ (通常の2倍)

  • チョモランマ(通常の3倍)

  • スコシ (通常時よりも量を減らす)

他のラーメン店でもルールはある?

ラーメン二郎以外にも、独自のルールが存在するラーメン店は存在します。ラーメン二郎以外の系列店では見受けられませんでしたが、個人店などに多いようです。

基本的には、ラーメン二郎と同様に私語は控えめにするといったことや、スープを先に飲むなどです。

どのお店も店主こだわりのラーメンを美味しく食べてもらうためのルールが設けられています。