ホットケーキを食べてみたら生焼けだった経験がある方は多いのではないでしょうか。そのまま食べて大丈夫なのか不安になりますよね。本記事ではホットケーキは生焼けで食べても大丈夫なのか、生焼けかどうか判断する方法なども合わせて解説します。
生焼けのホットケーキを食べても大丈夫なのか、詳しく解説します。
本記事は情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。
ホットケーキは生焼けでも食べることができます。
豚肉などの生肉とは異なり、ホットケーキは小麦粉やベーキングパウダー、砂糖、塩、卵、牛乳といった加熱をせずに口にしても問題のない原料を使っています。そのため、生焼けの状態で口にしてしまってもお腹を壊すなどの健康被害は起こりにくいといわれています。
生焼けの状態のホットケーキを口にしてしまった場合は、焦らず様子を見ましょう。
生焼けのホットケーキを食べても健康被害は起こりにくいといわれていますが、やはり基本的にはしっかりと加熱した方が安全です。
生焼けのホットケーキを食べるとお腹を壊すといわれる理由は、原料である小麦粉にあります。小麦粉にはでん粉が含まれていて、加熱をすることででん粉が糊化(こか)し、消化しやすくなる性質があります。そのため、ホットケーキミックスなどの小麦粉製品は十分に加熱処理することを前提に作られています。
十分加熱処理せずに食べてしまうと、消化不良が起こりお腹を壊してしまうことがあるので、特に消化器官が未熟な小さなお子様、妊娠中の方が食べる場合はしっかり加熱しましょう。
大人の場合は、上述したようにお腹を壊すことはあまりないとされていますが、大量に摂取したり、消化器官が弱っているときに食べてしまうとお腹を壊す可能性は0ではありません。注意しましょう。
ホットケーキを作るときは、ホットケーキミックスの他、小麦粉のみで作ったり、米粉で作ることもできますが、いずれもしっかり加熱してから食べることをおすすめします。
米粉の場合、原料は小麦粉ではなくうるち米(お米)ですが、小麦粉と同様にでん粉が含まれています。炊く前は固くても、炊くと柔らかくなって消化しやすくなるお米の性質と同じで、米粉も生焼けの状態で大量に食べると消化不良が起こりお腹を壊してしまうことがあります。
小さなお子様など消化器官が未熟な方や高齢者の方は特に注意が必要です。
ホットケーキを半生状態で食べた方が美味しいという方は一定数いらっしゃいます。中には、焼かずに牛乳や水で溶いたホットケーキミックスをそのまま食べるのが好きという方も・・・!
しかし、やはり半生状態で大量に食べてしまったり、焼かずに食べるとお腹を壊してしまう可能性は高いのでおすすめできません。
ちなみに「半熟カステラ」などのスイーツも話題になりましたが、生焼けの状態のわけではありません。しっかりと加熱はされていて、とろっとした食感を「半熟」と表現しています。小麦粉の量は少なく卵を多めにすることで、加熱時間が少なくても十分に火が通るように工夫をしているようです。なので、安心して食べることができます。
ホットケーキは表面は焼けているように見えても、中まで火が通ってなかったということがあるので、生焼けか判断するのが難しいですよね。ホットケーキが生焼けがどうか判断する方法を紹介します。
ホットケーキは、火が通ってくると表面にプツプツと気泡が出てきます。気泡が出てきたら生地が膨らんでいるか確認しましょう。
火が通ってくると、生地が膨らんで厚みが出てきます。特に変化がない場合は、まだ火が通っていないのでさらに様子を見ながら加熱していきましょう。
焼き色も火が通っているかどうかの重要な判断材料です。
しっかり火が通っていると、きつね色になります。生地を焼く前の白っぽい色が残ってしまっている場合は、もうしばらく加熱をする必要があります。
ただし、火が強すぎると表面に焼き色がしっかりついても、中まで火が通っていないことがあります。強火で焼いてしまった場合は見た目だけで判断するのは難しいでしょう。
見た目だけで判断が難しい場合は、竹串や爪楊枝を刺して見ましょう。
竹串や爪楊枝を刺したときに、焼く前のとろっとした生地がつかなければ、しっかりと火が通っている状態です。とろっとした生地がついてしまった場合は、表面は焼けていても中はまだ半熟状態なので、もうしばらく加熱をしてください。
しっかり焼けたと思っても口にしてみたら生焼けだったということもありますよね。ホットケーキが生焼けだったときの対処法を紹介します。
ホットケーキが生焼けだった場合は、フライパンでもう一度再加熱しましょう。
このとき、火が強すぎてしまうと表面はどんどん焦げていってしまいます。そのため、再加熱をするときは弱火にすることと、蓋をすることがポイントになります。
弱火であれば表面だけが焦げていってしまうのを防ぐことができますし、蓋をすれば熱が逃げないので弱火でも中までしっかりと火を通すことができます。
ホットケーキをレンジで再加熱して火を通す方法もあります。
ホットケーキをレンジで再加熱する場合は、耐熱皿に乗せてふんわりとラップをかけ、20秒程様子を見ながら湯気が出てくるまで加熱していきます。
レンジは一気に加熱する分、水分が抜けて乾燥しパサパサになってしまいやすいです。せっかく火が通ってもパサパサになってしまうと美味しさも半減してしまうので、加熱時間には十分注意しましょう。
ホットケーキが生焼けにならずしっかりと加熱するためのポイントを紹介します。
ホットケーキを焼くときは、火加減が重要です。
上述したように火が強すぎると表面に焼色がついていても、中は半生状態になってしまいます。反対に弱火で焼いてしまうと、焼き色がなかなかつかず、火が通っているのかわかりにくいです。
そのため、ホットケーキは中火で焼くのがおすすめです。焼き始める前に強火でフライパンを温めた後、生地を入れて中火で焼くようにしましょう。
焼き始める前に強火でフライパンを温めたら、一度コンロからおろして濡れ布巾の上において冷やすと、フライパンの温度が均一になります。また、温度を一度下げることで、表面だけが焦げてしまうのを防ぐことができます。
ジューっと音が聞こえなくなるまで濡れ布巾の上に置き、音が聞こえなくなったらコンロに戻して焼き始めると◎
ホットケーキは蓋をせずに焼くこともできますが、ひっくり返した後は蓋をして焼くのがおすすめです。
上述したように、蓋をすることでフライパンの温度が一定に保たれ、中まで火が通りやすくなります。水分の蒸発を防ぐこともできるので、ひっくり返した後は蓋をしましょう。
最後に、実際に生焼けのホットケーキを食べてしまった場合の対処法を紹介します。
生焼けのホットケーキを口にしてしまった場合は、焦らず様子を見ましょう。
上述したように、生焼けのホットケーキを食べてしまった場合は、腹痛が起こることがあります。症状が出るまでの時間は人によっても異なりますが食後30分〜1時間といわれています。
小麦粉の場合は消化不良による腹痛が起こることがありますが、特に症状が出ない場合も多いので、様子を見て何もなければ心配しなくて大丈夫です。
生焼けのホットケーキを食べた後に腹痛などの症状が出てしまった場合は、病院で受診しましょう。
下痢や嘔吐などの症状が出た場合は、自己判断で市販の下痢止めなどの薬を飲むのはやめたほうが良いとされています。
小さなお子様が食べる場合など、少しでも怪しいなと感じる場合は、食べずに処分するか再加熱した方が安全です。
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