すた丼は、すたみな丼の略です。「伝説のすた丼屋」は若者を中心に人気があるチェーン店の一つですが、カロリーが気になるという方も多いのではないでしょうか。本記事ではすた丼のカロリーについて解説します。
まずはじめに、すた丼について紹介します。
「すた丼」は「スタミナ丼」の略称で、チェーン店「伝説のすた丼屋」の人気メニューです。
すた丼は秘伝のニンニク醤油ダレを絡めて炒めた豚バラ肉をご飯に盛った丼ぶり料理で、主に東京多摩地区の中央線沿線で親しまれてきたご当地グルメとして親しまれてきました。東京のソウルフードと紹介されることもあります。
昭和46年頃に国立でオープンしたラーメン店の創業者が、学生などの若い世代の人たちに「安くて美味しいものをお腹いっぱい食べてほしい」という思いから試行錯誤を重ね「すた丼」が誕生しました。現在では、ラーメン店とは別にすた丼を提供する「伝説のすた丼屋」がオープンし、全国に110店舗展開している他、海外でも人気があります。
すた丼には、定番の「すた丼」の他、様々なメニューがあります。
値段はメニューによってそれぞれ異なりますが、定番のすた丼は2024年現在、730円(税込)です。その他とろすた丼やチーズすた丼などは880円で、すべて味噌汁や卵付きです。
すた丼は、ご飯やお肉の量を調節することが可能です。
ご飯の量は下記の通りです。
ミニ −100円
飯増し +180円
肉増し +250円
肉増し増し+430円
ご飯の量は通常の大きさでもご飯3杯分入っていますので、牛丼チェーン店などの丼ぶりと比較して量はかなり多いです。その分お肉の量も多くなっているので、たくさんは食べられないという方はご飯の量を少なくするのがおすすめです。反対にたくさん食べたいという方は量を増やしても◎
「スタミナ丼ぶり」というだけあり、すた丼には栄養価が高く体力を増進するといわれている食材、豚肉・にんにく・卵黄が使われているのが特徴です。
豚肉には、ビタミンB1や鉄分、リン、不飽和脂肪酸などが含まれていて、疲労回復や体力増進の効果が期待でき、不飽和脂肪酸によってコレステロールを下げる効果もあるといわれています。
にんにくには、アリシンやスコルジン、ゲルアニウムなどが含まれています。豚肉に含まれているビタミンB1の働きを助け疲労回復の効果を持続させる効果が期待でき、血液をサラサラにしてくれる効果もあるといわれています。
卵黄は良質なタンパク質とレシチン、ビタミンEが含まれていて、健康を維持するのに役立つといわれています。
学生などの若者を中心に人気のすた丼ですが、量が多いためカロリーが気になるという方も多いでしょう。そこで、伝説のすた丼屋で販売されているすた丼のカロリーをメニュー別、カロリーが高い順に紹介します。
現在グラウンドメニューの中で最もカロリーが高いのは、鬼盛りすたみな唐揚げ丼で2028kcalです。
2000kcalは、成人男性1日分のカロリーに相当するので、かなり高カロリーであることがわかります。
すたみな唐揚げ丼は、秘伝のニンニク醤油ダレをベースに生姜や酒と合わせた特製ダレを漬け込んで下味を漬けて揚げた唐揚げをご飯に乗せています。
「鬼盛り」の他に、「超鬼盛り」「ミニ鬼盛り」があり、それぞれ乗っている唐揚げの数が異なります。鬼盛りは8〜9個、超鬼盛りは12個〜13個、ミニ鬼盛りは6個〜7個です。
超鬼盛りにする場合は、鬼盛りよりもカロリーが高くなりますし、ミニ鬼盛りにする場合は若干カロリーを抑えることができます。
続いてカロリーが高いのが、唐揚げ合盛りすた丼で、約1400kcalです。
唐揚げ合盛りすた丼は、定番のすた丼にさらに唐揚げを乗せています。乗っている唐揚げは3つで、すた丼の唐揚げは3つで256kcal程です。
定番のすた丼に唐揚げ3つ分のカロリーがプラスされるため、単純計算で1400kcal程ということになります。
唐揚げ3つといってもかなり大きいのでボリュームがあり、食べごたえ抜群です。
チーズすた丼のカロリーは、1353kcalです。
豚肉の上にたっぷりチーズがのっているのが特徴で、マイルドな味わいが人気です。しかしチーズを使っているということもあり、やはりカロリーは高くなってしまいます。ただし、チーズはカロリーが高いものの糖質はほぼ含まれていません。
キムチすた丼は、1352kcalです。
キムチすた丼は、その名の通り王道のすた丼にキムチをトッピングしたメニューです。ほどよい酸味のあるキムチとニンニク醤油タレで味付けした豚バラ肉の相性が良いです。
また、キムチのシャキシャキとした食感は満腹感をプラスしてくれます。
ガリバタすた丼は、1350kcalです。
ガリバタすた丼は、豚肉の上にバターとガーリックチップがのっているのが特徴です。バターがのっている分カロリーは高くなってしまいますが、にんにくの効いた特性のタレで味付けした豚肉にガーリックチップがのっているのですから、スタミナは満点です。
にんにくのガツンとした香りとバターのまろやかな味わいが絶妙にマッチした人気メニューです。
ねぎ盛りすた丼は、1339kcalです。
ねぎ盛りすた丼は、王道のすた丼にピリ辛タレをなじませた青ネギをトッピングしているのが特徴です。カロリーは高いですが、血液をサラサラにする効果がある硫化アリルなどが含まれています。
とろすた丼は1300kcalです。
とろすた丼は、王道のすた丼にとろろをトッピングしたメニューです。とろろには出汁がしっかりと効いていて、豚肉との相性も抜群です。
トッピングを楽しみたいけどカロリーが気になるという方は、チーズやガーリックバターよりもカロリーが低いとろろを使ったとろすた丼がおすすめです。
王道のすた丼は、1281kcalです。
上記で紹介した通り、秘伝のニンニク醤油ダレを絡めて炒めた豚バラ肉をご飯に盛った定番のメニューです。最もシンプルなメニューですが、それでも量が多いためカロリーは高めです。
一度食べたらやみつきになる味付けで、週に何度も食べたくなる人が多いですが、食べ過ぎには注意しましょう。
生姜丼は、1268kcalです。
生姜丼は、豚バラ肉をニンニク醤油ダレで味付けをしている王道のすた丼とは異なり、生姜醤油で味付けをしているのが特徴で、さっぱりとした味わいです。
王道のすた丼よりも若干カロリーが低くなっているので、カロリーが気になる方やニンニクの匂いが気になる方におすすめです。
塩すた丼は、1200kcalです。
塩すた丼は、ごま油とニンニク風味の塩ダレで味付けした豚バラ肉をのせています。2010年に期間限定メニューとして登場しましたが、あまりの人気ぶりにグランドメニューへ追加されました。
「塩味」と聞くとカロリーが低そうなイメージですが、それでも1000kcalを超えます。
現在グラウンドメニューにはない過去の人気メニューのカロリーを紹介します。
過去にあったメニューの中でカロリーが高いのは、デンジャラス爆濃すたみな丼で、2000kcalです。
デンジャラス爆濃すたみな丼は、茶碗約3杯分のご飯に100gの千切りキャベツをのせ、さらにすた丼並盛りの約1.5倍の豚バラ肉を山盛りにのせ、たっぷりとからしにんにくマヨネーズをかけています。総重量は700グラム以上あり、カロリーの大洪水です。
オニオンラー油すた丼のカロリーは、1246kcalです。
オニオンラー油すた丼は、定番のすた丼にオニオンとラー油を乗せたメニューです。ピリっとした程よい辛味が特徴で、さっぱりと食べることができます。
カロリーは定番のすた丼よりも若干低くなり、人気メニューの一つでした。
おろしわさびすた丼のカロリーは、1242kcalです。
おろしわさびすた丼は、定番のすた丼にすりおろした大根とわさびを乗せたメニューです。わさびのツンとした辛味とおろし大根の効果でさっぱりと食べられるようになっています。
ピーカラすた丼は歴代のメニューの中で最もカロリーが低い935kcalです。
ピーカラすた丼は、ご飯の上に豚肉とピーマン、キャベツ、人参などを豆板醤で味付けをした野菜炒めが乗ったメニューです。
お肉の量は少ないですが、野菜がたっぷり使われているので食べごたえ抜群ですし、カロリーも抑えられています。そのため、ガッツリ食べたいけどカロリーが気になるという方に人気でした。
すた丼ではご飯の量やお肉の量を調整することができます。そこで、ご飯やお肉を増減した場合のカロリーはどうなるのか紹介します。
すた丼をミニサイズにした場合のカロリーは1000kcalです。
ミニサイズはご飯の量が約300g、お肉の量が約70gとなっています。通常のサイズよりも量は減っていますが、それでも1000kcalありますが、少しでもカロリーを抑えたい方はミニにするのがおすすめです。
すた丼を飯増しにした場合は、ご飯の量が450gから250g増えた700gです。
そのためご飯だけでも、約1190kcalとなります。ご飯は糖質量も多いので、ダイエット中の方は注意が必要です。
お肉増しの場合は通常よりもお肉の量が50g程増え、カロリーはだいたい1550kcalとなります。
ちなみに、肉増し増しの場合はさらにお肉の量が増えるため、2054kcal程になるといわれています。
すた丼のお肉だけを食べた場合はどうでしょうか。
例えば定番のすた丼のお肉のみを食べた場合、ご飯450gのカロリー約650kcalが引かれるので、単純計算で630kcal程ということになります。
肉だけというメニューはありませんが、ダイエット中の方はテイクアウトにしてご飯の量をうまく調節するとカロリーを上手に抑えることができるでしょう。
すた丼には豚肉が使われているので、牛肉を使っている牛丼チェーン店とは食材が異なりますが、どれぐらいカロリーに違いがあるのか比較してみます。
吉野家の牛丼のカロリーは、下記の通りです。
並盛…633kcal
ミニ…489kcal
大盛り…838kcal
吉野家には定番メニューに豚丼もあります。豚丼の場合のカロリーは下記の通りです。
並盛…576kcal
ミニ…438kcal
大盛り…654kcal
吉野家は並盛でご飯の量が約250g、お肉の量が約90gなので、定番のすた丼よりも量が少なくカロリーも低くなっています。また、大きな差はありませんが、大手牛丼チェーン店の中では吉野家の牛丼が最もカロリーが低いです。
すき家の牛丼のカロリーは下記の通りです。
並盛…733kcal
ミニ…496kcal
大盛り…966kcal
すき家の牛丼は、並盛でご飯の量が250g、お肉の量は85g程です。
すき家は「牛皿」というメニューがあり、お肉だけを注文する事が可能です。
松屋の牛丼のカロリーは下記の通りです。
並盛…732kcal
ミニ…527kcal
大盛り…793kcal
松屋の牛丼は、並盛でご飯の量が260g、お肉の量が85g程です。
ダイエット中の方はそもそもすた丼を食べることを推奨しませんが、少しでも太りにくい食べ方を紹介していきます。ここで紹介する方法はすた丼に限った話ではないので、食事全般で注意するとよいでしょう。
丼ぶりものは、ご飯の上におかずがのっているので単品で食べてしまいがちですが、サラダなど野菜も一緒に食べるようにしましょう。
すた丼のみを一気に食べてしまうと、血糖値が急上昇してしまいます。血糖値が急上昇すると脂肪を蓄えやすくなってしまいますし、急激に上がった分急降下が起こりやすくなり、腹持ちも悪くなります。
そのため、食物繊維を豊富に含んだ野菜を食べるのがおすすめです。野菜を食べておくことで血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。
上記で紹介したように、ご飯の量は減らすことができます。
ダイエット中の方などカロリーが気になる方は、「ミニ」にしてご飯を減らしましょう。白米は糖質量も多いので、ご飯を減らすことで糖質も抑えることができます。
並盛りのご飯の量はご飯3杯分ですので、ミニにしても十分満足感を得ることができるでしょう。
すた丼の太りにくい食べ方としては、よく噛んで食べることも大切です。
しっかり噛んで食べることで、満腹中枢が刺激され満足感を得ることができます。特にとろろがのっているとろすた丼は、とろろと一緒にするっと入ってしまうので咀嚼回数が減りがちです。
どのメニューにおいてもしっかりとよく噛んで食べることを意識するようにしましょう。
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