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ピーマンの肉詰めは焼くとき裏返す?裏返さない?美味しく作るコツは?

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ピーマンの肉詰めは焼くとき裏返す?裏返さない?美味しく作るコツは?

ピーマンの肉詰めは焼く時に裏返すと剥がれやすくなるとよく言われますが、裏返さずに仕上げることが出来るのでしょうか。この記事では、ピーマンの肉詰めを裏返す理由や、裏返さずに仕上げる場合におすすめの下ごしらえなどについて解説します。

ピーマンの肉詰めを焼く時は裏返す?裏返さない?

裏返さない場合、どのように仕上がるのでしょうか。

そもそもどっちの面から焼く?

ピーマンの肉詰めを焼く際、まずはお肉を下にして焼き始める

ピーマンの肉詰めを焼く際、まずはお肉を下にして中火で焼きましょう。お肉にしっかり焼き目をつけることで肉汁が流れ出にくくなり、ジューシーな仕上がりになります。

最初からピーマンを下にして焼いてしまうと、お肉に火が通って固まる前にピーマンに火が通りすぎてしんなりとして反ってしまうので、タネと剥がれてしまう失敗が起きやすいです。お肉側から焼いてしっかり焼き目が付いたらひっくり返し、ピーマン側を下にして焼きましょう。

裏返さないとどうなる?

ちなみに、ピーマン側を焼かずにお肉側だけ焼くことでも仕上げることが出来ます。ピーマンに直接熱が加わらなくなるので、反ってタネと剥がれる失敗が起きにくくなります

ただし、ピーマンにしっかり火が通らないので硬めの仕上がりになりやすく、焼き目をつけて香ばしくすることもできません。裏返さずに仕上げたい方は後述の項目で紹介する方法で下ごしらえをすることをおすすめします。

ひき肉を炒めてからピーマンに詰める方法も

あまり一般的ではありませんが、ピーマンの肉詰めはひき肉を炒めてからピーマンに詰めて焼く方法もあります。ピーマンと一緒に焼く際に身縮みが起きることもなく、生焼けになるといった失敗も起きないので、初めて作る方にもおすすめです。

ひき肉と玉ねぎを先に炒めたらボウルに上げ、追加で卵と粉チーズを混ぜてピーマンに詰めましょう。お肉側を下にして焼くことで卵と粉チーズが接着剤と蓋の役割をするので、焼いている際に上手くまとまります。

2回フライパンを使う必要はありますが、タネをこねる手間を省けるというメリットもあります。

ピーマンの肉詰めを裏返さずに焼く場合のおすすめ下ごしらえ

焼く前にひと工夫加えることで、裏返さなくてもピーマンを柔らかく仕上げることができます。

ピーマンは縦切りにする

ピーマンの肉詰めは縦半分に切ってタネを詰めるのが一般的

ピーマンの肉詰めは縦半分に切ってタネを詰めるのが一般的ですが、この切り方は断面の面積が一番広く、フライパンに接する面積も広いので、詰めたタネに効率的に火を通すことが出来ます。生焼けや焼きすぎてお肉が硬くなる失敗も起きにくいです。

また、ピーマンの青臭さの成分を含む細胞は縦に並んでいますが、細胞が傷つけられるとニオイが発生するので、縦切りにすることで細胞が傷つけられにくくなり、臭いが気になりにくいです。

ただし、平たい分タネとピーマンのフィット感が悪く、焼いた時に剥がれてしまう失敗が起きやすいですが、裏返さないことで形をとどめたまま仕上げることが出来ます。

種とワタ、ヘタは固く火が通りにくいので取る

ピーマンの種やワタ、ヘタはカットして食べる方が多いと思いますが、実は食べることができ、しっかりと加熱すれば柔らかくなりますし、カットせずに食べれば栄養価もアップします。

また、ピーマンの種やワタはタネとくっつきやすく、取らずに使えば剥がれにくくなり、ヘタは残すことでタネがピーマンに収まりやすくなり、焼いた時に形が崩れにくくなるといったメリットがあります。

ただし、いずれも皮よりも硬く、火が通りにくいので、裏返さずに作る場合は取り除いておいた方が良いでしょう。

ピーマンを温めておく

ピーマンを事前に温めておくことで裏返さなくてもピーマンを柔らかく仕上げることが出来る

ピーマンを事前に温めておくことで裏返さなくてもピーマンを柔らかく仕上げることが出来ます。また、ピーマンが柔らかくなることでタネがしっかり詰められます。電子レンジ(500~600W)で2分温めるか、1分~1分半程度下茹でをして軽く火を通しておきましょう。

また、温めることでしんなりするのでフライパンで加熱時に反って剥がれることが起きにくくなります。ピーマンから苦みや青臭さが抜け、甘みが出るという嬉しい効果もあるので、時間がある方は是非温めてみてください。

ピーマンの肉詰めを焼く際の他の注意点は?

タネとピーマンをしっかり準備したら焼き方もしっかりマスターしましょう。焼く面以外にも様々なポイントがあります。

焼きすぎ・強火調理はNG

ピーマンの肉詰めを焼く際は火力や焼き時間に注意が必要です。強火で焼くと焦げやすく、外側ばかり焼けてしまって中心部は生焼けになってしまいます。ただし、弱火で長時間焼くと今度は肉汁が出すぎてしまい、固くパサパサとした仕上がりになってしまいます。

また、強火調理では野菜に含まれる栄養素が分解されてしまったり、肉汁の水分と一緒に流れ出てしまったりするので、基本的に中火以下で調理しましょう。中火でお肉側を焼いて焼き目を付け、裏返してピーマン側も焼いて軽く焼き目をつけるのが一般的です。

蒸し焼きにして旨味を閉じ込める

ピーマンの肉詰めを焼く際は蒸し焼きにする

ピーマンの肉詰めは、お肉とピーマンのそれぞれに焼き目が付いたら蓋をして弱火で蒸し焼きにしましょう。蒸し焼きにすることで包み込むように熱を通すことができ、焼きムラを防ぐとともにふっくらと仕上がりやすくなり、時短調理にもなります

フタがない時はアルミホイルをフライパンを覆うサイズに成形して上から被せることで蓋代わりにできます。この時、フライパンが熱くなるほか、取り外すときにアルミホイルも熱くなっているので、触ってやけどしないように注意しましょう。

フタをして蒸し焼きにする際、少量の料理酒(小さじ1~)を加え、弱火で蒸し焼きにすることで旨味を加え、ふっくらと仕上げることができます。

火の通りに要注意!

ピーマンの肉詰めに火が通ったかを確認するには竹串を刺す

ピーマンの肉詰めは火の通し方が甘いとタネの中心部分が生焼けになってしまいます。特に、ピーマンを縦半分ではなく、横半分や斜め半分に切る、ヘタだけ取って作るといった場合はタネが厚くなって火が通りにくくなるので要注意です。

火の通りは出来上がったピーマンの肉詰めのお肉側に爪楊枝や竹串を刺して確認してみましょう。出てくる汁が透明なら中までしっかり火が通っていますが、赤い汁が出てきた場合は生焼けの可能性が高いので、もう少し焼いてください。

汁の色が分かりにくい場合は、割って中の色が赤くないか確認するのが確実です。また、食材に刺して温度を測るタイプの調理用の温度計を持っている方はお肉に刺して確認してみましょう。中心部分が75度以上ならしっかり火が通っています。

たれは焼いたフライパンで旨味アップ

ピーマンの肉詰めのソースは、焼いた後のフライパンで作るのがおすすめです。フライパンに染み出たお肉の肉汁の旨味を活かすことができ、洗い物も減らせるので一石二鳥です。

ただし、使うときは注意が必要で、フライパンに油が多すぎる場合にはざっと捨てましょう。ソースが脂っぽくなってしまいます。フライパンの表面にうっすら残っている程度で十分です。

ピーマンの肉詰めを失敗せずに仕上げるポイント

種の材料の混ぜる量やこね方など、失敗しにくくなるポイントを解説します。

タネには適量のつなぎを混ぜる

ピーマンの肉詰めを失敗せずに仕上げるにはパン粉を混ぜる

タネ作りに使われる卵やパン粉、牛乳といったつなぎはタネの水分を増やして繋ぎ留め、焼いている際も肉汁や旨味を吸収して水分をつなぎとめてふっくらジューシーに仕上げる役割があります。お肉だけで作ると硬くパサパサとした仕上がりになってしまいます。

標準的なつなぎの量はひき肉150〜200g(2~3人前)に対し、パン粉:大さじ3、牛乳:大さじ2、卵1個程度です。

タネの水分に要注意

ピーマンの肉詰めを失敗せずに仕上げるには玉ねぎを電子レンジで加熱して水分を飛ばしておく

タネにはひき肉やつなぎ以外にも玉ねぎを使いますが、玉ねぎは水分量が多く、加熱すると水分が多く出るので、タネの身縮みを招き、タネとピーマンが剥がれる原因になりやすいです。心配な方は電子レンジで2~3分温めて水分を飛ばしてから使いましょう。

なお、温めた玉ねぎはそのまま混ぜるとひき肉の脂肪を溶かしてしまい、逆にタネがゆるくなってしまったり、旨味が少なく固い仕上がりになったりしてしまうので、必ず冷ましてから混ぜましょう。

また、牛乳などの水分を入れすぎてしまうこともタネがゆるくなることにつながるので要注意です。

正しいタネのこね方は?

ピーマンの肉詰めを失敗せずに仕上げるには、先に塩とひき肉だけでこねておく

タネのこね方にも気を付けないと失敗につながる可能性があるので要注意です。なお、正しいこね方をすれば美味しさアップにもつながります。

タネをこねる際、まずはよく冷やしたひき肉と塩だけでこねましょう。塩の働きでひき肉から「アクチン」と「ミオシン」というタンパク質が溶け出し、くっつきあって網目状になるため、水分が抜け出すのを防ぎ、肉汁がしっかりと残って、ジューシーな仕上がりになります。ひき肉と塩だけでこねてある程度粘りが出てきたらパン粉や牛乳などの具材を追加してください。

また、タネはしっかりこねないと具材が良く混ざらず、しっかりまとまりませんが、タネをこねすぎてしまうと脂が溶けて肉汁が少なくなるので、仕上がりが固くパサパサになってしまいます。こねることで具材が良く混ざる以外にも、肉の粘り気が増えて肉同士がくっついた状態になり、焼いたときに肉汁が出るのを防ぐ役割もあるのでよくこねるようにしましょう。目安は白っぽくなっていて、粘り気があり、肉を突いてみた時にボウルが浮くくらいです。

こねすぎにも注意ですが、手が温かいと脂肪が溶けやすいため、手を冷やしてからこねたり、手ではなくすりこぎ棒や木べらや割り箸を使ってこねると良いでしょう

ピーマンの内側に小麦粉をまぶすと剥がれにくくなる

ピーマンの肉詰めを失敗せずに仕上げるには、ピーマンの内側に小麦粉をまぶしておく

ピーマンの肉詰めを作る際、ピーマンにそのままタネを詰めてしまうと剥がれやすいですが、ピーマンの内側に小麦粉をまぶしておくことで、加熱によってタネから出る水分と小麦粉が反応して糊のような役目をするので、タネとピーマンが剥がれにくくなります

ただし、つけすぎてしまうとサラサラになってしまい、逆に剥がれやすくなってしまうので、軽く振りかける程度にしましょう。小麦粉以外にも片栗粉や米粉でも代用が可能です。